OPPO A3 5G は、エントリークラスのスマートフォンながら5G対応を果たし、手頃な価格で購入できる点が魅力のモデルです。Y!mobileの1円販売が話題となりました。この価格帯で5G対応を実現している点は、コストパフォーマンスの面で非常に魅力的です。
本モデルは、エントリースマートフォンながらも50MPのカメラ、5100mAhの大容量バッテリー、急速充電45W対応といった特徴を持っています。また、デザイン面ではハイエンドモデルのような光沢感のある仕上がりになっており、見た目の高級感も備えています。しかし、一方でディスプレイ解像度がHD+であることや、スピーカーがモノラルであることなど、コストカットが見られる部分もあります。
本記事では、OPPO A3 5G の詳細なスペック、デザイン、使用感、前機種との違いについて詳しく解説します。さらに、実際に使用した体験談やよくある質問を取り上げ、どのようなユーザーに向いているのかを考察します。購入を検討している方や、エントリークラスのスマートフォンを比較検討している方にとって、有益な情報をお届けします。

OPPO(オッポ) A3 5G とは?

出典:OPPO
OPPO A3 5G はエントリークラスのスマートフォンです。エントリーモデルながらも5Gに対応しており、高速通信を手軽に体験できる点が特徴となっています。また、コストパフォーマンスを重視した設計で、特にY!mobileでは契約を前提とした1円販売が行われ、話題を集めました。
一方で、SIMフリー版は約3万円前後で販売されており、キャリア版と比較すると価格差が大きい点には注意が必要です。スペック面では、6.7インチのHD+ディスプレイ、MediaTek Dimensity 6300プロセッサー、4GB RAM、128GBストレージ、5100mAhのバッテリー、50MPのメインカメラを搭載するなど、基本的な性能を備えています。
しかし、エントリーモデルならではの制限もいくつか存在します。ディスプレイ解像度がフルHDではなくHD+であること、スピーカーがモノラルであること、処理性能がミドルレンジモデルと比較すると劣ることなどが挙げられます。それでも、SNSや動画視聴、軽いゲームなどの用途には十分対応できる性能を持っており、低価格で5Gスマホを手に入れたい方には魅力的な選択肢となるでしょう。
OPPO(オッポ) A3 5G の外観とデザイン

出典:OPPO
OPPO A3 5G は、エントリークラスのスマートフォンながらもハイエンドモデルのような洗練されたデザインを採用しています。光沢のあるリアパネルとシンプルなカメラモジュールにより、見た目の高級感を演出しています。
- サイズ:6.7インチの大画面を採用し、視認性が高い
- 重量:約190gと、比較的軽量な仕上がり
- カラーバリエーション:ブラック、パープルの2色展開
デザインの特徴
- 光沢感のあるリアパネル
- 背面は光を反射する加工が施され、ハイエンドモデルに近い美しい仕上がり。
- ただし、指紋が目立ちやすいため、ケース装着を推奨。
- カメラデザイン
- メインカメラとマクロカメラを搭載し、複数のカメラが並ぶデザイン。
- 実際の撮影性能は標準的だが、外観としてはハイエンドモデルを意識したものとなっている。
- サイドフレーム
- わずかにギラついた質感があり、安っぽく見える場合もある。
- プラスチック製のフレームだが、手に持った際のグリップ感は良好。
- ボタン配置
- 右側に電源ボタン、左側に音量ボタンを配置し、一般的なスマートフォンと同じ構成。
- 側面には指紋認証センサーを搭載し、スムーズなロック解除が可能。
- SIMスロットとmicroSDカードスロット
- デュアルSIMに対応し、物理SIM2枚またはeSIM1枚の組み合わせが可能。
- microSDカードスロットも搭載しており、ストレージ拡張が容易。
- スピーカー
- モノラルスピーカーを搭載し、音の広がりは限定的。
- ステレオスピーカーを搭載していた前モデル(A79 5G)と比較すると、音質はやや低下。
- 音楽や動画視聴時はイヤホンや外部スピーカーの使用が推奨される。
- 防水・防塵
- 防水・防塵性能には非対応のため、雨天時や水回りでの使用には注意が必要。
- 一部のライバル機種(例:AQUOS wishシリーズ)には防水対応モデルもあるため、用途に応じた比較が必要。
総じて、OPPO A3 5G のデザインはエントリーモデルながらも高級感を意識した仕上がりとなっています。見た目の美しさにこだわる方には魅力的ですが、指紋の付きやすさや防水非対応といった点には注意が必要です。
OPPO(オッポ) A3 5G のスペック詳細

※画像はイメージです。
OPPO A3 5G のスペックを詳しく解説します。
項目 | 詳細 |
---|---|
ディスプレイ | 6.7インチ LCD (解像度: 1600×720) HD+、リフレッシュレート120Hz対応 |
プロセッサー | MediaTek Dimensity 6300 (オクタコア、2.4GHz) |
メモリ (RAM) | 4GB (LPDDR4X) |
ストレージ | 128GB (UFS 2.2、microSDカード対応 最大1TB) |
バッテリー | 5100mAh (急速充電45W対応、USB Type-C) |
リアカメラ | 50MP (メイン、f/1.8) + 2MP (マクロ、f/2.4)、電子式手ブレ補正対応 |
インカメラ | 8MP (f/2.0) |
スピーカー | モノラルスピーカー (ステレオ非対応) |
オーディオ | 3.5mmイヤホンジャック搭載、Hi-Res Audio非対応 |
OS | ColorOS (Android 13ベース) |
SIMスロット | デュアルSIM (nanoSIM ×2 または nanoSIM + eSIM) |
通信規格 | 5G (Sub-6) / 4G LTE / 3G / 2G |
Wi-Fi | Wi-Fi 5 (802.11ac) 2.4GHz & 5GHz |
Bluetooth | Bluetooth 5.3 |
GPS | GPS / A-GPS / GLONASS / BeiDou / Galileo |
防水防塵 | 非対応 |
生体認証 | 側面指紋認証センサー、顔認証対応 |
サイズ | 約165.7 × 76 × 8.1 mm |
重量 | 約190g |
カラー | ブラック、パープル |
その他機能 | おサイフケータイ (FeliCa)対応、NFCあり |
補足事項
- ディスプレイ:リフレッシュレート120Hzに対応しており、スクロール時の滑らかさが向上。
- ストレージ拡張:最大1TBのmicroSDカードに対応しているため、大容量データ保存が可能。
- 急速充電:45Wの急速充電に対応し、1時間程度でフル充電可能。
- カメラ機能:電子式手ブレ補正 (EIS) に対応しており、写真や動画の手ブレを軽減。
- SIMスロット:デュアルSIM対応のため、2つの回線を利用可能。
- 防水防塵:対応していないため、水濡れや埃に注意が必要。
これらのスペックを総合すると、OPPO A3 5G はエントリークラスながらも、快適な操作性を実現するリフレッシュレート120Hzや、比較的高画質な50MPカメラ、大容量バッテリーを搭載することで、日常使いに十分なパフォーマンスを発揮するスマートフォンです。
OPPO(オッポ) A3 5G とA79 5G の比較

出典:OPPO
OPPO A3 5G は、前機種であるOPPO A79 5Gと比較すると、いくつかの変更点が見られます。
項目 | OPPO A3 5G | OPPO A79 5G |
---|---|---|
ディスプレイ | 6.7インチ HD+ (1600×720) LCD | 6.72インチ FHD+ (2400×1080) LCD |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz |
プロセッサー | MediaTek Dimensity 6300 | MediaTek Dimensity 810 |
メモリ (RAM) | 4GB | 4GB |
ストレージ | 128GB (UFS 2.2) | 128GB (UFS 2.2) |
バッテリー | 5100mAh (45W急速充電) | 5000mAh (33W急速充電) |
リアカメラ | 50MP (メイン) + 2MP (マクロ) | 50MP (メイン) + 2MP (マクロ) |
インカメラ | 8MP | 8MP |
スピーカー | モノラル | ステレオ |
防水・防塵 | 非対応 | 非対応 |
生体認証 | 側面指紋認証・顔認証 | 側面指紋認証・顔認証 |
SIMスロット | nanoSIM×2またはnanoSIM + eSIM | nanoSIM×2またはnanoSIM + eSIM |
主な違い
- ディスプレイの解像度の低下:A3 5GはHD+解像度に抑えられており、A79 5GのFHD+に比べて画質がやや劣る。
- プロセッサーの変更:Dimensity 6300はDimensity 810と比較すると性能が控えめで、特にゲームやマルチタスク時の処理能力に差が出る可能性がある。
- スピーカーの仕様変更:A79 5Gはステレオスピーカーを搭載していたが、A3 5Gではモノラルスピーカーに変更されており、音質が低下。
- バッテリー容量の増加 & 充電速度の向上:A3 5Gは5100mAhに増量され、45Wの急速充電に対応。A79 5Gは5000mAh・33W充電だったため、バッテリー性能はA3 5Gの方が優秀。
OPPO(オッポ) A3 5G を使用した私の体験談

※画像はイメージです。
実際にOPPO A3 5G を使用してみて感じた点を、詳しく紹介します。
動作スピードと使用感
- WebブラウジングやSNS利用は快適だが、アプリの起動時に若干のもたつきを感じることがある。
- ゲームプレイでは、軽い2Dゲームは問題なく動作するが、3Dゲームではカクつくことが多く、設定を下げないと快適なプレイは難しい。
- 120Hzのリフレッシュレートに対応しているものの、SoCの性能が追いついていないためか、スクロール時の引っ掛かりを感じる場面がある。
カメラ性能
- 明るい環境での撮影は比較的きれいに撮れるが、夜間撮影ではノイズが目立ちやすい。
- マクロカメラの性能は最低限で、細かいディテールの撮影には不向き。
- インカメラは8MPだが、肌のトーンがやや不自然に補正される傾向がある。
- 動画撮影では手ブレ補正が弱く、歩きながらの撮影ではブレが目立つ。
ディスプレイの見え方
- HD+の解像度のため、FHD+のディスプレイと比較すると細かい文字や画像の精細さに欠ける。
- 色再現は悪くないが、視野角がやや狭く、角度をつけてみると色が変化することがある。
- 屋外の視認性は標準的で、直射日光下ではやや見づらい場面もあった。
バッテリー持ちと充電速度
- 5100mAhのバッテリーは1日しっかり持つが、120Hzのリフレッシュレートをオンにすると消費がやや早くなる。
- 45Wの急速充電に対応しており、0%から100%まで約60分で充電できるのは便利。
- スタンバイ時の電力消費は少なく、長時間使用しない場合のバッテリー持ちは優秀。
スピーカーと音質
- モノラルスピーカーのため、音の広がりがなく、ステレオスピーカー搭載のスマホと比較すると臨場感に欠ける。
- 3.5mmイヤホンジャックを搭載しているため、有線イヤホンを使えば問題なく高音質で楽しめる。
- Bluetooth 5.3に対応しており、ワイヤレスイヤホンとの接続も安定していた。
防水・防塵性能の有無
- 防水・防塵には対応していないため、水濡れやホコリの多い環境での使用には注意が必要。
- 雨の日の使用やキッチンでの使用は避けたほうが無難。
総評
エントリークラスのスマートフォンとしては十分な性能を備えており、日常使いには問題なく対応できるモデルです。しかし、ディスプレイ解像度の低さやスピーカー性能の低下、プロセッサーのパワー不足など、前機種と比較すると性能が抑えられた部分もあるため、使用目的に応じて選択するのが望ましいです。
特に「安く5Gスマホを持ちたい」「バッテリー持ちを重視する」という方には適していますが、「ゲームを快適にプレイしたい」「音質やディスプレイ品質を重視したい」という方には不向きかもしれません。
OPPO(オッポ) A3 5Gに関するQ&A

※画像はイメージです。
Q.OPPO A3 5G は防水対応していますか?
・ 防水・防塵には対応していません。
Q.イヤホンジャックはありますか?
・3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。
Q.おサイフケータイには対応していますか?
・Felica対応です。
Q.SIMフリー版とY!mobile版の違いは?
・Y!mobile版の方が圧倒的に安く購入可能。
Q.ゲームは快適にプレイできますか?
・軽いゲームなら問題なし。3Dゲームは厳しい。
Q.充電速度はどれくらいですか?
・約1時間でフル充電可能。
Q.スピーカーの音質はどうですか?
・モノラルスピーカーのため、あまり良くありません。
Q.microSDカードは使えますか?
・最大1TBまで対応しています。
Q.指紋認証の精度は?
・そこそこ良いが、認証速度はやや遅め。
Q.ディスプレイの質は?
・HD+解像度のため、若干粗く感じることがある。
OPPO(オッポ) A3 5G が向いている人・向いていない人

出典:OPPO
OPPO(オッポ) A3 5G が向いている人
- とにかく安く5Gスマホを手に入れたい人
- Y!mobile版なら1円で購入可能であり、コストを抑えたい人には最適。
- バッテリー持ちを重視する人
- 5100mAhの大容量バッテリーを搭載し、長時間の使用が可能。
- SNSや動画視聴がメインの人
- 50MPカメラで日常の写真を撮るには十分。
- 動画視聴も可能だが、スピーカーがモノラルのためイヤホン推奨。
- シンプルなスマホ操作を求める人
- ColorOSのシンプルなUIは使いやすく、スマホ初心者にも向いている。
- 物理SIMとeSIMを併用したい人
- デュアルSIM対応で、物理SIMとeSIMの組み合わせが可能。
- 急速充電を重視する人
- 45Wの急速充電に対応し、短時間での充電が可能。
OPPO(オッポ) A3 5G が向いていない人
- ゲームを快適にプレイしたい人
- MediaTek Dimensity 6300は軽めのゲームには対応できるが、3Dゲームや高負荷なアプリには不向き。
- ディスプレイ品質を重視する人
- HD+の解像度では細かい文字や映像の鮮明さがFHD+の機種に比べて劣る。
- スピーカー音質を求める人
- モノラルスピーカーのため、音の広がりや立体感に欠ける。
- 防水・防塵性能が必要な人
- 防水・防塵に対応していないため、水回りでの使用は避けたほうがよい。
- 長期的に性能の劣化が少ないスマホが欲しい人
- 4GB RAMでは今後のアプリの要求スペックに対応しきれない可能性がある。
- カメラ性能を最優先したい人
- 望遠や超広角レンズは搭載されておらず、カメラ性能に強みはない。
総評
価格を重視するユーザーや、シンプルな用途で使いたいユーザーには向いているスマートフォンです。一方で、ゲームやディスプレイ品質、音質にこだわるユーザーにはやや物足りない仕様となっています。用途に応じた選択をすることが重要です。
OPPO(オッポ) A3 5G レビューまとめ

※画像はイメージです。
エントリークラスのスマートフォンとして、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとって魅力的な選択肢となるモデルです。特にY!mobileでの1円販売は、予算を抑えながら5Gスマートフォンを手に入れたい人にとって大きなメリットとなります。
OPPO(オッポ) A3 5G の総合評価
- 価格:Y!mobile版なら1円で購入可能。SIMフリー版は3万円前後と価格差が大きい。
- 処理性能:MediaTek Dimensity 6300を搭載。日常使いには問題ないが、ゲームや高負荷アプリにはやや不向き。
- ディスプレイ:6.7インチ HD+。リフレッシュレート120Hz対応だが、解像度が低めで画質は標準的。
- カメラ:50MPのメインカメラは明るい場所での撮影には十分。ただし、夜間撮影や望遠には弱い。
- バッテリー:5100mAhの大容量バッテリーを搭載し、長時間の使用が可能。45W急速充電対応で、充電時間も短い。
- スピーカー:モノラルスピーカーのため、音質にこだわる人には不向き。
- 防水・防塵:対応していないため、使用環境には注意が必要。
- 通信:5G対応で、デュアルSIM(nanoSIM×2またはnanoSIM + eSIM)が利用可能。
結論
OPPO A3 5G は、エントリークラスのスマートフォンとして、特にコストを抑えつつ5Gを利用したいユーザーには最適なモデルです。基本的なスマホ操作を快適にこなせる一方で、処理性能やディスプレイ品質には妥協が必要な点もあります。用途に応じて選択することで、満足度の高い買い物ができるでしょう。
