AQUOS wish4は2024年に発売されたシャープのエントリースマートフォンです。エントリーモデルながら、価格を抑えつつも日常的な使用に十分な性能を備えており、特にコストパフォーマンスに優れたスマホとして注目を集めています。
このモデルの最大の特徴は、前モデルよりも大幅に進化したディスプレイサイズと、使いやすさを考慮したデザイン変更です。特に6.6インチの大型ディスプレイを搭載しながらも、片手操作が可能なシンプルなインターフェースを採用しており、スマホ初心者やライトユーザーにも扱いやすい仕様となっています。
また、価格設定も魅力的で、エントリークラスながら2万円台前半という驚異的なコストパフォーマンスを実現。さらに、防水・防塵性能(IPX5/IPX8, IP6X)を備えており、日常の様々なシーンで安心して使用できます。
カメラ性能も向上しており、50MPの高解像度カメラを搭載することで、エントリークラスのスマホながら鮮明な写真撮影が可能になりました。バッテリー容量も5000mAhと大きく、長時間の使用にも耐える設計となっています。
本記事では、AQUOS wish4のスペック詳細や実際の使用感、前モデルとの比較、Q&Aなどを詳しく解説していきます。
![]() | 価格:7990円 |

AQUOS wish4 とは?

出典:SHARP
AQUOS wish4は、シャープが開発・販売するエントリースマートフォンシリーズ「wish」ラインの最新モデルです。AQUOS wishシリーズは、シンプルで使いやすい設計を重視しつつ、手頃な価格で提供されることが特徴です。特にスマートフォン初心者や、サブ端末を求めるユーザーに適したモデルとなっています。
このモデルは、2024年に登場し、前作のAQUOS wish3と比較していくつかの重要な改良が加えられています。特にディスプレイサイズの大型化や、カメラ性能の向上、バッテリー持ちの改善が主なポイントです。
AQUOS wish4の最大の魅力は、その価格と性能のバランスです。一般的に、エントリークラスのスマートフォンは価格を抑えるために性能が犠牲になることが多いですが、AQUOS wish4は基本的な操作を快適に行える十分なスペックを備えており、日常使いには困らない設計となっています。
さらに、耐久性にも優れており、防水・防塵性能(IPX5/IPX8, IP6X)を備えたことで、雨の日やアウトドアシーンでも安心して利用できます。また、指紋認証と顔認証の両方に対応しているため、セキュリティ面でも安心できる仕様となっています。
本モデルは、通話やSNS、ウェブ閲覧といった基本的な用途に加えて、軽めのゲームや動画視聴にも対応できる性能を持っています。バッテリー容量も5000mAhと大きく、長時間使用にも耐えられる設計が魅力です。
こうした特徴から、AQUOS wish4は「価格を抑えながらも、最低限の快適なスマートフォン体験を求めるユーザー」に最適なモデルといえます。
AQUOS wish4 の外観とデザイン

出典:SHARP
AQUOS wish4はシンプルでありながらも洗練されたデザインを採用しています。特に、カメラ周りのデザインが前モデルよりもスタイリッシュになり、現代的な印象を与えます。カラーバリエーションも複数展開されており、個々の好みに合わせて選ぶことができます。
【外観の特徴】
- 本体サイズ:6.6インチディスプレイを搭載しながらも、薄型で持ちやすいデザイン。
- 背面素材:マット加工により、指紋がつきにくく、さらっとした質感を実現。
- カメラデザイン:50MPの単眼カメラが目立ちすぎず、全体のバランスが取れたデザイン。
- サイドボタン配置:音量ボタンと電源ボタン(指紋センサー一体型)を片手で操作しやすい位置に配置。
- SIMトレイ:SIMピン不要で開閉でき、microSDカードにも対応。
- 充電ポート:USB-Cを搭載し、スムーズな充電が可能。
- イヤホンジャック:3.5mmイヤホンジャックを搭載しており、有線イヤホンも利用可能。
また、全体的な設計はミニマルな美しさを追求しており、無駄を省いたシンプルなデザインながら、洗練された印象を与えます。特に、背面のマット加工は手触りが良く、指紋が目立ちにくいため、常に清潔な見た目を保つことができます。
さらに、耐久性にも配慮されており、防水・防塵性能(IPX5/IPX8, IP6X)を備えているため、日常のさまざまなシーンで安心して使用できます。特に、水やホコリの侵入に強い設計となっているため、アウトドアでの使用にも適しています。
AQUOS wish4 のスペック詳細

出典:SHARP
AQUOS wish4のスペックを以下の表にまとめました。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
ディスプレイ | 6.6インチ HD+ 液晶(1600×720ピクセル) |
リフレッシュレート | 最大90Hz、スムーズなスクロール動作対応 |
SoC(CPU) | MediaTek Dimensity 700(オクタコア) |
GPU | Mali-G57 MC2 |
メモリ(RAM) | 4GB LPDDR4X |
ストレージ | 64GB(microSD対応 最大1TB) |
バッテリー容量 | 5000mAh(急速充電18W対応) |
OS | Android 13(アップデート保証あり) |
カメラ(背面) | 50MP(f/1.8、オートHDR対応) |
カメラ(前面) | 8MP(ポートレートモード対応) |
防水防塵 | IPX5/IPX8, IP6X(防水・防塵性能) |
生体認証 | 指紋認証(側面)・顔認証 |
SIM | nanoSIM + eSIM(デュアルSIM対応) |
充電ポート | USB-C(PD対応) |
スピーカー | モノラルスピーカー |
AQUOS wish4 と AQUOS wish3 の比較
AQUOS wish4と前モデルのAQUOS wish3の違いを比較します。
項目 | AQUOS wish4 | AQUOS wish3 |
ディスプレイ | 6.6インチ | 5.7インチ |
CPU | Dimensity 700 | Snapdragon 695 |
RAM | 4GB | 4GB |
ストレージ | 64GB | 64GB |
バッテリー容量 | 5000mAh | 3730mAh |
カメラ(背面) | 50MP | 13MP |
防水防塵 | あり | あり |
AQUOS wish4 を使用してみた私の体験談

※画像はイメージです。
開封・セットアップ
開封して最初に感じたのは、本体の軽さとコンパクトさです。6.6インチの大画面を備えながらも、意外と持ちやすいデザインで、手にフィットする印象を受けました。
セットアップはスムーズで、初回起動時の設定もシンプル。Android 13の標準UIが使いやすく、初心者でも迷わずに設定できる点は好印象です。
ディスプレイの使用感
6.6インチのHD+ディスプレイは、日常使いには十分な解像度ですが、フルHD以上の画面を見慣れていると若干の粗さを感じる場面もあります。ただし、90Hzのリフレッシュレートのおかげで、スクロールや画面遷移はスムーズで快適です。
また、屋内では問題なく視認できますが、直射日光下では若干画面が見づらく感じました。この点はエントリーモデルの液晶ディスプレイの限界かもしれません。
パフォーマンスと動作
MediaTek Dimensity 700を搭載しているため、一般的な操作(Web閲覧、SNS、動画視聴)はスムーズです。軽いゲームなら問題なく動作しましたが、3Dグラフィックを多用するゲームではカクつきが見られました。
アプリの起動速度は平均的で、マルチタスクも4GBのメモリを考えれば問題なく処理できます。頻繁に重いアプリを使う場合は若干動作のもたつきを感じるかもしれません。
カメラ性能
50MPの単眼カメラは、日中の撮影では十分な解像度と色再現性を備えていました。ポートレートモードのぼかし処理も自然で、エントリークラスとしては優秀です。
夜景撮影では若干ノイズが目立ちますが、手ぶれ補正がしっかり効いており、ブレの少ない写真が撮影できました。動画撮影はフルHD 30fpsまで対応しており、手軽に記録を残せるレベルです。
バッテリー持ち
5000mAhの大容量バッテリーは、通常使用で約1.5日持続しました。動画視聴やSNSを頻繁に利用しても、1日中バッテリー切れの心配をすることはほとんどありませんでした。
急速充電(18W)にも対応しているため、30分ほどの充電で約50%まで回復するのは便利です。
総評
AQUOS wish4は、価格を考えると非常にコストパフォーマンスが高いスマートフォンです。特に初心者やサブ機として使いたい人には最適で、耐久性や電池持ちの良さも魅力的でした。
ただし、重いゲームや高解像度ディスプレイを求める人には物足りない部分もあるかもしれません。それでも、普段使いのスマホとしては十分な性能を持っていると感じました。
AQUOS wish4 に関するQ&A

出典:SHARP
基本仕様について
- Q1. AQUOS wish4のディスプレイはどのような特徴がありますか?
- A. 6.6インチのHD+液晶ディスプレイを搭載しており、90Hzのリフレッシュレートに対応しているため、スクロールや画面遷移がスムーズです。ただし、解像度はフルHDではないため、細かい文字などはやや荒く見えることがあります。
- Q2. どのような防水・防塵性能がありますか?
- A. IPX5/IPX8, IP6Xに対応しており、日常的な水しぶきやホコリの侵入を防ぐ設計になっています。水に濡れてもある程度の防水性を持っていますが、完全防水ではないため、水中での使用は推奨されていません。
- Q3. SIMカードは何に対応していますか?
- A. nanoSIMとeSIMに対応しており、デュアルSIM運用も可能です。
パフォーマンス・動作について
- Q4. ゲームのプレイは快適にできますか?
- A. 軽いゲームは快適にプレイできますが、3Dグラフィックを多用する高負荷のゲームではカクつきが発生することがあります。ゲームをメインにする場合は、より高性能な端末を選ぶのがよいでしょう。
- Q5. 動作速度はどの程度ですか?
- A. MediaTek Dimensity 700を搭載しており、日常的なアプリの使用やWebブラウジングはスムーズに行えます。ただし、複数のアプリを同時に起動するとメモリ(RAM 4GB)の関係で動作が遅くなることがあります。
バッテリーについて
- Q6. バッテリーの持ちはどのくらいですか?
- A. 5000mAhのバッテリーを搭載しており、通常使用で約1.5日持ちます。動画視聴やSNSを頻繁に利用する場合でも、1日中使うことが可能です。
- Q7. 急速充電には対応していますか?
- A. 18Wの急速充電に対応しており、約30分の充電で50%程度回復します。
カメラについて
- Q8. カメラ性能はどの程度ですか?
- A. 50MPの単眼カメラを搭載しており、日中の撮影では鮮明な写真を撮ることができます。ポートレートモードのぼかし処理も自然で、エントリークラスのスマホとしては優秀なカメラ性能を持っています。
- Q9. 夜景撮影のクオリティはどうですか?
- A. 夜景撮影ではノイズが目立ちますが、手ぶれ補正がしっかり効いており、ブレの少ない写真を撮ることができます。ただし、ナイトモードは搭載されていないため、高性能なカメラと比べると暗所での撮影には限界があります。
AQUOS wish4 が向いている人・向いていない人

出典:SHARP
AQUOS wish4は、価格と性能のバランスが取れたエントリースマートフォンですが、使用する人のニーズによって適しているかどうかが変わります。以下に向いている人と向いていない人の特徴を詳しく説明します。
向いている人
- コストパフォーマンスを重視する人
低価格ながらも基本的なスマホ機能を十分に備えており、価格を抑えつつ快適に使用したい人に最適です。 - スマホ初心者や高齢者
シンプルな操作性と分かりやすいUIが特徴で、初めてスマートフォンを使う人やシンプルな機能で十分な人に向いています。 - サブ機が欲しい人
eSIM対応でデュアルSIM運用も可能なため、仕事用や旅行用のサブ機として利用したい人にも適しています。 - バッテリー持ちを重視する人
5000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、1日以上充電を気にせずに使いたい人に向いています。 - 防水・防塵性能が必要な人
IPX5/IPX8, IP6X対応の防水・防塵性能を備えているため、アウトドアや水回りでの使用を考えている人に適しています。
向いていない人
- 高性能な処理能力を求める人
MediaTek Dimensity 700を搭載しているため、軽い作業は快適にこなせますが、重いゲームや動画編集などの高負荷な作業には向いていません。 - 高品質なディスプレイを求める人
HD+(1600×720)解像度の液晶ディスプレイを搭載しているため、フルHDやOLEDディスプレイと比べると精細さや発色の鮮やかさに欠ける可能性があります。 - カメラ性能を重視する人
50MPのカメラを搭載していますが、ナイトモードなどの高度な撮影機能は搭載されておらず、特に夜景撮影ではノイズが目立つため、写真を重視する人には不向きです。 - ステレオスピーカーが必要な人
モノラルスピーカーのみの搭載であるため、音の広がりや臨場感を求める人には物足りないかもしれません。 - ハイエンドなスマートフォンと同等の性能を期待する人
エントリーモデルであるため、最新のハイエンドスマートフォンと比べると、処理速度や機能面で見劣りする部分があります。
このように、AQUOS wish4は特定のニーズには適していますが、高性能を求めるユーザーには物足りない部分もあります。購入を検討する際には、どの機能が重要なのかを考えながら選ぶことが重要です。

AQUOS wish4 レビューまとめ

※画像はイメージです。
AQUOS wish4は、エントリーモデルながら優れたコストパフォーマンスを誇るスマートフォンです。価格を抑えながらも、日常使いに十分なスペックを備えており、スマホ初心者やコストを重視するユーザーに適した一台となっています。
メリット:
- 価格が安い:約22,000円という手頃な価格で購入できる。
- 大画面ディスプレイ:6.6インチのHD+ディスプレイで、動画視聴やウェブブラウジングが快適。
- バッテリー持ちが良い:5000mAhの大容量バッテリーで1日以上の使用が可能。
- 防水・防塵対応:IPX5/IPX8, IP6Xの防水・防塵性能で、アウトドアでも安心して使用できる。
- デュアルSIM対応:nanoSIMとeSIMに対応し、複数回線の利用が可能。
- シンプルなデザイン:マットな質感の背面で指紋が付きにくく、持ちやすい設計。
デメリット:
- 処理性能が控えめ:MediaTek Dimensity 700は普段使いには十分だが、高負荷のゲームや動画編集には向かない。
- カメラ性能は平均的:50MPカメラを搭載しているが、特に夜景撮影ではノイズが目立ち、画質はミドルレンジモデルに劣る。
- ディスプレイ解像度がHD+:フルHDではなくHD+のため、細かい文字や画像の精細さに欠ける。
- モノラルスピーカー:音の広がりに欠け、音質にこだわる人には物足りない。
- OSアップデート回数が限定的:最大2回のOSバージョンアップと3年間のセキュリティアップデートのみ。
どんな人におすすめか?
AQUOS wish4は以下のような人におすすめです。
- 初めてスマートフォンを購入する人:シンプルなUIと使いやすさで、初心者にも扱いやすい。
- コストを重視する人:低価格で基本的なスマホ機能を求める人に最適。
- サブ機として使いたい人:デュアルSIM対応で、仕事用や旅行用のサブ機として便利。
- バッテリー持ちを重視する人:長時間の使用が可能で、充電の手間を減らしたい人向け。
- アウトドアで使う人:防水・防塵性能が高く、外出先や屋外での利用にも適している。
どんな人には向かないか?
- 高性能な処理能力を求める人:高負荷のゲームや動画編集を頻繁に行う人には向かない。
- カメラ性能を重視する人:特に夜景撮影の画質を求める人には物足りない可能性がある。
- 音質にこだわる人:モノラルスピーカーのみのため、音質を重視する人には不向き。
最終的な評価
AQUOS wish4は、エントリーモデルのスマートフォンとして十分な機能を備え、価格を抑えながらも日常使いに最適な一台です。処理性能やカメラ機能においてはミドルレンジモデルには劣るものの、コストパフォーマンスを求めるユーザーにとっては魅力的な選択肢となるでしょう。