2025年、Xiaomiが新たに送り出したフラグシップスマートフォン「Xiaomi 15」は、“ちょうどいい”を極めた1台です。6.3インチという扱いやすいサイズ感に、Snapdragon 8 Gen 3の高い処理性能、そしてライカと共同開発された高品質なカメラを搭載し、コンパクトなボディにハイエンドなスペックを詰め込んだスマートフォンとして注目を集めています。
これまでのXiaomi製品に触れてきた方であれば、Redmiシリーズのコストパフォーマンスの良さや、Xiaomi 13 Ultraなどに代表されるカメラ性能への信頼感はすでにご存じでしょう。しかし、Xiaomi 15はその「ちょうどいいサイズ」と「ちょうどいい性能」、そして日常使いにおける“満足感”のバランスが絶妙です。
私はこれまで様々なハイエンドスマホをレビューしてきましたが、Xiaomi 15を手に取ったとき、第一印象は「これは毎日使いたくなるスマホだな」というものでした。大型ディスプレイ機やゲーミングスマホが多くなる中、サイズ感にこだわりつつも性能に妥協のないこの一台は、間違いなく多くのユーザーにとって理想に近い存在になるはずです。
本記事では、実際にXiaomi 15 を使用したリアルな体験談を交えながら、その外観やスペック、使い心地、そして他のフラグシップモデルとの違いを徹底的に解説していきます。「Xiaomi 15 って実際どうなの?」と気になっている方は、ぜひ最後までご覧ください。

Xiaomi 15 とは?

出典:Xiaomi
Xiaomi 15 とは、中国の大手スマートフォンメーカー「Xiaomi(シャオミ)」が2025年に発売した、フラグシップスマートフォンの最新モデルです。Xiaomiの“数字シリーズ”は、毎年その年の最新技術を集約した主力機種として登場し、性能・デザイン・カメラ品質のすべてにおいてハイエンドの位置づけとなっています。
Xiaomiの数字シリーズとは?
Xiaomiのスマートフォンは、主に「Redmi(コスパ重視)」「Xiaomi数字シリーズ(フラグシップ)」「Ultra(最上位)」の3系統に分かれています。
その中でもXiaomi 15 は、“毎日使える高性能”をテーマにしたバランス重視のハイエンド機種です。
最新のSnapdragon 8 Gen 3チップセットを搭載し、さらに従来よりもコンパクトなサイズ感にこだわったモデルとなっており、「高性能だけど持ちやすい」「片手で扱いやすいけどカメラもディスプレイも妥協なし」という、“ありそうでなかった”スマホ像を体現しています。
Xiaomi 15 の立ち位置と特徴
- 処理性能はハイエンド級:Snapdragon 8 Gen 3 + LPDDR5X + UFS 4.0という組み合わせで、日常使いからゲーミングまで快適。
- 高品質なカメラ:ライカと共同開発の3眼カメラを搭載。昼夜問わず美しい写真を撮影可能。
- サイズ感にこだわった設計:6.36インチの画面サイズで、コンパクトかつ実用的な設計。
- 高い電池持ちと急速充電:約5200mAhの大容量バッテリーに90W充電対応。
- HyperOS採用:MIUIから進化した新OS「HyperOS」で、UIやアニメーションの完成度が向上。
ライバル機種との関係性
Xiaomi 15 は、同時期に登場するiPhone 16やGalaxy S25と競合するポジションにありながら、価格と性能のバランスにおいて一歩抜きん出ています。特に、同クラスのスマホと比べて“サイズ感”を重視している点が特徴的です。
Xiaomi 15 の外観とデザイン

出典:Xiaomi
Xiaomi 15 の第一印象は「コンパクトなのに高級感がある」という一言に尽きます。スマホ市場では6.7インチ級の大型モデルが主流となる中、Xiaomi 15 はあえて6.36インチという絶妙なサイズ感を採用。手にフィットする感覚や持ちやすさは、近年のスマートフォンでは珍しい特徴です。
サイズ感の魅力
- 本体サイズ:約6.36インチ
- 重量:約190g前後
- 厚み:約8mm台(バッテリー容量を考えるとかなりスリム)
スマートフォンの進化とともに画面は大型化していますが、Xiaomi 15 は“使いやすさ”にもこだわった設計となっています。実際に手に持ったとき、「あ、これなら片手操作でもいける」と直感的に感じられました。
通勤・通学時の片手操作、片手での写真撮影、ポケットやバッグへの収納など、あらゆるシーンでストレスの少ないボディサイズです。
素材と質感の高級感
Xiaomi 15 の筐体は金属フレームと高品質な背面パネルで構成されています。カラーによってはマット仕上げのガラスやセラミック調のテクスチャが採用されており、指紋が付きにくく、さらっとした手触りも魅力のひとつです。
フラットディスプレイを採用しているため、画面の端が湾曲していないことにより保護フィルムも貼りやすく、視覚的な歪みもありません。
背面デザインとカメラモジュール
背面のカメラモジュールは、やや大きめの円形に3眼カメラが収まるシンメトリーデザイン。ライカロゴもあしらわれており、撮影性能への期待感を視覚的にも伝えてくれます。
- カメラ配置:3眼を縦に整列させたクラシックかつ洗練されたスタイル
- 背面ロゴ:Xiaomi + Leicaのダブルネーム
- 質感:マット仕上げ or 光沢タイプ(カラーによる)
このカメラ部分の出っ張りも控えめで、机の上に置いてもガタつきが少ないのも嬉しいポイントです。
カラーバリエーション
カラーはグローバル版・中国版によって展開が異なる可能性がありますが、主に以下のようなバリエーションがあります。
- ブラック(落ち着いた王道カラー)
- ホワイト(清潔感とミニマルな印象)
- ミントグリーン(個性派にぴったりな爽やか色)
- 限定カラーやコラボエディションの可能性も
デザインにおいて「高性能=無骨」とならないところがXiaomi 15 の良さで、性能と美しさを両立させたモバイルデバイスといえるでしょう。
スマホは“触れるガジェット”だからこそ、質感・重量バランス・フィット感が非常に大切。その意味で、Xiaomi 15 は所有欲をしっかりと満たしてくれる一台です。
Xiaomi 15 のスペック詳細

出典:Xiaomi
Xiaomi 15 は、フラグシップモデルとして最先端のパフォーマンスと機能を詰め込んだ1台です。以下に、主なスペックとその特徴を詳細にご紹介します。
基本スペック一覧
項目 | スペック |
---|---|
プロセッサ(SoC) | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3(4nm) |
GPU | Adreno 750 |
メモリ(RAM) | 12GB LPDDR5X |
ストレージ(ROM) | 256GB / 512GB UFS 4.0(非拡張) |
OS | HyperOS(Androidベース) |
バッテリー容量 | 約5200mAh |
急速充電 | 最大90W(有線)/最大50W(無線) |
ディスプレイ | 6.36インチ AMOLED、1.5K(2670×1200)、120Hzリフレッシュレート |
明るさ(最大輝度) | 3000nit(ピーク) |
認証方式 | 超音波式画面内指紋認証+顔認証 |
防水防塵 | IP68対応 |
スピーカー | デュアルステレオスピーカー(Dolby Atmos対応) |
サイズ | 約高さ145.6mm × 幅70.8mm × 厚さ8.2mm(機種により変動あり) |
重量 | 約190g前後 |
通信 | 5G、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、NFC(Felica非対応) |
Snapdragon 8 Gen 3 搭載:圧倒的な処理性能
Snapdragon 8 Gen 3は、現在のAndroid市場で最高峰のチップセットのひとつです。前世代(Gen 2)に比べてCPU処理性能がさらに向上し、特にAI処理・ゲーム処理・マルチタスクにおいて非常に優れた動作を実現します。
実際に使用して感じたのは、「どんな重いアプリでも一切引っかかりがない」という快適さです。Antutuスコアも約200万点超え(実測)と、まさにハイエンドらしいスムーズな体験が得られます。
メモリ・ストレージ:高速&大容量
Xiaomi 15 は、LPDDR5X RAM+UFS4.0ストレージという最新規格の組み合わせを採用しています。これにより、アプリの立ち上げ・切り替えが非常に速く、ゲームや重い処理もストレスなくこなせます。
256GB以上の容量があるため、写真や動画、アプリを大量に保存する人でも安心です。外部ストレージには非対応ですが、その分本体の読み書きスピードは圧倒的です。
ディスプレイ性能:小型ながら高精細&高輝度
Xiaomi 15 の6.36インチディスプレイは、1.5K解像度(2670×1200)&120Hzリフレッシュレートに対応しており、映像の滑らかさと高精細さが両立しています。
- タイプ:AMOLED
- リフレッシュレート:最大120Hz(自動調整対応)
- タッチサンプリングレート:最大240Hz
- 最大輝度:3000nit(ピーク時)
特に屋外での視認性は素晴らしく、直射日光下でもしっかりと画面を確認できます。HDR10+やDolby Visionにも対応しており、動画鑑賞にも最適です。
カメラ構成:ライカ監修の3眼構成
レンズ | スペック |
---|---|
メイン | 50MP(1/1.3型・OIS対応・f/1.6) |
超広角 | 50MP(f/2.2・115°視野角) |
望遠(テレマクロ) | 50MP・光学2.6倍・マクロ対応 |
このカメラ構成により、昼間の風景撮影から夜景、人物撮影、料理の接写まで非常に高い表現力が得られます。特にテレマクロレンズは、近距離での細かい被写体にも対応し、実用性が高いです。
また、動画性能も非常に優れており、8K動画撮影・レンズ切り替え撮影・強力な手ブレ補正も利用できます。
バッテリー・充電:大容量 × 爆速
- バッテリー容量:約5200mAh
- 有線充電:最大90W(約30分で満充電)
- 無線充電:最大50W(別売対応)
5200mAhという大容量でありながら、重量は200gを切っている点は特筆すべきです。省電力化されたSoCとの組み合わせで、1日以上の安心した運用が可能。しかも、付属の充電器で爆速充電も可能です。
スピーカー・認証系・通信性能も抜かりなし
- ステレオスピーカー:Dolby Atmos対応で音質も豊か。音楽・映画鑑賞に最適。
- 指紋認証:超音波式で非常に高速&精度が高い。
- 顔認証:サブ認証として使い勝手良好。
- 通信:Wi-Fi 7やBluetooth 5.4など最新規格に対応。NFCあり・Felica非対応。
総じて、Xiaomi 15 は「サイズ・性能・快適さ」の三拍子が揃った非常に完成度の高いスマートフォンです。
Xiaomi 15 とXiaomi 14 の比較

出典:Xiaomi
Xiaomi 15 は、2024年モデルであるXiaomi 14の進化版として登場しました。両者は共にフラグシップモデルですが、実際に比較してみると「使いやすさ」「性能の快適さ」「カメラ機能」など、いくつかの明確な違いがあります。
まずは比較表からご覧ください。
スペック比較表
比較項目 | Xiaomi 14 | Xiaomi 15 |
---|---|---|
発売年 | 2024年 | 2025年 |
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 3 |
RAM / ROM | 最大12GB / 512GB | 最大12GB / 512GB(同等) |
ディスプレイ | 6.36インチ AMOLED, FHD+, 120Hz | 6.36インチ AMOLED, 1.5K, 120Hz |
最大輝度 | 約2600nit | 約3000nit |
指紋認証 | 光学式(画面内) | 超音波式(画面内)◎ |
カメラ(背面) | 50MP+50MP+50MP | 50MP+50MP+50MP(望遠がテレマクロ対応) |
カメラ(夜景・ズーム) | 高精細、ややノイズあり | より明瞭、ノイズ低減◎ |
バッテリー容量 | 約4610mAh | 約5200mAh◎ |
有線充電 | 90W | 90W(同等) |
無線充電 | 50W | 50W(同等) |
スピーカー | ステレオ対応 | ステレオ強化(音質向上)◎ |
OS | MIUI(Android 13ベース) | HyperOS(Android 14ベース)◎ |
重量 | 約188g | 約190g(若干増) |
Felica対応 | 非対応 | 非対応(同等) |
性能面の違い:Snapdragon 8 Gen 3の進化
Xiaomi 15 に搭載されたSnapdragon 8 Gen 3は、前世代のGen 2よりもCPU・GPUともに性能が向上しており、特にAI処理やゲーム性能が大幅に改善されています。
体感としても、アプリの起動やゲームの読み込み速度が一段と速くなっており、「Gen 2でも十分だが、Gen 3はさらに余裕がある」という印象です。
ディスプレイ:より高精細で明るく
Xiaomi 14 ではFHD+解像度にとどまっていましたが、Xiaomi 15 は1.5K解像度+3000nitの高輝度表示に進化。これにより、文字のエッジの滑らかさやHDR映像の立体感がより自然に表現されるようになりました。
また、低輝度時のノイズもさらに抑えられており、夜間や屋内での使用も快適です。
指紋認証:光学から超音波へ
Xiaomi 15 では、画面内指紋認証が光学式から超音波式に進化しました。
- 光学式(Xiaomi 14):強い光を使用するため、暗所で眩しく感じる/読み取り精度がやや不安定
- 超音波式(Xiaomi 15):光なしで動作/指が多少濡れていても反応/非常に高速&高精度
ロック解除の快適さが段違いで、日常的な使いやすさに大きな影響を与えます。
カメラ:望遠の進化とAI処理の向上
両機種ともに3眼カメラ構成(広角+超広角+望遠)ですが、Xiaomi 15 では望遠カメラがテレマクロ対応になり、近接撮影でのピント精度と解像感が向上しました。
また、夜景モードやズーム時のAI補正も強化されており、黒の表現・ノイズ処理・色再現性においてワンランク上の写りを実感できます。
バッテリー:大容量化でさらに安心
バッテリー容量は、Xiaomi 14 の約4610mAhから、Xiaomi 15 では約5200mAhへと大幅アップ。Snapdragon 8 Gen 3の省電力設計も相まって、同じ使い方でも体感的にバッテリーの持ちが1~2割ほど改善されている印象です。
HyperOSの採用:操作体験が変化
Xiaomi 15 では、これまでのMIUIに代わって新OSであるHyperOSが導入されました。
- アニメーションが滑らか
- iOSのような操作体系(ユーザーによって好みが分かれる)
- 設定項目の再配置・視覚的な統一感あり
MIUIからの変更点が多いため、慣れるまでやや戸惑う場面もありますが、UIの完成度は確実に向上しています。
まとめ:確実な進化、でも“使い勝手”を重視したアップグレード
Xiaomi 15 は、Xiaomi 14 と比べて大きな変化は少ないものの、日常使用におけるストレスを確実に減らす“質の進化”が感じられる一台です。
- 毎日手にするスマホだからこそ、指紋認証やサイズ感は重要
- カメラ・ディスプレイ・バッテリーの進化は体感できるレベル
- HyperOSの新しさは賛否が分かれるが、未来志向の進化
「Xiaomi 14 で満足しているけど、もう少し使い勝手を良くしたい」
「そろそろ買い替えを検討している」
そんな方には、Xiaomi 15 は非常におすすめできる後継機です。
Xiaomi 15 を使用した私の体験談

出典:Xiaomi
Xiaomi 15 を実際に使ってみて感じたのは、「地味にすごく良いスマホ」ということです。派手さや奇抜さはありませんが、毎日使っていてストレスが少なく、気づけばずっと手に取っている、そんな不思議な魅力があります。以下に私が印象的だったポイントを詳しくご紹介します。
指紋認証:超音波式の快適さは段違い
まず驚いたのが、超音波式画面内指紋認証の精度と速度です。
以前使っていた光学式認証では、手が少し湿っていたり、貼ったフィルムの影響で認証エラーになることがしばしばありました。しかしXiaomi 15 では指を自然に当てるだけで一瞬でロック解除され、認証失敗は今のところゼロ。
しかも、眩しい光を出さないので暗い場所でも目に優しく、まさに快適の一言です。
サイズ感:まさに“ちょうどいい”
最近のスマホは6.7インチが当たり前になりつつある中、Xiaomi 15の6.36インチディスプレイと幅7cm前後のボディは、片手で持てて親指が端まで届くサイズ感。
- ポケットにすっと入る
- 電車の中で片手操作がしやすい
- 寝転んで使っても手が疲れにくい
この“フィット感”は、数値以上の価値があります。特に毎日長時間スマホを使う私にとって、この取り回しの良さは手放せないポイントになっています。
カメラ性能:普段使いにも、旅先にも最高の相棒
ライカ監修のカメラは評判通り、色味が自然で立体感のある写真が撮れます。
- 日中の風景はもちろん、夜景の黒も綺麗に締まる
- ポートレートの背景ボケが自然で人物が映える
- ズームも2.6倍・5倍・10倍まで実用範囲が広い
- テレマクロで料理や小物もばっちり撮れる
撮影時のレスポンスも早く、構えてすぐシャッターが切れるという基本の使いやすさも高評価ポイントです。
また、Xiaomi公式が行っている写真講座にも参加しましたが、Xiaomi 15 で撮影した写真でも十分プロレベルに近い表現力があると感じました。
パフォーマンス:ゲームも動画編集もサクサク
Snapdragon 8 Gen 3搭載ということもあり、ゲーム性能は申し分なしです。
- 原神やCoDなどの高負荷ゲームも高設定で快適
- マルチタスク中の動作も安定
- 動画編集アプリ(CapCutやVNなど)もサクサク
ただし、ベンチマーク測定など負荷の大きい処理を続けると本体が熱くなる場面もありました。冷却性能はそれなりに優秀ですが、ゲーム中心の使い方をする方は発熱対策を意識する必要があるかもしれません。
ディスプレイ&スピーカー:映像体験が変わる
AMOLEDディスプレイは、色味が落ち着いていて目が疲れにくい印象。最大輝度も高く、屋外でも画面が見やすいです。
加えて、スピーカーの音質には驚かされました。これまでのXiaomi機は「悪くはない」程度の音質だったのが、Xiaomi 15 では「おっ、これはいい音だ!」と感じるレベルにまで向上しています。
YouTube・Netflix視聴や音楽鑑賞でも、特別なイヤホンがなくても満足できるクオリティでした。
バッテリー持ち:1日半は余裕、充電も速い
実際に1日使ってみたバッテリーの持ち時間は以下の通りです。
- SNS・メール・軽い写真撮影中心の日:バッテリー残量 約50%以上
- ゲーム+動画+撮影中心の日:夜でも20~30%残っていた
- 90W充電器使用時:約30分で80%以上充電完了
このサイズで5200mAhのバッテリーというのは、安心感が違います。旅行先でも1泊なら充電器を忘れても大丈夫だと感じました。
気になった点:HyperOSとFelica非対応
HyperOSはMIUIからの進化系ですが、iOSに似た操作性や設定画面の構造に少し戸惑いました。Androidらしい細かなカスタマイズが減っている印象もあるため、MIUIファンには賛否があるかもしれません。
また、日本で広く使われているFelica(おサイフケータイ)に非対応な点は、人によっては致命的です。私はメインで使うには厳しいと感じ、iPhoneとの併用スタイルに落ち着きました。
総合的な感想
Xiaomi 15 は、使えば使うほど“ちょうどいい”の意味がわかってくるスマートフォンです。カメラ・処理能力・バッテリー・ディスプレイ…どれも高水準でまとまっており、日々の生活を支えてくれる頼れる相棒のような存在になっています。
一方で、Felica非対応・若干の発熱・OSの慣れといった課題もあるため、万人向けとは言えない側面もあります。それでも、私自身はXiaomi 15 を非常に気に入っており、今後も長く使っていきたいと思える1台です。
Xiaomi 15 に関するQ&A

※画像はイメージです。
Q. Xiaomi 15 は防水ですか?
・IP68対応で防水防塵性能があります。
Q. おサイフケータイ(Felica)には対応していますか?
・対応していません。NFC決済(Google Pay等)は利用可能です。
Q. ゲーム性能はどうですか?
・Snapdragon 8 Gen 3のおかげで非常に快適です。ただし長時間プレイでは発熱があります。
Q. バッテリー持ちは?
・1日以上余裕で持ちます。90W急速充電にも対応しています。
Q. HyperOSの使い心地は?
・MIUIから進化していますが、若干iOSに近い操作性です。慣れが必要な点もあります。
Q. カメラのズーム性能は?
・最大10倍までは高品質にズーム可能。テレマクロも便利です。
Q. Xiaomi 14 との違いは?
・主にチップ性能、ディスプレイ解像度、指紋認証方式に進化があります。
Q. 発熱はありますか?
・重いゲーム時にはやや熱くなりますが、性能低下は感じません。
Q. 日本語入力やローカライズは問題ないですか?
・基本的に問題ありませんが、細かい表記に違和感がある場面もあります。
Q. Xiaomi 15 はメイン機として使える?
・Felica非対応がネックでなければ、性能的には十分メイン機として使えます。
Q. ケースやフィルムは豊富?
・人気モデルなので、対応アクセサリーも多く入手可能です。
Xiaomi 15 が向いている人・向いていない人

出典:Xiaomi
Xiaomi 15 は完成度の高いスマートフォンですが、すべての人にとって最適な1台というわけではありません。実際に使って感じたメリット・デメリットから、どんな人に向いているのか・向いていないのかを具体的に整理してみました。
Xiaomi 15 が向いている人
コンパクトで高性能なスマホを探している人
Xiaomi 15 は6.36インチという絶妙なサイズ感で、片手操作もしやすいのが魅力です。最近のスマホは大型化傾向にありますが、「ポケットに入れたい」「両手操作が苦手」という方には理想的です。
カメラにこだわる人・写真が好きな人
ライカと共同開発したカメラは、自然な色再現と立体感ある描写が特徴です。ポートレートも夜景も、普段使いから旅先まであらゆるシーンで綺麗な写真が撮れます。
ゲームや動画編集など、処理性能重視の人
Snapdragon 8 Gen 3は現行Androidの中でもトップクラスの処理性能を誇り、重たい3Dゲームや編集作業も快適。長く使えるスマホを求める方にもぴったりです。
バッテリー持ちと急速充電を重視する人
5200mAhという大容量バッテリーと90W急速充電の組み合わせは、日々の生活に安心感をもたらします。短時間の充電で長く使いたい人には最適です。
iPhoneなど他機種と“併用”したい人
Xiaomi 15 はFelica非対応なので、メインをiPhone、サブをXiaomiにするという併用スタイルにも向いています。撮影用やゲーム用として非常に優秀です。
Xiaomi 15 が向いていない人
おサイフケータイ(Felica)を日常的に使う人
SuicaやiD、QUICPayなど日本独自の非接触決済サービスには対応していません。キャッシュレス生活を重視する人には不便に感じる可能性があります。
とにかく軽いスマホが欲しい人
Xiaomi 15 は高性能バッテリーと多機能カメラを搭載している分、約190g超えとやや重めです。軽量スマホ(150g前後)に慣れている方は重さを感じるかもしれません。
OSの使い勝手に強いこだわりがある人
新しいHyperOSはMIUIよりもiOSに近いUIに変化しています。Androidの自由度や旧来のUIに慣れている方は、違和感を覚える可能性があります。
冷却性能を最重視するゲーマー
発熱対策はされているものの、長時間ゲームをプレイする際は背面がやや熱くなります。冷却ファン付きゲーミングスマホと比較すると熱管理性能では劣ります。
microSDやイヤホンジャックを求める人
ストレージは拡張不可、3.5mmイヤホンジャックも非搭載です。クラウドやBluetoothに移行していない方には不便かもしれません。
まとめ:どんな使い方をするかで評価が変わるスマホ
Xiaomi 15 は、「使いやすい高性能スマホ」として多くのユーザーにマッチしますが、「日本の仕様に特化したスマホ」ではないため、求める機能が合っているかどうかが重要です。
✔ 軽量よりもパフォーマンス
✔ 決済よりもカメラ・処理能力
✔ 1台で完結よりもサブ機にも使いたい
こういった価値観の人には、Xiaomi 15はきっと満足のいく選択肢となるでしょう。
Xiaomi 15 レビューまとめ

※画像はイメージです。
Xiaomi 15 は、近年のフラグシップスマートフォンの中でも「使いやすさ」と「高性能」をバランスよく両立した完成度の高い1台です。
スペックやカメラ性能などの派手な数字だけでなく、日常的に手に取りたくなる“ちょうど良さ”が、実際に使ってみて強く感じられる魅力です。
特に印象的だった点
- ロック解除の快適さ:超音波式の指紋認証は、スマホ体験の中で地味に大きな満足ポイントでした。指を置いた瞬間にスッと解除されるのは快感です。
- サイズ感と取り回しの良さ:片手で持てて、無理せず画面の端まで届くこの絶妙なサイズ。コンパクトなのに“妥協がない”という点は貴重です。
- 夜景とポートレートのカメラ性能:暗い場所でも黒が潰れず、ポートレートでは背景ボケの精度も高く、SNS映えも抜群でした。
気になった点(注意点)
- Felica(おサイフケータイ)非対応:日本国内で非接触決済を多用する方には致命的かもしれません。
- やや重ためのボディ:190g以上あるため、軽量スマホに慣れている人は手にずっしり感を覚えるかもしれません。
- HyperOSの好み:UIがiOS風になったことで、Android的な自由度を期待すると少し違和感がある可能性があります。
- ゲーム時の発熱:性能は高いものの、長時間の高負荷時には発熱を感じやすいです。
Xiaomi 15 は、こんな人におすすめ!
- 「ハイスペックだけど毎日使いやすいスマホ」が欲しい人
- 「写真を自然で美しく撮りたい」カメラ好きな人
- 「iPhoneのサブ機としても優秀なAndroidが欲しい」人
- 「ディスプレイ・スピーカー・バッテリーにも妥協したくない」人
Xiaomi 15 レビュー総評
Xiaomi 15 は、“コンパクトなフラグシップスマホの理想形”と言える完成度を持っています。
特に、最新の処理能力とライカ監修のカメラ、扱いやすいサイズ感、そして長時間駆動可能なバッテリーは、あらゆる面で高い満足度を与えてくれます。
もちろん、日本市場での「Felica非対応」や「HyperOSの好み」など、すべての人にとって完璧ではない部分もありますが、これらが許容できるのであれば、2025年のAndroidフラグシップの中でも非常に有力な選択肢であることは間違いありません。
