スマホ市場は年々ハイエンド化が進む一方で、「手頃な価格で満足できる機種」は意外と少ないのが現実です。そんな中、デザイン性と革新性で注目を集めるNothing社が、ミドルレンジ価格帯に投入したのが Nothing Phone (3a) です。
この3aは、Nothing独自の世界観を継承しつつ、より多くの人が手にしやすい価格でリリースされた注目モデル。5万円台で高性能チップ、洗練されたデザイン、AI機能、独特のUIなどを搭載した「使っていて楽しいスマホ」としての完成度は非常に高く、特に若年層にとって理想的な選択肢と言えるでしょう。
本記事では、Nothing Phone (3a) の魅力を実際の使用感も交えて詳しくレビューします。

Nothing (ナッシング) Phone (3a) とは?

出典:Nothing
Nothing Phone (3a) は、Nothingが展開するAシリーズの最新作で、手頃な価格ながらも尖ったデザインと独自の機能で注目を集めるスマートフォンです。
「Aシリーズ」は、Nothing Phone (1)、(2)、(2a)と続く中で、“Affordable(手頃)”の頭文字を冠したシリーズであり、今回は「3a」としてさらなる完成度に到達しました。
Nothing Phone (3a) はこんなスマホです:
- コスパとデザインを両立したスマホ
- Glyphインターフェースで他にない通知体験
- AIや音声操作などの最新機能も搭載
- Snapdragon 7s Gen 3でミドルレンジながらも快適な動作
- 50MP × 3眼カメラ構成による撮影体験
- 若者や学生、サブ機ニーズに最適
Nothing (ナッシング) Phone (3a) の外観とデザイン

出典:Nothing
Nothing Phone (3a) の魅力は、まずその見た目にあります。
スケルトン×LEDの唯一無二のデザイン
背面から内部構造がうっすら見える「スケルトンデザイン」は、Nothingブランドの象徴とも言える存在感。さらに、GlyphインターフェースというLEDライトのラインが背面に仕込まれており、通知・通話・充電・タイマーなどに連動して光るギミックがユニークです。
質感もアップグレード
前作2aではポリカーボネート(樹脂)素材が使われていましたが、3aでは強化ガラスに変更。これにより、手触り・高級感ともに大きく向上しました。
カラーバリエーション
- ブラック
- ホワイト
- ブルー(楽天モバイル限定)
特にブルーは、少し緑がかったニュアンスカラーで、他のスマホにはない可愛さがあります。
Nothing (ナッシング) Phone (3a) のスペック詳細

※画像はイメージです。
Nothing Phone (3a) は、ミドルレンジ価格ながら、日常使いにおいて快適な体験ができるように設計されたモデルです。以下では各パーツごとに詳細に解説していきます。
プロセッサ(SoC)
項目 | 内容 |
---|---|
チップセット | Qualcomm Snapdragon 7s Gen 3 |
CPU構成 | 8コア(4x 2.4GHz + 4x 1.95GHz) |
GPU | Adreno 710 |
製造プロセス | 4nm(TSMC) |
AIエンジン | 第6世代Hexagon AIプロセッサ搭載 |
解説:
Snapdragon 7s Gen 3は2024年に登場したチップで、パフォーマンスと電力効率のバランスに優れています。前モデルで搭載されていたMediaTek Dimensityに比べ、最大33%のパフォーマンス向上があり、処理速度やAI処理、カメラ画像処理能力がアップしています。
メモリ・ストレージ
項目 | 内容 |
---|---|
RAM | 8GB / 12GB(LPDDR4X) |
ストレージ | 128GB / 256GB(UFS 2.2) |
microSD対応 | × 非対応 |
解説:
ストレージ拡張には対応していませんが、UFS 2.2の採用によりアプリ起動や書き込みの速度は十分です。5,000円の差額で12GB+256GBモデルにできるため、余裕があれば上位モデルの選択がおすすめです。
ディスプレイ
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ | 6.7インチ AMOLED |
解像度 | FHD+(2400 × 1080ピクセル) |
リフレッシュレート | 最大120Hz(アダプティブ) |
輝度 | 通常 802nits / ピーク 1302nits(HDR対応) |
色域 | DCI-P3 広色域対応 |
ガラス素材 | Corning Gorilla Glass |
解説:
HDRコンテンツ再生にも対応しており、YouTube・Netflixなどの高画質映像も楽しめます。最大120Hzのリフレッシュレートで、スクロールやゲーム時の滑らかさも上々です。タッチサンプリングレートも高めで、反応も非常にスムーズです。
カメラ構成(リア)
レンズ種別 | スペック |
---|---|
メイン(広角) | 50MP / f1.88 / 1/1.57型センサー(OISあり) |
超広角 | 約120° / 非公開画素数(推定8MP前後) |
望遠 | 50MP / 約2倍光学相当 / 最大ロスレス4倍(100mm) |
動画撮影 | 最大4K/30fps(メインのみ)、FHD/60fps |
解説:
メインカメラは大型1/1.57型センサーを搭載しており、明るさ・階調ともにミドルレンジとしては良好です。望遠レンズは50MPセンサーを用いたクロップ処理により、最大4倍まで高画質でズーム可能です。
注意:超広角・望遠は4K動画撮影非対応。動画で最大活用できるのはメインレンズのみです。
フロントカメラ
項目 | 内容 |
---|---|
画素数 | 16MP |
絞り値 | f2.45(推定) |
動画撮影 | 最大1080p/30fps |
その他 | AI補正、美肌モード、背景ぼかしなど対応 |
解説:
自然な発色と十分な解像感を持ち、自撮り・ビデオ通話用途には必要十分です。背景ぼかし機能も搭載しており、SNS向けの写真にも適しています。
バッテリー・充電性能
項目 | 内容 |
---|---|
容量 | 5,000mAh |
急速充電 | 最大50W(専用アダプター推奨) |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
充電ポート | USB Type-C(USB 2.0) |
バッテリー寿命最適化 | あり(AI最適化機能) |
解説:
50Wの急速充電に対応しており、約20〜30分で50%前後まで回復が可能。1日〜1.5日は十分に使えるスタミナを誇ります。ワイヤレス充電は非対応ですが、価格帯を考えれば納得です。
生体認証・セキュリティ
項目 | 内容 |
---|---|
指紋認証 | ディスプレイ内蔵型(光学式) |
顔認証 | フロントカメラ利用(2D) |
解説:
顔認証・指紋認証ともに非常に高速でストレスフリー。画面ロック解除にかかる時間は1秒未満と感じるレベルです。
OS・UI
項目 | 内容 |
---|---|
OS | Nothing OS 3.0(Android 14ベース) |
特徴 | ミニマルなUIデザイン / Glyph設定 / ウィジェット共有 / アイコンカスタマイズ可能 |
サポート期間 | セキュリティアップデート3年+OSアップデート2年(予定) |
解説:
独自OS「Nothing OS 3.0」は視認性の高いドットアイコン、独自フォント、豊富なウィジェットが特徴。AI機能も充実しており、「エッセンシャルスペース」「エッセンシャルキー」と連携して日常の記録やToDo追加が音声ベースで可能です。
◆ その他の特徴
- Glyphインターフェース:通知時に背面LEDが光る独自機能。タイマーやカメラカウントダウンにも活用可能。
- エッセンシャルキー:電源ボタン横の物理ボタン。スクショ、音声メモ、ToDo登録などに活用可。
- AI連携:Gemini(旧Google Assistant)を活用可能。ChatGPTとの音声・テキスト連携にも対応。
- イヤホン連携:Nothing Earシリーズとのシームレスな統合。片耳長押しでChatGPT起動可。
- ステレオスピーカー:上下からの音がしっかり分離され、動画視聴やゲームにも向いています。
Nothing Phone (3a) は、スペック表だけを見れば「ミドルクラス」の枠に収まりますが、実際の使用感・体験ベースではワンランク上の快適さがあります。とくにOSの完成度・AI連携の革新性は、「5万円台のスマホ」であることを忘れさせる出来栄えです。
Nothing (ナッシング) Phone (3a) とPhone 2a の比較

出典:Nothing
Nothing Phone (3a) は、コスパモデル「Aシリーズ」の正統な進化形です。前機種「Phone (2a)」も価格以上のスペックで人気がありましたが、今回の3aではさらに素材・性能・使い勝手の面で多くの進化が見られます。
以下に各項目ごとに細かく比較します。
基本スペック比較表
項目 | Nothing Phone (2a) | Nothing Phone (3a) |
---|---|---|
SoC(CPU) | MediaTek Dimensity 7200 Pro | Snapdragon 7s Gen 3 |
RAM / ストレージ | 8GB / 128GB・12GB / 256GB | 同左(選択肢同等) |
ディスプレイ | 6.7インチ AMOLED / 120Hz / FHD+ | 同左(明るさ向上) |
背面素材 | ポリカーボネート | 強化ガラス(プレミアム感アップ) |
メインカメラ | デュアル(広角+超広角)50MP | トリプル(広角+超広角+望遠) |
望遠カメラ | 非搭載 | あり(2倍+ロスレス4倍) |
フロントカメラ | 32MP(やや高画素) | 16MP(処理バランス重視) |
Glyphインターフェース | 簡易通知・充電ライト | タイマー、通知パターン強化、音声リンク |
AI機能連携 | ほぼなし | Gemini / エッセンシャルスペース / GPT対応 |
充電速度 | 最大45W | 最大50W(やや高速化) |
重量 | 約190g | 約195g(素材強化の影響) |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応(共通) |
進化ポイントの解説
1. パフォーマンス(SoC)
- Phone (2a)はMediaTek製でしたが、3aはQualcomm製Snapdragon 7s Gen 3に変更。
- 処理性能は最大約30〜35%向上しており、ゲームやマルチタスクでの体感速度が明らかに違います。
- AIエンジンも第6世代に強化され、音声認識や画像処理もより高速・高精度に。
2. カメラ構成
- Phone (2a):50MPの広角+超広角
- Phone (3a):50MPの広角+超広角+望遠(2倍+ロスレス4倍)
3眼化されたことで撮影の幅が大きく拡がり、とくに日常の中距離撮影(看板や表情など)で便利に使えるようになりました。
3. デザインと質感
- 2aの背面は樹脂製(ポリカーボネート)で、軽量な反面チープさも。
- 3aでは強化ガラスにアップグレードされ、高級感がアップ。光の反射や手触りも大きく変わりました。
4. Glyphインターフェースの機能強化
- 3aでは、単なる通知・着信だけでなく、
- グリフタイマー
- グリフ着信パターン設定
- 通知の常時点灯パターン
など、実用性が高まった印象です。
5. ソフトウェアとAI統合
- 2aはNothing OS 2.x(Gemini非対応)
- 3aはNothing OS 3.0を搭載し、Google GeminiやChatGPTとの深い統合を実現。
さらに「エッセンシャルスペース」「エッセンシャルキー」などAIによる日常サポートが極めて強力で、他社スマホとの差別化ポイントになっています。
6. バッテリー・充電速度
- 容量は両機種5,000mAhで共通ですが、3aでは最大50W充電に対応し、若干の充電スピード改善が図られています。
Nothing Phone (2a) も十分魅力的でしたが、Phone (3a) では単なるスペックアップ以上の「体験としての違い」があります。
Nothing (ナッシング) Phone (3a) を使用した私の体験談

※画像はイメージです。
Nothing Phone (3a) を1週間ほどメインスマホとして使ってみました。普段はiPhoneやGalaxyを使うことが多い私にとって、Nothing OSやGlyphなどの独自機能は新鮮な体験でした。
ここでは「日常使い」「カメラ」「ゲーム」「AI機能」「デザイン・UI」など、項目ごとにリアルな使用感を詳しくお伝えします。
起動・セットアップから印象的だった
開封して最初に驚いたのが、Nothingらしいユニークな外箱と演出です。Glyphライトが光るロゴや、白ベースの内部構造がスケルトン調で見える演出など、「所有しているだけで気分が上がるスマホだな」と感じました。
初期セットアップもスムーズで、指紋・顔認証の登録もあっという間。特に顔認証は、登録時に複雑な角度を要求されず、正面から撮影しただけで即完了。その後のロック解除も爆速でした。
ディスプレイの滑らかさに感動
120Hz AMOLEDディスプレイはやはり強力。XやInstagramをスクロールしている時、「あれ?この滑らかさってiPhone並なのでは?」と思ったほど。
また、屋外での視認性も高く、真夏の昼間に外で地図を開いたときでも画面がハッキリ見えたのは印象的でした。
カメラは“日常用途なら満足”、ただし…
個人的に気になったのが写真のAI補正の強さです。人物の顔に関しては、やや美肌加工が自動で強めに入る印象で、肌が滑らかになりすぎることも。ただし、風景や食べ物の撮影では、色味も自然で良好な画が撮れました。
望遠カメラは日常のズーム撮影(看板や離れたメニューなど)には便利で、2倍~4倍までなら劣化も目立たず使えます。ただし、超広角は暗所だとノイズが乗りやすく、光の多い屋外での撮影に限定されるかなと感じました。
ゲーム性能は意外としっかり
Snapdragon 7s Gen 3を搭載しているとはいえ、ミドルクラスだし…とあまり期待していませんでしたが、実際のプレイではなかなか快適でした。
『原神』を高画質設定で30分ほどプレイしてみたところ、バッテリーの減りは約10%程度。フレームレートは一部で30FPSを割ることがありましたが、設定を下げれば平均40〜50FPS前後まで安定しました。
また、本体温度も最大約42度と控えめで、発熱によるパフォーマンス低下も特に感じませんでした。
AI機能が思っていたより“使える”
Nothing Phone (3a) で一番気に入ったのは、意外にもAIまわりの機能です。特に以下の2点が便利でした:
- エッセンシャルキー:ボタン1つでスクショ、音声メモ、ToDo登録ができ、電車の中などで手早くメモを取りたいときに便利。
- エッセンシャルスペース:話しかけたことを文字起こし→要約→予定 or メモに自動分類してくれる。まるでスマホが秘書のようでした。
さらに、Nothingのイヤホンを使っている私は、片耳の長押しでChatGPTを起動→音声対話が可能。これが特に便利で、「明日何しよう?」というような相談にも瞬時に応えてくれました。
UIデザインの自由度が高い反面、視認性には注意も
Nothing OS 3.0はとにかくカスタマイズが楽しい! ウィジェットやアイコン、時計の文字盤なども自在に変更できて、“自分だけのスマホ”という感覚が味わえました。
ただし、黒ベースのドットアイコンや、ミニマル過ぎるアイコンデザインは慣れていないとアプリの識別が難しいという一面もあります。最初は「これなんのアプリだったっけ…?」となる場面もありました。
スピーカー性能も良好
音質についてはステレオスピーカーを搭載しており、動画や音楽を再生した際の広がり・定位感ともに優秀でした。低音は控えめですが、中高音がクリアで聴きやすく、YouTube視聴やゲームにも問題ありません。
バッテリー持ちは優秀
普段使い(SNS、動画視聴、カメラ撮影)で丸1日は余裕。50Wの急速充電も試してみましたが、30分で50%前後まで充電可能というスピード感に満足しました。
気になった点まとめ
気になった点 | 詳細 |
---|---|
写真のAI補正が強め | 肌補正がやや過剰な印象も |
UIデザインの視認性 | おしゃれだけどアプリアイコンが識別しづらい場合あり |
3D Touch非搭載 | iPhone慣れの人には違和感があるかも |
エッセンシャルキーの誤操作 | 電源ボタンのすぐ近くなので、最初は間違えて押しやすい |
総合的な印象
Nothing Phone (3a) は、使っていて楽しい、所有していて気分が上がるスマートフォンです。日常のほとんどのシーンで不満を感じることはなく、特にAI連携やGlyphインターフェースなど、他にはない体験が豊富に詰まっています。
5万円台という価格を考えれば、これは「間違いなく買い」な1台だと感じました。とくに学生や、デザインにこだわる方、サブスマホを探している方にはぜひ一度触れてほしい製品です。
Nothing (ナッシング) Phone (3a) に関するQ&A

※画像はイメージです。
Q. グリフインターフェースとは?
・背面LEDが通知やタイマーなどに反応して光るNothing独自の機能です。
Q. カメラの画質はどうですか?
・明るい場所では十分綺麗ですが、暗所や肌の質感にはやや難があります。
Q. ゲームは快適に遊べますか?
・高負荷のゲームでは60FPS維持は厳しいものの、設定を落とせば問題なくプレイ可能です。
Q. バッテリー持ちはどうですか?
・ゲームを30分してもバッテリー消費は10%ほどで、十分なスタミナを感じました。
Q. ワイヤレス充電には対応していますか?
・非対応です。
Q. おすすめのストレージ容量は?
・12GB/256GBモデルが+5,000円程度で購入できるため、こちらをおすすめします。
Q. GeminiなどAI機能は何ができますか?
・音声入力でのToDo追加や、画像検索、GPTとのチャットなどが可能です。
Q. 学生におすすめですか?
・価格も手頃で、操作性・見た目・AI機能も充実しており非常に相性が良いです。
Q. エッセンシャルキーとは?
・スクリーンショット、音声メモ、予定追加などがワンタッチでできる物理キーです。
Q. 他のNothing製品と連携できますか?
・できます。特にイヤホン連携でChatGPTを呼び出す機能は非常に便利です。
Nothing (ナッシング) Phone (3a) が向いている人・向いていない人

※画像はイメージです。
Nothing Phone (3a) は、価格と機能のバランスが非常に良く、個性も光るスマートフォンです。しかし「すべての人にベストな選択肢」というわけではありません。ここでは、実際の使用シーンや価値観に基づき、向いている人・向いていない人をタイプ別に詳しく紹介します。
Nothing (ナッシング) Phone (3a) が向いている人
スマホデビューを迎える学生や若年層
- 理由: 5万円台という価格帯ながら、しっかり使える性能・オシャレなデザイン・高機能なAIアシストが揃っているため。
- 特におすすめの理由:
- 顔認証・指紋認証の精度が高く使いやすい
- スクショや録音がボタン1つでできる「エッセンシャルキー」
- Glyphライトなど見た目も楽しい
コスパの良いスマホを探している人
- 理由: Snapdragon 7s Gen 3、120Hzディスプレイ、トリプルカメラ、急速充電など、ハイエンド級の要素を詰め込んでいるから。
- こんな人に最適:
- スマホに10万円も出したくない
- でも「もっさり」は絶対嫌という人
デザインやUIに“遊び心”を求める人
- 理由: Nothing OS独自のミニマルUI、Glyphライト、アイコン変更、ウィジェットの個性など。
- 体験の魅力:
- 「スマホを持つ楽しさ」「デザインする楽しさ」が味わえる
- 他人と被らない“自分だけのスマホ感”
ChatGPTやAIに興味がある人
- 理由: ChatGPTと連携した音声アシスタント、Gemini、エッセンシャルスペースによる記録・ToDo登録など、AI機能が実用的。
- こんな使い方が可能:
- 「明日11時に〇〇する」と話すと自動でToDoに登録
- イヤホンの操作でGPT起動、相談やアイデア出しも可能
サブスマホを探している中〜上級者
- 理由: カメラ・処理性能ともに日常用途には十分で、かつ価格も抑えめ。OSやデザインで遊びたい人のサブ端末に最適。
Nothing (ナッシング) Phone (3a) が向いていない人
本格的な写真・動画撮影を重視する人
- 理由: 撮影は十分キレイだが、iPhone 15 ProやGalaxy S24 Ultraなどの「高性能カメラフォン」とは比べられない。
- 具体的な弱点:
- 肌補正が強く出すぎる傾向があり、自然さを求める人には合わない
- 超広角や望遠の4K撮影が非対応
仕事でスマホを多用するビジネスユーザー
- 理由: Google Workspaceなどとの緻密な連携や、長時間のハードユースにはやや不安がある(例:PCとの高度な連携が必要な人など)。
- 懸念点:
- Glyphやウィジェットなどの独自要素が業務で邪魔になることも
- ワイヤレス充電・防水・eSIMなどビジネス向け機能が未搭載
ゲーミング特化を求める人
- 理由: 軽めのゲームは問題ないが、『原神』『CoD』などの重たいゲームでは60FPSを安定して維持するのが難しい。
- 向かない理由:
- 熱管理は良いが、処理性能がハイエンドには及ばない
- ゲームプレイ中のグラフィック設定に妥協が必要
UI・デザインは“機能性重視”の人
- 理由: Nothing OSのデザインは「見た目重視」な一方で、ドット系アイコンが視認性を犠牲にしている面も。
- こんな人には不向き:
- アプリを一目でパッと見分けたい
- 黒系アイコンや統一デザインが見づらく感じる人
ワイヤレス充電や防水を重視する人
- 理由: Phone (3a) はどちらも非対応。アウトドアや風呂場などで使いたい人にはやや心配な面も。
Nothing (ナッシング) Phone (3a) レビューまとめ

※画像はイメージです。
Nothing Phone (3a) は、ミドルレンジスマートフォン市場における“価格以上の体験”を実現した意欲作です。
特に優れているポイント
デザインの個性と完成度
- 背面のスケルトン構造やGlyphインターフェースなど、唯一無二のルックス。
- 若者を中心に“見せるスマホ”としての魅力が非常に高い。
AI機能の実用性と遊び心の融合
- Geminiとの連携による音声ToDo登録や予定管理が秀逸。
- ChatGPTとの統合で「スマホが話し相手」になる未来的体験が可能。
軽快でストレスのない日常操作
- Snapdragon 7s Gen 3+120Hzディスプレイの組み合わせにより、全体的に動作がスムーズで快適。
- 顔認証・指紋認証も高速かつ精度が高く、セキュリティと利便性を両立。
惜しいと感じた点・改善してほしい点
カメラの自然さにはまだ改善の余地
- 特に人物写真ではAIによる肌補正がやや強めで、自然な描写を求める人には合わない可能性。
- 超広角・望遠の4K撮影非対応、暗所性能もハイエンドには及ばない。
視認性にやや難ありのUI
- ドットアイコンやミニマルデザインは美しい反面、「一目でアプリを判別する」には不向き。
- カスタムの自由度は高いが、初心者にはややとっつきにくい面も。
ワイヤレス充電・防水非対応
- ハイエンドモデルと比べると生活防水やQi充電がない点はマイナス。
- ただし価格とのトレードオフとしては妥当。
どんな人にとってベストなスマホか?
Nothing Phone (3a) は、「スマホで面白い体験がしたい」「使っていてワクワクしたい」と思う人にとって非常に満足度の高い1台です。
- スマホ初心者(特に学生)
- サブ機が欲しいスマホ好き
- AIに触れてみたいけど高額な端末は避けたい人
- 他人と被らないデザインが好きな人
Nothing (ナッシング) Phone (3a) レビュー総評
Nothing Phone (3a) は、単なる価格の安さで選ばれるスマホではありません。洗練されたデザイン、先進的なAI連携、思わず人に見せたくなるGlyphライト。これらが融合することで、“モノ”としてのスマホ以上の価値を提供してくれる端末です。
カメラに強くこだわる人やビジネスガチ勢には物足りない部分もあるかもしれませんが、「スマホにワクワクしたい」「自分らしいスマホが欲しい」という気持ちを持つ方には、まさにぴったりの1台だと断言できます。
