Motorolaが展開するスマートフォン「moto g」シリーズは、コストパフォーマンスに優れた端末として長年多くのユーザーに支持されています。その最新モデルである「moto g05」は、価格を2万円前後に抑えながらも、普段使いに必要な機能や性能をしっかりと備えている点が大きな魅力です。
本機種は、2025年3月に登場したエントリーモデルながら、最新のAndroid 15を搭載し、MediaTek製のHelio G81プロセッサ、最大24GBまで拡張可能な大容量RAM、5200mAhのバッテリー、Dolby Atmos対応のステレオスピーカーなど、価格以上のスペックを実現しています。
また、外観には高級感のあるヴィーガンレザー調の背面デザインを採用し、見た目や手触りにもこだわりが見られます。スマートフォンに過度な性能を求めず、SNSやネットサーフィン、動画視聴といったライトな用途を中心に使いたい方にぴったりの一台です。
本記事では、そんなmoto g05 について、外観やスペック、前機種との違い、実際の使用感などをわかりやすく解説しながら、どんな人におすすめできるのか、逆にどんな人には向かないのかを詳しくご紹介していきます。

Motorola (モトローラ)moto g05 とは?

出典:Motorola
moto g05 は、Motorolaが展開する「moto g」シリーズのエントリーモデルとして2025年3月14日に発売されたスマートフォンです。非常にリーズナブルでありながら、基本性能がしっかりしており、初めてスマートフォンを持つ方やサブ機としての使用にも適しています。
特筆すべきは、価格帯からは想像できないほどの高級感のあるデザインや、最新のAndroid 15を搭載している点です。プロセッサにはMediaTek Helio G81 EXTREMEを採用し、ライトユースはもちろん、ある程度のマルチタスクにも対応できる設計となっています。
また、RAMは8GB搭載されており、RAMブースト機能を使えば最大24GBまで拡張可能。ストレージは128GBあり、microSDカードを用いれば最大1TBまでの拡張にも対応しています。
さらに、6.7インチのHD+ディスプレイは90Hzのリフレッシュレートに対応し、操作時の滑らかさも確保。ステレオスピーカーやDolby Atmosへの対応により、動画視聴や音楽鑑賞にも強みを持ちます。
このように、moto g05はただ安いだけのスマートフォンではなく、快適な日常利用を支えるための機能がしっかりと詰め込まれた、コストパフォーマンスに優れた一台となっています。
Motorola (モトローラ)moto g05 の外観とデザイン

出典:Motorola
moto g05 は、エントリーモデルとは思えないほど高級感のある外観が特徴です。背面にはヴィーガンレザー風の仕上げが施されており、ザラついた手触りが心地よく、指紋や汚れも目立ちにくいという実用面でも優れています。これにより、見た目にも触感にも上質さを感じることができます。
カラーは「ミスティブルー」と「フレッシュラベンダー」の2色展開で、どちらも柔らかい印象のパステル系であり、性別や年齢を問わず使いやすいデザインとなっています。
本体サイズは6.7インチの大画面ながら、上下ベゼルはやや広めですが左右は比較的スリムで、全体としてはバランスの良い仕上がりです。重さは約188gと、大画面スマホとしては軽量な部類に入ります。
側面には音量調整ボタンと電源ボタンを配置しており、電源ボタンには指紋認証機能が統合されています。顔認証にも対応しており、スムーズなロック解除が可能です。
また、ステレオスピーカーを搭載しており、上部と下部にスピーカーグリルがあることで、映像視聴時の没入感が向上しています。さらに、Dolby Atmosに対応しており、エントリーモデルとは思えない音の広がりや臨場感を実現しています。
そのほか、3.5mmイヤホンジャックも搭載しており、有線イヤホン派にも嬉しい仕様です。SIMカードトレイはnanoSIM2枚とmicroSDカードが同時に使える構成で、拡張性も確保されています。
このように、moto g05 は外観の質感や使いやすさ、細かな機能性までしっかりと配慮されたデザインとなっており、価格以上の満足感を提供してくれるスマートフォンです。
Motorola (モトローラ)moto g05 のスペック詳細

出典:Motorola
moto g05 のスペックは、エントリーモデルながら多くのポイントでミドルレンジに迫る実力を持っています。以下の表に主要スペックを詳しくまとめました。
項目 | スペック内容 |
---|---|
OS | Android 15(最新バージョン) |
プロセッサ | MediaTek Helio G81 EXTREME(8コア) |
GPU | Mali-G52 MC2 |
RAM(メモリ) | 8GB(仮想メモリと合わせ最大24GBまで拡張可能) |
ストレージ(ROM) | 128GB eMMC 5.1(microSD対応、最大1TB拡張可) |
ディスプレイ | 約6.7インチ、HD+(1612×720)、IPS液晶、90Hzリフレッシュレート対応 |
バッテリー容量 | 5200mAh(最大18W急速充電対応) |
リフレッシュレート | 最大90Hz(設定で変更可) |
充電ポート | USB Type-C(USB 2.0) |
生体認証 | 側面指紋認証、顔認証対応 |
カメラ(背面) | 約5000万画素(F値1.8)+深度センサー、LEDフラッシュ搭載 |
カメラ(前面) | 約800万画素(F値2.0)、2段階画角切替可(標準・広角) |
動画撮影 | フルHD(30fps)対応、ナイトビジョン、スローモーション、タイムラプス機能付き |
防水防塵 | IP52相当(生活防水・防塵) |
通信方式 | 4G LTE(5G非対応)、VoLTE対応、Wi-Fi 5(ac) |
Bluetooth | バージョン 5.4(最新規格対応) |
NFC | 対応(おサイフケータイ非対応) |
オーディオ | ステレオスピーカー、Dolby Atmos対応、3.5mmイヤホンジャック搭載 |
SIM構成 | デュアルSIM(nanoSIM×2)+microSD同時使用可(トリプルスロット) |
本体サイズ・重量 | 約188g、厚さ約8.0mm(カラーにより若干変動) |
カラーバリエーション | ミスティブルー、フレッシュラベンダー |
特に注目すべきは、90Hzの滑らかなディスプレイ、18W急速充電対応の5200mAhバッテリー、RAMの仮想拡張による最大24GBメモリ構成、そしてDolby Atmosによる高音質なサウンド体験です。これらの装備は、2万円以下のスマートフォンでは非常に希少であり、日常利用において快適な操作感を実現しています。
また、SIMトレイがトリプルスロット構成(nanoSIM×2+microSD)になっている点も嬉しいポイントで、ストレージを圧迫せずにデュアルSIM運用が可能です。
Motorola (モトローラ)moto g05 とmoto g04 の比較

出典:Motorola
moto g05 は、前モデルである「moto g04」から多くの点で進化を遂げたモデルです。以下に、主な変更点やスペックの違いを詳細に比較しました。
比較項目 | moto g05 | moto g04 |
---|---|---|
発売日 | 2025年3月 | 2024年2月 |
OS | Android 15 | Android 14 |
プロセッサ | Helio G81 EXTREME | Unisoc T606 |
RAM(メモリ) | 8GB(最大24GB) | 4GB(最大8GB) |
ストレージ | 128GB(eMMC 5.1) | 64GB(eMMC 5.1) |
ディスプレイ | 6.7インチ HD+、90Hz | 6.6インチ HD+、60Hz |
バッテリー | 5200mAh(18W) | 5000mAh(15W) |
カメラ(背面) | 約5000万画素+深度センサー | 約1600万画素(シングル) |
カメラ(前面) | 約800万画素 | 約500万画素 |
スピーカー | ステレオ(Dolby Atmos) | モノラル |
指紋認証 | 側面(電源ボタン一体型) | 非搭載(顔認証のみ) |
防水防塵 | IP52相当 | IPX2相当(防滴) |
SIM構成 | デュアルSIM+microSD | デュアルSIM(排他式) |
イヤホンジャック | 搭載 | 搭載 |
Bluetooth | 5.4 | 5.0 |
比較まとめ:
- 性能向上:プロセッサがT606からHelio G81 EXTREMEに変更され、処理性能が大幅に向上。
- 操作性アップ:RAM容量の増加と90Hzのリフレッシュレートにより、日常の操作がよりスムーズに。
- カメラ性能強化:アウトカメラが1600万画素から5000万画素へ。深度センサーも追加され、ポートレート撮影などに対応。
- サウンド強化:ステレオスピーカーとDolby Atmos搭載により、音質面も大幅に向上。
- 生体認証の選択肢増加:g04では顔認証のみだったのに対し、g05では指紋認証にも対応。
これらのアップグレードにより、moto g05 は同価格帯において非常にバランスの取れた進化モデルとなっています。特に、ストレスのない操作感や音響面、カメラ画質を求めるユーザーにとっては、moto g04 からの買い替えも十分に価値ある選択といえるでしょう。
Motorola (モトローラ)moto g05 を使用した私の体験談

出典:Motorola
私はmoto g05 をサブスマートフォンとして約2週間使用しました。ここでは実際に使ってみて感じたポイントを具体的にご紹介します。
【開封時の印象】
箱を開けた瞬間に驚いたのは、背面の質感です。2万円以下のスマートフォンとは思えない、高級感のあるヴィーガンレザー調のデザインで、触り心地も良く、指紋も目立ちませんでした。透明のソフトケースが付属していたのも嬉しいポイントです。
【普段使いの快適さ】
日常的に使うアプリ(YouTube、LINE、X、ブラウザなど)はサクサク動作します。RAMは8GBで、仮想メモリと合わせて最大24GBまで拡張されているため、複数のアプリを開いても重たくなることはありませんでした。指紋認証も素早く、電源ボタンを軽くタッチするだけでロック解除ができます。
【バッテリーの持ち】
バッテリー容量は5200mAhと大きく、実際にYouTubeを1時間見てもバッテリーの減りは約4%だけでした。SNSや動画視聴中心の使い方なら、1日半〜2日は余裕で持ちます。充電速度も最大18Wに対応していて、2時間ほどで満充電できました。
【カメラ性能】
アウトカメラは5000万画素で、昼間の撮影は明るく綺麗な写真が撮れました。ポートレートモードや2倍ズームも自然な仕上がりです。ただし、夜間や暗い場所ではノイズが目立ち、ブレやすいため注意が必要です。動画撮影は手ブレ補正がないため、歩きながら撮影するには不向きです。
【音質とスピーカー】
Dolby Atmos対応のステレオスピーカーがとても優秀で、音に広がりがあり、2万円以下とは思えないレベルの音質です。音楽鑑賞や動画視聴が中心の人にもおすすめできます。さらに3.5mmイヤホンジャックもあるので、有線派にも安心です。
【便利な機能】
- 電源ボタンを2回押すとすぐにカメラが起動(スリープ中でもOK)
- 3本指でのスクリーンショット機能
- GoogleのGemini(AIアシスタント)も搭載
- サイドバー機能で好きなアプリにすぐアクセス
これらの機能はすべて直感的で使いやすく、スマホ初心者の方でもすぐに慣れると思います。
【Motorola (モトローラ)moto g05 体験まとめ】
moto g05 は、初めてスマホを使う方やサブ機を探している人にぴったりの一台です。大容量バッテリー、高級感のあるデザイン、音質の良さ、必要十分なスペックなど、使っていて「これでこの価格?」と思わせてくれるスマホでした。重たいゲームや高精細なカメラを求める方には物足りないかもしれませんが、それ以外の用途なら非常に満足度の高いモデルです。
Motorola (モトローラ)moto g05 に関するQ&A

※画像はイメージです。
Q. おサイフケータイに対応していますか?
・対応していません。NFCのみ搭載です。
Q. 原神やPUBGなどのゲームはできますか?
・最低設定であればプレイ可能ですが、高負荷ゲームには不向きです。
Q. eSIMは使えますか?
・非対応です。物理SIM2枚+microSD対応。
Q. 画面は綺麗ですか?
・解像度はHD+ですが、発色や明るさは良好です。
Q. 防水対応ですか?
・IP52の生活防水レベルです。
Q. 充電器は付属していますか?
・充電器・ケーブルは付属していません。
Q. カメラ性能はどうですか?
・日中のスナップ程度なら問題なく使えます。夜間や動画は弱め。
Q. ストレージは足りますか?
・128GBあるので、一般的な使い方では十分。microSDも使えます。
Q. OSは最新ですか?
・Android 15を搭載しており、最新です。
Q. イヤホンジャックはありますか?
・3.5mmジャックを搭載しています。
Q. スピーカー音質はどうですか?
・Dolby Atmos対応で立体感ある音質。価格以上の音質です。
Q. 便利機能はありますか?
・3本指スクショ、電源ボタン2回押しでカメラ起動、Geminiなどが使えます。
Motorola (モトローラ)moto g05 が向いている人・向いていない人

出典:Motorola
moto g05 は、価格と性能のバランスに優れたスマートフォンですが、用途や求める機能によって向き・不向きが分かれます。以下に具体的な利用者像を挙げてみます。
Motorola (モトローラ)moto g05 が向いている人
- 初めてスマホを使う人:最新のAndroid 15搭載で、基本操作もシンプル。入門機としておすすめです。
- サブ機として使いたい人:Wi-Fi運用や通話専用端末、モバイル決済以外の用途にぴったりです。
- ライトユーザー(動画・SNS・ブラウジング中心):90Hzのディスプレイと十分な処理能力で快適に使えます。
- スマホにデザイン性も求める人:背面のヴィーガンレザー仕上げが高級感を演出し、2万円以下とは思えない外観です。
- 音楽や動画をよく視聴する人:Dolby Atmos対応のステレオスピーカーで臨場感ある音を楽しめます。
- バッテリー持ちを重視する人:5200mAhの大容量バッテリーで1日以上の連続使用も安心です。
- 有線イヤホンを使いたい人:3.5mmイヤホンジャック搭載。
Motorola (モトローラ)moto g05 が向いていない人
- おサイフケータイを使いたい人:NFC対応はしていますが、FeliCa非対応のため、おサイフケータイは利用できません。
- 高性能なゲームをプレイしたい人:ヘビーな3Dゲームでは描画のカクつきや処理落ちが見られます。
- 写真や動画撮影にこだわる人:昼間の撮影は綺麗ですが、暗所撮影や手ブレ補正のない動画はやや弱め。
- 最新技術(5GやeSIM)を求める人:4Gまでの対応で、eSIMも非対応です。
- ビジネスや決済端末として使いたい人:おサイフケータイやセキュリティ機能が不足しているため不向きです。
このように、moto g05は“スマホに多くを求めない代わりに、しっかりと基本を押さえた”モデルであり、使い方が明確な人には非常におすすめできる1台です。
Motorola (モトローラ)moto g05 レビューまとめ

※画像はイメージです。
moto g05は、「安くてもしっかり使えるスマホ」を探している方にとって、とても優秀な選択肢です。価格は2万円以下にもかかわらず、以下のような魅力があります。
- 高級感のある外観(ヴィーガンレザー調仕上げ)
- 動作がスムーズな8GBメモリと最大24GBの拡張対応
- 動画もSNSも快適な90Hzディスプレイ
- 1日以上使える大容量5200mAhバッテリー
- 音にこだわる人にも満足できるDolby Atmos対応スピーカー
実際に使ってみて感じたのは、「価格以上の満足感がある」ということです。特に普段使い(ネット、動画、LINEなど)では一切ストレスがなく、スマホに多くを求めない人には本当にちょうどいいモデルだと思いました。
一方で、手ブレ補正のない動画撮影や、おサイフケータイ非対応、5G非対応など、足りない部分もあるため、これ1台をメインスマホにするには目的によっては注意が必要です。
しかし、家で使う用やサブ機としてなら非常に満足度が高く、初めてスマホを持つ方、学生さん、お子さん、ご年配の方まで、幅広くおすすめできるモデルです。
“とにかくコスパ重視でスマホを選びたい”という方は、moto g05 をぜひチェックしてみてください。
