スマートウォッチ市場の中で、ガーミンは「アスリートのための本格派」というイメージを強く持たれてきました。ランニングやサイクリング、登山やゴルフといったアクティビティに特化した機能が豊富で、運動をする人にとって“頼れる相棒”という存在感を築いてきたブランドです。その一方で、近年は日常生活の中でも使いやすい「Venuシリーズ」によって、ヘルスケアや便利機能を重視する一般ユーザー層にも着実に広がりを見せています。
そして今回登場した「Venu X1 」は、そんなVenuシリーズの中でもプレミアムに位置づけられる最新モデルです。最大の特徴は、ガーミンとしては非常に珍しいスクエア型の2インチAMOLED大画面を搭載していること。これにより、運動中のデータチェックが格段にしやすくなり、同時にビジネスシーンや日常生活での通知確認や決済も快適に行えるようになりました。
さらに、従来のVenuシリーズにはなかったフルカラー地図表示機能を新たに搭載。これによりランニングや登山、旅行先での散策でも、ウォッチ単体でルート案内が可能となりました。また、ゴルフ機能においてはガーミンの専用モデルに匹敵する水準を実現し、約4万3,000以上のコースデータに対応。スポーツ、アウトドア、日常生活のあらゆるシーンを網羅する「万能型」スマートウォッチとして完成度を高めています。
加えて、厚さわずか約7.9mm・重量40g前後という薄型軽量設計は、日々24時間装着してもストレスを感じにくい設計。睡眠中でも邪魔にならず、ランニングやゴルフのスイング時にも自然に馴染む快適な着け心地を実現しています。
価格はプレミアム帯ですが、「大画面」「軽量」「高機能」「長バッテリー」という要素をすべて高水準で満たしたモデルは希少です。スポーツ特化と日常使いの両立を求めるユーザーにとって、Venu X1はまさに待ち望まれた選択肢と言えるでしょう。

Garmin (ガーミン)Venu X1 とは?

出典:Garmin
「Garmin Venu X1(ガーミン ベニュ X1)」は、ガーミンが2025年に投入したスクエア型ディスプレイを採用した最新プレミアムモデルのスマートウォッチです。これまでのガーミンは、丸型ディスプレイのスポーツウォッチが中心で、スクエア型は2022年の「Venu Sq 2」を最後に途絶えていました。およそ3年ぶりに復活したスクエアデザインであり、しかも従来の「Sq」シリーズよりも格段に上位へと位置づけられたのが、このVenu X1です。
ガーミンらしさ+日常使いの両立
ガーミンといえば、精度の高いGPS、豊富なアクティビティ計測機能、詳細なデータ解析といった“スポーツ特化”のイメージが強いブランドです。Venuシリーズはそのスポーツ機能をベースに、日常生活で役立つヘルスケアモニタリング(心拍、睡眠、血中酸素、ストレスレベルなど)やスマートウォッチ機能(通知、音楽、決済)を組み合わせた「ハイブリッド型のライフスタイルウォッチ」として展開されてきました。
Venu X1はその系譜を受け継ぎながら、地図表示やゴルフ機能といったガーミンの真骨頂を統合。さらにSuica決済やBluetooth通話、音声コマンド、LEDフラッシュライトといった“日常での便利さ”も強化されています。つまり、「運動にも強く、日常生活でも手放せない」存在として、シリーズの到達点といえる完成度に仕上がっています。
主な特徴を整理すると
- スクエア型大画面(2インチ AMOLED)
視認性が高く、データ表示量も豊富。Apple Watch Ultra 2に並ぶ画面サイズながら、圧倒的に薄く軽量。 - 薄型・軽量設計(厚さ約7.9mm/重量約34g)
長時間の装着でもストレスを感じにくく、睡眠トラッキングやスポーツ利用にも快適。 - プレミアム素材
前面はサファイアクリスタル、ケースはチタン製。軽さと耐久性を両立。 - 豊富なアクティビティ&ゴルフ機能
ラン・登山・筋トレ・水泳・スキーなど100種以上。ゴルフは約4万3,000コースに対応し、ハザードや飛距離測定まで可能。 - フルカラー地図内蔵(オフライン)
日本詳細地形図を含み、ウォッチ単体でルート案内が可能。 - スマート機能の強化
Suica・Garmin Pay決済、音楽32GB保存、通話機能、音声メモ、オフライン音声コマンド。 - 長時間バッテリー
公称最大約8日間。実運用でも4〜5日持続し、毎日充電から解放。
位置づけ
Venu X1は「Venuシリーズの最上位モデル」であると同時に、ガーミン全体の製品ラインナップにおいても“ライフスタイル×スポーツの融合”を象徴する存在です。従来のForerunnerシリーズやFenixシリーズがアスリート特化であるのに対し、Venu X1は日常生活に自然に溶け込みながらも「本格的にスポーツやアウトドアを楽しみたい人」をターゲットにしています。
Garmin (ガーミン)Venu X1 の外観とデザイン

出典:Garmin
Garmin Venu X1は、これまでのガーミン製品の中でも特に目を引く外観を備えています。最大の特徴は、シリーズ初のスクエア型ディスプレイと驚くほど薄い筐体設計です。これにより、スポーツ時の実用性と日常使いでの洗練されたルックスを両立させています。
ディスプレイ
- 2インチ AMOLEDスクリーン
Venu X1の正面には、ガーミン史上最大級となる約2インチのAMOLEDディスプレイが搭載されています。解像度は448×486ピクセルと高精細で、表示は非常に鮮明かつ色彩豊かです。これまでのラウンド型と比べ、スクエア型は文字や地図、ゴルフスコア表示などの情報を余すことなく表示でき、視認性は圧倒的です。 - 視認性の高さ
屋外での直射日光下でも画面が見やすく、屋内では鮮やかな発色が楽しめます。アクティビティ中に“チラ見”するだけで情報を確認できるのは大画面の強みです。
ケース素材と仕上げ
- サファイアクリスタルレンズ
傷耐性に優れたサファイアクリスタルを採用。日常的な擦れやアクティビティ中の衝撃からディスプレイを守り、長期間クリアな視認性を維持できます。 - チタンケース
軽量かつ堅牢なチタンを採用。マットで金属感のある質感は高級感を演出しつつ、毎日の使用にも耐える耐久性を誇ります。
厚さ・重量
- 厚さ:約7.9mm
実測でも約7.9mmという薄さを実現しており、他のプレミアムスマートウォッチと比べても圧倒的にスリムです。 - 重量:約34g(本体のみ)/約40g(バンド込み)
大画面モデルとは思えない軽量さで、長時間の装着でも疲れにくく、睡眠トラッキング中も違和感が少ないのが特徴です。
ボタン配置と機構
- 2つの物理ボタン
側面にはショートカットや長押しで機能を割り当てられる2つの物理ボタンを搭載。タッチ操作と組み合わせることで直感的な操作が可能です。 - スピーカー・マイク
左右の側面に配置され、Bluetooth通話や音声メモ、音声コマンドに対応。外観デザインに自然に溶け込む配置で、見た目の美しさを損ないません。 - 裏面センサー類
光学式心拍センサーや血中酸素センサー、充電端子が整然と配置されています。肌への接地面は滑らかに仕上げられており、長時間の装着でも違和感を感じにくいです。
バンドと装着感
- ナイロン製クイックリリースバンド
標準で付属するのは、軽量で柔らかいナイロンバンド。マジックテープ式で無段階に調整できるため、手首のサイズにきめ細かくフィットします。 - 快適な装着感
通気性が高く、汗をかいても蒸れにくいのが特長。実際のアクティビティ後に水洗いしても1〜2時間で乾く速乾性を備えているため、夏場や運動習慣のあるユーザーに最適です。 - バンド交換の容易さ
クイックリリース構造で、シリコンやレザーなど好みのバンドに簡単に交換可能。ビジネス用途からスポーツ用途まで幅広いスタイルに対応できます。
特殊機能を支えるデザイン
- LEDフラッシュライト
上部側面にLEDライトを搭載。白色・赤色を選択でき、暗所での移動や停電時、アウトドアでの緊急用ライトとして活躍します。 - 防水設計(5ATM)
デザインを損なうことなく5気圧防水を実現。雨天や汗はもちろん、水泳やアウトドア環境でも安心です。
デザイン全体の印象
Venu X1は、大画面の迫力と極薄・軽量ボディの快適さを両立した稀有なモデルです。スクエア型の洗練されたデザインはApple Watch Ultra 2を想起させますが、チタンとサファイアを組み合わせた高級感、そして7.9mmという薄さはガーミン独自の魅力を際立たせています。ビジネスシーンでも違和感なく着用でき、スポーツ時には最高の実用性を発揮する“万能デザイン”といえるでしょう。
Garmin (ガーミン)Venu X1 のスペック詳細

出典:Garmin
Garmin Venu X1は、ガーミンのプレミアムモデルらしく、ハード面・ソフト面ともに充実した仕様が詰め込まれています。ここではディスプレイやサイズ感、バッテリー性能、センサー、アクティビティ対応などを細かく整理して紹介します。
ディスプレイ
- サイズ:2.0インチ AMOLED
- 解像度:448 × 486 ピクセル
- 特徴:高精細かつ発色が鮮やかで、直射日光下でも視認性が良好。スクエア型の大画面により、地図やゴルフスコア、通知などを広く表示できます。
- 常時表示(AOD):対応。バッテリー消費は増えるが利便性は大幅に向上。
本体サイズ・重量
項目 | 数値 |
---|---|
ケース横幅 | 約41mm |
ケース縦 | 約46mm |
厚さ | 約7.9mm |
本体重量 | 約34g |
バンド込み重量 | 約40g前後 |
特徴:ガーミン史上最大級の画面を搭載しながらも、ここまで薄型・軽量に仕上げたのは大きなポイントです。Apple Watch Ultra 2(約61g・厚さ14.4mm)と比べても、半分近い重量と薄さを実現しています。
材質
- レンズ素材:サファイアクリスタル(高い耐傷性)
- ケース素材:チタン(軽量かつ堅牢、マット質感で高級感あり)
- バンド素材:ナイロン(面ファスナー式で無段階調整が可能。通気性・速乾性も優秀)
バッテリー性能
利用スタイル | 持続時間(目安) |
---|---|
スマートウォッチモード | 最大約8日間 |
実運用(日常+アクティビティ混在) | 約4〜5日 |
ゴルフ18ホール(GPS常時+ディスプレイ常時表示) | バッテリー約50%消費 |
ハイキング2時間(GPS+地図+AOD) | バッテリー約30%消費 |
睡眠中(約6時間) | 消費1〜4%程度 |
ポイント:公称値は8日間ですが、実際の使用では4〜5日程度が目安。地図やGPS、音楽再生を多用すると消費が早まります。
センサー類
- 第5世代光学式心拍センサー
- 血中酸素濃度(SpO₂)センサー
- 皮膚温センサー
- 加速度計
- ジャイロセンサー
- コンパス
- 気圧高度計
- 環境光センサー
- GPS/GLONASS/Galileo 対応測位
スマート機能
- 通知機能:スマートフォンと連携して、メッセージやSNS通知を受信可能
- 音楽再生:32GBの内蔵ストレージ。Spotify、Amazon Musicなどからプレイリストをダウンロードし、Bluetoothイヤホンで再生可能
- Bluetooth通話:内蔵マイク・スピーカーで通話可能
- 音声アシスタント:スマホの音声アシスタント呼び出し、オフライン音声コマンド対応
- 決済機能:Suica、Garmin Pay(Visaデビットなど対応カードは限定的)
アクティビティ・スポーツ機能
- 対応数:100種類以上のアクティビティを記録
- ランニング/ウォーキング/登山/筋トレ/スイム/スキー/ウォータースポーツ など幅広く対応
- ゴルフ機能:
- 世界43,000以上のコースに対応
- 距離計測(グリーン中央・手前・奥、ハザード手前/奥)
- ピン位置調整
- ショット自動検知(Tショット〜パットまで)
- 飛距離解析、番手ごとの距離管理
ヘルスケア機能
- 心拍数モニタリング
- 血中酸素濃度測定(常時または睡眠時)
- 睡眠スコア・睡眠コーチ機能
- ストレスレベル測定
- 呼吸数モニタリング
- 皮膚温変化のトレンド把握
- トレーニングレディネス(身体の準備度合いをスコア化)
- ボディバッテリー(体力の残量を数値化)
耐久性・防水
- 耐水性能:5ATM(50m防水相当)
- 雨天や汗はもちろん、水泳やシャワーでも使用可能
その他便利機能
- LEDフラッシュライト(白色・赤色、4段階調整)
- ウォッチフェイスのカスタマイズ(写真を使ったオリジナルも作成可能)
- スマホを探す機能
- アラーム、タイマー、ストップウォッチ、電卓、音声メモ
総評(スペック面)
Garmin Venu X1は、プレミアム素材、圧倒的大画面、軽さ、バッテリー持ちというハード面の強みと、地図、ゴルフ、ヘルスケア解析、Suica対応といったソフト面を兼ね備えた「全部入りモデル」です。ガーミンの強みであるスポーツ・アウトドア性能と、日常生活での快適さを高次元で融合した仕様になっています。
Garmin (ガーミン)Venu X1 とVenu Sq 2 ・Venu 3の比較

出典:Garmin
Garmin Venu X1は、約3年ぶりに登場したスクエア型のプレミアムモデルです。前機種にあたる「Venu Sq 2(2022年)」や、同じくVenuシリーズの「Venu 3(2023年・丸型)」と比較することで、その進化がより鮮明に見えてきます。
デザイン・サイズ感
- Venu Sq 2:
スクエア型ではあるものの、1.41インチの小型AMOLEDを採用。樹脂ケース中心で、重量は約38g。本体は軽量ですが、素材感はややカジュアル寄りでした。 - Venu 3:
1.4〜1.5インチの丸型AMOLEDを搭載。ステンレスベゼルや強化ガラスを採用し、よりクラシックな時計デザイン。ケースは厚みがあり、大画面でも重量はやや重め。 - Venu X1:
2インチスクエアAMOLEDを搭載。厚さはわずか7.9mmで、重量は約34g(本体のみ)。ガーミン史上最大級の画面を持ちながら、圧倒的に薄く軽量。素材はサファイア+チタンで、見た目も質感もプレミアム仕様。
デザイン面では、Venu X1は「大画面・薄型・軽量・高級素材」のすべてを実現し、シリーズで最も洗練された仕上がりになっています。
ディスプレイ性能
- Venu Sq 2:1.41インチ、解像度360×320。
- Venu 3:1.4〜1.5インチクラス、解像度454×454。
- Venu X1:2.0インチ、解像度448×486。
スクエア型の恩恵で「情報量の多さ」が際立ちます。地図やゴルフ機能、通知などを余すことなく表示できるのはVenu X1ならでは。
機能面の比較
項目 | Venu Sq 2 | Venu 3 | Venu X1 |
---|---|---|---|
スポーツ対応数 | 約25種類 | 約30種類以上 | 100種類以上 |
地図機能 | 非対応 | 一部モデル対応 | フルカラー地図(日本詳細地形図含む、オフライン内蔵) |
ゴルフ機能 | 簡易計測のみ | 簡易対応 | 43,000コース対応、距離/傾斜/風/ショット自動検知 |
ヘルスケア | 心拍、睡眠、SpO₂ | 心拍、睡眠、SpO₂、ボディバッテリー、HRV | +皮膚温センサー、さらに詳細解析 |
音楽ストレージ | 約4GB | 約8GB | 約32GB |
バッテリー(スマートウォッチモード) | 約11日 | 約14日 | 約8日(実測4〜5日) |
特殊機能 | – | 車椅子モードなど | LEDフラッシュライト、Bluetooth通話、音声メモ、オフライン音声コマンド |
バッテリー性能の違い
- Venu Sq 2:11日間と公称は長めだが、機能が控えめで消費が少ないため。
- Venu 3:14日間とさらに長い。ただし厚みと重量もある。
- Venu X1:公称8日間、実測4〜5日程度。フルカラー地図やゴルフ機能など高負荷機能を搭載しているため、やや短め。ただしApple Watch Ultra 2の約36時間と比べると圧倒的に長い。
位置づけとターゲット
- Venu Sq 2:ライトユーザー向け。日常の健康管理と軽いスポーツ用途。価格帯は抑えめ。
- Venu 3:汎用性の高い丸型。運動も日常も幅広く対応。
- Venu X1:「日常+スポーツ+アウトドア+ゴルフ」すべてをカバーするプレミアムスクエア型。アクティビティもビジネスもフル活用したい層をターゲットにしている。
総括
Venu X1は、スクエア型復活+地図・ゴルフ・音楽・決済・ヘルスケアの全部入りという、これまでのVenuシリーズを大きく飛躍させた存在です。
- Venu Sq 2からの進化点:大画面化、高級素材化、機能強化。
- Venu 3との差別化:丸型の伝統美に対して、スクエアのモダンさ+より豊富なアクティビティ・ゴルフ機能。
結果として、Venu X1は「ガーミンのスポーツ機能をフル活用しながら、日常の利便性も犠牲にしたくないユーザー」に最適な選択肢と言えるでしょう。
Garmin (ガーミン)Venu X1 を使用した私の体験談・レビュー

出典:Garmin
ここからは、実際に私がGarmin Venu X1を2週間以上日常生活やスポーツで使い込んで感じた体験談をお伝えします。スペック表だけでは分からない「使い心地」や「細かい便利さ」をレビューしていきます。
初めて手にした時の印象
箱から取り出した瞬間に驚いたのは、想像以上の薄さと軽さでした。大画面モデルというと“ごつい・重い”というイメージが強いのですが、Venu X1は手に持ったとき「え、これで2インチ画面なの?」と思うほどの軽量感。
実際にApple Watch Ultra 2と並べてみると、厚さはほぼ半分、重さも明らかに軽く、長時間装着することに対する心理的なハードルが一気に下がりました。
ディスプレイの見やすさ
2インチAMOLEDディスプレイは、運動中の視認性が格別です。ランニング中に心拍数やペースを確認するときも、視線を一瞬落とすだけで情報をキャッチできるので、走りを妨げません。
また、登山やゴルフ場でも屋外の強い日差しに負けずしっかり表示が見えるのは大きな安心感でした。暗所では自動で輝度が下がり、目に優しいのも好印象です。
バンドの装着感
付属のナイロンバンドは肌触りが柔らかく、夏場の汗をかくシーンでも蒸れにくいです。ランニング後に汗で湿ってしまっても1〜2時間で乾いてくれるので、翌日すぐに再利用できました。
シリコンバンドだと肌荒れしやすい私ですが、ナイロンは快適そのもの。さらにバックルがないのでPC作業中に机に当たるストレスもゼロでした。
アクティビティでの使用感
私は主にランニングと登山、そしてゴルフで試しました。
- ランニング
ペース・距離・心拍数の確認が圧倒的に見やすく、GPSの補足も素早いです。特に大画面でマップを見ながら走れるのは安心感があります。 - 登山(ハイキング)
詳細地形図を内蔵しているので、スマホを出さなくてもルートを確認できました。山小屋で赤色ライトを点灯させたときは、周囲の人に眩しくない配慮ができて便利でした。 - ゴルフ
これは正直想像以上でした。ハザードまでの距離やグリーンの手前・中央・奥の距離が一目でわかり、ラウンド全体のリズムが落ち着きました。さらにショット自動検知で、自分のドライバー飛距離を正確に記録できたのは感動モノです。結果的に自己ベストを更新できたのも、この機能のおかげかもしれません。
日常生活での利便性
- Suica対応
コンビニでスマホを出さずにVenu X1をかざすだけで決済完了。ランニングの帰りに自販機でドリンクを買うのがすごく快適でした。 - 通知機能
iPhoneと連携してLINEやメールを腕で確認。文字ベースですがレスポンスが早く、会議中や移動中に重宝しました。 - LEDフラッシュライト
夜、寝室で起きたときに足元を照らすのに大活躍。スマホのライトより手軽で、意外と使用頻度が高かったです。
バッテリー持ちの実測
フル充電から毎日ランニングや音楽再生、GPSを使ってテストしたところ、約5日弱持ちました。
- 睡眠中の消費は1〜4%程度
- ランニング1時間+音楽再生で約10%消費
- ゴルフ18ホールで約50%消費
「常時表示オン+GPS+音楽」をフル活用すれば短くなりますが、それでもApple Watchの1.5日程度に比べると雲泥の差です。毎晩充電しなくてもいい安心感は、日常的にとても大きなメリットだと実感しました。
Apple Watch Ultra 2との違いを感じた点
私は長年Apple Watchユーザーでしたが、Venu X1を使ってみて、
- 薄さ・軽さ → Venu X1が圧勝
- バッテリー持ち → Venu X1が圧倒的に優秀
- iOSとの連携 → やはりApple Watchが有利
と感じました。通知のデザイン性やアプリの豊富さはApple Watchに分がありますが、日常+スポーツの“実用性”で選ぶならVenu X1のほうが満足度は高いです。
まとめ(体験談)
実際に使ってみて一番強く感じたのは、「大画面なのに軽くて邪魔にならない」という点です。ランニングやゴルフ中でもスイングや腕振りを阻害せず、むしろ情報がすぐに目に入って安心感が増しました。さらにSuicaやフラッシュライトといった日常に直結する便利機能も充実しており、まさに「24時間外さずに着けていたい」スマートウォッチだと実感しました。
Garmin (ガーミン)Venu X1 に関するQ&A

出典:Garmin
Q. ラン/ハイクの地図はスマホなしで見られますか?
・フルカラー地図をオフライン内蔵しており、ウォッチ単体でルート案内やコース自動作成が可能です。
Q. 明るい屋外で画面は見やすいですか?
・視認性は良好です。輝度の公称値は非公開ですが、真夏の直射でも情報を把握できました。
Q. ゴルフの自動ショット検知はパットまで対応しますか?
・対応します。Tショット〜パットまで記録し、飛距離や地点を振り返れます。
Q. 18ホール回るとバッテリーはどのくらい減りますか?
・常時表示ON+地図/GPS使用で約50%前後の消費が目安でした(コース・気温・操作頻度で変動)。
Q. 支払いは何が便利?
・日本ではSuicaが最も実用的。Garmin Payは登録カードが限定される点に注意です。
Q. 皮膚温やストレスの精度は?
・医療機器ではありませんが、傾向の把握や生活の振り返りには十分役立ちます。
Q. 付属バンドは運動後に洗えますか?
・洗えます。ナイロンは乾きが速いので日常運用に向きます。即乾を重視するならシリコンへの交換もおすすめです。
Q. iPhoneでも使いやすいですか?
・通知/通話/音楽/健康解析など十分使えます。Apple Payの多彩さはありませんが、Suicaが使えるので普段使いで困りません。
Q. LEDライトはどんな時に便利?
・夜間の足元確認、停電、登山の赤色点灯など。腕上で即点灯できるのが利点です。
Q. 防水性能は?
・5ATMです。雨天のゴルフや汗をかく運動でも問題ありません。
Q. 常時表示(AOD)でどのくらい持ちますか?
・使い方次第ですが、AOD ONは消費が増大。長持ち重視なら普段はOFF、運動時のみONの併用が現実的です。
Q. ウォッチだけで音楽は聴けますか?
・約32GBに楽曲を保存し、Bluetoothイヤホンでスマホ無し再生が可能です。
Garmin (ガーミン)Venu X1 が向いている人・向いていない人

出典:Garmin
Garmin Venu X1は、多機能かつプレミアムな仕上がりで「万能型スマートウォッチ」といえます。ただし、どんな人にとってもベストな選択肢とは限りません。ここでは、実際に使ってみた体験やスペックから、向いている人/向いていない人を整理してみました。
Garmin (ガーミン)Venu X1 が向いている人
- スポーツやアウトドアを日常的に楽しむ人
ランニング、登山、筋トレ、スイムなど多様なアクティビティに対応しているため、運動習慣がある人には最適です。さらに、ゴルフ機能は専用モデルに匹敵するほど充実しているので、ラウンドをよく回る人にもおすすめです。 - 軽量・薄型でストレスなく装着したい人
厚さ7.9mm、重量約40gという大画面モデルとは思えない軽快さ。睡眠中も装着し続けられるため、「24時間ヘルスケアデータを取りたい」人に向いています。 - SuicaやGarmin Payなどでキャッシュレス決済を使いたい人
スマホを取り出さなくても改札やコンビニで支払いが可能。ジョギングや通勤、ちょっとした外出で財布やスマホを持ち歩かずに済む利便性があります。 - バッテリー持ちを重視する人
Apple Watchなどが1〜2日で充電必須なのに対し、Venu X1は実測4〜5日。旅行や出張でも安心して使えます。 - 健康管理をしっかり可視化したい人
睡眠スコア、ストレスレベル、皮膚温変化、トレーニングレディネス、ボディバッテリーなど、数値化された指標で自分の体調を把握できます。日々の生活改善のきっかけを得たい人にぴったりです。 - Apple Watchからの乗り換えを検討している人
iPhoneユーザーでも、「通知確認ができれば十分」「とにかく運動やバッテリー持ちを優先したい」という人には、Apple Watch Ultra 2より満足度が高いケースがあります。
Garmin (ガーミン)Venu X1 が向いていない人
- とにかく低価格でシンプルな機能だけ欲しい人
Venu X1は約13万円とプレミアム価格。歩数計や通知確認だけで十分な人には、コスパの面でオーバースペックになります。 - アプリ連携やエコシステムを最重視する人
iPhoneとの連携やApp Storeの豊富なアプリ利用では、やはりApple Watchが圧倒的に有利。スマートホーム操作や多彩なサードパーティーアプリを求める人には不向きです。 - 毎日充電する習慣が苦にならない人
バッテリー持ちの強みを感じないのであれば、Apple Watchのほうが便利に感じるかもしれません。 - ビジネスシーンでクラシックな時計デザインを好む人
Venu X1はスポーティでモダンな印象。丸型の「Venu 3」や「Fenixシリーズ」の方がスーツスタイルには馴染みやすい場合があります。 - 細部の通知表示やUIの完成度にこだわる人
Venu X1の通知は文字中心でシンプル。画像付き通知や高度な返信機能を求めるなら、Apple Watchの方が満足度が高いでしょう。
まとめ
Garmin Venu X1は、「スポーツも日常も本気で使いたい人」「軽くて大画面のスマートウォッチを探している人」には非常におすすめです。一方で、「価格を抑えたい」「Appleエコシステムに深く依存している」人にはあまり向かない選択肢です。
Garmin (ガーミン)Venu X1 レビューまとめ

出典:Garmin
Garmin Venu X1は、ガーミンが持つ「スポーツウォッチとしての実力」と「日常使いでの便利さ」を高次元で融合させた、まさに全部入りのプレミアムスマートウォッチです。実際に使ってみて感じたことを踏まえながら、総合的な評価をまとめます。
デザインと装着感
まず強調したいのは、大画面なのに薄くて軽いという点です。2インチAMOLEDディスプレイは視認性が抜群で、情報量も多く表示できます。それでいて厚さ7.9mm、重量わずか40g前後という軽量設計は驚異的。スポーツ時の邪魔にならないだけでなく、睡眠中も違和感なく着け続けられるため、「24時間着けていられる大画面ウォッチ」という唯一無二の存在感を放っています。
機能の充実度
- スポーツ機能:ランニング、登山、スイム、筋トレなど100種以上のアクティビティに対応。特にゴルフ機能は専用機並みに充実しており、距離・ハザード情報、ショット自動検知まで可能。
- 地図機能:シリーズ初のフルカラー地図内蔵で、日本詳細地形図も搭載。オフラインでのルートナビゲーションは登山や旅行で強い味方になります。
- ヘルスケア:睡眠スコア、ストレス、皮膚温、トレーニングレディネス、ボディバッテリーなど、多角的に体調を可視化。生活習慣を改善するヒントが得られます。
- スマート機能:Suica対応、Garmin Pay、Bluetooth通話、音声アシスタント、LEDフラッシュライト、音楽32GB保存など、日常で便利な機能が網羅されています。
これらを1台で完結できるのは、競合製品と比べても大きな強みです。
バッテリーと実用性
公称は最大8日間、実測では4〜5日程度の連続使用が可能です。
- 通勤や日常生活中心なら1週間近く充電不要
- GPSや音楽を多用しても4〜5日持続
- Apple Watch Ultra 2の約36時間と比較すると圧倒的な差
「充電ストレスから解放される」という安心感は、毎日の使用で大きな価値を感じました。
弱点・注意点
- 価格が約13万円と高額
- 通知表示はテキスト中心でシンプル(Apple Watchほどの表現力はなし)
- Garmin Payのクレジットカード対応が限定的
このあたりはデメリットとして理解しておく必要があります。ただし、機能・快適性を考えれば十分納得できる部分だと感じました。
Garmin (ガーミン)Venu X1 レビュー総評
Garmin Venu X1は、
- 「スポーツやアウトドアを本格的に楽しみたい」
- 「日常生活の利便性も妥協したくない」
- 「バッテリー持ちと軽量さを重視する」
そんなユーザーにとって、現時点で最強クラスの選択肢です。Apple Watch Ultra 2や他社のプレミアムモデルと比較しても、薄さ・軽さ・バッテリー性能・アクティビティ対応力の面で一歩リードしています。
価格は高めですが、1台で多方面のニーズを満たせることを考えると、十分に価値のある投資といえるでしょう。「ガーミンの集大成的スクエア型モデル」として、多くのユーザーに強くおすすめできる製品です。
