スマートフォン市場が成熟し、各社からハイエンド・ミッドレンジ・エントリーと多彩なモデルが登場する中で、nubia S 5G は、驚異的な価格と想像以上の実力を持ったエントリーモデルとして注目を集めています。
本体価格は税込21,996円(2025年4月現在)と、元々手の届きやすい価格帯に設定されていますが、驚くべきは新規契約やMNP(乗り換え)で“実質1円”というキャンペーン販売が行われている点です。この価格設定だけでも十分にインパクトがありますが、さらに驚かされるのはその中身です。
「1円スマホ」と聞くと、性能が低くて使い物にならない、動作が重い、カメラが粗い…そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。実際、私自身もレビュー前はそのような先入観がありました。
しかし、実際に手に取り、2日間じっくり使ってみた結果、その考えは良い意味で大きく裏切られることになります。滑らかなディスプレイ、キビキビ動く操作感、見た目以上に綺麗なカメラ性能など、まさに“エントリーモデルの進化系”とも言える内容に仕上がっていたのです。
この記事では、そんなnubia S 5Gの実力をスペック詳細から使用感、Q&A形式での疑問解消まで、徹底的にレビューしていきます。
「安いスマホ=性能が悪い」という常識を覆す1台。その全貌をぜひチェックしてみてください。

nubia(ヌビア) S 5G とは?

出典:Nubia
「nubia S 5G」は、中国の大手通信機器メーカーZTE(中興通訊)のサブブランド「nubia(ヌビア)」から登場した5G対応のエントリースマートフォンです。
nubiaは、元々ハイエンドなゲーミングスマホやカメラ性能に特化したモデルで知られていたブランドで、これまで日本市場ではあまり馴染みのない存在でした。しかし、ここにきて価格を大幅に抑えたエントリーモデル「nubia S 5G」で一気に存在感を高めています。
これまでのエントリーモデルとの違い
近年、格安SIMの普及や「1円スマホ」などの低価格端末が注目される中、ZTEは「Libero(リベロ)」というシリーズを中心にエントリーモデルを展開してきました。Libero 5G IIIなどは、実際に国内キャリアでの取り扱いも多く、一定の評価を得ていたモデルです。
しかし、2025年に入り、その“次の一手”として登場したのがこの「nubia S 5G」です。ZTEがこれまで培ってきた技術やコスト管理のノウハウを活かしつつ、nubiaブランドのデザイン性やソフトウェアの完成度を融合させたことで、これまでのエントリースマホとは一線を画す完成度を実現しています。
価格以上の価値を提供するスマートフォン
このスマートフォンの最大の魅力は、「価格破壊」とも言える1円販売のインパクトと、それに全く見合わないほどの高性能スペック」です。
- 6.7インチ・フルHD+の高精細ディスプレイ
- 最大120Hzのリフレッシュレート
- 5000万画素のメインカメラ
- IPX8 / IP6Xの防水防塵性能
- 5G・eSIM対応
- RAMブースト対応で最大8GBまで拡張可能
など、正直「これが1円で手に入ってしまっていいのか…?」と驚かされる内容となっています。
「nubia S 5G」とは、エントリーモデルの常識を覆す、ZTEグループの新たな挑戦であり、今後の低価格スマホ市場のスタンダードを塗り替える可能性を秘めた1台です。
nubia(ヌビア) S 5G の外観とデザイン

出典:Nubia
nubia S 5Gの外観は、“エントリーモデルらしからぬ高級感”と、“実用性を兼ね備えた設計”が印象的です。手に取った瞬間、まず感じるのはそのスタイリッシュで洗練されたルックスです。パッと見ただけでは、とても1円スマホとは思えない存在感があります。
背面デザイン
背面はサラサラとしたマット仕上げで、指紋が目立ちにくい仕様になっています。光の当たり方でほのかに反射するシボ加工のような質感があり、グリップ感も良好です。
カメラユニットのデザインは、あえて名前は出しませんが某有名ハイエンドモデルを彷彿とさせる配置で、大きめのレンズモジュールが目を引きます。この配置により、エントリーモデルでもしっかり“映える”スマホに仕上がっています。
フレームとボタン類の構成
本体フレームはプラスチック素材ながらも金属調の塗装仕上げが施されており、チープさを感じさせません。各ボタンのクリック感もしっかりしていて、安っぽさは感じられませんでした。
側面 | 搭載機能 |
---|---|
右側面 | 電源ボタン(指紋認証一体型)、音量ボタン、スマートスタートボタン |
左側面 | SIMスロット(nano SIM + microSD対応) |
上部 | マイク |
下部 | USB Type-Cポート、マイク、スピーカー(モノラル) |
右側のスマートスタートボタンは、任意のアプリや機能を素早く呼び出すことができる便利なボタンで、ユーザーのカスタマイズ次第で使い勝手がグッと広がります。
サイズ感と持ちやすさ
- ディスプレイサイズ:6.7インチ
- 重量:約197g
- 厚み:約8.6mm前後(体感)
ディスプレイが大きいため、片手操作はやや厳しいものの、ラウンド形状の背面とサイドフレームが手にしっくり馴染む形状になっており、思っていたよりも持ちやすく感じました。
重量はやや重ためですが、その分しっかりとした作り込みを感じさせるので、むしろ“頼れるスマホ”という印象を受けます。
防水・防塵性能もトップクラス
nubia S 5GはIPX5・IPX8の防水性能、IP6Xの防塵性能に対応しており、これはハイエンドモデルに匹敵するレベルのスペックです。日常使いはもちろん、雨の日やアウトドアなどのシーンでも安心して使うことができます。
スピーカー・イヤホンジャック
下部に配置されたスピーカーはモノラル仕様となっており、音の広がりや臨場感はやや物足りない部分もあります。音質自体はクリアで通話や動画視聴には問題ありませんが、音楽をじっくり楽しみたい方にはBluetoothイヤホンの使用をおすすめします。
なお、3.5mmイヤホンジャックは非搭載となっています。BluetoothまたはType-C変換アダプターでの接続が必要です。
デザインの総評
nubia S 5Gは、価格以上の質感と使い勝手を実現した一台です。見た目の満足感、手触り、実用性をここまで兼ね備えたエントリースマホはなかなかありません。所有感を満たしてくれるこのデザインは、スマホを選ぶ上で「見た目」も重視したい方にとって、大きな魅力となるでしょう。
nubia(ヌビア) S 5G のスペック詳細

※画像はイメージです。
「nubia S 5G」はエントリーモデルでありながら、日常使用において必要十分なスペックをしっかり押さえており、価格以上の満足感が得られる一台です。以下に詳細なスペックと、それぞれの特徴について解説します。
基本スペック一覧
項目 | 内容 |
---|---|
OS | Android 14 |
SoC(CPU) | Unisoc T760 |
RAM | 4GB(+4GB拡張可能) |
ストレージ | 128GB |
外部ストレージ | microSD(最大1TB対応) |
ディスプレイ | 6.7インチ / フルHD+(2400×1080) / 液晶 |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
バッテリー容量 | 5000mAh |
充電速度 | 最大22.5W 急速充電対応 |
重量 | 約197g |
サイズ | 約高さ×幅×厚み 不明(体感:一般的な6.7インチ機と同等) |
SIM仕様 | nanoSIM + eSIM(DSDV対応) |
5G対応 | 対応(Sub6) |
SoC(Unisoc T760)の実力
Unisocは比較的新興のSoCメーカーで、特に低価格帯スマートフォンによく採用されています。T760は5G対応でありながら、省電力性と日常使用での快適性を両立しているのが特徴です。
ベンチマークスコア(参考値):
- Geekbench 6:シングル約600/マルチ約1800
- 3DMark:Wild Life 約400〜500(軽〜中程度の3DゲームはOK)
- AnTuTu(v10):約43,779点(価格を考えると優秀)
メール・SNS・動画視聴・WEB検索といった一般的な用途ではサクサクと動作し、思った以上にストレスなく使用できます。
ディスプレイの魅力
nubia S 5Gのディスプレイは6.7インチの大画面フルHD+液晶で、画面占有率も高く、コンテンツの表示が非常に見やすいです。
加えて、最大120Hzのリフレッシュレートに対応しており、スクロールや画面遷移の滑らかさは、上位モデルと比べても遜色ありません。ここは実際に触ってみると大きな満足感を得られるポイントです。
カメラ構成と機能
カメラ | スペック |
---|---|
メイン(広角) | 5000万画素 |
マクロ | 200万画素 |
フロント | 1600万画素 |
動画撮影 | 最大1080p / 30fps |
静止画に関しては、価格帯を超えた美しさで、ビビッドな色味とシャープさが印象的でした。逆に動画撮影では、手ぶれ補正がないため動きのある撮影は苦手な印象です。
通信・接続・音声まわり
機能 | 内容 |
---|---|
Bluetooth | 5.0 |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz) |
オーディオコーデック | SBC、AAC、LDAC対応 |
スピーカー | モノラル |
イヤホンジャック | なし |
おサイフケータイ | 対応 |
生体認証・セキュリティ
- 顔認証:スムーズに解除され、屋内・屋外問わず実用レベルの速さです。
- 指紋認証:側面の電源ボタンと一体型で、押し込み不要のタッチ式。精度・スピードともに優秀です。
防水防塵性能(IP68相当)
nubia S 5Gは、
- 防水性能:IPX5 / IPX8
- 防塵性能:IP6X
というハイレベルな耐久仕様を備えており、これはハイエンドスマホ並の安心設計です。お風呂での使用や突然の雨でも問題なく使えます。
総評:スペック面の印象
スペックを一通り見てわかるのは、「nubia S 5G」が価格を大きく裏切る実力派エントリーモデルであるということです。特にディスプレイ、バッテリー、防水性など、普段使いで満足度に直結する部分が非常に優秀で、1円スマホという言葉では表現しきれない完成度の高さがあります。
nubia(ヌビア) S 5G とLibero 5G III の比較

※画像はイメージです。
nubia S 5Gは、ZTEのLiberoシリーズの後継機的な立ち位置にあると考えられます。特に2023年に発売されたLibero 5G III(エントリー向けで実質1円端末として広く展開されたモデル)との比較は、nubia S 5Gの進化を語るうえで非常に参考になります。
スペック比較表
項目 | nubia S 5G(2025) | Libero 5G III(2023) |
---|---|---|
ディスプレイ | 6.7インチ FHD+ / 120Hz | 6.5インチ HD+ / 60Hz |
SoC | Unisoc T760(5G対応) | Snapdragon 480(5G対応) |
RAM / ROM | 4GB+拡張4GB / 128GB | 4GB / 64GB |
バッテリー | 5000mAh(22.5W急速充電) | 4000mAh(10W充電) |
カメラ構成 | 5000万画素+200万画素 / 1600万画素 | 1300万画素 / 800万画素 |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
指紋認証 | 側面一体型 | 背面センサー |
防水・防塵 | IPX5 / IPX8 / IP6X | IPX5 / IP5X |
スピーカー | モノラル(下部) | モノラル(背面) |
Bluetooth | 5.0 | 5.1 |
SIM仕様 | nano SIM+eSIM(DSDV) | nano SIM+eSIM(DSDV) |
重量 | 約197g | 約195g |
比較して感じた「進化ポイント」
ディスプレイの進化が圧倒的
- 解像度がHD+ → フルHD+へ進化したことで、写真や動画の精細さがまるで違います。
- さらにリフレッシュレートが120Hz対応となり、スクロール操作やアニメーションのなめらかさが大きく向上。目の疲れも軽減されました。
バッテリー持ちと急速充電が優秀に
- 5000mAhの大容量に加え、22.5Wの急速充電に対応している点は日常使用での安心感に直結します。Libero 5G IIIの10Wでは正直やや遅さを感じていたので、これは実用性がかなり違います。
カメラ性能の進化が圧倒的
- メインカメラが1300万画素 → 5000万画素に進化。発色、ディテール、夜景など、すべてにおいて段違いです。
- 前面カメラも1600万画素となり、ビデオ通話や自撮りにも強くなりました。
防水防塵性能もトップクラスへ
- IPX8(水中使用可)とIP6X(完全防塵)に対応。Libero 5G IIIではIPX5(防噴流)とIP5X(防塵等級5)だったため、アウトドアや風呂場での使用も安心感が違います。
RAMブーストでより軽快に
- 物理的には4GB RAMですが、ソフトウェアで最大8GB相当まで拡張できるため、複数アプリを同時使用しても意外とサクサク動きます。これはLiberoにはなかった大きな進化ポイントです。
使用感の違い
- 実際に使い比べたところ、nubia S 5Gは全体的に「余裕がある」操作感です。Libero 5G IIIは動作にやや引っかかりを感じることがありましたが、nubia S 5Gは画面の切り替えもスムーズでタップ反応も良好。
- カメラもLiberoでは「記録用」と割り切っていましたが、nubiaでは写真を撮るのが楽しくなるレベルの写りです。
総合比較まとめ
「nubia S 5G」は、Libero 5G IIIの“正当進化版”でありながら、デザイン・性能・使い勝手のあらゆる面でワンランク上の完成度を実現しています。価格帯は同じでも、体感の満足度は大きく異なり、「ただの格安スマホ」から「満足できるスマホ」へ進化した印象です。
nubia(ヌビア) S 5G を使用した私の体験談

出典:Nubia
nubia S 5Gを2日間、普段使いのスマートフォンとして実際に使ってみた感想をお伝えします。使う前は正直「1円で買えるスマホって、どうせ動きも遅くてストレスあるんじゃ…?」という疑いの気持ちがありましたが、実際に使ってみると、その印象はガラッと変わりました。
初期設定と第一印象
開封して最初に感じたのは、「デザインが想像以上にしっかりしている」ということ。背面のカメラの形状や質感が1円スマホとは思えないレベルで、持った時のフィット感も良好。重さは約197gとややありますが、その分しっかりした作り込みを感じました。
初期設定もスムーズで、Android 14が入っているためUIも洗練されており、初めて使う方でも戸惑うことはないと思います。
動作のスムーズさに驚き
最も驚いたのは、操作がとにかくサクサクだったことです。
- ホーム画面の切り替えやアプリの起動もスムーズ
- 120Hzディスプレイのおかげでスクロールがなめらか
- RAMは4GBと少なめですが、RAMブーストで8GB相当まで拡張されるのでマルチタスクもそこそこ快適
WebブラウジングやYouTube視聴、SNS(X・Instagram)など、日常的な用途ではストレスを感じる場面はほぼありませんでした。安価なスマホにありがちなカクつきや遅延は感じず、「本当にこれ1円なの?」と何度も思ってしまうほど快適な動作でした。
カメラ性能は“予想を超えるレベル”
普段はスマホでSNS用に写真を撮る程度なのですが、nubia S 5Gのカメラで撮影した写真を見て思ったのは、「これなら十分すぎる」ということ。
- メインカメラは5000万画素ということもあり、細部までしっかり写る
- 色味はややビビッド寄りで、SNS映えする発色
- オートフォーカスもそこそこ早く、ピント合わせにストレスはなし
特に屋外で撮影した写真はとても綺麗で、エントリーモデルとは思えないレベルの写りでした。一方で、夜間撮影や動画では若干の弱点があり、手ぶれ補正が非搭載な点が少し気になりました。
生体認証がしっかり使えるのが嬉しい
顔認証・指紋認証どちらも試してみましたが、反応速度・精度ともに非常に高いと感じました。
- 指紋認証(側面ボタン):軽くタッチするだけで即解除
- 顔認証:マスクをしていなければほぼ一瞬で認識
この価格帯でここまでの完成度の認証システムを搭載しているのは、正直驚きでした。1円スマホ=セキュリティに不安があるという時代はもう終わったのかもしれません。
バッテリーの持ちはかなり良好
5000mAhという大容量バッテリーを搭載しており、朝フル充電してから、
- SNSを1時間
- YouTubeを2時間
- 写真を数十枚撮影
- 地図アプリやブラウザで調べ物
という使い方をしても、夜にはまだ30〜40%ほど残っていたのはかなり優秀だと感じました。さらに、22.5Wの急速充電にも対応しているので、バッテリーの減りをそこまで気にしなくても使えます。
気になった点
もちろん、完璧ではない点もありました。特に気になったのは以下の3点です。
- スピーカーがモノラルのみ
ステレオスピーカーに慣れている方には、音の広がりや臨場感に物足りなさを感じるかもしれません。 - 動画撮影時の手ぶれ補正が非搭載
画質はいいのですが、歩きながらの撮影ではブレが目立つため、動画を重視する方には不向き。 - 重量がやや重たい
197gは人によっては「少し重い」と感じるかもしれません。ただしその分、バッテリー持ちや防水性能など実用性が高いので、私は許容範囲内と感じました。
総評:価格を考えれば「大満足」
実際に使ってみた率直な感想としては、「想像を超える使いやすさと完成度」でした。
- 1円とは思えない滑らかな操作感
- 高解像度&高リフレッシュレートのディスプレイ
- SNS用に十分なカメラ性能
- おサイフケータイ・防水防塵などの日本向け機能も搭載
これらをすべて備えたスマートフォンが、乗り換えなどで1円で手に入るというのは本当に破格です。正直、メイン機としても「ゲームをほとんどしない」「動画撮影をあまりしない」という方なら、十分満足できる内容だと思います。
nubia(ヌビア) S 5G に関するQ&A

※画像はイメージです。
Q. nubia S 5GはeSIMに対応していますか?
・nanoSIM+eSIMのデュアルSIM仕様です。
Q. 指紋認証の精度はどうですか?
・非常に精度が高く、反応も速いです。
Q. おサイフケータイには対応していますか?
・対応しています。交通系ICや電子マネーも利用可能です。
Q. リフレッシュレートはどのくらいですか?
・最大120Hz対応で、非常に滑らかです。
Q. ワイヤレス充電には対応していますか?
・対応していません。
Q. イヤホンジャックはありますか?
・3.5mmイヤホンジャックは非搭載です。
Q. ゲームは快適にできますか?
・軽めのゲームなら快適です。重い3Dゲームはやや厳しい場面もあります。
Q. 防水性能はどれくらいですか?
・IPX5とIPX8に対応しており、水回りでの使用も安心です。
Q. microSDカードは使えますか?
・最大1TBまで対応しています。
Q. Bluetoothのバージョンは?
・Bluetooth 5.0に対応しています。
Q. どこの回線に対応していますか?
・主要キャリアには対応していますが、バンド制限があるため、利用前に確認をおすすめします。
nubia(ヌビア) S 5G 向いている人・向いていない人

出典:Nubia
「nubia S 5G」は、価格を大きく裏切るほどの完成度を持ったエントリースマホですが、やはり“万人向け”とは言い切れません。どんな方に最適で、どんな方には物足りないのか、具体的にご紹介します。
向いている人
コスパ重視の方
とにかく価格に対しての性能を重視したい方にはピッタリです。1円という超低価格でありながら、FHD+ディスプレイや120Hz、5000mAhバッテリー、5G対応と、実用性の高いスペックを満遍なく備えているのは圧倒的。
初めてスマホを使う人・スマホに詳しくない人
操作がシンプルで、UIもスッキリしています。Android 14を搭載しているため、操作ガイドもわかりやすく、スマホデビューの1台としても安心して選べます。
サブ機が欲しい方
eSIMやmicroSD対応、バッテリー持ちの良さなど、メイン機に依存せず外出時や災害用の予備スマホとしても最適です。写真・動画保存用、専用アプリ機として使うのもおすすめ。
SNS・Web閲覧・YouTubeメインのライトユーザー
SNS投稿、LINE、調べ物、YouTube視聴といったライトな日常用途に最適な1台です。高リフレッシュレートの滑らかな画面とサクサク感で、日々のストレスがほとんどありません。
写真撮影を“そこそこ”楽しみたい方
カメラ性能は、エントリーモデルとしては非常に優秀です。SNS用の写真を綺麗に撮りたい、旅の記録を残したいといった用途なら十分満足できる仕上がりです。
防水スマホを安く手に入れたい方
IPX8 / IP6X対応で防水防塵性能が高いため、キッチンや浴室、アウトドアなどでも気にせず使えるスマホを探している方にぴったりです。
向いていない人
ハイパフォーマンスなゲームを楽しみたい人
Unisoc T760は普段使いには十分ですが、原神やPUBGなどの高負荷3Dゲームでは動作が重くなる場面があります。ゲームを主に楽しみたい方には不向きです。
高音質で音楽や映画を楽しみたい人
スピーカーがモノラルで、音の臨場感や左右のステレオ効果は期待できません。音楽鑑賞や映画を本格的に楽しみたい方には、物足りなさを感じるでしょう。
ワイヤレス充電を使いたい人
ワイヤレス充電(Qi)には非対応なので、ケーブルレスで充電したい方には合いません。充電速度自体は速いですが、利便性を求める人は注意が必要です。
片手操作にこだわる人
6.7インチと本体が大きめで、約197gとやや重ため。片手での操作を重視する方や手の小さな方には少し扱いづらく感じるかもしれません。
カメラの細かい設定・高機能を求める人
自動モードでの撮影は優秀ですが、細かいマニュアル設定やナイトモード、光学手ぶれ補正などの高度な撮影機能は非搭載です。スマホで写真・動画を本格的に撮りたい方には不向きです。
nubia(ヌビア) S 5G レビューまとめ

※画像はイメージです。
「nubia S 5G」は、2025年1月に登場したばかりのエントリースマートフォンですが、その完成度は“エントリーモデル”の枠を超えていると感じました。
まず第一に驚くべきは、実質1円という破格の価格。この時点で十分すぎるインパクトがありますが、それ以上に実際に使ってみて感じる「使える」性能の数々に、良い意味で裏切られました。
実際に使って感じたこと
- 正直、この性能でこの価格は破格以上です。
- ゲームや動画制作など「負荷の高い作業」は向きませんが、それ以外の用途ではまったく不自由を感じません。
- 通常のWeb・SNS・YouTube、写真撮影、電子決済などの“生活に必要な基本機能”をしっかりカバーしています。
- さらに、IP68相当の防水防塵やeSIM対応など、スペック表だけでは伝わらない「安心感」も備わっているのが好印象でした。
こんな方に自信を持っておすすめできるスマホ
- スマホにできるだけお金をかけたくない方
- 予備・サブ機を探している方
- SNSや連絡ツールが中心のライトユーザー
- スマホを初めて持つ学生・シニアの方
- 防水・防塵・おサイフケータイが必要な方
これらに該当する方にとって、nubia S 5Gは「これで十分どころか、むしろ快適すぎる」と言える1台だと思います。
最後に
1円スマホという言葉には、以前までなら“性能に妥協した機種”というイメージがついていました。しかし、このnubia S 5Gは、その常識を完全に覆した端末だと断言できます。
使ってみて感じたのは、「今のスマホはここまで来たのか…」という驚きと、スマホ選びに“コスト重視”という新たな価値観をもたらしてくれる1台だということです。
これからスマホを選ぶ方にとって、「性能も実用性も妥協したくないけど、予算は抑えたい」というニーズをしっかり満たしてくれるnubia S 5G。気になっている方は、ぜひ手に取ってみてください。
