スマートフォン市場は毎年、新しい技術や機能が追加されることで進化を続けています。そんな中で、2024年にソニーから発表された最新のミドルレンジスマートフォン「Xperia 10 VI」は、Xperiaシリーズの中でも特にバッテリー持ちと軽量デザインに重点を置いたモデルです。
Xperia 10 VIは、シンプルながらも実用性の高いスマートフォンとして設計されています。ミドルレンジモデルながら、5000mAhの大容量バッテリーや、有機ELディスプレイ、そして3.5mmイヤホンジャックの搭載など、ソニーらしいこだわりの仕様を備えています。一方で、リフレッシュレートは60Hzにとどまり、ゲーミング用途としてはやや物足りないスペックである点も考慮する必要があります。
また、今回のモデルでは、カメラ構成に変更があり、前モデルの望遠カメラが省略されるなど、一部の機能が簡略化されました。しかし、それによって価格が大きく抑えられたわけではなく、購入を検討する際にはコストパフォーマンスのバランスも重要になります。
このレビューでは、スペックの詳細をはじめ、前モデルとの比較や実際の使用感を細かく解説し、Xperia 10 VIがどのような人に向いているのかを検証していきます。購入を考えている方や、Xperiaシリーズに興味がある方はぜひ参考にしてください。

SONY Xperia 10 VIとは?

出典:SONY
Xperia 10 VIは、ソニーが提供するXperiaシリーズのミドルレンジモデルであり、Xperia 1シリーズや5シリーズと比べて手頃な価格で購入できるスマートフォンです。従来のXperia 10シリーズの特徴を引き継ぎながらも、いくつかの改良が施されており、特に「軽量」「持ちやすさ」「バッテリー持ちの良さ」にフォーカスした設計になっています。
このモデルは、6.1インチの有機ELディスプレイを搭載し、アスペクト比21:9の縦長デザインが特徴です。これにより、映画や動画をシネマスコープサイズで楽しめるだけでなく、片手でも持ちやすい形状になっています。また、スナップドラゴン6 Gen 1を搭載することで、従来モデルよりもパフォーマンスが向上し、日常使いにおいてより快適な動作を実現しています。
さらに、5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、充電の頻度を減らせる点も魅力の一つです。ミドルレンジスマホとしては高いレベルの防水・防塵性能(IP65/IP68)を備えており、日常生活での耐久性も申し分ありません。
一方で、前モデル(Xperia 10 V)に搭載されていた望遠カメラが廃止され、デュアルカメラ(広角+超広角)のみとなった点は注意が必要です。また、リフレッシュレートが60Hzにとどまり、高リフレッシュレートを求めるユーザーには物足りない可能性があります。
SONY Xperia 10 VIの外観とデザイン

出典:SONY
外観はXperia 10 Vと比較して大きな変化はないものの、細部において改良が施されています。ソニーらしいミニマルで洗練されたデザインは健在で、質感や持ちやすさの向上が図られています。
- サイズ:6.1インチの有機ELディスプレイを採用し、アスペクト比21:9の縦長デザインが特徴です。片手での操作がしやすく、スリムなフォルムが維持されています。
- 重量: 本体重量は約164gで、Xperia 10 Vより5g増加していますが、それでも非常に軽量なスマートフォンです。長時間の使用でも手が疲れにくく、持ち運びにも便利です。
- カラーバリエーション: ブラック、ホワイト、ブルーの3色展開で、落ち着いたカラーリングが採用されています。シンプルで高級感のあるデザインが特徴です。
- 背面素材: マット仕上げの背面デザインが採用され、指紋が目立ちにくい仕様になっています。特にブラックカラーでは指紋の付着がやや目立つものの、従来モデルより改善されています。
- ボタン配置と操作性:
- 右側:音量調整ボタン、指紋認証センサー一体型電源ボタン
- 左側:SIMカードスロット(ピン不要)
- 下部:USB Type-Cポート、マイク
- 上部:3.5mmイヤホンジャック、マイク
- スピーカー配置: Xperia 10 VIはフロントステレオスピーカーを搭載しており、前面に音が広がる設計になっています。これにより、動画視聴や音楽再生時により臨場感のあるサウンド体験が可能です。
このように、Xperia 10 VIは従来モデルと大きなデザイン変更はないものの、細部において改良が加えられ、より使いやすいスマートフォンへと進化しています。
SONY Xperia 10 VIのスペック詳細

※画像はイメージです。
ミドルレンジモデルながらも十分な性能を備えており、特にバッテリー持ちや音質面でのこだわりが感じられるスマートフォンです。以下に、詳細なスペックを表にまとめます。
項目 | Xperia 10 VI |
---|---|
ディスプレイ | 6.1インチ 有機EL (FHD+ 2520×1080) |
リフレッシュレート | 60Hz |
アスペクト比 | 21:9 |
プロセッサ (SoC) | Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 (4nmプロセス) |
CPU | オクタコア (最大2.2GHz) |
GPU | Adreno 710 |
RAM | 6GB LPDDR4X |
ROM(内部ストレージ) | 128GB UFS 2.2 |
外部ストレージ | microSD(最大1.5TB対応) |
バッテリー | 5000mAh(急速充電対応、ワイヤレス充電非対応) |
充電規格 | USB PD 3.0(最大18W充電) |
OS | Android 14 |
カメラ(背面) | デュアルカメラ(広角4800万画素 f/1.8 + 超広角800万画素 f/2.2) |
ズーム機能 | 光学2倍相当クロップズーム、最大6倍デジタルズーム |
カメラ(前面) | 800万画素 f/2.0 |
動画撮影 | 4K 30fps(広角のみ)、フルHD 60fps(超広角・フロント) |
手ブレ補正 | ハイブリッドEIS(電子式手ブレ補正) |
防水・防塵 | IP65/IP68(防水・防塵対応) |
イヤホンジャック | あり(3.5mm) |
オーディオ機能 | フロントステレオスピーカー、DSEE Ultimate、360 Reality Audio対応 |
Wi-Fi | Wi-Fi 5(802.11ac) |
Bluetooth | 5.2(LDAC対応) |
5G対応 | あり(Sub6のみ、ミリ波非対応) |
NFC / おサイフケータイ | 対応 |
生体認証 | 側面指紋認証(電源ボタン一体型) |
SIMスロット | nanoSIM + eSIM(デュアルSIM対応) |
OSアップデート保証 | 2回のOSアップデート、4年間のセキュリティアップデート |
充電ポート | USB Type-C 3.1 |
本体サイズ | 約155 x 68 x 8.3mm |
重量 | 約164g |
カラーバリエーション | ブラック、ホワイト、ブルー |
スペックの特徴
- パフォーマンス向上
- Snapdragon 6 Gen 1を搭載し、前モデルより処理性能が向上。
- 6GB RAMと128GBストレージで、普段使いには十分な容量。
- ディスプレイの品質
- 6.1インチの有機ELディスプレイは鮮やかな発色。
- 21:9の縦長比率により映画視聴に適したデザイン。
- バッテリー性能
- 5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、2日以上の連続使用が可能。
- 急速充電(最大18W)に対応。
- カメラの改良
- 望遠カメラは廃止されたが、光学2倍相当のクロップズームを搭載。
- 4K動画撮影が可能で、電子式手ブレ補正に対応。
- 防水・防塵性能
- IP65/IP68対応で水やホコリに強い。
- オーディオ機能
- フロントステレオスピーカー搭載で、音質にこだわるユーザー向け。
- LDAC対応で高音質のBluetooth接続が可能。
普段使いから動画視聴、音楽鑑賞まで幅広い用途に対応できるバランスの取れたスマートフォンです。
SONY Xperia 10 VIとの比較

出典:SONY
Xperia 10 VIと前モデルXperia 10 Vを比較し、それぞれの違いや改良点を詳しく解説します。
比較項目 | Xperia 10 VI | Xperia 10 V |
---|---|---|
発売年 | 2024年 | 2023年 |
ディスプレイ | 6.1インチ 有機EL (FHD+ 2520×1080) | 6.1インチ 有機EL (FHD+ 2520×1080) |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
プロセッサ (SoC) | Snapdragon 6 Gen 1 (4nm) | Snapdragon 695 5G (6nm) |
CPU性能 | オクタコア (最大2.2GHz) | オクタコア (最大2.2GHz) |
GPU | Adreno 710 | Adreno 619 |
RAM | 6GB LPDDR4X | 6GB LPDDR4X |
ROM(内部ストレージ) | 128GB UFS 2.2 | 128GB UFS 2.2 |
外部ストレージ | microSD(最大1.5TB対応) | microSD(最大1TB対応) |
バッテリー | 5000mAh(急速充電対応) | 5000mAh(急速充電対応) |
充電規格 | USB PD 3.0(最大18W) | USB PD 3.0(最大18W) |
カメラ(背面) | デュアル(広角4800万画素+超広角800万画素) | トリプル(広角4800万画素+超広角800万画素+望遠800万画素) |
ズーム機能 | 光学2倍相当クロップズーム、最大6倍デジタルズーム | 望遠カメラによる光学2倍ズーム、最大6倍デジタルズーム |
カメラ(前面) | 800万画素 | 800万画素 |
動画撮影 | 4K 30fps(広角のみ) | フルHD 30fps(全カメラ) |
防水・防塵 | IP65/IP68 | IP65/IP68 |
イヤホンジャック | あり(3.5mm) | あり(3.5mm) |
スピーカー | フロントステレオスピーカー | モノラルスピーカー |
Wi-Fi | Wi-Fi 5(802.11ac) | Wi-Fi 5(802.11ac) |
Bluetooth | 5.2(LDAC対応) | 5.1(LDAC対応) |
5G対応 | あり(Sub6のみ、ミリ波非対応) | あり(Sub6のみ、ミリ波非対応) |
NFC / おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
生体認証 | 側面指紋認証 | 側面指紋認証 |
SIMスロット | nanoSIM + eSIM(デュアルSIM対応) | nanoSIM + eSIM(デュアルSIM対応) |
OSアップデート保証 | 2回のOSアップデート、4年間のセキュリティアップデート | 2回のOSアップデート、4年間のセキュリティアップデート |
本体サイズ | 約155 x 68 x 8.3mm | 約155 x 68 x 8.3mm |
重量 | 約164g | 約159g |
カラーバリエーション | ブラック、ホワイト、ブルー | ブラック、ホワイト、ブルー、ラベンダー |
Xperia 10 VIの改良点・強化ポイント
- プロセッサ性能の向上
- Snapdragon 6 Gen 1(4nm)を搭載し、前モデルのSnapdragon 695 5G(6nm)よりも処理能力が向上。
- GPUもAdreno 710に進化し、グラフィック性能が向上。
- ストレージ拡張性の向上
- microSDの最大容量が1.5TBに拡張され、大容量データの保存が可能に。
- カメラ機能の変更
- 望遠カメラが廃止され、広角+超広角のデュアルカメラ構成に。
- 4K動画撮影が可能になり、動画性能が向上。
- オーディオ性能の向上
- スピーカーがモノラルからフロントステレオに進化し、音質が向上。
- Bluetoothのアップデート
- Bluetooth 5.2に対応し、接続の安定性が向上。
Xperia 10 VIの変更点・注意点
- 望遠カメラが廃止
- Xperia 10 Vでは光学2倍の望遠カメラが搭載されていたが、Xperia 10 VIではデジタルクロップズームで対応。
- 望遠撮影を重視する人は前モデルの方が適している可能性がある。
- サイズ・デザインはほぼ同じ
- Xperia 10 VIとXperia 10 Vは外観の違いがほぼない。
- ただし、重量はXperia 10 VIの方が5g増加している。
- ディスプレイのリフレッシュレートが据え置き
- 60Hzのままで、より滑らかな表示を求めるユーザーには物足りないかもしれない。
まとめ
全体的にバランスの取れた進化を遂げたモデルですが、望遠カメラの削除やデザインの変化が少ない点は購入時の考慮ポイントになります。特に、
- 性能向上や音質強化を求める人にはXperia 10 VIが適している
- 望遠カメラが必要な人はXperia 10 Vが向いている
という選択基準になります。どの機能を重視するかによって、どちらのモデルを選ぶべきかが変わるため、購入時に慎重に検討すると良いでしょう。

SONY Xperia 10 VIを使用した私の体験談

※画像はイメージです。
ここでは、Xperia 10 VIを実際に使用して感じたことを詳しく紹介します。
開封とファーストインプレッション
パッケージはシンプルで、同梱物は本体とクイックスタートガイド、保証書のみでした。充電器やUSBケーブルは付属していないため、別途購入が必要です。
開封後、まず感じたのは軽さです。約164gという重量は、他のスマートフォンと比べてもかなり軽量で、長時間の使用でも手が疲れにくいと感じました。また、マットな質感の背面は手に馴染みやすく、指紋も目立ちにくいのが好印象でした。
ディスプレイの使用感
6.1インチの有機ELディスプレイは発色が良く、動画視聴やウェブ閲覧時にも満足できるクオリティでした。特に21:9のアスペクト比は映画のシネマスコープサイズと相性が良く、NetflixやYouTubeでの視聴が快適でした。
ただし、リフレッシュレートが60Hzのため、スクロール時の滑らかさは一部のハイエンドモデルと比べると見劣りします。普段から120Hz以上のディスプレイに慣れている方には、やや物足りなく感じるかもしれません。
パフォーマンスと処理能力
Snapdragon 6 Gen 1を搭載したXperia 10 VIは、日常の使用では特にストレスを感じることはありませんでした。
- SNSの閲覧やメッセージアプリの使用ではスムーズに動作。
- Webブラウジングや動画視聴も快適。
- 軽めのゲーム(パズルゲームやカードゲームなど)は問題なく動作。
しかし、3Dグラフィックを多用するゲーム(原神やPUBGなど)を高設定でプレイすると、カクつきが発生しました。ゲーミング用途としてはややスペック不足ですが、軽いゲームや一般的なアプリの使用では問題ありません。
バッテリー持ち
5000mAhのバッテリーは非常に優秀で、フル充電から丸2日は余裕で持ちました。
使用例:
- YouTube視聴(約2時間)
- SNSやメッセージアプリ(3時間)
- Webブラウジング(2時間)
- 軽めのゲーム(30分)
これらを含めても、1日使用した時点でバッテリーは50%以上残っていました。
また、動画ストリーミングの連続再生テストを行ったところ、約20時間の再生が可能でした。この結果から、長時間の外出や旅行でも安心して使えるスマートフォンであると感じました。
ただし、充電速度は最大18WのUSB PD 3.0対応ですが、急速充電対応のスマホと比べるとやや遅めです。ワイヤレス充電には非対応なのも少し残念なポイントでした。
カメラ性能
カメラに関しては、日中の撮影では非常にクリアで鮮明な写真が撮れると感じました。
撮影テスト
- 昼間の風景:色鮮やかでディテールもしっかり。
- ポートレート:背景ボケが自然で人物撮影にも向いている。
- 超広角カメラ:広範囲を撮影可能だが、端の歪みが多少気になる。
- 夜景撮影:光源の少ない場所ではノイズがやや目立つ。
- ズーム:光学2倍相当のクロップズームは画質が良いが、それ以上のデジタルズームは粗くなりがち。
特に望遠カメラがなくなった影響で、遠距離撮影はやや苦手になりました。風景撮影などでズームを多用する方には向かないかもしれません。
音質・オーディオ性能
フロントステレオスピーカーが搭載されているため、音の広がりがあり、動画視聴や音楽再生時の没入感が向上しました。
また、3.5mmイヤホンジャックが搭載されているため、有線イヤホンを使いたい方にも嬉しい仕様です。LDAC対応で、高音質なBluetoothオーディオも楽しめます。
防水・防塵性能
IP65/IP68に対応しており、水没やホコリからの耐性が高いです。実際に水道の下で軽く洗ってみましたが、問題なく動作しました。
お風呂場やアウトドア環境でも安心して使用できる点は大きなメリットです。
日常使いに最適なバランスの取れたスマートフォンです。高性能なゲーミングスマホを求める方には向かないかもしれませんが、軽量でバッテリー持ちが良く、普段使いには最適な一台でした。
SONY Xperia 10 VIに関するQ&A

※画像はイメージです。
Q. Xperia 10 VIは防水ですか?
IP65/IP68の防水・防塵性能を備えています。
Q. ワイヤレス充電は対応していますか?
非対応です。
Q. イヤホンジャックはありますか?
3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。
Q. おサイフケータイは使えますか?
対応しています。
Q. eSIMは使えますか?
nanoSIM + eSIMのデュアルSIM対応です。
Q. Xperia 10 VIのバッテリー持ちはどのくらいですか?
通常使用で約2日間持ちます。
Q. Xperia 10 VIのリフレッシュレートは?
60Hzです。
Q. Xperia 10 VIはWi-Fi 6に対応していますか?
Wi-Fi 5(802.11ac)対応です。
Q. 望遠カメラはありますか?
Xperia 10 Vでは搭載されていた望遠カメラは非搭載です。
Q. Xperia 10 VIのOSアップデート保証は?
- 2回のOSアップデートと4年間のセキュリティアップデート保証があります。
SONY Xperia 10 VIが向いている人・向いていない人

出典:SONY
Xperia 10 VIは、軽量で持ちやすく、バッテリー持ちの良さが魅力のスマートフォンです。しかし、すべての人に最適なわけではなく、向き・不向きがあります。以下に、どのような人に適しているのか、また適していないのかを詳しく説明します。
Xperia 10 VIが向いている人
軽量で持ちやすいスマホを探している人
- 約164gの軽量設計で、長時間の使用でも手が疲れにくい。
- 縦長デザイン(21:9)により、片手でも操作しやすい。
バッテリー持ちを重視する人
- 5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、通常使用で2日以上持つ。
- 省電力設計により、動画再生やSNS利用でもバッテリー消費が少ない。
動画視聴や音楽鑑賞を楽しむ人
- 6.1インチの有機ELディスプレイが鮮やかで、映画や動画の視聴に適している。
- フロントステレオスピーカー搭載で、迫力のあるサウンド体験が可能。
- 3.5mmイヤホンジャックがあり、有線イヤホン派にもおすすめ。
防水・防塵性能を求める人
- IP65/IP68の防水・防塵仕様で、お風呂やアウトドアでも安心して使える。
- 雨の日やキッチンでの使用にも適している。
おサイフケータイを利用する人
- NFC搭載で、モバイル決済(おサイフケータイ)に対応。
- 交通機関のICカードや電子マネー決済を日常的に利用する人に便利。
普段使いに快適なスマホが欲しい人
- Snapdragon 6 Gen 1を搭載し、日常的なアプリ使用(SNS、ブラウジング、動画視聴など)には十分な性能。
- ディスプレイの視認性が良く、屋外でも画面が見やすい。
Xperia 10 VIが向いていない人
ハイエンドスマホ並みのスペックを求める人
- Snapdragon 6 Gen 1は、ハイエンドモデルに比べると処理性能が劣る。
- 3Dゲームや重いアプリを多用する人には物足りない。
120Hz以上の高リフレッシュレートを求める人
- リフレッシュレートは60Hzで、スクロール時の滑らかさに欠ける。
- 120Hz以上のスムーズな動作を求める人には向かない。
ズーム撮影を頻繁にする人
- 望遠カメラが廃止され、最大6倍のデジタルズームのみ。
- 望遠カメラが必要な人には不向き。
ワイヤレス充電を重視する人
- ワイヤレス充電に対応していない。
- 充電器を置くだけで充電したい人には不便。
超高速充電を求める人
- 最大18WのUSB PD 3.0充電に対応するが、他のミドルレンジスマホと比べて充電速度は遅め。
- 1時間以内でフル充電したい人には不向き。
ゲーミングスマホを探している人
- 3Dグラフィックを多用するゲーム(原神、PUBGなど)ではカクつきが発生することがある。
- 高設定で快適にプレイしたい場合は、上位モデルのXperia 1シリーズや他のゲーミングスマホの方が適している。
SONY Xperia 10 VI レビューまとめ

※画像はイメージです。
軽量で持ちやすく、バッテリー持ちの良さが際立つミドルレンジスマートフォンです。特に動画視聴や音楽鑑賞、普段使いに適しており、防水・防塵機能やおサイフケータイなどの利便性の高さも魅力となっています。一方で、ゲーミング用途や高リフレッシュレートを求めるユーザーにはやや物足りない仕様となっているため、購入前に自分の使用目的に合うかを慎重に検討することが重要です。
Xperia 10 VIの総評
良い点
- 軽量 & 持ちやすい:164gの軽量設計と縦長21:9のデザインで快適な操作感。
- 長時間バッテリー:5000mAhのバッテリーで、通常使用で2日以上持続。
- 鮮やかな有機ELディスプレイ:21:9のシネマスコープ画面で動画視聴に最適。
- フロントステレオスピーカー搭載:音質が向上し、映画や音楽がより楽しめる。
- 防水・防塵性能:IP65/IP68対応で、日常的に安心して使える。
- おサイフケータイ & NFC対応:モバイル決済が便利。
- 4K動画撮影対応:前モデルにはなかった高解像度の動画撮影が可能。
気になる点
- 60Hzリフレッシュレート:高リフレッシュレートのディスプレイに慣れていると、滑らかさに欠ける。
- 望遠カメラが廃止:ズーム撮影が必要な場合は不便。
- ワイヤレス充電非対応:置くだけ充電を求めるユーザーには不向き。
- ゲーム性能が控えめ:Snapdragon 6 Gen 1は軽いゲームには問題ないが、3Dゲームの高設定では厳しい場面がある。
- 充電速度が遅め:最大18Wの充電速度で、フル充電には時間がかかる。
結論
ソニーのミドルレンジスマートフォンとして、長時間のバッテリー持ち、軽量なボディ、高品質なオーディオ体験を提供するバランスの取れたモデルです。特に普段使いにおいて快適に使えるスマホを求めている方にはおすすめです。一方で、ゲーミング用途やズーム撮影を重視する人には適していないため、購入前に自分のニーズと照らし合わせることが大切です。
最終的に、Xperia 10 VIは「シンプルで長く快適に使えるスマホ」を求める方に最適な選択肢となるでしょう。