2025年春に登場したiPhone 16e は、最新iPhoneシリーズの中で最もシンプルで手に取りやすいモデルとして注目を集めています。「e」は“Essential”の頭文字とも言えるように、必要なものだけを厳選して詰め込んだ、Appleらしい“引き算の美学”が光る一台です。
私自身、普段はiPhone 16 Proをメインに使用していますが、今回この16eを実際に手に取り、2週間以上使い込んでみました。結論から言うと、「これは想像以上にちょうどいい」。Appleのプロダクト哲学を再認識させられる体験でした。
iPhone 16e は、最上位モデルのような多機能さや高級感こそ控えめですが、その代わりに得られるのが「軽さ」「扱いやすさ」「使い心地の良さ」です。ベゼルの太さやカメラの数が話題になることもありますが、実際の使用感ではそれらの“欠点”がむしろ使いやすさに寄与していると感じました。
また、この価格帯でAppleインテリジェンスにも対応予定というのは驚き。iPhone SE(第3世代)や旧機種からの買い替えを検討している人にとって、「この性能でこの価格?」と感じるモデルになっています。
本記事では、そんなiPhone 16e の魅力と実際の使用感、良い点・悪い点を率直にお伝えします。購入を検討している方にとって、判断材料となる情報を丁寧にまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

iPhone 16e とは?

出典:Apple
iPhone 16e は、Appleが2025年に発表した「iPhone 16シリーズ」の中で、もっとも手に取りやすいエントリーモデルとして設計されたスマートフォンです。「Pro」「Plus」「スタンダード」と続くラインナップの中で、“e”という新たな名称が与えられたことには意味があります。
“e”の由来は公式には明かされていませんが、一般的には「Essential(本質的・必要不可欠)」の“e”と捉えられています。つまり、iPhoneに必要な機能を厳選し、ムダをそぎ落とした“本質的な体験”を提供することが、このモデルのコンセプトです。
かつてのiPhone SEが「小型・廉価なiPhone」として人気を博していたように、iPhone 16e もその流れを汲む存在です。しかし、大きな違いとしては、SEシリーズと異なり、筐体は最新のデザイン言語を踏襲し、内部には最新のA18チップを搭載している点が挙げられます。
iPhone 16e の位置づけ
- 最新チップ(A18)を搭載し、Appleインテリジェンスにも対応予定
- MagSafeやダイナミックアイランド、超広角カメラなどの“+α”は非搭載
- 価格を抑えつつも、快適な日常利用が可能なスペックを確保
- 「多機能」よりも「十分な機能」を求めるユーザー向け
このように、iPhone 16e はiPhone 16シリーズの“入り口”として、価格面と機能面のバランスを非常にうまくとったモデルです。特にiPhone SE(第3世代)からの買い替えや、はじめてiPhoneを持つ人、サブ機としての利用など、多くの場面に適した1台といえるでしょう。
また、Appleの戦略としては「Appleインテリジェンスをすべてのユーザーに届けたい」という意図があると考えられます。対応チップを搭載しながらも価格を抑えたiPhone 16e は、その目的を果たすエントリーゲートなのです。
iPhone 16e の外観とデザイン

出典:Apple
iPhone 16e のデザインは、一見すると「シンプル」の一言に尽きますが、その中にAppleらしい美学とこだわりが詰め込まれています。手にした瞬間、まず感じるのは「軽い」「持ちやすい」「スタイリッシュ」。これらの要素が絶妙なバランスで融合しており、まさに毎日使いたくなるiPhoneという印象です。
手にフィットするコンパクトな軽量設計
本体重量はわずか167g。これはiPhone 16 Pro(約200g前後)と比較すると30g以上軽く、iPhone 15よりも約3g軽量です。手に持った瞬間に感じる“軽快さ”は、日常使いにおいて非常に重要な要素です。ポケットに入れてもかさばらず、長時間手に持っていても疲れにくい。この使い心地は、実際に持ってみて初めてわかる良さでした。
背面の仕上げとロゴのディテール
背面はマット(つや消し)仕上げのガラス素材が使われており、指紋がつきにくく、見た目も非常に上品です。光の当たり方によってはうっすらと反射が生まれ、Appleロゴのツヤあり加工が控えめに主張してきます。このコントラストが実に美しく、清潔感と高級感を兼ね備えた仕上がりになっています。
Appleロゴの配置は従来通り中央にあり、シンプルで洗練された印象を与えます。ケースをつけても見栄えが損なわれにくく、裸のままでも持ちたくなるような質感です。
側面フレームとボタン配置
iPhone 16e の側面はアルミニウムフレームが採用されており、マットな手触りが心地よく、手汗や皮脂汚れもつきにくくなっています。角の部分はわずかに丸みを帯びており、指にやさしくフィットします。これは、iPhone 5sやSE(初代)の直線的なシャープさと、近年のラウンドエッジデザインとのちょうど中間にあたる印象です。
また、アクションボタンが新たに搭載された点も注目です。従来のミュートスイッチの代わりに、任意の機能(カメラ起動、フラッシュライト、メモ起動など)を割り当てることができるため、自分の使い方に合わせてカスタマイズできます。
ただし、カメラコントロールボタンは非搭載となっており、16や16 Proにある専用シャッターボタンを活用したい方にはやや物足りなさを感じるかもしれません。
ベゼルの太さとディスプレイ周辺
iPhone 16e は、ダイナミックアイランド非搭載で、フロントカメラ部分には従来型のノッチが採用されています。また、ベゼル(縁)の太さは上位モデルよりも若干広めで、ディスプレイ全体の没入感という点では一歩譲る印象です。
しかし、このベゼルの太さは誤タッチを防ぐという点ではむしろメリットになりうる場面もあり、使用シーンによっては安心感にもつながります。
デザインまとめ
デザイン要素 | 特徴 |
---|---|
背面素材 | マット仕上げガラス(指紋がつきにくい) |
側面素材 | アルミニウム(軽量・マット加工) |
重量 | 約167g(非常に軽量) |
ベゼル | やや太め(ダイナミックアイランドなし) |
ボタン構成 | アクションボタンあり、カメラボタンなし |
全体の印象 | シンプルかつ上品。持ちやすく毎日使いたくなる |
このように、iPhone 16e は「無駄を省いたシンプルなデザイン」でありながら、質感や仕上げには一切の妥協がありません。毎日手にするスマートフォンだからこそ、こうした細部へのこだわりが使い心地に直結していると感じました。
iPhone 16e のスペック詳細

出典:Apple
iPhone 16e は「廉価モデル」という立ち位置ながら、実は内部の構成は非常に充実しています。特にA18チップの搭載やバッテリー性能の大幅向上など、従来の“エントリーモデル”の概念を覆す進化が見られます。ここでは各スペック項目を一つひとつ丁寧に解説していきます。
iPhone 16e 主な仕様一覧
項目 | 内容 |
---|---|
発売年 | 2025年 |
モデル名 | iPhone 16e |
プロセッサ | Apple A18(無印)チップ搭載、5nmプロセス製造 |
GPU | 4コアGPU(iPhone 16の5コアよりやや控えめ) |
メモリ(RAM) | 非公開(推定6GB) |
ストレージ容量 | 128GB / 256GB / 512GB |
OS | iOS 18(Apple Intelligence 対応予定) |
ディスプレイサイズ | 6.1インチ Super Retina XDR OLED(ノッチあり) |
解像度 | 2556 x 1179ピクセル(460ppi) |
リフレッシュレート | 60Hz(可変リフレッシュレートなし) |
最大輝度 | 通常800ニト / HDR時1200ニト |
フロントカメラ | 1200万画素(F2.2) |
リアカメラ | 4800万画素 シングルカメラ(F1.6、2倍デジタルズーム) |
ナイトモード | 対応 |
アクションモード(動画) | 非対応 |
動画撮影機能 | 4K 60fps / 1080p / 720p、シネマティックモード非対応 |
生体認証 | Face ID(TrueDepthカメラ) |
防水・防塵 | IP68等級(水深6メートルで最大30分間耐水) |
バッテリー駆動時間 | 最大26時間(ビデオ再生) |
ワイヤレス充電 | 対応(Qi規格/MagSafe非対応) |
急速充電 | 対応(最大20W) |
MagSafe | 非対応(マグネット式の固定不可) |
通信規格 | 5G Sub-6GHz、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、NFC |
超広帯域チップ(UWB) | 非対応(AirTagの“正確な場所を探す”非対応) |
アクションボタン | 搭載(カスタマイズ可能) |
カメラボタン | 非搭載 |
重量 | 約167g |
サイズ(高さ×幅×厚さ) | 約147.6 × 71.6 × 7.8 mm |
ボディ素材 | 背面:ガラス(マット仕上げ)、側面:アルミニウム |
カラー展開 | ホワイト、ブラック、ブルーなど数色展開(地域によって異なる可能性あり) |
特筆すべきポイント
A18チップ搭載でApple Intelligenceも視野に
iPhone 16e は無印のA18チップを搭載しています。これは上位のA18 Proに比べてGPUコア数が1つ少ない4コア構成ですが、日常使いはもちろん、Apple Intelligenceの機能を使うためにも十分な性能を発揮します。アプリ起動や切り替え動作、ゲームの基本的なプレイでもストレスを感じる場面はほとんどありません。
カメラはシンプルでも高品質
シングルカメラ構成ですが、4800万画素の高画質センサーを搭載しており、標準撮影や2倍ズームのデジタル処理でも実用レベルのクオリティを維持しています。ナイトモードやHDRにも対応しており、日常のスナップ撮影には十分すぎる性能です。
ディスプレイは鮮やかだが、60Hz固定
6.1インチのOLEDディスプレイは、発色・視認性ともに申し分ありません。HDRコンテンツも鮮明に表示されますが、リフレッシュレートが60Hz固定なのは少し残念なポイントです。スクロールの滑らかさを重視する人には不満かもしれませんが、普段使いでは十分実用的です。
バッテリーはiPhone 16より持つ
ビデオ再生時間はなんと最大26時間。iPhone 16(最大22時間)を上回る驚異的な電池持ちを実現しています。軽量ボディでこれだけのスタミナは非常に魅力的です。
MagSafe非対応は注意
MagSafeには対応しておらず、マグネット式アクセサリの使用や位置調整が必要なワイヤレス充電では制限があります。ただし、Qi規格によるワイヤレス充電は利用可能なので、基本的なワイヤレスチャージは問題なく行えます。
iPhone 16e との比較(iPhone SE(第3世代)・iPhone 16)

出典:Apple
iPhone 16e は、これまでのiPhoneシリーズの「エントリーモデル」の立ち位置を引き継ぎながら、各所で大きな進化を遂げています。ここでは、「iPhone SE(第3世代)」「iPhone 16」と比較し、性能や使用感などを詳しく見ていきましょう。
iPhone 16e vs iPhone SE(第3世代)
iPhone SE(第3世代)はコンパクトなホームボタン搭載モデルとして根強い人気がありますが、全体的には“時代遅れ”の印象も否めません。
項目 | iPhone SE(第3世代) | iPhone 16e |
---|---|---|
発売年 | 2022年3月 | 2025年 |
チップ | A15 Bionic | A18 |
ディスプレイサイズ | 4.7インチ LCD | 6.1インチ OLED |
解像度 | 1334×750 | 2556×1179 |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
カメラ構成(リア) | 1200万画素シングル | 4800万画素シングル |
フロントカメラ | 700万画素 | 1200万画素 |
ナイトモード | 非対応 | 対応 |
ビデオ再生時間 | 最大15時間 | 最大26時間 |
MagSafe | 非対応 | 非対応 |
防水性能 | IP67 | IP68 |
デザイン | ホームボタン付き | ノッチ+アクションボタン |
通信規格 | 5G(Sub-6) | 5G(Sub-6)+ Wi-Fi 6 |
→ 総評:
画面の大きさ・カメラ性能・バッテリー・処理性能のすべてにおいて、16eはSEの大幅なアップグレード版です。特にSEユーザーにとっては“買い替えタイミングの決定打”になるモデルといえます。
→ 総評:
iPhone 15は機能が充実しているぶん、価格も高め。一方でiPhone 16eは価格を抑えながらも処理性能とバッテリー性能が上回るという意外性があります。カメラの数やMagSafeの有無がポイントになるでしょう。
iPhone 16e vs iPhone 16
項目 | iPhone 16 | iPhone 16e |
---|---|---|
チップ | A18 | A18 |
GPUコア数 | 5コア | 4コア |
ディスプレイ | 6.1インチ OLED | 6.1インチ OLED |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
カメラ構成(リア) | 広角+超広角 | 広角のみ |
MagSafe | 対応 | 非対応 |
ダイナミックアイランド | 搭載 | 非搭載 |
ビデオ再生時間 | 最大22時間 | 最大26時間 |
重量 | 約170g | 約167g |
アクションボタン | 搭載 | 搭載 |
通信規格 | Wi-Fi 7 | Wi-Fi 6 |
UWBチップ(探す) | 対応 | 非対応 |
→ 総評:
iPhone 16との価格差は約25,000円前後。2眼カメラ・MagSafe・UWB・Wi-Fi 7といった機能が欲しい方はiPhone 16がおすすめです。一方で、そこまで多機能を求めないユーザーにとっては、iPhone 16e は非常にコスパが高い選択肢となります。
どれと比べても価格のバランスが強み
iPhone 16e は、どの前機種と比較しても「価格・性能のバランス」に非常に優れており、とくに以下のような方には強くおすすめできます:
- iPhone SE(第3世代)から大きな進化を実感したい方
- 最新性能を求めつつ、できる限り価格は抑えたい方
iPhone 16e を使用した私の体験談

出典:Apple
普段私はiPhone 16 Pro をメインで使用していますが、今回レビューのためにiPhone 16e を約2週間、メイン機として使ってみました。結論から言うと、「予想以上に使いやすく、むしろ心地よさすら感じるモデル」でした。
持った瞬間に感じた軽さとしっくり感
まず感じたのがその軽さです。16 Proが約200gあるのに対して、16eは167g。たかが30gと思われるかもしれませんが、毎日何度も手に取るスマホではこの差が驚くほど大きく感じられます。
片手で長時間使っていても疲れにくく、ポケットにもスッと入ってくれる。外出時や寝ながら使うときにも「気軽に扱える」という感覚は、想像以上に快適でした。
デザインのちょうどよさに驚き
今回レビューに使用したのはホワイトモデル。背面はマット仕上げで指紋がつきにくく、中央のAppleロゴは艶ありで、さりげないアクセントに。高級感とは少し違う、清潔感と実用感を備えたデザインだと感じました。
特に印象的だったのは、サイドのフラットなアルミフレーム。このフレーム形状が手のひらにしっくりくるんです。手に取ったときに「これは長く使いたいかも」と感じたのは正直久しぶりでした。
カメラは一眼でも満足感アリ
Proからの乗り換えだったので、「シングルカメラは正直物足りないかな…」と思っていました。しかし、実際に日中の風景や人物、食べ物を撮影してみると、1倍〜2倍の範囲であれば画質に不満はほとんどありません。
もちろん超広角やマクロが欲しくなる場面もありましたが、スマホカメラで「パッと撮ってパッと共有」するスタイルにはむしろこのシンプルさが向いているとも感じました。撮る前にあれこれ悩む必要がなく、直感的に構えて撮るだけ。これが案外気持ちいいんです。
バッテリー持ちは想像以上
普段から仕事やSNS、YouTube視聴、撮影などスマホをヘビーに使う私でも、1日半は余裕で持ちました。外出先でモバイルバッテリーを使う頻度が激減し、これは本当に驚きでした。
Apple公式のスペックではビデオ再生最大26時間とのことでしたが、体感でも「明らかにProモデルよりも長く使えるな」と感じました。軽いだけでなく電池持ちもいい…この組み合わせは、正直羨ましくなるほどです。
気になったところ
もちろん完璧ではありません。Proユーザーとして気になったのは以下の点です:
- リフレッシュレートが60Hz:スクロールの滑らかさに違いを感じます。
- 超広角・カメラボタンなし:風景撮影や動画撮影で物足りなさが出る場面も。
- MagSafe非対応:マグネット系アクセサリの快適さに慣れていると、やや不便。
ただ、それらを「削って」いるからこそ、価格も下がり、軽量になっているのだと考えれば納得できますし、この仕様だからこそ生まれた“ちょうど良さ”もあると思います。
この体験を通じて、「機能が多ければいいというわけではない」ということを改めて感じました。iPhone 16eは、Appleが掲げる“Just enough”の哲学を体現したような製品。使ってみて初めてわかる心地よさがありました。
iPhone 16 Pro の記事もあるのでよかったらご覧ください。
iPhone 16e に関するQ&A

※画像はイメージです。
Q. MagSafeには対応していますか?
・対応していませんが、ワイヤレス充電には対応しています。
Q. カメラは超広角に対応していますか?
・対応していません。シングルカメラのみです。
Q. ディスプレイの明るさは十分ですか?
・十分明るく、直射日光下でも見やすいです。
Q. ダイナミックアイランドはありますか?
・搭載されていません。
Q. バッテリー持ちはどうですか?
・最大26時間のビデオ再生が可能で、非常に優れています。
Q. Appleインテリジェンスは使えますか?
・A18チップ搭載のため、対応予定です。
Q. アクションボタンはありますか?
・搭載されています。
Q. カメラ性能は十分ですか?
・通常利用には十分です。シンプルに撮るなら◎。
Q. Face IDはありますか?
・搭載されています。
Q. iPhone 15やSEからの乗り換えに向いていますか?
・特にSEからの乗り換えにはおすすめです。
Q. 高負荷アプリはサクサク動きますか?
・普通の操作は快適ですが、重いアプリでは若干もたつきを感じる場合があります。
iPhone 16e が向いている人・向いていない人

出典:Apple
iPhone 16e は、「ちょうどいい性能」「手頃な価格」「快適な操作性」を求めるユーザーにとって非常に魅力的な選択肢です。一方で、すべてのユーザーにとって最適なスマホというわけではありません。
ここでは、実際に使用した経験をもとに、「こんな人にはピッタリ」「このタイプには他モデルが合うかも」といった観点から、より詳細に解説していきます。
iPhone 16e が向いている人
日常使いをメインにするライトユーザー
メールやSNS、動画視聴、Web閲覧などが中心で、スマホに“高性能”を求めすぎない人にとっては、iPhone 16e の性能でまったく問題ありません。むしろ、軽さや操作性の良さが大きなメリットになります。
iPhone SE(第2世代・第3世代)からの買い替えを検討している人
SEシリーズからの乗り換えなら、画面の大きさ・表示の美しさ・バッテリー持ちのすべてがグレードアップします。操作感もほぼ同じなので、移行もスムーズです。
Apple製品は使いたいが、価格は抑えたい人
Appleインテリジェンス対応モデルとしては最安クラスのiPhone。最新のiOS機能も使いたいけれど、Proシリーズまでは必要ない…そんな“スマートな選び方”をしたい方にはぴったりです。
軽くて持ちやすいスマホを探している人
手に持ったときのフィット感や、長時間使っても疲れない軽さは、日常でのストレスを大きく軽減してくれます。特に女性や手が小さい方、スマホをよく片手操作する方には扱いやすいモデルです。
サブ機や学生向けにも最適
SNSやカメラ、学習用アプリ、音楽再生など、学生に必要な機能は網羅されています。本体価格も比較的抑えられており、コストパフォーマンスが高いモデルです。
iPhone 16e が向いていない人
高機能カメラで多彩な写真・動画を撮りたい人
超広角カメラ・望遠・マクロ撮影など、撮影の幅を求める人には不向きです。あくまで「シンプルで美しい写真を撮る」ことに特化しているため、撮影スタイルによっては物足りなさを感じるでしょう。
高リフレッシュレートに慣れている人
60Hzのディスプレイは、滑らかさや反応の速さを重視するゲーマーやハイエンドモデル経験者にはやや不満が残ります。120Hz以上のスクロールや操作感に慣れている方は、Proモデルの方が快適です。
MagSafeアクセサリを日常的に使っている人
MagSafeに非対応なため、マグネット式充電器やケース、バッテリーなどを使っている方は注意が必要です。MagSafeに依存した使い方をしている場合は、16無印や上位モデルの方が適しています。
最新テクノロジー・フル装備を求める人
ダイナミックアイランド、UWB(探す)、Wi-Fi 7といった最先端の技術が必要な方には物足りない内容です。「全部入り」を求めるなら、やはりProモデルの選択が最適です。
ゲーム・映像編集など重い作業をよくする人
A18チップとはいえGPUは4コア構成で、Proや他の競合Androidハイエンド機と比べるとパフォーマンス面では控えめです。重い3Dゲームや本格的な動画編集を頻繁に行う方には、やや非力に感じる場面もあります。
iPhone 16e は過不足のない体験を提供してくれる、まさに“Just Enough”なiPhone。尖った機能はありませんが、「これでいい」ではなく、「これがいい」と感じさせてくれる完成度の高い製品です。
iPhone 16e レビューまとめ

※画像はイメージです。
iPhone 16e は、「必要なものだけを、最適なかたちで詰め込んだ」Appleらしいスマートなスマートフォンでした。Proシリーズやスタンダードの16と比べて機能的な削減があるのは事実ですが、それが妥協ではなく選択として感じられる、非常に完成度の高いモデルです。
「多すぎないこと」がむしろ価値になる時代
最近のスマートフォンは、あらゆる機能を詰め込んだ全部入りが主流です。しかし、それに比例して価格も重量もスペック表もどんどん重くなっていく中、iPhone 16 eのような「必要十分」に立ち返ったモデルは、とても新鮮で好印象です。
カメラが1つしかない、MagSafeに非対応、60Hzのリフレッシュレート。一見するとスペック的に見劣りする要素ですが、実際に使ってみるとこれらの要素がむしろ「軽さ」「持ちやすさ」「シンプルさ」といった日常の快適さに貢献していることに気づきました。
Appleらしい品質と安心感はしっかり健在
チップは最新のA18を搭載し、iOS 18の新機能や将来的なApple Intelligenceにも対応予定。「安い=性能が低い」ではなく、「価格を抑えつつも未来を見据えた選択ができる」という点が、他社のエントリーモデルとは一線を画しています。
また、マットな質感のボディやアルミニウムフレームの仕上げ、発色豊かなOLEDディスプレイなど、ハードウェアの品質も高く、所有する満足感をしっかり得られます。
このような方にとって、iPhone 16eは間違いのない選択肢になると思います。
一方で、超広角カメラや高リフレッシュレートディスプレイ、MagSafeといった要素を重視する場合は、上位モデルを選んだ方が満足度が高くなるでしょう。
最後
「スマホは必要な機能さえ揃っていればいい」「軽くて使いやすいモデルが欲しい」「Apple製品を無理なく楽しみたい」
そんな人には、iPhone 16e はまさにこれでいいではなくこれがいいと感じられる一台です。
iPhone SEの正統な後継としても、コストパフォーマンスの優等生としても、自信を持っておすすめできるモデルです。迷っているなら、まずは手に取ってみてください。思った以上にぴったりくるはずです。
