折りたたみスマートフォン市場の中でも、最もスタイリッシュで人気を集めているシリーズが「Galaxy Z Flip」シリーズです。
その最新モデルとして登場した 「Samsung Galaxy Z Flip7」 は、縦折りスタイルを継承しながらも、デザイン性・機能性・使いやすさのすべてをバランス良く進化させた一台となっています。
今回のZ Flip7は、従来モデル「Z Flip6」から着実に進化を遂げています。特に注目すべきは、カバー画面の大型化と折り目の改良です。
閉じた状態でも4.1インチという大きなサブディスプレイを搭載し、スマホを開かなくても通知確認・音楽操作・アプリ起動などが可能になりました。
これまで「開かないと使えない」という折りたたみスマホ特有の不便さを、大幅に解消したモデルといえます。
さらに、チップセットにはSamsungの最新プロセッサ Exynos 2500 を採用。
高いパフォーマンスと省電力性を両立し、日常使いから動画編集、ゲームまでストレスなく動作します。
バッテリー容量も4,300mAhに増量され、折りたたみ機構を持ちながらもしっかりとしたスタミナを実現しています。
デザイン面でも大きな変化が見られます。ヒンジ部分がよりスリムになり、折り目の段差がさらに軽減されたことで、見た目も手触りも洗練された印象に。
カラーリングもトレンドを意識した上品なラインアップとなっており、まさに“スマホをファッションの一部として持ち歩く”という感覚に近い仕上がりです。
価格は16万4800円からと、決して安価ではありませんが、Galaxy Z Flip7は単なるスマートフォンではなく、「体験そのものを楽しむ」ためのデバイスです。
閉じても開いても美しく、使い方次第で自分らしさを演出できる――そんな魅力が詰まったZ Flip7は、2025年の折りたたみスマホの“完成形”といっても過言ではありません。
この記事では、このGalaxy Z Flip7の外観やスペック、前モデルとの違い、そして実際に使って感じたリアルな体験を徹底的に紹介していきます。
折りたたみスマホに興味がある方や、Z Flip6からの買い替えを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

Galaxy (ギャラクシー) Z Flip7 とは?

出典:Samsung
Galaxy Z Flip7 は、Samsung(サムスン)が2025年に発売した最新の縦折り型スマートフォンです。
同社の折りたたみシリーズの中でも、特に「コンパクトさ」「ファッション性」「手軽さ」を重視したモデルとして位置づけられています。
一言で表すなら、「日常にスタイルを加える折りたたみスマホ」。
単なるハイテクガジェットというより、スマホをライフスタイルの一部として楽しめるようにデザインされたデバイスです。
縦折りスタイルによるコンパクトさ
Z Flip7の最大の特徴は、やはりこの縦折り構造です。
従来のスマートフォンはどんどん大型化し、ポケットやバッグに入れづらくなってきましたが、Z Flip7ならスッと折りたたむことでコンパクトに持ち運び可能です。開けば6.9インチの大画面、閉じれば手のひらサイズ。
スマホの利便性と携帯性を両立したデザインは、他のスマートフォンにはない大きな魅力です。
大型化した4.1インチカバーディスプレイ
Z Flip7では、閉じたまま操作できるカバーディスプレイが4.1インチに拡大しました。
前モデルZ Flip6の3.4インチからさらに広くなり、時計・通知・音楽操作・天気・スケジュール確認など、スマホを開かなくても多くの操作ができます。
また、Samsung独自の「Good Lock」アプリを使うことで、YouTubeやGoogleマップ、カメラなどのアプリも起動可能。
小型ながらも、まるで“ミニスマートフォン”のように活用できるのが特徴です。
Samsung独自チップ「Exynos 2500」搭載
内部性能も大幅に刷新されています。
Z Flip7はSamsung製の最新チップ Exynos 2500 を採用し、AI処理性能・電力効率・発熱対策のバランスが向上しました。
従来のSnapdragonモデルに比べて安定性が高く、長時間の動画視聴やSNS利用、写真編集などもスムーズです。
さらにWi-Fi 7 や Bluetooth 5.4 に対応しており、通信面でも最新世代にしっかり対応しています。
DeXモード対応でPCライクな使い方も可能
Z Flip7では、待望のDeXモードにも対応しました。
USB-Cケーブルでモニターに接続すると、WindowsのようなPC風インターフェイスが立ち上がり、マウスやキーボードを接続して仕事もこなせます。
これにより、出先でも軽い作業やプレゼン準備などが可能になり、折りたたみスマホの枠を超えた「モバイルPC的な使い方」が実現しました。
自撮りに強いデュアルカメラ構成
カメラ構成は、メイン50MP+超広角12MPというデュアル構成。
Z Flipシリーズ伝統の「カバー画面を使った自撮り撮影」により、メインカメラ画質のままセルフィーを撮影できるのが大きな魅力です。
また、半開きの状態でテーブルなどに置けば、三脚なしでも安定した撮影が可能。
動画撮影やVlogなどにも最適な構造となっています。
ファッション性と実用性を両立したデザイン
Z Flip7は「スマホを持つことそのものを楽しくする」ためにデザインされています。
カラーバリエーションもトレンドを意識した上品なトーンで、ビジネスにもカジュアルにも馴染むデザインです。
ガジェットというより、“持ち歩けるアクセサリー”のような存在に仕上がっています。
Galaxy (ギャラクシー) Z Flip7 の外観とデザイン

出典:Samsung
Galaxy Z Flip7は、シリーズの中でも特にデザイン性に優れたモデルであり、“折りたためるスマホ”という枠を超えたスタイリッシュなガジェットとして完成度を高めています。
実際に手に取ってみると、その洗練された質感と使いやすいサイズ感に、思わず「これは所有欲を満たしてくれる」と感じました。
プレミアム感のある素材と仕上げ
Z Flip7のボディは、航空機グレードのアルミニウム合金「Armor Aluminum」を採用しており、軽量でありながらも剛性感の高い仕上がりになっています。
手に持ったときのひんやりとした金属の質感と、表面のサラッとしたマットコーティングが高級感を演出しています。
また、背面にはCorning製の「Gorilla Glass Victus 2」を採用し、指紋がつきにくく滑らかで上品な光沢感があります。
ポケットやバッグから取り出した瞬間にわかる“高品質感”は、まさにGalaxyのハイエンドモデルらしいポイントです。
ヒンジ構造の進化と折り目の自然さ
ヒンジ部分の設計は、前作Z Flip6からさらに改良されており、折りたたみ時の段差がより小さく、滑らかに折りたためる構造になっています。
ヒンジ開閉の動作は非常にスムーズで、まるで精密な腕時計のパーツを動かしているような心地よさ。
開閉時の「カチッ」という小気味よいクリック感が、所有する満足感を高めてくれます。
さらに折りたたんだときの隙間(ギャップ)が極めて小さく、本体がピタッと閉じるため、ほこりやゴミの侵入を防ぐ構造になっているのもポイントです。
ディスプレイの折り目部分も大きく改善されており、指でなぞっても段差をほとんど感じません。
開いたときの画面はフラットで自然な見た目となり、動画視聴やゲーム時も違和感がありません。
新しいカバーディスプレイの存在感
今回のZ Flip7で最も目を引くのが、4.1インチに拡大されたカバーディスプレイです。
前作の3.4インチから大幅に広くなり、実際に見た印象はまるで“小型スマホ”のよう。
ベゼル(縁)は極めて細く、ディスプレイがフロントパネル全体に広がっているような没入感があります。
このカバー画面では、時計や天気などの情報表示はもちろん、通知確認やカメラ起動、音楽再生、さらにはアプリの簡易操作まで行えるため、閉じたままでも多くのことが完結します。
電車内やカフェなど、わざわざスマホを開かずに操作できる快適さは一度体験すると手放せません。
また、カバー画面のガラス面とフレームのつなぎ目も非常に滑らかで、指で触れたときに段差を感じにくく、質感の高さが際立っています。
カラーラインナップとデザインの個性
Z Flip7は、Samsungらしい美しいカラー展開が特徴です。
2025年モデルでは、以下のような上品なカラーバリエーションがラインナップされています。
- ミッドナイトブルー:深みのある青で落ち着いた印象。ビジネスにもマッチ。
- クリームホワイト:柔らかくナチュラルな色味で、男女問わず人気。
- ピーチベージュ:華やかさと上品さを両立したカラー。ファッション性重視の人に最適。
- グラファイトグレー:マットな質感が際立つシックな仕上げ。
特にミッドナイトブルーは、光の角度で微妙に色味が変化し、金属の美しさとガラスの透明感が融合した独特の存在感を放っています。
サイズ感と携帯性のバランス
折りたたんだ状態では非常にコンパクトで、縦方向の長さが約8.5cm前後・厚さ約13.7mmという驚異的なサイズに収まっています。
手のひらや小さなバッグにもすっきり収まるため、スマートフォンを持ち歩く感覚というより「アクセサリーを持ち歩く」ような軽快さがあります。
重量は約190gと、前作よりわずかに増えたものの、本体のバランスが良く、実際に持ってみると軽く感じます。
金属フレームの剛性もありながら、スマートにまとまっている印象です。
全体デザインの印象:洗練と実用の融合
Z Flip7は単なるガジェットではなく、「見せたくなるスマホ」としてのデザインを意識して作られています。
光沢とマットのバランスが美しく、角のないラウンド形状が手になじみます。
また、背面とヒンジ部分の段差が極めて少なく、閉じた時には一体感のあるフラットなフォルムになります。
ファッション性と機能性を両立したデザインは、Galaxyシリーズの中でも群を抜く完成度です。
デザイン面で感じた実体験ポイント
実際に手にしてみて印象的だったのは、「どんな場面でもサッと取り出したくなるスマホ」という点です。
たとえば、カフェでテーブルに置いても映えるデザインで、開くたびに周囲の人から「それ新しいスマホですか?」と聞かれるほど注目を集めました。
また、折りたたみ構造であるにも関わらず、開いた状態では普通のスマートフォンと全く変わらない使用感を維持しており、ヒンジ部分の存在を意識せず使える完成度の高さに感心しました。
Galaxy (ギャラクシー) Z Flip7 のスペック詳細

出典:Samsung
Galaxy Z Flip7は、折りたたみスマートフォンでありながらも、ハイエンド機に匹敵するスペックを搭載したSamsungの最新モデルです。
ここでは主要スペックを表にまとめたうえで、各項目をより詳しく解説していきます。
スペック一覧表
項目 | 内容 |
---|---|
ディスプレイ(メイン) | 6.9インチ 有機EL(Dynamic AMOLED 2X) 解像度:2520×1080(FHD+) リフレッシュレート:最大120Hz(可変) |
ディスプレイ(カバー) | 4.1インチ 有機EL(Super AMOLED) 解像度:1048×948 リフレッシュレート:120Hz対応 |
プロセッサ(SoC) | Samsung Exynos 2500(4nmプロセス) |
メモリ(RAM) | 12GB(LPDDR5X) |
ストレージ | 256GB / 512GB(UFS 4.0) |
OS | Android 14(One UI 7.0) |
メインカメラ | 広角:50MP(F1.8、OIS対応) 超広角:12MP(F2.2) |
フロントカメラ | 10MP(F2.4) |
バッテリー容量 | 4,300mAh(前モデル比+300mAh) |
充電方式 | 有線25W急速充電(約30分で50%) ワイヤレス充電・ワイヤレスパワーシェア対応 |
防水防塵 | IPX8対応(防水) |
生体認証 | 側面指紋認証 / 顔認証 |
スピーカー | ステレオスピーカー(Dolby Atmos対応) |
通信規格 | 5G / 4G LTE / Wi-Fi 7(802.11be) / Bluetooth 5.4 / NFC対応 |
サイズ(開いた状態) | 約165.5 × 71.9 × 6.9mm |
サイズ(折りたたみ時) | 約85.1 × 71.9 × 13.7mm |
重量 | 約190g |
対応SIM | nanoSIM + eSIM |
ディスプレイ性能
Z Flip7の最大の魅力はやはり「ディスプレイの進化」です。
開いた時のメインディスプレイは6.9インチのDynamic AMOLED 2Xで、120Hzリフレッシュレートに対応。
スクロールやアニメーションが非常に滑らかで、YouTubeやSNSなどの操作時も引っかかりがありません。
HDR10+にも対応しており、映像コンテンツではコントラストが深く、黒がしっかり沈み込む印象。
発色も鮮やかで、明るさのピークは最大1,700ニトと、屋外でもしっかり視認できます。
さらに、Z Flip7のディスプレイはUTG(Ultra Thin Glass)を採用。折りたたみ式ながらも耐久性が高く、滑らかなタッチ操作が可能です。
折り目部分は前作よりも目立たず、指でなぞっても違和感が少ない仕上がりになっています。
カバーディスプレイは4.1インチのSuper AMOLEDで、前作(3.4インチ)から大幅に拡大。
通知確認だけでなく、アプリ起動・ウィジェット表示・撮影プレビューなど、多機能なサブ画面として活躍します。
プロセッサ(Exynos 2500)
Z Flip7にはSamsung自社製のExynos 2500を搭載。4nmプロセスで製造されたチップで、AI処理と電力効率を最適化しています。
CPU構成は「1+3+4」の8コア構成で、最大クロック周波数は約3.2GHz。
グラフィック性能も大幅に向上しており、GPUにはXclipse 950(RDNA3ベース)を採用。3Dゲームも高設定で快適にプレイ可能で、動画編集やマルチタスクでも処理落ちを感じません。
また、発熱が従来より少なく、長時間の利用でも安定して高パフォーマンスを維持します。
カメラ性能
カメラ構成は前作同様のデュアル構成(広角+超広角)ですが、ソフトウェア処理の最適化によって画質がさらに向上しました。
- 広角カメラ(50MP)
高画素センサーにより、明暗差のあるシーンでも自然な階調を再現。
夜景撮影モードではノイズが少なく、光の滲みも抑えられています。
OIS(光学式手ブレ補正)にも対応し、動画撮影時も安定感があります。 - 超広角カメラ(12MP)
画角は約123度で、風景や建物をダイナミックに撮影可能。
歪み補正も優秀で、被写体が端にあっても不自然さを感じにくい仕上がりです。 - フロントカメラ(10MP)
自撮り用途にも十分な解像度を確保。
また、Z Flipシリーズの特徴である「メインカメラでの自撮り」も健在で、カバー画面をプレビューとして使うことで高画質なセルフィーが撮影できます。
動画撮影は最大4K 60fpsまで対応しており、手持ちでも滑らかな映像を撮ることができます。
バッテリーと充電性能
バッテリーは4,300mAhと、Z Flipシリーズでは過去最大容量を搭載。
1日中使っても電池残量に余裕があり、従来よりも電力効率が向上しています。
充電は25Wの急速充電に対応し、約30分で50%まで回復。
ワイヤレス充電(Qi対応)や、他のデバイスに給電できるワイヤレスパワーシェアにも対応しています。
折りたたみ構造でこれだけのバッテリーを実現したのは非常に大きな進化です。
通信・接続性能
通信性能も最新世代に対応しています。
Wi-FiはWi-Fi 7(802.11be)に対応し、次世代ルーター環境では高速かつ安定した通信が可能です。
Bluetoothは5.4に対応し、接続安定性と低遅延がさらに向上しています。
また、eSIM対応により物理SIMとのデュアル運用も可能。
旅行先での現地SIM使用や、仕事用・プライベート用の併用にも便利です。
オーディオ性能
ステレオスピーカーはDolby Atmos対応で、臨場感あるサウンドを楽しめます。
動画視聴やゲーム時には左右の音の広がりが感じられ、スマートフォンとは思えないほどの音質を実現しています。
また、Bluetoothオーディオでも高音質コーデックに対応しており、Galaxy Budsシリーズなどと組み合わせれば最高の音響体験が可能です。
防水・耐久性
防水性能はIPX8に対応。
深さ1.5mの水中に最大30分間耐えられるレベルで、雨や水滴程度では問題ありません。
防塵には非対応ながら、ヒンジ内部のゴミ侵入防止構造が改良されており、耐久性がさらに向上しています。
また、折りたたみ構造ながらもヒンジの開閉テストは20万回以上をクリアしており、日常的な使用での耐久性にも信頼が持てます。
まとめ:ハイエンドと実用性を両立した折りたたみスマホ
Galaxy Z Flip7は、単なるデザイン重視のガジェットではなく、ハイエンド性能と実用性を兼ね備えた本格スマートフォンです。
ディスプレイの大型化と高リフレッシュレート化、Exynos 2500による安定した動作、そしてバッテリー持ちの改善により、日常のあらゆるシーンで快適に使える仕上がりになっています。
「折りたたみ=妥協が必要」という時代は、Z Flip7によってついに終わりを迎えたといっても過言ではありません。
Galaxy (ギャラクシー) Z Flip7 とGalaxy Z Flip6の比較

出典:Samsung
外観、ディスプレイ、性能、カメラ、バッテリー、機能面に至るまで、細かく比較してみると、確実な“進化の積み重ね”が見えてきます。
比較表:Galaxy Z Flip6 vs Z Flip7
項目 | Galaxy Z Flip6 | Galaxy Z Flip7 |
---|---|---|
発売年 | 2024年 | 2025年 |
メインディスプレイ | 6.7インチ FHD+ AMOLED 120Hz | 6.9インチ FHD+ AMOLED 120Hz |
カバーディスプレイ | 3.4インチ Super AMOLED | 4.1インチ Super AMOLED 120Hz |
プロセッサ | Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy | Exynos 2500 |
メモリ(RAM) | 12GB | 12GB |
ストレージ | 256GB / 512GB | 256GB / 512GB |
メインカメラ | 広角50MP+超広角12MP | 広角50MP+超広角12MP |
フロントカメラ | 10MP | 10MP |
バッテリー | 4,000mAh | 4,300mAh |
充電性能 | 25W急速充電 | 25W急速充電 |
防水防塵 | IPX8 | IPX8 |
DeXモード対応 | 非対応 | 対応 |
重量 | 約187g | 約190g |
厚み(折りたたみ時) | 約14.9mm | 約13.7mm |
ディスプレイ:開いても閉じても“使える画面”へ進化
Flip7で最も大きな進化といえるのが、カバーディスプレイの大型化です。
3.4インチ → 4.1インチへと拡大し、表示面積が約20%増加。これにより、閉じたままの操作が格段に快適になりました。
さらに、リフレッシュレートが120Hz対応になったため、アニメーションもスムーズ。
通知のスクロールやアプリ切り替え時の動きが非常に自然で、まるで通常スマホのサブ画面のような快適さを感じます。
メインディスプレイも6.9インチに拡大し、HDR10+対応で映像美がさらに向上。
特に動画視聴やSNSの閲覧では、文字や映像の見やすさが顕著に向上しています。
プロセッサ:SnapdragonからExynosへ転換
前作Z Flip6は「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」を搭載していましたが、今作Z Flip7ではSamsung独自のExynos 2500を採用しています。
この変更により、単純なベンチマークスコアでは若干劣る部分もありますが、発熱の低減と電力効率の改善が顕著です。
実際に長時間の動画再生やゲームをしても本体温度の上昇が少なく、安定したパフォーマンスを維持できました。
また、Exynos 2500はAI処理性能にも優れ、写真補正・音声認識・自動翻訳などの処理がよりスムーズ。
総合的には「快適さ」と「バッテリー持ち」を両立させたチップといえます。
バッテリー:持ち時間が実感できるほど改善
Flip6のバッテリー容量は4,000mAhでしたが、Flip7では4,300mAhに増量されました。
数字以上に実際の使用体感での差があり、同じ使い方でもFlip6より約10〜15%長く使用できる印象です。
特にExynos 2500の電力効率の高さと相まって、動画再生やナビアプリ使用時でもバッテリーの減りが緩やかになっています。
急速充電・ワイヤレス充電・パワーシェアは同様に対応していますが、発熱制御アルゴリズムの改良により、充電中の温度上昇も抑えられています。
デザイン・筐体構造:よりスリム&堅牢に
外観は一見大きく変わらないように見えますが、細部の設計を見比べると、Flip7はより洗練された仕上がりです。
折りたたみ時の厚さが14.9mm → 13.7mmへと薄型化し、ヒンジ構造が改良されたことで開閉時のスムーズさも向上。
また、ヒンジ部分の「ギャップ(隙間)」がほぼゼロに近くなり、ゴミやホコリの侵入を防ぐ耐久性も高まっています。
ヒンジの剛性バランスも絶妙で、途中の角度で止めて“ハンズフリー撮影”がしやすくなりました。
このあたりは、Flipシリーズを長年使ってきたユーザーほど進化を実感できる部分です。
カメラ:ハードは同じでも画質は確実に進化
カメラ構成は前作と同じく、広角50MP+超広角12MPのデュアル構成ですが、撮影画像を比較すると、Flip7の方が明らかにノイズ処理と発色が自然になっています。
特にAI処理の向上により、逆光下や夜間撮影時のコントラスト表現が滑らか。被写体の輪郭がシャープで、空の階調表現も豊かになっています。
また、カバー画面での自撮りプレビューがより大きく鮮明になり、構図を確認しながらメインカメラ画質でセルフィーを撮影できる利便性もアップ。
自撮りやVlog撮影を重視するユーザーには非常にうれしい改善点です。
機能面の進化:DeXモードついに対応
Flipシリーズで待望だった「Samsung DeX」に、ついにFlip7が対応しました。
これにより、USB-Cケーブルでモニターに接続するだけで、PCライクな操作が可能に。
外出先での軽作業やプレゼン資料のチェックなど、スマホ1台で仕事が完結する環境が整います。
Foldシリーズだけの特権だったDeXが、ついにFlipでも使えるようになったのは大きな進化です。
オーディオ・通信・その他
Flip7では、Bluetoothが5.3 → 5.4へとアップデート。低遅延かつ安定した接続を実現しています。
Wi-Fiも新世代のWi-Fi 7(802.11be)に対応し、動画ストリーミングやオンラインゲーム時の通信安定性が格段に向上しました。
スピーカーの音質は、Dolby Atmos対応で広がりのある立体的な音響を実現。
Flip6よりもやや低音が厚くなり、映画や音楽再生時の没入感が強まりました。
Flip7は「完成度を磨いた正統進化モデル」
Z Flip7は、見た目の派手な変化こそ少ないものの、実際に使ってみるとすべての要素が一段上に洗練されたモデルであることがわかります。
- 画面の大型化で使いやすさが向上
- チップ刷新で発熱と電力効率が改善
- バッテリー容量アップで持ちが良くなった
- DeX対応によりビジネスユースも可能に
Flip6を愛用していたユーザーでも、Flip7に乗り換えることで確実に快適さと実用性の向上を体感できるでしょう。
まとめると、Galaxy Z Flip7は“完成度を極めた折りたたみスマホ”。
革新的というよりも、ユーザーの不満を一つひとつ解消していった“完成形”に近いアップデートです。
Galaxy (ギャラクシー) Z Flip7 を使用した私の体験談・レビュー

出典:Samsung
実際にGalaxy Z Flip7を1週間ほどメインスマホとして使ってみて、「折りたたみスマホはここまで来たのか」と正直驚かされました。
ここでは、開封から日常使用、撮影、バッテリー、持ち運びの快適さまで、私が感じたリアルな使用感を詳しくお伝えします。
開封時の第一印象:折り目が“ほぼ消えた”進化
最初に箱を開けた瞬間、Z Flip7の仕上がりに感動しました。
貸出機として届いたカラーは「ブルー」だったのですが、光の当たり方によってメタリックにもマットにも見える絶妙な色合いで、高級感と上品さを両立しています。
開いて最初に感じたのは、折り目の目立たなさ。
前作のFlip6でも十分滑らかでしたが、Flip7ではさらに進化しており、指でなぞってもほとんど段差を感じません。
画面をつけた状態だと、どの角度から見ても折り目が気にならないレベルです。
ヒンジもかなり改良されており、開閉動作がスムーズで「パタン」と心地よい音がします。
これがまたクセになる感触で、つい無意識に開け閉めしてしまうほどでした。
カバーディスプレイが日常を変えた
今回のFlip7で一番驚いたのは、カバー画面(4.1インチ)の実用性の高さです。
閉じたまま通知を確認できるのはもちろん、音楽の再生・停止やボイスメモ、カレンダー確認まで行えるようになっており、スマホを開く頻度が明らかに減りました。
特に便利だったのが、Good Lockアプリを使ったカスタマイズ。
設定を少し変更するだけで、YouTubeやGoogleフォトなどのアプリをカバー画面上で起動できるようになります。
YouTubeを小窓で再生したり、撮った写真をその場で確認できたりと、「折りたたみを閉じたまま完結できる体験」が実に新鮮でした。
電車の中や打ち合わせの合間など、わざわざ開かなくても通知内容を確認できるのは非常に便利です。
まさに“折りたたみスマホの新しい使い方”を体感できました。
カメラ体験:メインカメラで自撮りできる喜び
Flipシリーズの醍醐味といえば、やはりメインカメラでの自撮りです。
カバー画面にプレビューを表示しながら、メインカメラで撮影できるため、通常のスマホよりもはるかに高画質なセルフィーが撮れます。
実際に外出時にこのスタイルで撮影してみましたが、構図をリアルタイムで確認できるのは本当に便利。
しかも50MPの高解像度カメラなので、肌の質感や背景のボケ感が非常に自然で、SNS映えする写真が簡単に撮れました。
また、半分だけ折りたたんで机の上に置けば、三脚なしでVlog撮影が可能。
「手で持たずに撮れる」この便利さは、動画撮影が好きな人にはたまりません。
ディスプレイの美しさと操作感
開いたときの6.9インチ有機ELディスプレイは、やはり圧巻の美しさです。
色の鮮やかさ、黒の深さ、そして120Hzの滑らかな動き。
特にSNSやニュースアプリをスクロールしていると、画面の追従性が非常に自然で、まるで紙をめくっているような感覚さえあります。
また、画面の明るさが強化されたことで、屋外の直射日光下でもしっかりと視認できました。
前作では明るさ不足を感じるシーンもありましたが、Flip7ではまったく問題ありません。
パフォーマンス:Exynos 2500は想像以上に優秀
「Snapdragonじゃなくて大丈夫?」と最初は思いましたが、実際に使ってみると、Exynos 2500は非常に安定したチップでした。
ゲームを最高設定でプレイしても発熱は控えめで、動作のカクつきも一切なし。
ブラウジングやSNS操作、動画編集アプリ(CapCutなど)もスムーズに動作しました。
特に感じたのは、電力効率の良さ。以前のSnapdragonモデルに比べて、バッテリーの減りが明らかに穏やかです。1日使い倒しても夜まで余裕で持ちました。
バッテリー持ちと充電速度
Z Flip7のバッテリーは4,300mAhに増量されており、朝から夜までの使用でもバッテリー残量が25〜30%ほど残る印象でした。
充電速度も速く、25W急速充電では約30分で50%まで回復。朝の支度中に充電しておくだけで、一日中困らないレベルです。
また、ワイヤレス充電や逆充電(ワイヤレスパワーシェア)にも対応しており、Galaxy Budsなどを上に置くだけで充電できるのも非常に便利でした。
折りたたみの「厚み」と「携帯性」
折りたたみスマホというと「分厚い」「重い」という印象を持たれがちですが、Flip7に関しては意外なほど持ちやすいです。
厚みは13.7mmと薄くなり、手のひらにしっかりフィット。ポケットに入れても膨らまず、ジャケットの内ポケットにも余裕で収まります。
また、重量バランスがよく、開いた状態でも片手で操作しやすいのが印象的でした。
「スマホがアクセサリーのように馴染む」この感覚は、通常のスマートフォンでは味わえないFlipシリーズならではの魅力です。
実際に感じたメリット・デメリット
良かった点:
- 折り目がほぼ消え、開いても違和感がない
- カバー画面が非常に便利で、閉じたまま操作が快適
- メインカメラでの自撮りが高画質
- デザインが美しく、どんな場面でも映える
- Exynos 2500の発熱が少なく、バッテリー持ちも良好
- DeX対応でPCライクな作業も可能
気になった点:
- フォールド7と比べると厚みがやや気になる
- 長時間ゲームプレイ時は本体中央が少し温かくなる
- ズーム撮影は弱め(望遠非搭載)
総評:1週間使って“生活に溶け込むスマホ”だと実感
使ってみて感じたのは、「折りたたみスマホがようやく実用品になった」ということ。
以前は“ガジェット好きのための特別なスマホ”という印象でしたが、Galaxy Z Flip7はデザイン・性能・使い勝手のバランスが取れ、誰でも快適に使える日常スマホに進化しています。
特に、カバー画面の拡大による利便性向上と、折り目の目立たなさ、バッテリー持ちの改善は明確に実感できました。
Galaxy (ギャラクシー) Z Flip7 に関するQ&A

Q. Galaxy Z Flip7のカバー画面では何ができますか?
・通知確認、音楽操作、電卓、ボイスメモ、ウィジェット表示、アプリ起動などが可能です。
Q. 折り目は目立ちますか?
・前作より大幅に改善され、角度によってはほとんど見えません。
Q. 防水性能はありますか?
・IPX8対応で、雨や軽い水濡れなら問題ありません。
Q. バッテリー持ちはどうですか?
・通常使用で1日半程度持ちました。前作より明らかに改善しています。
Q. ゲーム性能は十分ですか?
・Exynos 2500の性能で大抵の3Dゲームが快適にプレイできます。
Q. ワイヤレス充電に対応していますか?
・Qi規格のワイヤレス充電に対応しています。
Q. カバー画面でYouTubeは見られますか?
・Good Lockアプリ経由で対応可能です。
Q. デスクモード(DeX)に対応していますか?
・Z Flipシリーズとして初めてDeX対応しました。
Q. 画面の耐久性は?
・UTG(超薄型ガラス)採用で耐久性が向上しています。
Q. カメラ性能は?
・広角50MP+超広角12MP構成で、明るく自然な発色です。ポートレートも綺麗に撮影できます。
Q. 指紋認証の精度は?
・側面の電源ボタン一体型で非常に高速です。
Galaxy (ギャラクシー) Z Flip7 が向いている人・向いていない人

出典:Samsung
Galaxy Z Flip7は、単に“折りたためるスマホ”というだけでなく、「どんなライフスタイルに寄り添うデバイスなのか」をはっきり感じられるモデルです。
ここでは、実際に使ってみた経験をもとに、どんな人におすすめなのか/おすすめできないのかを具体的に紹介します。
Galaxy (ギャラクシー) Z Flip7 が向いている人
おしゃれで個性的なスマホを求める人
Z Flip7の最大の魅力は、そのデザイン性と存在感です。
折りたたんだ状態ではまるでアクセサリーのような見た目で、テーブルに置いても主張しすぎず、さりげない高級感があります。
ファッション感覚でスマホを選びたい方、バッグや服のトーンに合わせてカラーをコーディネートしたい方にはまさに理想的な一台です。
特にミッドナイトブルーやピーチベージュなど、光の角度で色が変わる上品なカラーは「人とは違うスマホを持ちたい」という人に強くおすすめできます。
自撮りやVlog撮影をよくする人
Z Flip7はメインカメラで自撮りできるという点が非常に便利です。
カバー画面をプレビューとして使えるため、高画質な50MPカメラでセルフィーや動画を撮影可能。
また、机の上に立てて“ハンズフリー”で撮影できるため、YouTubeやTikTokなどに動画を投稿する人にもぴったりです。角度を微調整して撮れるので、簡易的なスタンドがなくても安定して撮影できました。
「インカメでは画質が物足りない」「自撮り棒を使うのが面倒」という人には最高の相棒になるでしょう。
片手で操作したい人・ミニマル派の人
Z Flip7は折りたたむと非常にコンパクト。ポケットや小さなバッグにもスッと入ります。
さらに、カバー画面での操作が充実しているため、ちょっとした通知チェックや音楽の操作はスマホを開かずに完結します。
そのため、スマホを常に持ち歩きたいけれど、「ごついスマホは嫌だ」「手のひらに収まるサイズがいい」というミニマル志向のユーザーには理想的です。
仕事でもプライベートでも使い分けたい人
Z Flip7はeSIM+nanoSIMのデュアルSIM対応。仕事用とプライベート用を1台で切り替えられます。
また、Flipシリーズとして初めてSamsung DeXモードにも対応。外部ディスプレイに接続すればノートPCのように操作できるため、メール対応や資料の閲覧など、軽いビジネス用途にも対応できるようになりました。
「プライベートでも仕事でもスマートに使える1台が欲しい」という社会人やフリーランスにもおすすめです。
折りたたみスマホを初めて使う人
Flip7は、折りたたみスマホとしての完成度が非常に高いです。折り目はほとんど気にならず、ヒンジの開閉も軽やかで耐久性も高い。前モデルまであった「折りたたみならではのクセ」がほぼ解消されています。
そのため、折りたたみ初心者でも安心して使える設計です。「初めてのフォルダブルスマホ」として選ぶなら、Flip7は間違いなくベストバランスな選択です。
Galaxy (ギャラクシー) Z Flip7 が向いていない人
ゲームを長時間プレイする人
Exynos 2500は高性能なチップですが、Snapdragon 8 Gen 3搭載機に比べるとピーク性能はやや劣ります。
3Dゲームを長時間プレイすると、じんわりと発熱し、性能が少し抑えられるシーンもありました。
「原神」や「PUBG MOBILE」など、重いゲームを数時間プレイするようなゲーマー層には少し物足りない可能性があります。
ズーム撮影や高倍率カメラを重視する人
Z Flip7のカメラは、広角+超広角の2眼構成。望遠レンズがないため、10倍ズームなどの撮影には不向きです。
旅行や運動会、ライブなどで遠くの被写体を撮りたい場合には、Galaxy S25 Ultraなどの望遠特化モデルの方が満足度は高いでしょう。
スマホの薄さや軽さを最優先する人
Z Flip7は前モデルよりも薄くなりましたが、折りたたみ構造のため、閉じた状態ではどうしても厚みがある印象です。また、重量も約190gあり、iPhone 15やGalaxy S25よりは重たく感じます。
「薄くて軽いスマホが絶対条件」という方には、一般的なバータイプ(非折りたたみ)のスマホの方が向いています。
大画面で動画や作業をしたい人
Flip7を開くと6.9インチの大画面にはなりますが、Foldシリーズのような横開きのタブレット的な広さはありません。
映画や資料閲覧を「大画面で快適に見たい」という人には、Galaxy Z Fold7やiPadなどの併用をおすすめします。
コスパを最重視する人
Z Flip7の価格は164,800円〜と、ハイエンドクラス。
デザイン性や機能性を考えれば妥当ですが、スペックだけを見ればミドルレンジ機でも十分という人も多いでしょう。
「とにかく安くて性能が高いスマホが欲しい」という方には、同価格帯のハイパフォーマンス機(例:POCO F7 ProやGalaxy S25無印)を検討する方が良いかもしれません。
Galaxy (ギャラクシー) Z Flip7 レビューまとめ

出典:Samsung
Galaxy Z Flip7を実際に使って感じたのは、「折りたたみスマホがついに“完成形”に近づいた」ということです。
ここ数年で各社が試行錯誤を重ねてきたフォルダブル(折りたたみ)技術。
その中でも、Samsungが長年培ってきたFlipシリーズは、“遊び心”と“実用性”を最も高いレベルで両立しているモデルといえます。
折りたたみの魅力を最大限に引き出したデザイン
まず何よりも印象的だったのが、デザインの完成度です。ヒンジは滑らかに動き、折りたたんだ時にはスキマがほぼゼロ。
閉じた状態でも美しい一枚のガラスのような仕上がりで、手に持ったときの“工業製品としての美しさ”を感じました。
カラーバリエーションも上品で、光の角度で表情が変わる「ミッドナイトブルー」や落ち着いた「ピーチベージュ」など、ファッションアイテムとしても魅力的。まさに“持つことが楽しくなるスマホ”という表現がぴったりです。
カバー画面の大型化が使い勝手を劇的に変えた
Z Flip7最大の進化は、やはり4.1インチのカバーディスプレイです。
これまでのFlipシリーズでは、「閉じた状態ではできることが限られる」という課題がありました。
しかし今作では、通知確認や音楽操作だけでなく、電卓・ボイスメモ・スケジュール管理・天気確認など、日常的な操作の多くをカバー画面で完結できるようになっています。
さらにGood Lockアプリを導入すれば、YouTube・Googleフォト・マップなども起動可能。
実際に使ってみると、「わざわざ開く必要がない」場面が想像以上に多く、日々のスマホ体験がよりスマートになりました。
性能と電力効率のバランスが取れたExynos 2500
正直、初めは「Snapdragonじゃないの?」と少し不安もありました。
しかし実際に使ってみると、Exynos 2500は非常にバランスの取れたチップでした。
アプリの起動は速く、マルチタスクもスムーズ。ベンチマーク上ではSnapdragon 8 Gen 3より若干スコアが低いものの、発熱が少なく、バッテリー持ちが明らかに良いという長所があります。
特に動画視聴やSNS操作、ナビアプリ使用時など、長時間の連続利用でも安定して動作する点が印象的でした。
Samsungが自社製チップでここまで最適化できるとは、素直に感心しました。
カメラは実用性重視、セルフィー性能が抜群
カメラ性能は「派手な進化」というより“実用面の完成度”が増した印象です。
広角・超広角ともに自然な発色で、AI処理によるHDR補正も非常に優秀。
夜景撮影ではノイズを抑えつつ、細部のディテールをしっかり残してくれます。
そしてFlipシリーズならではの強みは、やはりメインカメラでの自撮り。
カバー画面をプレビューとして使いながら撮れるため、インカメラでは再現できない高解像度のセルフィーが撮影できます。
Vlog撮影やSNS投稿用の短い動画撮影でも重宝しました。
望遠カメラが非搭載なのは惜しいですが、「自撮り・日常・風景」中心のユーザーであれば十分満足できる仕上がりです。
バッテリーの持ちと発熱対策が優秀
折りたたみスマホで課題になりがちなバッテリー持ちも、Z Flip7では大幅に改善されています。
容量は4,300mAhと前モデルから300mAh増加。さらにExynosチップの省電力化により、SNSやYouTube、カメラ使用などを含めても1日半ほど持つ印象でした。
発熱も抑えられており、長時間の動画視聴や撮影でも「ほんのり温かい程度」で済むのが嬉しいポイント。
バッテリー性能については、Flipシリーズ史上最も安定しています。
Galaxy (ギャラクシー) Z Flip7 レビュー総評
Galaxy Z Flip7は、折りたたみスマホという新しい形をここまで自然に、そして美しく進化させた希少なモデルです。手に取った瞬間に感じる高級感、開閉のたびに味わえる心地よいクリック感、そして閉じたままでも十分に使える大画面カバーディスプレイ。すべての要素が「折りたたみを日常に溶け込ませる」方向へと磨かれています。性能面ではExynos 2500による安定したパフォーマンスと、バッテリー持ちの良さが印象的で、デザイン性と実用性の両立がしっかりと図られています。確かに価格は安くはありませんが、それ以上に“使う喜び”を提供してくれる完成度の高さがあります。
これまで折りたたみスマホに興味はあっても踏み出せなかった人にこそ、Z Flip7の魅力をぜひ体感してほしいと感じました。

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