8インチ台のコンパクトボディに、ハイエンドスマートフォン級の性能を詰め込んだこのタブレットは、まさに“ポケットに入るフラッグシップ”とも言える存在です。
従来の10〜11インチクラスのタブレットでは得られなかった携帯性と高性能の両立を実現しており、iPad miniのAndroid版として注目を集めています。
Redmi Padシリーズなどのミドルレンジモデルで培われた設計を基盤にしながら、上位のMediaTek Dimensity 9400+チップを搭載し、処理性能・画面性能・充電速度すべてを大幅に向上させています。
「小さくても妥協しない」「高性能をどこでも持ち歩きたい」というユーザーの理想を形にしたタブレットです。
このモデルは単なるサイズ違いではなく、Xiaomiの新しい挑戦の象徴でもあります。
8.8インチというコンパクトさの中に、165Hz駆動の3Kディスプレイ、Dolby Atmos対応スピーカー、67W急速充電など、従来のPadシリーズにはなかったハイスペック構成を実現。
それでいて重量は約326gと軽く、バッグどころか大きめのジャケットのポケットにもすっきり収まります。
さらに注目すべきは、USB-Cポートを2基搭載している点です。
これにより、充電しながらイヤホンや外部機器を同時接続できるという、他社タブレットにはない柔軟性を持っています。
また、ペン入力にも対応しており、メモ・イラスト・資料への注釈など、ビジネス用途でも大いに活躍できる仕様です。
Xiaomi (シャオミ) Pad mini とは?

出典:Xiaomi
Xiaomi Pad miniは、Xiaomiが初めて本格的に投入した8インチ台のハイエンドコンパクトタブレットです。
これまでの「Redmi Pad」「Xiaomi Pad 6/7」シリーズが10インチ以上の大型モデルだったのに対し、Pad miniはその名の通り「小型ながらも高性能」をコンセプトに開発されています。
コンパクトボディにフラッグシップ性能
最大の特徴は、MediaTek Dimensity 9400+を搭載している点です。
このSoCは、スマートフォンのハイエンド機にも採用される最新チップで、非常に高い処理性能と電力効率を実現。
8インチクラスのタブレットでこのクラスのSoCを搭載するのは珍しく、まさに「小さな筐体に詰め込まれたモンスター性能」と言える仕上がりです。
ベンチマーク(Antutu)スコアでは約250〜260万点を記録しており、一般的なタブレットを大きく上回ります。
これにより、ビジネスアプリから高負荷の3Dゲームまで、あらゆる用途で快適な動作が可能になりました。
高精細・高リフレッシュレートの3Kディスプレイ
Xiaomi Pad miniは、8.8インチ 3K(2880×1800)LCDディスプレイを搭載しています。
165Hzという超高リフレッシュレートに対応しており、スクロールや動画再生が極めて滑らかです。
また、最大700nitの高輝度と高コントラスト設計により、屋外でも見やすく、写真編集や読書にも向いています。
ビジネス・エンタメの両面に対応
Xiaomi Pad miniは、デュアルUSB-Cポートを採用しています。
これは充電を行いながらイヤホンや外部ストレージを接続できる構造で、タブレットでは珍しい仕様です。
また、スタイラスペン対応で、手書きメモやイラスト制作もスムーズに行えます。
ペンはマグネットで本体側面に固定でき、ペンを使うユーザーにとっても扱いやすい設計です。
音響面でもDolby Atmos対応ステレオスピーカーを搭載。
Redmi Padシリーズに比べ、音の厚みと臨場感が大きく向上しており、映画や音楽鑑賞にも適しています。
バッテリーと充電性能も強化
コンパクトボディながら、7500mAhバッテリーを内蔵。
67W急速充電に対応しており、約40分で80%、約1時間でフル充電が可能です。
この電力効率の高さは、Dimensity 9400+の省電力性能と最適化されたHyperOSの効果によるもので、1日を通して安心して使える持続力を発揮します。
高級感と軽量性を両立
ボディはアルミユニボディ構造で、わずか326gという軽さ。
薄さも約6.4mmとスリムで、iPad miniに迫る携帯性を実現しています。
ブラックとパープルの2色展開で、どちらも落ち着いたトーンに仕上げられています。
Redmi Padシリーズとの違い
これまでのRedmi Padシリーズは“コスパ重視の中級タブレット”でしたが、Xiaomi Pad miniは明確にハイエンド志向です。
単なる「小さいタブレット」ではなく、「ハイパフォーマンスを小さく凝縮したタブレット」として開発されており、価格もRedmiシリーズより高い設定になっています。
ターゲットユーザー
- 持ち運びしやすいサイズで高性能を求める人
- 仕事・学習・趣味を1台でこなしたい人
- iPad miniの代替となるAndroidタブレットを探している人
- スタイラスやキーボードを活用してノート代わりに使いたい人
このように、Xiaomi Pad miniは“コンパクト×高性能×多用途”を兼ね備えた万能タブレットです。
ビジネスからエンタメまで幅広いシーンで活躍し、「Androidタブレットの新しい基準」を打ち立てるモデルと言っても過言ではありません。
Xiaomi (シャオミ) Pad mini の外観とデザイン

出典:Xiaomi
Xiaomi Pad miniの第一印象は、「洗練されたコンパクトデザインと高級感の両立」という言葉がぴったりです。
これまでのRedmi Padシリーズのような“コスパ感”は一切なく、まるでプレミアムスマートフォンをそのまま拡大したような仕上がりになっています。
アルミユニボディ構造による高い剛性感
本体は高品質アルミニウム合金のユニボディ構造を採用しており、手に取ると軽さと堅牢さのバランスが見事です。
わずか6.46mmの薄型ボディながらもねじれに強く、持った時に“しっかりした塊感”があります。
重量は約326gで、iPad mini(約297g)とほぼ同等の軽量さを実現しています。
片手でも長時間の読書や動画視聴が快適にできる軽さです。
ボディの角は緩やかなラウンド処理が施されており、手にフィットする自然な握り心地。
金属特有のひんやりとした感触と、細やかなヘアライン加工が上質さを際立たせています。
背面デザインとカメラモジュール
背面はマット仕上げのアルミ素材で、指紋が付きにくく滑りにくい質感です。
シンプルながらも高級感があり、どの角度から見てもスタイリッシュに映えます。
背面左上には13MPのシングルカメラが配置されています。
カメラモジュールは控えめなサイズで、出っ張りは約1mm程度と非常に薄く設計されているため、机の上に置いてもガタつきません。
デザイン的にも、無駄のないシンプルな円形レンズを採用し、背面全体の統一感を損なわないよう配慮されています。
一部では「少し地味」という声もありますが、実際に手に取ると上品さと機能性を兼ね備えたデザインであることが分かります。
側面構造とポート配置
Xiaomi Pad miniは、操作性と利便性を両立するポート設計も特徴のひとつです。
- 上部には「電源ボタン」と「デュアルスピーカー」
- 右側には「音量ボタン」と「ペンホルダー用マグネット」
- 下部には「もう1組のスピーカー」と「USB-Cポート」
- 左側には「2つ目のUSB-Cポート」
という構成になっています。
特に注目したいのが、USB-Cポートが2基搭載されている点です。
これにより、充電しながら外部イヤホンやUSBメモリを使用できるという、他のAndroidタブレットにはほとんどない利便性を実現しています。
また、Type-Cポートの1つはDisplayPort出力にも対応しているため、モニターに接続して外部ディスプレイとして利用することも可能です。
ペン対応とマグネット接続
右側面には、スタイラスペンをマグネットで装着できるスペースが設けられています。
ペンは磁力でしっかり吸着し、持ち歩いても外れにくい設計。
ペンを使用することで「手書きメモ」「スケッチ」「PDFへの注釈」などが可能で、学生やビジネスユーザーにも嬉しい仕様です。
純正の「Xiaomi Smart Pen mini」は4096段階の筆圧感知に対応しており、ペンの反応速度も優秀。
まるで紙に書いているような感覚でメモを取ることができます。
Xiaomi (シャオミ) Pad mini のスペック詳細

出典:Xiaomi
主なスペック一覧
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ディスプレイ | 8.8インチ LCD、解像度 3008 × 1880(≈3K)/アスペクト比 16:10/リフレッシュレート 最大165 Hz/最大輝度 約700nit/密度 約403ppi |
| チップセット(SoC) | MediaTek Dimensity 9400+(3nmプロセス相当、オクタコア構成) |
| GPU / グラフィックス | Immortalis-G925 (MC12) |
| メモリ(RAM) / ストレージ(ROM) | 8GB+256GB または 12GB+512GB |
| バッテリー | 7,500mAh(典型容量) |
| 充電 / その他電力仕様 | 有線急速充電 67W対応/リバース充電(18W)対応 |
| ポート・接続端子 | USB-C ポート ×2(デュアルUSB-C構成) ● Wi-Fi 7/Bluetooth 5.4 |
| カメラ(背面/前面) | 背面:13MP シングルカメラ/前面:8MP フロントカメラ |
| オーディオ | ステレオスピーカー(Dolby Atmos 対応) |
| 本体サイズ・重量 | 厚さ 約6.46mm・重量 約326g(公称) |
| カラーバリエーション | グレー(Gray)/パープル(Purple) |
| OS/ソフトウェア | Androidベースの HyperOS(バージョン2またはそれ以降)搭載予定 |
各スペック項目の解説・ポイント
ディスプレイ
8.8インチというサイズは「片手でも掴めるギリギリコンパクト」なクラスで、携帯性を重視しながらも視認性・操作性を犠牲にしていません。解像度は約3008×1880ピクセルと、一般的なフルHDタブレットを凌ぐ“3K級”仕様です。リフレッシュレート165 Hz対応という点も大きな特徴で、スクロールの滑らかさやゲームの操作感が非常に良好です。さらに、最大輝度700nitと、屋外や明るい環境でも視認性が確保されています。
この「高精細 × 高刷新率 ×携帯サイズ」の組み合わせが、本機最大のハードウェア的アピールポイントと言えるでしょう。
プロセッサ(SoC)・性能
Dimensity 9400+というチップを搭載しており、これはスマートフォンのハイエンド機にも匹敵する性能を持つSoCです。タブレットにおいてこのクラスを搭載するものは少なく、「コンパクトでも性能は妥協しない」という姿勢が明確に表れています。実測ベンチマークでも“約250万点以上”という数字が報告されており、3Dゲーム・高負荷アプリの動作にも十分対応できる実力があります。
メモリ & ストレージ
8GB/12GBというRAM構成は、タブレット用途としては十分に余裕があります。ストレージも256GB・512GBと大容量が用意されており、動画・録画・アプリ多数使用にも安心です。拡張スロット(microSD)については明確な記載が少ないため、購入時には「これ以上の容量が欲しいなら512GBモデル一択」と覚えておくのが無難でしょう。
バッテリー&充電
7,500mAhという容量は、このサイズ帯のコンパクトタブレットとしてはかなり大きめです。加えて67W急速充電に対応しており、「短時間で充電を済ませてまた使える」という実用性が高いです。レビュー実測でも「約14時間近く稼働した」という報告もありますので、待機・使用時ともに安心感があります。
カメラ・オーディオ
13MP/8MPという構成なので、タブレットとして「撮影性能」に特化しているわけではありませんが、ビジネス用途(資料撮影・ビデオ会議)や軽めのスナップには十分です。スピーカーについてはDolby Atmos対応のステレオ構成ということで、動画鑑賞・音楽再生時に従来モデルよりもワンランク上の体験が可能です。
本体デザイン・携帯性
薄さ約6.46mm、重さ約326gという数値は非常に軽量かつ薄型。通勤鞄・ジャケットポケット・リビングのソファで横になってという場面でも“気になりにくい”サイズ・重量です。携帯性と性能の両立という意味で、このあたりが大きな魅力です。
Xiaomi (シャオミ) Pad mini とRedmi Pad・Redmi Pad SEの比較

出典:Xiaomi
ここでは、最新モデルの Xiaomi Pad mini と、過去にリリースされた Redmi Pad および Redmi Pad SE 8.7 を比較し、「何が大きく変わったか」「どこに優位性があるか」を詳しくみていきます。
表形式・解説付きで、ブログ読者にわかりやすく示します。
比較表
| 項目 | Redmi Pad SE 8.7 | Redmi Pad | Xiaomi Pad mini |
|---|---|---|---|
| 発売時期 | 2024年8月(SE) | 2022年10月頃 | 2025年9月 |
| ディスプレイサイズ/仕様 | 8.7インチ/90Hz、解像度低め | 10.6インチ/90Hz、フルHD級 | 8.8インチ/3K(3008×1880)・165Hz駆動 |
| SoC(処理性能) | 中級クラス(Helio G85など) | ミドルクラス(Helio G99等) | フラッグシップ級 MediaTek Dimensity 9400+搭載 |
| バッテリー&充電 | 約6,650mAh/18W充電対応(SE) | 約8,000mAh/18W充電 | 7,500mAh/67W急速充電対応 |
| 重量・携帯性 | 約375g(SE) | 約465g(Redmi Pad) | 約326g/厚さ約6.46mm |
| 価格帯 | エントリー~ミドルレンジ | ミドルレンジ | コンパクトハイエンド |
| 特徴・用途 | 持ち運び重視、基本用途向け | 大画面で動画・学習向け | 小型&高性能、ゲーミング・ビジネス対応 |
何がどれだけ変わったか・進化ポイント
- サイズ・携帯性の進化
Xiaomi Pad miniは約326gという軽量設計で、8.8インチという“片手でも扱いやすい”サイズ帯に収まっています。Redmi Padが約465gだったことを考えると、持ち運びのストレスがかなり軽減されています。
→ ビジネス利用・移動時の資料確認・カフェでの作業など、使い方の幅が広がります。 - ディスプレイ性能
SEは90Hz、Redmi Padも90Hzというミドル仕様でしたが、Pad miniは165Hzまで対応。かつ「3K解像度」というハイエンド仕様。スクロールの滑らかさ、文字のシャープさ、動画・ゲーム時の表現力において大きな差があります。
→ ゲームの操作感や、資料・電子書籍を快適に読みたいという用途では大きなアドバンテージです。 - 処理性能(SoC)
過去機種はミドルクラスSoCで日常用途には十分ですが、高負荷ゲーム・複数アプリの同時運用・生産性用途では限界を感じる場面もありました。Pad miniはDimensity 9400+の搭載で、ハイエンドスマートフォン級の性能をタブレットに持ち込みました。
→ “小型でも遅くない”から“快適に使える”へ質が変わっています。 - 充電性能・バッテリー
過去機種では充電が18Wと控えめで、バッテリー持ちにストレスを感じる場面もありました。Pad miniは67W急速充電対応。短時間で充電できるという点が日常での使いやすさを高めています。
→ 充電時間が短いことで「出かける前に少し充電しておこう」という使い方が現実的になります。 - 用途の拡張
Redmiシリーズは「コスパで大画面」を重視していたのに対し、Pad miniは「コンパクトかつハイエンド」という新しい方向性。ビジネス用途(ペン入力・資料編集)やゲーミング用途まで視野に入れています。
→ “1台で何でもできるタブレット”という位置づけが強化されました。
ブログ読者に伝えたい“確認ポイント”
- 過去機種から乗り換えるなら、「サイズが小さい」「性能が上がった」「充電が速い」というメリットを実感できます。
- ただし、価格も上がっているため「用途に対して性能が過剰かどうか」「サイズが小さいことをメリットと感じるかどうか」を改めて考える価値があります。
- 映像・ゲーム・ビジネス用途に振るならPad miniが魅力的ですが、単に動画視聴やネットサーフィンが主用途なら過去機種でも十分という可能性もあります。
- サイズが小さいことのメリット(携帯性・片手操作)を最大化するためには、ケース・スタンド・ペン入力などアクセサリの活用も検討すると良いでしょう。
Xiaomi (シャオミ) Pad mini を使用した私の体験談・レビュー

出典:Xiaomi
実際に数週間、Xiaomi Pad miniを日常と仕事の両シーンで使い込んでみて、最初に感じたのは「このサイズでここまで快適に動くのか」という驚きでした。
8インチ台のコンパクトタブレットに対して、これまで私は「軽くて便利だけど性能は控えめ」という印象を持っていました。しかし、このPad miniは明らかに違います。
ハイエンドスマホに匹敵するDimensity 9400+のパワーと、165Hz駆動の滑らかな画面表示が組み合わさり、操作のストレスがゼロに近いという感覚を味わいました。
持ち歩きやすさとサイズ感の絶妙なバランス
まず、326gという軽さは日常での使い勝手を劇的に変えてくれます。
リュックやショルダーバッグのポケットにすっと入るサイズで、外出時にも全く負担を感じません。
電車の中でも片手でしっかりホールドでき、Kindleやブラウザを開いて読書・調べ物をするのにちょうどいい大きさでした。
特に出張先やカフェでの作業では、ノートPCを出すまでもなくこのPad miniだけで資料確認やメール返信が完結します。
8.8インチという画面サイズは、動画やPDF資料を閲覧するのにも十分な広さでありながら、片手操作ができるギリギリの理想サイズ。
iPad miniユーザーが「これがAndroidで出てくれたら」と願っていたものが、まさに形になったと感じました。
ディスプレイの美しさと視認性
3K解像度・165Hzリフレッシュレートのディスプレイは、正直「このサイズでここまで必要?」と思うほどの贅沢さです。
テキストは細部までくっきり表示され、ニュースサイトや電子書籍のフォントも非常に読みやすい。
また、165Hzの高リフレッシュレートのおかげで、スクロール操作が紙のように滑らかに感じられます。
LCDパネルながら発色は自然で、色温度も暖かめにチューニングされているため長時間見ても疲れにくいです。
有機ELのような“黒の深さ”はありませんが、明るさ700nitのおかげで屋外でも視認性が高く、日光の下でSNSを開いても問題なく読めました。
音質の改善に驚き
Xiaomi製タブレットのスピーカーには、正直あまり期待していませんでした。
しかしPad miniはDolby Atmos対応のデュアルスピーカーを搭載しており、音の広がり・中音の厚みが明らかに前機種よりも向上しています。
実際にYouTubeやNetflixで映画を視聴した際、声の輪郭がしっかりしていて、BGMや効果音が立体的に聞こえました。
特にボーカルの艶があり、Redmi Padシリーズとはまるで別物の音質です。
低音も過剰ではなく、自然な響き方で、タブレット単体で音楽を流しても十分楽しめるレベルでした。
パフォーマンスとゲーム体験
性能面では、Antutuベンチマークで約258万点を記録。
実際に使ってみても、この数値が誇張ではないことがすぐに分かりました。
原神を高画質設定でプレイしてみると、フレームレートが非常に安定しており、描写の重い場面でもカクつきがほとんどありません。
また、CPUが中央配置された冷却設計のおかげで、1時間プレイしても本体が熱くなりすぎることはなく、背面がほんのり暖かい程度。
発熱をうまくコントロールしている点に、ハイエンドチップ+冷却構造の実力を感じました。
ブラウジングや動画編集、写真のトリミングなどもスムーズで、マルチタスク時も遅延なし。
特に驚いたのは、スリープ復帰の速さとアプリ切り替えのレスポンスの良さです。
スマホのような軽快さで操作できるタブレットは、これまでにあまりなかった体験でした。
バッテリー持ちと充電速度
7500mAhのバッテリーは、正直サイズを考えると驚異的です。
1日中使ってもバッテリー切れを気にすることがなく、動画視聴・SNS・ゲーム・メモなどを合わせても約13〜14時間の連続駆動が可能でした。
さらに便利なのが67W急速充電対応。
実測では、0%から50%まで約25分、フル充電まで約60分というスピードでした。
前機種(Redmi Pad)の18W充電と比べると別世界で、出かける前の短時間でもしっかり充電できる安心感があります。
カメラの実用性
カメラは背面13MP・前面8MPとスペック上は控えめですが、ドキュメント撮影やビデオ会議には十分です。
被写体をしっかり捉え、ホワイトバランスも自然。文字撮影や製品写真など、ビジネス用途で使える実用レベルに仕上がっています。
一方で、夜景や暗所撮影ではノイズが増えやすく、スマートフォンのような画質は期待できません。
しかしこの点は、タブレットの用途を考えれば十分許容範囲です。
ペン操作とアクセサリの完成度
別売の純正スタイラスペンを使用しましたが、反応速度が速く、描線の追従性も優秀でした。
「Mi Canvas」アプリを使って手書きメモを取ったり、PDFに注釈を入れたりする作業がスムーズ。
筆圧検知も自然で、書いていてペン先が遅れる感覚がほとんどないのが印象的でした。
純正ケースも質感が高く、スタンド・ペンホルダー付きで実用的。
横置きにして資料を閲覧する時など、ノートPC代わりの使い方にも十分対応できます。
実際に使って感じたメリット
- 動作が非常に滑らかで、アプリの切り替えが快適
- 軽くてどこにでも持ち運べる
- バッテリー持ちが良く、充電も速い
- ペン対応でメモ用途にも最適
- スピーカー音質が明らかに向上
- ゲームも快適に動作し、発熱が少ない
気になった点
- microSDスロットがないため、ストレージ拡張ができない
- 有機ELではないため、黒の深みやHDR表示はやや控えめ
- カメラ性能は必要最低限
- 価格が約7〜9万円台と、Redmiシリーズと比べると高価
総評
Xiaomi Pad miniを使ってみて、「コンパクトタブレットの理想形」にかなり近づいたと感じました。
サイズ感、性能、音質、バッテリー、そしてペン対応まで、どの要素も抜けがなく、持ち歩けるハイエンドタブレットという表現がぴったりです。
普段からタブレットを持ち歩く私にとって、この軽さと性能の両立は大きな魅力。
「ちょっとした作業はPad miniで済ませる」というスタイルが自然に定着し、ノートPCの出番が明らかに減りました。
コンパクトタブレットを求めるすべての人に、自信を持っておすすめできる1台です。
Xiaomi (シャオミ) Pad mini に関するQ&A

Q. Xiaomi Pad miniは防水に対応していますか?
・防水・防塵には対応していません。水回りでの使用は注意が必要です。
Q. ペン入力は遅延がありますか?
・遅延はほとんど感じません。筆圧検知や傾き検知にも対応しています。
Q. ゲーム性能はどの程度ですか?
・原神やPUBGなど重い3Dゲームも高画質で快適に動作します。
Q. 充電はどのくらいの速さですか?
・67W急速充電対応で、約40分で80%、約1時間でフル充電可能です。
Q. バイパス充電には対応していますか?
・現時点では公式には非対応です。ゲーミング中は発熱を避けるため注意が必要です。
Q. スピーカーの音質はどうですか?
・Dolby Atmos対応で、Redmi Padシリーズよりも中低音の厚みが向上しています。
Q. マルチウィンドウや分割表示に対応していますか?
・HyperOS標準機能で分割画面・フローティングウィンドウが利用可能です。
Q. microSDカードで容量拡張はできますか?
・非対応です。ストレージ容量を選ぶ際は注意が必要です。
Q. SIMスロットはありますか?
・Wi-Fi専用モデルのみで、セルラー通信には非対応です。
Q. 純正ケースやキーボードはありますか?
・純正マグネットケースが別売で提供され、ペンホルダーとスタンドを備えています。
Q. Xiaomi Pad miniとiPad miniどちらが軽いですか?
・iPad mini(約297g)の方が若干軽いですが、Pad miniは性能と価格のバランスが優れています。
Q. バッテリー持ちはどのくらいですか?
・通常使用で約13〜14時間、ゲーム連続利用でも8時間前後持続します。
Q. 発熱はありますか?
・長時間のゲームでも発熱は40℃程度に抑えられ、快適に使えます。
Xiaomi (シャオミ) Pad mini が向いている人・向いていない人

出典:Xiaomi
Xiaomi Pad miniは、その名の通り「ミニサイズでもハイエンド性能」を実現したコンパクトタブレットです。
性能・機能・携帯性のすべてを高水準でまとめているため、どんな人にもおすすめできる万能機に見えますが、実際には“向いている人”と“向いていない人”がはっきり分かれる製品です。
ここでは、実際の使用体験を踏まえながら、具体的な利用スタイル別に詳しく解説します。
Xiaomi (シャオミ) Pad mini が向いている人
持ち運びやすく高性能なタブレットを探している人
Xiaomi Pad miniの最大の強みは、携帯性と処理性能の両立です。
326gという軽さでバッグやコートのポケットにも入るサイズ感なのに、Dimensity 9400+によるハイパフォーマンスを備えています。
電車や出張先、カフェなど、移動中にサクッと作業したい人にとって理想的な1台です。
Androidタブレットで“iPad mini級”を求める人
これまでAndroidタブレットは「安価だけど性能が物足りない」という印象がありました。
しかし、Xiaomi Pad miniは処理速度・画面品質・ペン対応・音質のすべてが上位レベルで、iPad miniの対抗馬として堂々と比較できる完成度を持っています。
Apple製品に縛られず、自由度の高いAndroid環境を求める人にはまさにぴったりです。
出先で資料確認やメモを取ることが多いビジネスユーザー
ペン入力に対応しており、純正スタイラスとの組み合わせで紙のノート感覚でメモが取れます。
PDFへの書き込み、アイデアスケッチ、会議中のメモ取りなど、ビジネス用途での活躍度は非常に高いです。
また、デュアルUSB-Cポートにより、充電しながら外部ストレージやイヤホンを使える点もビジネスシーンでは便利です。
クリエイティブ用途・勉強用に使いたい学生やデザイナー
8.8インチの3Kディスプレイは、イラストアプリやノートアプリでの操作性が高く、ペン入力の追従性が滑らか。
絵を描いたり、ノートアプリで講義メモを整理したりする用途にも最適です。
また、軽くて持ち歩きやすいため、講義・カフェ・図書館などどこでも作業できます。
ゲーム性能を重視する人
Antutuスコア250万点超のDimensity 9400+は、スマホ顔負けの性能を誇ります。
原神・PUBG・Call of Dutyなどの3Dゲームを高画質で安定プレイ可能。
冷却構造も優秀で、長時間プレイしても発熱が少なく、“ミニサイズのゲーミングタブレット”としても成立しています。
映画・アニメ・音楽を楽しみたいエンタメユーザー
Dolby Atmos対応のステレオスピーカーは、前機種のRedmi Padより明確に音質が改善されており、中音の厚み・臨場感が段違いです。
また、3Kディスプレイの高精細さもあり、アニメや映画鑑賞時の映像クオリティは非常に高いです。
ソファやベッドでリラックスしながら使う“サブエンタメデバイス”としても優秀です。
タブレットを「ノートPC代わり」に使いたい人
Bluetoothキーボードを組み合わせれば、簡易的なPC代わりとしての使用も現実的です。
Word・Excel・Googleドキュメントなどの作業も快適にこなせ、出先での軽い編集やメール返信なら十分対応できます。
Xiaomi (シャオミ) Pad mini が向いていない人
大画面でマルチタスクをしたい人
8.8インチという画面サイズは、携帯性重視の代償として、分割画面での作業にはやや狭く感じる場面もあります。
特に動画を見ながらノートを取る、ブラウザと文書を同時表示するなどの用途には、10インチ以上のタブレットの方が快適です。
有機EL(OLED)の映像美を重視する人
Pad miniはLCDパネルを採用しており、発色は自然ですが黒の沈み込みやコントラストは有機ELに劣ります。
映画や写真編集など、色表現にこだわる人には、OLED採用の上位モデルや他社製品が向いています。
microSDカードで容量を拡張したい人
残念ながら、Pad miniはmicroSDカードスロット非搭載です。
クラウドを使わずに大量のデータ(動画・写真・音楽)をローカル保存したいユーザーには不向きといえます。
セルラーモデル(LTE/5G)で外出先通信をしたい人
現時点ではWi-Fi専用モデルのみが販売されています。
外で常時通信したい場合はスマホのテザリングやモバイルルーターが必要になります。
通信一体型タブレットを求めるなら、別ブランド(iPad miniなど)を検討した方が良いでしょう。
価格を重視するコスパ派ユーザー
Xiaomi Pad miniは高性能ですが、価格は7〜9万円台と、Redmiシリーズのような「圧倒的コスパ」を求めるユーザーには少し高価に感じるでしょう。
「動画やブラウジング程度しかしない」場合は、Redmi Pad SEのような廉価モデルでも十分です。
カメラ性能を求める人
カメラは13MP(背面)+8MP(前面)と必要最低限。
書類スキャンやオンライン会議では問題ないものの、スマホ並みの写真品質は期待できません。
長時間作業時に大画面を必要とする人
読書やブラウジングには最適なサイズですが、クリエイティブ作業(動画編集や長文ライティング)ではやや小さく感じます。
デスクワーク中心のユーザーは、Xiaomi Pad 7やGalaxy Tab S9シリーズなど、10〜11インチクラスのモデルを検討した方が快適です。
Xiaomi (シャオミ) Pad mini レビューまとめ

出典:Xiaomi
Xiaomi Pad miniを実際に使用して感じたのは、「このサイズでここまで完成度の高いタブレットは、これまで存在しなかった」ということです。
単に小型化しただけではなく、ハイエンド機の性能・質感・機能をそのまま凝縮した「本気のミニタブレット」。
Xiaomiが「iPad miniの牙城に挑む」という明確な意志をもって開発したことが、随所から伝わってくる製品です。
コンパクトながらフラッグシップ級の実力
まず特筆すべきは、Dimensity 9400+チップによる圧倒的なパフォーマンスです。
Antutuスコア250万点台という数字は、同サイズ帯のタブレットでは他に類を見ません。
日常のブラウジングやSNS操作はもちろん、3Dゲームやマルチタスク処理も余裕でこなせます。
これまで「小型タブレット=ライトユーザー向け」という常識を覆す実力です。
しかも冷却設計が優れており、長時間のゲームでも発熱が控えめ。
CPUが中央配置されているため、片手持ちでも熱を感じにくく、持ちやすさが維持されています。
ディスプレイとサウンドの完成度が高い
8.8インチ・3K(2880×1800)のLCDディスプレイは、想像以上に高精細で美しく、細かな文字もくっきりと表示されるため、電子書籍や資料閲覧に最適です。
165Hzの高リフレッシュレートは滑らかで、ニュースアプリやSNSのスクロール操作も非常に快適。
さらに、Dolby Atmos対応スピーカーは中音域が厚く、映画や音楽を楽しむ際の臨場感が抜群です。
Redmi Padシリーズでは薄く感じた音の深みが改善され、“聴けるタブレット”としても満足度が高いと感じました。
使い勝手の細部が洗練されている
デュアルUSB-Cポートの搭載は、実際に使ってみると非常に便利でした。
1つで充電しながら、もう1つでUSBメモリやイヤホンを接続できるため、動画視聴やファイル転送など、地味ながらも快適さを支える要素になっています。
また、純正スタイラスペンは反応が速く、手書きメモやスケッチに最適。
HyperOSのUIも軽快で、マルチウィンドウや分割画面機能がスムーズに動作します。
バッテリー・充電性能の高さ
7,500mAhバッテリーと67W急速充電の組み合わせは、実用性が非常に高いです。
1日中持ち歩いてもバッテリー切れの心配がなく、残量が減っても約1時間でフル充電できるスピードは圧倒的。
短時間で再び使えるという点は、モバイル端末としての安心感を強く感じます。
また、電力効率の最適化が進んでおり、動画視聴やゲーム時でも発熱・電力消費のバランスが良く、1日を通して安定したパフォーマンスを発揮します。
気になる点・改善を望む部分
- microSDカードスロットが非搭載
- 有機ELではないため、黒のコントラスト表現が弱い
- セルラーモデルが存在せず、通信はWi-Fiのみ
- 価格が7〜9万円台と、従来のRedmiシリーズに比べて高価
ただし、これらの弱点は「小型×ハイエンド」というコンセプトを追求した結果のトレードオフと考えられます。
用途が明確なユーザーにとっては、これらの点よりも得られる快適さの方がはるかに大きいです。
Xiaomi (シャオミ) Pad mini レビュー総評
今回レビューしたXiaomi Pad miniは、単なる小型タブレットではなく、モバイルデバイスの新しい形を提示する一台でした。
手のひらに収まるコンパクトなサイズながら、ハイエンドスマートフォンにも匹敵する処理性能、165Hz駆動の滑らかなディスプレイ、Dolby Atmos対応の高音質スピーカー、そして1時間でフル充電できる67W急速充電など、あらゆる面で完成度が非常に高いと感じました。実際に使ってみると、軽快な動作と携帯性の良さが生活の中に自然と溶け込み、気づけばスマートフォンよりも長く手に取っている時間が増えていました。
iPad miniのAndroid版と呼ぶにふさわしい存在でありながら、価格を抑えつつも独自の工夫を随所に盛り込んでいる点はXiaomiらしさを強く感じます。microSD非対応やセルラーモデルの欠如など惜しい部分はあるものの、それを補って余りある魅力が詰まっており、携帯性を求めるビジネスユーザーや高性能を手軽に持ち歩きたい人には最適な一台といえるでしょう。
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