ここ数年でスマートウォッチ市場は急激に拡大し、数多くのメーカーが魅力的なモデルを次々と発表しています。その中でも、コストパフォーマンスの高さで一際注目を集めているのが「Xiaomi(シャオミ)」のスマートウォッチシリーズです。特に2万円前後というリーズナブルな価格帯で、豊富な機能と洗練されたデザインを兼ね備えている点が大きな魅力となっています。
今回レビューする Xiaomi Watch S4 は、そんなXiaomiが約1年ぶりに送り出した最新モデルで、前作Xiaomi Watch S3 の正統進化版です。価格は据え置きながら、ディスプレイの明るさやUIの洗練、そしてクラウン(回転式ボタン)の追加やベゼル交換ギミックの改良など、数々のアップデートが施されています。
私自身もXiaomi Watchシリーズを愛用しており、今回のXiaomi Watch S4 についても発売と同時に入手して、数日間しっかりと使い込んでみました。その上で、実際の使用感や他のスマートウォッチと比較して感じたこと、S3との違いなどを徹底的にお伝えしていきます。
スマートウォッチの購入を検討している方、前作S3からの買い替えを迷っている方、そして「2万円以下でどこまで満足できるのか?」という疑問を持っている方にとって、この記事が参考になれば幸いです。

Xiaomi(シャオミ) Watch S4 とは?

出典:Xiaomi
Xiaomi Watch S4 は、中国の大手テクノロジーメーカー「Xiaomi(シャオミ)」が展開するスマートウォッチシリーズの中でも、コストパフォーマンスを追求したミドルレンジモデルです。価格帯としてはおおよそ2万円以下で販売されており、「高機能・高品質・低価格」を実現したモデルとして、多くのユーザーから注目を集めています。
Xiaomi Watch S4 の特徴的なポイント
圧倒的なデザインクオリティ
Xiaomi Watch S4 は、価格からは想像できないほどの「高級感あふれる外観」を持っています。ステンレス製の交換可能なベゼル、メタル感のあるマット&ポリッシュ仕上げのボディ、クラシカルな雰囲気のデザインなど、まるで5万円台のハイエンドモデルかと思わせるほどの質感を持っています。
機能のバランスが絶妙
スマートウォッチに求められる基本機能(通知、通話、健康モニタリング、ワークアウト記録、音楽コントロールなど)はすべて網羅しており、さらに回転クラウンやAOD(常時表示)にも対応。特に健康面では、心拍数・血中酸素濃度・睡眠・ストレス・消費カロリーなどを記録することができます。
独自性の高い「ベゼル交換ギミック」
このシリーズの大きな特徴でもある「ベゼル交換機構」が今作でも継承されています。ベゼル部分を物理的に取り外し、別売りのデザインベゼルと付け替えることができる仕様で、外観の印象を大きくカスタマイズできるのが魅力です。これは他のスマートウォッチには見られない、Xiaomiならではのユニークな特徴です。
上位モデルとは一線を画す絶妙な立ち位置
上位モデルである「Xiaomi Watch S Pro」や、他ブランドのフラグシップモデルと比べると、ハードウェア性能や高度な健康機能においては若干の差があります。しかしながら、日常的な使用シーンにおいては「必要十分以上」の機能を備えており、スマートウォッチデビューを考えている方や、シンプルかつ長持ちするモデルを探している方にとって非常に魅力的な製品です。
スマートウォッチ初心者にも上級者にもおすすめ
初めてスマートウォッチを使う人にも扱いやすいシンプルな操作性と、日本語対応済みのUI設計、さらに充実した設定項目が用意されているため、初心者でも安心して使えます。一方で、ベゼル交換や音楽再生機能などを活用すれば、スマートウォッチ上級者にとっても「遊べる1本」として満足できる仕様になっています。
Xiaomi(シャオミ) Watch S4 の外観とデザイン

出典:Xiaomi
Xiaomi Watch S4 の最大の魅力の一つが、その洗練された外観と高級感のあるデザインです。価格帯が約2万円とは思えないほどの質感の高さと、ディテールにまでこだわった作り込みは、ハイエンドモデルと並べても見劣りしません。
クラシカルな雰囲気を漂わせる筐体デザイン
本体のケースサイズは47.3×47.3mmと、一般的なスマートウォッチよりもやや大きめ。厚みも約12mmあり、腕元でしっかりとした存在感を放ちます。全体的には「クラシカルなアナログ時計」を意識したフォルムで、丸型の文字盤とシンプルながら重厚感のある設計が印象的です。
手に取った瞬間に感じる「質感の良さ」は特筆すべきポイントで、特にホワイトカラーのモデルには、シルバー仕上げのステンレスベゼルが装着されており、光の当たり具合によって微妙に質感が変化する点も魅力です。
ポリッシュとマットが融合した側面デザイン
筐体の側面にはアルミニウム素材が使用されており、前作のマット仕上げから一新。S4ではポリッシュ加工(光沢仕上げ)とマット加工のハイブリッド構造になっており、ステンレス素材のような高級感を醸し出しています。
この仕上げのバランスが非常によく、見た目にも手触りにも満足感があります。手元にあるだけで、スマートウォッチを身に着けているというよりも、高級時計をつけているような錯覚さえ起こすほどです。
ベゼル交換ギミックの進化
前作S3で好評だった「交換式ベゼル」は、今作Xiaomi Watch S4 でも健在。ベゼルは回転させることで着脱が可能となっており、別売りのカスタムベゼルに付け替えることで、時計の印象をガラリと変えることができます。
今作ではこのベゼルの取り外し機構も改良されており、前作よりも外れにくく、落下しづらい構造に強化されています。ベゼルを外すと振動と画面表示で通知され、無意識に外れてしまった場合でも気づきやすくなっているのも安心ポイントです。
なお、前作S3のベゼルとも互換性があり、流用が可能となっているのは嬉しい配慮です。既にS3ユーザーの方でベゼルを複数持っている場合、それをそのままS4で活用できます。
回転クラウンと物理ボタンの操作性
Xiaomi Watch S4 では、右側面に新たに回転式のクラウン(リューズ)が追加されました。このクラウンは操作性が非常に高く、上下に回してスクロール、押し込みで選択など、多くの操作をタッチ操作なしでも直感的に行えるようになっています。
クラウンのトップ部分には黒いアクセントがあり、視覚的にもワンポイントとなっていて、デザイン的な完成度を高めています。クラウンの下にはもうひとつの物理ボタンが配置されており、ここからコントロールパネル(ショートカット)へアクセスすることが可能です。
ストラップは柔らかく快適な装着感
付属のストラップは22mm幅のフルロイラストマー素材。前作S3と同じ仕様で、厚手ながら柔らかく、サラサラとした肌触りで装着感は快適です。バンドの着脱もワンタッチで可能となっており、デザインや素材を変えたい場合も手軽にカスタムできます。
サイズ感に関する注意点
本体サイズが大きいため、男性向きのサイズ感です。腕の細い方や女性が装着すると、ややゴツく見える可能性があります。逆に言えば、存在感のあるデザインを好む方にはピッタリなモデルです。
このように、Xiaomi Watch S4 は見た目の高級感・質感・カスタマイズ性の高さにおいて、2万円という価格からは想像もできないクオリティを持っています。日常使いはもちろん、ビジネスやフォーマルな場面でも通用する「時計らしさ」を兼ね備えたスマートウォッチだと言えるでしょう。
Xiaomi(シャオミ) Watch S4 のスペック詳細

出典:Xiaomi
Xiaomi Watch S4 は、日常使いに必要な機能はもちろん、ワークアウトや健康管理、さらには通話や音楽再生といったスマート機能までを備えた、万能型スマートウォッチです。ここでは、スペックを項目ごとにより詳しく解説していきます。
項目 | 詳細スペック | 解説 |
---|---|---|
ディスプレイ | 1.43インチ AMOLED(466×466) | 解像度は326ppiで非常に高精細。アニメーションも滑らかで、アナログ/デジタルいずれのフェイスも美しく表示されます。 |
最大輝度 | 通常1500ニト / ピーク2200ニト | 前作S3の600ニトから大幅に向上。直射日光下でも非常に見やすく、屋外利用が快適です。 |
リフレッシュレート | 60Hz | スムーズなスクロールとアニメーション表示が可能で、操作性の向上に貢献しています。 |
OS / UI | HyperOSベース独自UI | Xiaomi独自のHyperOSに基づいたUIで、回転クラウンに最適化。新しいウィジェットカード形式も採用。 |
本体サイズ | 47.3mm × 47.3mm × 12mm | 大きめのサイズで存在感がありますが、バランスの取れた厚みで装着感は良好です。 |
重量 | 約52g(ストラップ除く) | 軽量設計ではありませんが、金属筐体のしっかりした質感とのトレードオフです。 |
素材 | アルミニウム合金(本体)、ステンレススチール(ベゼル) | 本体は高精度加工のアルミニウムで、ポリッシュ+マットの混合仕上げ。ベゼルは交換式で高いカスタマイズ性を誇ります。 |
ベゼル交換 | 可能(回転式着脱) | S3よりも外れにくく改良され、安全性が向上。前モデルのベゼルも流用可能。 |
クラウン操作 | 回転+押し込み対応 | メニューのスクロール、選択などが可能で、タッチ操作を補助。操作性が大幅に向上。 |
バッテリー容量 | 486mAh | スマートウォッチとしては大容量。平均で約5日、最長で15日間持続可能(設定による)。 |
充電方式 | 専用マグネット式チャージャー(USB Type-A) | 急速充電対応。5分で約2日分の充電が可能とされ、日常利用で困ることは少ないです。 |
GPS | デュアルバンドGNSS(L1+L5) | 高精度測位に対応。屋外でのワークアウト時も即座に測位可能で、ランニングやサイクリングに最適です。 |
Bluetooth通話 | 対応(マイク・スピーカー搭載) | 時計単体での通話が可能。連絡先の登録、発信・着信にも対応。ただし、Bluetoothイヤホンでの通話は非対応。 |
音楽機能 | ローカル再生(2GB相当のストレージ) | Androidスマホから音楽転送が可能。プレイリスト作成、Bluetoothイヤホンでの再生にも対応。 |
通知機能 | 各種アプリ通知対応(LINE通知OK) | 受信は可能ですが、LINE返信には非対応。SMS返信などは可能。 |
健康管理 | 心拍数、睡眠、血中酸素、ストレス、活力スコアなど | 測定項目はややベーシックですが、精度は良好。7日間着用で「睡眠動物タイプ」も表示されます。 |
ワークアウト機能 | 多数のアクティビティに対応 | ランニング、サイクリング、スキー(転倒検出付き)など、豊富な種類のトラッキングが可能です。 |
防水性能 | 5ATM(50m防水) | 日常生活の水濡れや、シャワー、軽い水泳にも対応。ただしダイビングなどには非推奨。 |
対応OS | Android / iOS(音楽転送など一部機能はAndroid限定) | 基本機能はiPhoneでも問題なく使用可能ですが、完全機能活用にはAndroid環境がおすすめです。 |
接続アプリ | Mi Fitness | データ管理、通知設定、ウォッチフェイスの追加などが可能。Google Fit連携も対応しています。 |
実用性を重視した設計
このように、Xiaomi Watch S4 はスペックだけで見ても、価格以上の実力を持っています。特にディスプレイ輝度・回転クラウン・ローカル音楽再生・GPSの速さなど、日常使用に直結する部分が強化されており、「スマートウォッチとしての基本」をしっかり押さえた設計となっています。
Xiaomi(シャオミ) Watch S4 との比較

出典:Xiaomi
Xiaomi Watch S4 は、前モデルXiaomi Watch S3 から約1年ぶりに登場した後継機です。価格帯はほぼ同じでありながら、ハードウェア・ソフトウェアの両面で多数の改良が加えられています。本項では、具体的な違いとどちらを選ぶべきかの判断材料をまとめていきます。
スペック比較表
項目 | Xiaomi Watch S3 | Xiaomi Watch S4 |
---|---|---|
ディスプレイ輝度 | 最大600ニト | 最大1500ニト(ピーク2200ニト) |
画面解像度 / サイズ | 1.43インチ / 466×466 | 同じ |
クラウンボタン | 非搭載 | 新たに搭載 |
ベゼルギミック | 着脱可能(やや緩め) | 着脱可能(改良され、外れにくくなった) |
素材感 | アルミニウム(マット仕上げ) | アルミ+ポリッシュ仕上げのハイブリッド |
UI / OS | 独自UI | HyperOSベースの新UI |
ウォッチフェイス数 | 約100種類 | 約160種類 |
通知機能 | 基本的なアプリ通知 | 通知内容の表示改善(ただしLINE返信は非対応のまま) |
音楽再生 | ローカルストレージ再生対応 | 同左(プレイリスト作成機能が追加) |
GPS性能 | 単バンドGNSS | デュアルバンドGNSS(L1+L5) |
バッテリー容量 | 約470mAh | 486mAh |
急速充電 | 約30分で70% | 5分で約2日分の充電が可能 |
操作体系 | スワイプ操作中心 | クラウン+ウィジェットで多様化 |
Xiaomi Watch S4 のよかったところ
- 画面の明るさが段違いで、屋外使用でも見やすくなった
- ベゼルが外れにくくなり、装着の安心感が向上
- クラウンボタンの操作性が想像以上に便利で、タッチせずとも多くの操作が可能
- GPSが爆速で測位。S3では数十秒かかっていたのが、S4では3秒前後で完了するケースも
- ウィジェットカードが下スワイプで一覧表示されるようになり、視認性・アクセス性が向上
Xiaomi Watch S4 の気になった点
- 通知のバイブレーションがやや弱め(S3同様)
- LINE返信には非対応のまま
- iOSユーザーへの対応機能は限定的(音楽転送不可など)
- UIがやや複雑化し、初見では迷う場面も
Xiaomi Watch S4 は確実に“正統進化”した後継モデル
Xiaomi Watch S4 は、単なる外観のアップデートにとどまらず、ディスプレイ、UI、GPS、操作性など、多岐にわたって改良が加えられたモデルです。S3がすでに高評価を得ていた中で、さらに細部を磨き上げてきた完成度の高さには驚かされました。
「そろそろ買い替えたいな」「初めての1本を探している」そんな方には、間違いなくこのXiaomi Watch S4 をおすすめできます。
Xiaomi(シャオミ) Watch S4 を使用した私の体験談

出典:Xiaomi
Xiaomi Watch S4 を実際に数日間使ってみて、まず最初に驚いたのは「これ、本当に2万円以下なのか?」ということでした。デザインや質感、画面の美しさ、そして操作感まで、まるで5万円クラスのスマートウォッチを装着しているような感覚に陥ります。
装着感とデザインの印象
手元に届いて開封した瞬間、質感の高さに感動しました。今回選んだのはホワイトカラー+シルバーベゼルのモデルでしたが、クラシカルな雰囲気がありつつも、スポーティすぎない絶妙なデザインです。
装着してみると、サイズは大きめで存在感があります。私のように男性で腕が太めな方ならちょうど良い印象ですが、女性や手首が細めの方には少し大きく感じるかもしれません。
付属のバンドはシリコン製ですが、肌に優しい柔らかさで長時間つけても蒸れにくく、デフォルトでもかなり快適でした。もちろん、バンドの交換も簡単に行えるので、好みに合わせてカスタムする楽しさもあります。
操作感とUIの使用体験
Xiaomi Watch S4 から新たに搭載された回転クラウンは、思った以上に便利です。画面をタッチせずにメニューを上下にスクロールでき、特に手が濡れている場面や外で手袋をしている時にも役立ちました。
新UIは「ウィジェットカード形式」になっていて、情報を一画面で確認できるのが非常に快適です。特に下スワイプで表示される健康データや天気情報などは、毎日の確認にちょうど良く、実用的でした。
ただ一方で、前作S3とは操作体系が異なっており、最初は戸惑いもありました。慣れればスムーズに使えますが、UIの統一感がない点はやや惜しい印象です。
ディスプレイの視認性と美しさ
ディスプレイの明るさは、前作のS3と比較して明確に進化しています。太陽光の下でもしっかりと視認でき、晴れた日中でも見えづらいと感じることはありませんでした。ウォッチフェイスのカラー表現や針の滑らかさも秀逸で、アナログ表示がとても自然です。
私が特に気に入ったのは、クラシカルフェイスにパンダカラーの針を合わせたデザイン。長押しで針や背景色を細かく変えられる点も楽しく、ファッションアイテムとしての魅力も強く感じました。
通知・通話・音楽機能の実用性
通知はLINE・SNS・カレンダー・メールなど、しっかり届きます。LINEの通知は問題なく表示されますが、返信は非対応。この点は少し残念ですが、内容の確認だけなら十分便利です。
また、Bluetooth通話機能も試してみましたが、スマホがカバンの中にあっても時計側で発信・受信・通話ができ、マイクとスピーカーの性能も良好でした。ただしBluetoothイヤホンでの通話は非対応なため、運動中に使うには若干の制限があります。
音楽については、Androidスマホから楽曲を転送し、スマートウォッチ単体で再生することが可能。プレイリストの作成もでき、Bluetoothイヤホンと接続すれば完全にスマホレスで音楽を楽しめます。ランニング中にスマホを持たずに音楽を聴けたのはとても快適でした。
健康管理とワークアウト追跡
日々の健康モニタリングについても試してみました。心拍、睡眠、血中酸素、ストレスなどの測定はしっかり機能しており、睡眠タイプの動物分類もユニークで面白かったです。ただ、深い分析というよりは「簡易的に知る」感覚に近い印象です。
ワークアウト機能ではウォーキングを何度か試し、GPSの測位が非常に早いことに感動しました。電源を入れてから約3秒で測位完了。これは過去に使ってきたスマートウォッチの中でも最速クラスでした。
バッテリー持ちと充電体験
私の使用条件(AODオン、心拍・SPO2・ストレス常時測定)で、1日あたり約20%前後の消費でした。約4〜5日は余裕で持つので、毎日充電する必要はなく安心です。さらに、急速充電対応で「5分の充電で約2日使用可能」というのは想像以上に便利でした。
ただし、充電端子がUSB Type-Aのままなのは残念なポイント。USB-C対応ならもっと便利だったのに…と感じる場面がありました。
Xiaomi Watch S4 の総評
実際に使って感じたのは、「Xiaomi Watch S4は2万円以下で買えることが信じられない」ということです。高級感のあるデザインと、実用的な機能群、そして日常のあらゆるシーンに溶け込む使いやすさ。多少の弱点はあるものの、それを補って余りある魅力が詰まっています。
特に「スマートウォッチデビューしたい」「コスパ重視で選びたい」「でも見た目や質感にも妥協したくない」という方には、間違いなくおすすめできる1本です。
Xiaomi(シャオミ) Watch S4 に関するQ&A

※画像はイメージです。
Q. LINEの返信はできますか?
・受信通知は可能ですが返信はできません。
Q. ベゼル交換は簡単ですか?
・最初は硬いですが、コツをつかめばスムーズに外せます。
Q. 充電端子はUSB-Cですか?
・従来通りUSB Type-Aです。
Q. GPSの精度はどうですか?
・デュアルバンドGNSS対応で、非常に早く高精度です。
Q. 音楽はウォッチ単体で再生できますか?
・Bluetoothイヤホンと接続すればスマホなしでも再生可能です(Androidのみ)。
Q. 睡眠のモニタリングはどこまでできますか?
A. 睡眠時間、深い/浅い/レム睡眠、呼吸数、心拍数の計測が可能です。
Q. iPhoneでも使えますか?
・基本機能は使えますが、音楽転送など一部機能はAndroid専用です。
Q. 女性でも使えますか?
・サイズが大きめなので、腕が細い方にはやや大きく感じるかもしれません。
Q. 着信の応答はできますか?
・通常の電話は応答可能ですが、LINE通話などは非対応です。
Q. ワークアウトの種類は多いですか?
・非常に多く、スキーなどのスポーツにも対応しています。
Q. 画面のカスタマイズ性はありますか?
・ウォッチフェイスの数も豊富で、針の色やデータ表示の変更が可能です。
Xiaomi(シャオミ) Watch S4 が向いている人・向いていない人

出典:Xiaomi
Xiaomi Watch S4 は、非常に高い完成度とコストパフォーマンスを誇るスマートウォッチですが、すべての人にとって“完璧な1台”とは限りません。ここでは、実際に使って感じた印象や仕様から判断して、「このスマートウォッチがどんな人に合うのか」「逆に、どんな人には不向きか」を詳しく整理してみました。
Xiaomi(シャオミ) Watch S4 が向いている人
スマートウォッチ初心者の方
- 初めてスマートウォッチを使ってみたいという方にぴったりです。
- UIが分かりやすく、アプリ設定やウォッチフェイスの変更も簡単です。
- 操作も直感的で、基本的な機能(通知、健康管理、音楽再生など)はすぐに活用できます。
デザイン性と高級感を重視する方
- ステンレス調のベゼルや高精度な仕上げで、見た目は5万円クラスにも引けを取らないクオリティ。
- スーツスタイルやカジュアルにもマッチし、オンオフ問わず使えるデザインです。
- ベゼル交換によるカスタマイズ性もあり、「見た目にこだわる人」にとっては楽しさのある1本です。
コストパフォーマンス重視の方
- 約2万円という価格帯で、これだけの機能とデザインを実現しているスマートウォッチは希少です。
- 同価格帯の他機種と比べても、質感・操作感・ディスプレイの明るさなどに明確な差があります。
- 「安くて良いもの」を探している方には最適です。
ワークアウトや屋外活動を行う方
- デュアルバンドGNSSによる高精度・高速なGPS測位は非常に優秀。
- ランニングやサイクリング、登山などの活動時にも正確な位置情報を記録できます。
- 転倒検知やスキー対応など、アクティブなシーンにも対応できる機能も搭載。
Androidスマートフォンを使っている方
- 音楽ファイルの転送やローカル再生、プレイリスト管理など、Androidユーザー向けの機能が豊富です。
- Mi Fitnessアプリとの連携もスムーズで、通知・設定・データの確認も一括で行えます。
Xiaomi(シャオミ) Watch S4 が向いていない人
軽量・コンパクトなスマートウォッチを求める方
- ケースサイズが47.3mmと大きく、厚みも約12mmあるため、手首の細い方にはやや重たく感じるかもしれません。
- 女性や細身の方にはサイズ感が合わない可能性があるため、装着感を重視する方には慎重な選択が必要です。
LINE返信などの“完全なスマホ代替”を求める方
- LINE通知は受信できますが、返信は不可です。
- スマートウォッチ上での文字入力や返信機能を重視する方にはやや物足りないかもしれません。
- 他メーカー(例:HUAWEI、Fitbitなど)では対応している機種もあるため、コミュニケーション用途がメインの方は注意が必要です。
iPhoneユーザーでフル機能を使いたい方
- iOSでも基本的な機能は使用できますが、音楽転送や一部の通知設定など、一部機能はAndroid専用です。
- Apple Watchのように、iPhoneと深く連携する体験を求めるなら、やはりApple製品との組み合わせに軍配が上がります。
医療グレードのヘルスケア精度を求める方
- 血圧測定や心電図などの医療機器レベルの機能には非対応です。
- 健康管理機能は「基本的な計測」がメインで、HUAWEIやGarminなどの医療認証・詳細分析に強いモデルと比べると、ややライトな印象です。
シンプルなUI・操作体系を求める方
- 新UIはウィジェットカード形式など便利な要素もある反面、メニューや操作方法がやや複雑になっています。
- 初心者でも使えますが、「とにかく簡単なUIが良い」という方には少し取っつきにくい場面があるかもしれません。
Xiaomi Watch S4 総評
Xiaomi Watch S4 は、価格以上の体験ができるスマートウォッチであることは間違いありません。
ただし、それが万人向けとは限りません。デザインや機能は非常に優れているものの、軽さや操作のシンプルさ、iOS連携の深さといった点では他機種に軍配が上がる場合もあります。
スマートウォッチに何を求めるか――「ファッション性」「価格」「多機能性」「ヘルスケアの精度」など、目的によって最適なモデルは異なります。
Xiaomi Watch S4 は、スマートウォッチの“入門機”としても、“長く使える本命機”としても十分な実力を備えた1本。ぜひ自分のライフスタイルに合うかどうか、検討の材料にしていただければと思います。
Xiaomi(シャオミ) Watch S4 レビューまとめ

※画像はイメージです。
Xiaomi Watch S4 は、2万円以下という価格帯で「ここまでやれるのか」と驚かされる、完成度の高いスマートウォッチです。前作Watch S3の成功を受けて登場した本モデルは、単なるマイナーチェンジに留まらず、ハード・ソフトの両面で確かな進化を遂げています。
Xiaomi Watch S4 の良かった点
圧倒的なデザインと質感
- ステンレス調のベゼル、ポリッシュとマットが融合した美しい外装、クラウンのディテールなど、どれを取っても高級感あふれるデザインです。
- 実際に装着していても、2万円台のスマートウォッチとは思えない“時計らしさ”を感じられました。
ディスプレイの明るさと美しさ
- 最大1500ニト(ピーク2200ニト)のAMOLEDディスプレイは、屋外でもくっきりと文字盤が見え、視認性は抜群。
- ウォッチフェイスのバリエーションも多く、カスタマイズが楽しめます。
ベゼル・バンドのカスタマイズ性
- 着脱式のベゼルは前作よりも外れにくく、安全性が向上。
- バンド交換も簡単で、自分だけのスタイルを楽しむことができます。
高速で正確なGPS性能
- デュアルバンドGNSS(L1+L5)対応により、位置情報の精度と捕捉速度が格段に向上。
- ランニングやアウトドアでも実用的です。
ローカル音楽再生や通話機能
- Androidユーザーなら音楽を時計に転送し、Bluetoothイヤホンで再生が可能。
- 時計から直接通話ができ、スマホを取り出すことなく会話できます。
バッテリー持ちも安心
- 標準使用で最大15日、AODやセンサー常時オンの“ヘビーモード”でも約4〜5日持つ安定性。
- 急速充電にも対応し、5分で約2日分の使用が可能というのは非常に実用的です。
Xiaomi Watch S4 の改善してほしい点
LINE返信が未対応
- 通知の受信は可能ですが、LINEへの返信機能が未対応のため、スマートウォッチ単体で完結したい方には物足りなさがあります。
バイブレーションがやや弱い
- 通知時の振動が控えめで、特に動いている時や屋外では気づきにくい場面もありました。
iOSとの連携は限定的
- iPhoneでも基本機能は使用可能ですが、音楽転送や一部の詳細設定には非対応。
- Androidユーザー向けに最適化されたモデルといえます。
サイズが大きめ
- ケースサイズが47.3mm、厚さも12mmと大柄で、手首が細い方にはやや大きすぎる可能性があります。
この価格帯の「ベスト・バイ」と言える1本
総合的に見て、Xiaomi Watch S4 は価格に対して提供される体験の質が非常に高く、間違いなく“買い”のスマートウォッチです。見た目の美しさ、実用性、カスタマイズ性、操作性、どれを取っても2万円前後のモデルとは思えない完成度で、スマートウォッチ初心者から中級者まで、幅広くおすすめできるモデルです。もちろん、LINE返信不可やiOSでの制限など、課題もありますが、それらを踏まえても「全体のバランス感が抜群」というのがこのモデルの最大の強みです。
「価格で妥協したくない」「でも高価なモデルは手が出しにくい」――そんな悩みを持つ人にとって、Xiaomi Watch S4 は間違いなく“ちょうどいい”選択肢となります。スマートウォッチのある生活を、ぜひこのモデルで始めてみてください。
