タブレット市場は今、かつてないほど二極化が進んでいます。10万円を優に超えるプロ向けのハイエンド機か、あるいは動作に不安が残る超格安機か。そんな選択肢の狭間で、多くのユーザーが求めているのは「手頃な価格で、ストレスなく、かつ所有欲を満たしてくれる一台」ではないでしょうか。
その理想に対するSamsungからの回答が、この「Galaxy Tab A11+」です。
Galaxy Tabシリーズには、最高峰の性能を誇る「Sシリーズ」が存在しますが、今回登場した「A11+」は、単なる「下位モデル」という枠に収まりません。今作のテーマは、「エントリーの限界突破」です。
これまで上位モデルの特権であった先進的なAI機能を惜しみなく投入し、さらにディスプレイの滑らかさや処理性能を底上げすることで、Webブラウジング、動画視聴、マルチタスクといった「日々の当たり前」の質を劇的に向上させています。
「安価なタブレットは画面がカクつく」「スピーカーの音がスカスカ」「最新機能が使えない」……そんなこれまでの常識を、Galaxy Tab A11+は鮮やかに塗り替えてくれます。ガジェットブログを運営する私自身の視点から見ても、この「A11+」は、2025年後半から2026年にかけてのタブレット市場において、最もコストパフォーマンスのバランスに優れた「新基準(スタンダード)」になると確信しています。
具体的にどこがそれほどまでに進化したのか。スペック数値だけでは見えてこない、実際の使い心地を含めて徹底的に深掘りしていきましょう。
Galaxy (ギャラクシー) Tab A11+ とは?

出典:Samsung
「Galaxy Tab A11+」を一言で表すなら、「ハイエンドの体験を、手の届く価格で提供する戦略的タブレット」です。
Samsungのタブレットラインナップにおいて、末尾に「+(プラス)」が付くこのモデルは、単なるエントリー機(Aシリーズ)を超えた、ミドルレンジに近い実力を持たされています。ここでは、このデバイスが具体的にどのような存在なのか、3つのポイントで解説します。
AI時代の「身近な入り口」
2025年、モバイル業界は「AIの民主化」という大きな転換期を迎えました。これまで「かこって検索」や「AIによる文章要約」といった高度な機能は、高価なフラッグシップモデル(SシリーズやZシリーズ)だけの特権でした。 しかし、Galaxy Tab A11+は、このAI機能をエントリークラスで初めて本格採用しました。これにより、「最新技術に興味はあるけれど、タブレットに10万円以上は出せない」という層にとって、AIの便利さを日常に取り入れるための最も身近なゲートウェイ(入り口)となったのです。
家族全員が満足できる「マルチロール機」
このタブレットは、特定のターゲットに絞ったニッチな製品ではありません。
- お父さん・お母さんには: Samsung DeXを活用したPCライクな事務作業や、大画面でのニュースチェック。
- お子様には: 「Samsung Kids」による安全な学習環境。
- エンタメ重視派には: 11インチの大画面とクアッドスピーカーによる映画鑑賞。 このように、一台で何役もこなせる「家庭のメインハブ」としての役割を担っています。
「長く使える」という新たな価値
これまでの安価なAndroidタブレットは、OSのアップデートが放置されたり、購入後すぐに動作が重くなったりすることが珍しくありませんでした。 しかし、Galaxy Tab A11+は、最新のAndroid 16を搭載し、複数年のOSアップデート保証を背景に「数年先も現役で使える」設計がなされています。最新のミドルレンジチップ「Dimensity 7300」の採用も、一時的な快適さではなく、数年後のアプリの重量化を見越した「余裕」を持たせるためです。
単に「安いから買う」のではなく、「この価格で、最新のGalaxy体験がすべて手に入るから選ぶ」。そんなポジティブな選択肢として誕生したのが、このGalaxy Tab A11+なのです。
Galaxy (ギャラクシー) Tab A11+ の外観とデザイン

出典:Samsung
Galaxy Tab A11+を箱から取り出した瞬間、多くの人が「これが本当にエントリークラスなのか?」と驚くはずです。それほどまでに、今作のデザインは洗練されています。
贅沢なフルメタルボディの採用
筐体には、高剛性のアルミニウム合金が採用されています。プラスチックを多用した安価なタブレットにありがちな「たわみ」や「きしみ」は一切ありません。表面には微細なサンドブラスト加工が施されており、さらさらとした手触りが心地よく、指紋や皮脂汚れが目立ちにくい実用的な仕上げになっています。
光の当たり方によって微妙に表情を変えるメタリックな質感は、ビジネス会議の場に出しても、高級感のあるカフェで広げても、全く引け目を感じさせない気品を漂わせています。
驚異的なスリム化とベゼルの調和
厚さはわずか 6.9mm。これは、一般的なスマートフォンよりも薄い数値です。この薄さのおかげで、カバンの隙間にするりと収まり、持ち運びのストレスを最小限に抑えています。
ディスプレイ周囲のベゼル(縁)についても、あえて「極細」にはせず、適度な幅を残しています。これはデザイン的な妥協ではなく、「持ちやすさ」を追求した結果です。タブレットを片手で保持した際に、親指が画面に干渉して誤作動することを防ぐ計算された設計となっており、機能美と実用性が高次元で融合しています。
左右対称のクアッドスピーカー配置
本体を横向き(ランドスケープモード)に持った際、左右の側面に2つずつ、計4つのスピーカーグリルが美しく配置されています。
- パンチング加工の精度: スピーカー穴の一つひとつが精密に加工されており、細部にまでコストをかけていることが伝わります。
- ポートの配置: USB Type-Cポートやイヤホンジャック(※今作でも継続採用!)の位置も、充電しながらの横持ち操作を妨げないよう最適化されています。
洗練されたカメラユニット
背面のカメラデザインは、最新のGalaxy Sシリーズのアイデンティティを継承した「独立型レンズデザイン」を採用。余計な装飾を削ぎ落とし、レンズだけがスッと配置されたミニマルな外観は、現代のガジェットトレンドを象徴する美しさです。
カラーバリエーションは、深みのある「グラファイト」、清潔感のある「シルバー」、そして柔らかな印象の「ミストグリーン」の3色展開。どの色を選んでも、飽きのこないシンプルかつ上質なデザインを楽しめるでしょう。
Galaxy (ギャラクシー) Tab A11+ のスペック詳細

出典:Samsung
Galaxy Tab A11+のスペックは、単なるパーツの寄せ集めではありません。エントリークラスの底上げを狙ったSamsungの意図が、個々の数値から読み取れます。
SoC(プロセッサ):MediaTek Dimensity 7300の採用
今作最大のトピックは、SoCに最新のMediaTek Dimensity 7300 (4nmプロセス)を採用したことです。
- パフォーマンス: 前モデル(Snapdragon 695)と比較して、アプリの起動速度や処理能力が約18%〜20%向上。マルチコア性能ではさらに大きな伸びを見せています。
- 省電力性: 4nmという微細なプロセスルールにより、高負荷時でも発熱が抑えられ、バッテリー持ちの良さに直結しています。
ディスプレイ:滑らかさと視認性の追求
11インチの大画面は、単に大きいだけでなく「質」にこだわっています。
- 90Hzリフレッシュレート: 通常の60Hzに比べ、画面の書き換え回数が1.5倍に。ブラウザのスクロールやシステムアニメーションが吸い付くように滑らかです。
- WUXGA解像度(1,920×1,200): 16:10のアスペクト比は、16:9の動画をフル表示しつつ、Web閲覧時には縦の情報量も確保できる「黄金比」です。
- 屋外視認性: 輝度が強化され、太陽光の下でも内容を確認しやすくなっています。
メモリとストレージ:余裕のある構成
マルチタスクを支える足回りも強化されました。
- RAM: 国内版では主に6GBを搭載。複数のアプリを背後で動かしても、強制終了(タスク落ち)が起こりにくい容量です。
- ストレージ: 128GB/256GBの選択が可能。さらに最大2TBのmicroSDカードに対応しているため、高画質な動画を大量にダウンロードして持ち運ぶ「オフライン視聴マシン」としても最強です。
バッテリーと充電:25W超急速充電への対応
- 7,040mAhの大容量: 最大15時間のビデオ再生が可能なスタミナを誇ります。
- 25W急速充電: 前作の15Wから大幅に進化。大容量バッテリーながら、短時間の充電で数時間の使用時間を確保できるようになりました。
詳細スペック表(決定版)
| 項目 | 詳細仕様 |
| CPU (SoC) | MediaTek Dimensity 7300 (オクタコア: 2.5GHz + 2.0GHz) |
| GPU | Mali-G615 MC2 |
| ディスプレイ | 11.0インチ TFT液晶 / 1,920×1,200 (WUXGA) |
| リフレッシュレート | 最大90Hz (可変対応) |
| メモリ (RAM) | 6GB / 8GB (LPDDR4X) |
| ストレージ (ROM) | 128GB / 256GB (microSDXC 最大2TB) |
| リアカメラ | 800万画素 (オートフォーカス対応) |
| インカメラ | 500万画素 (横持ち時に中央に来る配置) |
| スピーカー | クアッドステレオスピーカー (Dolby Atmos対応) |
| バッテリー | 7,040mAh (25W超急速充電対応) |
| 生体認証 | 顔認証 (Face Unlock) |
| 通信機能 | Wi-Fi 5 (802.11a/b/g/n/ac) / Bluetooth 5.3 |
| 外部端子 | USB Type-C (2.0) / 3.5mmイヤホンジャック |
| OS | Android 16 (One UI 8.0) |
Galaxy (ギャラクシー) Tab A11+ とGalaxy Tab A9+の比較

出典:Samsung
前モデル「Galaxy Tab A9+」も非常にバランスの良い名機でしたが、今回の「A11+」は、ユーザーが抱えていた「あと少し」の不満をピンポイントで解消してきました。
基礎体力の向上:メモリ(RAM)とストレージ(ROM)の倍増
前モデルで最も惜しいと言われていたのが、ベースモデルのメモリ4GB / ストレージ64GBという構成でした。
- メモリ: 4GBから6GBへ。Androidはシステムだけでメモリを多く消費するため、この2GBの差は絶大です。アプリの切り替えがスムーズになり、バックグラウンドでのタスク落ちが劇的に減りました。
- ストレージ: 64GBから128GBへ倍増。システム領域を除くと実質使える容量が少なかった前作に比べ、アプリのインストールや写真保存に大きな余裕が生まれました。
処理能力:チップセットの刷新と実効速度
A9+の「Snapdragon 695」から、最新の「MediaTek Dimensity 7300」へ変更されました。
- ベンチマーク性能: Antutuスコアで換算すると、約40万点台から約60万点台へと大きくジャンプアップ。
- AI対応: 今回のチップセットはAI処理能力が強化されており、Googleの「かこって検索」などの高度な機能がスムーズに動作する下地となっています。
充電ストレスの解消:15Wから25Wへ
地味ながら最も「実用性」に直結する変更点が充電速度です。
- A9+では15Wだったため、7,040mAhという大容量バッテリーを満タンにするにはかなりの時間を要しました。
- A11+は25W超急速充電に対応。忙しい朝や、急な外出前でも現実的な時間でリカバリーが可能になっています。
新旧スペック比較表
| 項目 | Galaxy Tab A11+ (2025) | Galaxy Tab A9+ (2023) | 進化のポイント |
| SoC | Dimensity 7300 (4nm) | Snapdragon 695 (6nm) | 処理能力 & AI性能UP |
| メモリ | 6GB / 8GB | 4GB / 8GB | 標準モデルが底上げ |
| ストレージ | 128GB / 256GB | 64GB / 128GB | 容量不足を解消 |
| 充電速度 | 最大25W | 最大15W | 充電時間の短縮 |
| AI機能 | かこって検索・Gemini対応 | 非対応 | 利便性が大幅UP |
| 重量 | 約477g | 約480g | ほぼ変わらず軽量維持 |
結論: すでにA9+を愛用している方にとっても、「メモリ不足を感じている」「AI機能を使ってみたい」「充電の遅さが不満」であれば、買い換える価値は十分にあります。
Galaxy (ギャラクシー) Tab A11+ を使用した私の体験談・レビュー

出典:Samsung
手にした瞬間の第一印象は、「これでエントリー機なのか?」という驚きでした。以前のAシリーズはどこか「プラスチック感」が拭えませんでしたが、今作は手触りからして高級感が漂っています。
「90Hz」がもたらす視覚的ストレスの解消
まず最も感動したのが、画面の滑らかさです。普段120Hz駆動のハイエンドスマホを使っている私にとって、60Hzのタブレットは画面が「ガクガク」して見えてしまうのが悩みでした。 しかし、A11+の90Hzリフレッシュレートは非常に優秀です。Webサイトの長い記事をスクロールしても、文字がクッキリと見え続け、目の疲れが明らかに軽減されました。ブラウジングやSNSのチェックが、これまでのエントリー機のレベルを大きく超えた快適さになっています。
エンタメ体験:横持ち時の「音の広がり」が凄い
動画視聴機として使ってみましたが、クアッドスピーカー(4基のスピーカー)の恩恵は絶大です。
- YouTube視聴: 左右から音が均等に聞こえるため、中央に音が定位し、声が聞き取りやすいです。
- Netflixで映画鑑賞: 設定から「Dolby Atmos」をオンにすると、音場が一気に広がります。安価なタブレットにありがちな「音が割れる」「シャカシャカする」といった現象はなく、中低音にも粘りがあり、臨場感たっぷりに楽しめました。
「かこって検索」が変えた情報収集のスタイル
今作の目玉であるAI機能「かこって検索」を多用してみました。 例えば、YouTubeで海外のVlogを見ている時に、「あの人が使っているマグカップ、どこのブランドだろう?」と思ったら、ホームボタンを長押しして画面上のマグカップを指でなぞるだけ。数秒後には検索結果が表示され、そのまま購入サイトまで辿り着けました。 これまでは「一度動画を止める→ブラウザを開く→キーワードをひねり出す」という手間がありましたが、それが一瞬で解決する快感は、このクラスのタブレットで味わえる体験としては最高峰です。
実用レベルのマルチタスクとSamsung DeX
仕事用としてもテストしました。驚いたのは、Samsung DeXモードの安定感です。 Bluetoothキーボードとマウスを接続すれば、まるで小さなパソコンのような画面構成に。
- 左半分でブラウザを開き、右半分でブログの執筆(Googleドキュメント)
- その上にポップアップでYouTubeを表示 この程度の作業であれば、Dimensity 7300と6GBメモリの組み合わせにより、目立った遅延もなく完遂できました。重い動画編集は厳しいですが、「外出先でメールを返し、ブログの構成を練る」といった用途なら、重いノートPCを持ち歩く必要はないと感じました。
バッテリーと持ち運びのリアル
重さ約477gは、片手で長時間持つには少し重いですが、両手で持ったり、スタンドに立てて使う分には非常に軽快です。 バッテリー持ちについては、輝度50%で動画を3時間、ブラウジングを2時間行っても、残量はまだ65%ほど残っていました。特に待機電力の消費が少なく、夜に充電を忘れて寝てしまっても、翌朝ほとんど減っていないのには感心しました。25W充電のおかげで、出発前の30分でガッツリとチャージできるのも、心の余裕に繋がっています。
Galaxy (ギャラクシー) Tab A11+ に関するQ&A

Q. Sペンは付属していますか?
・付属していません。また、上位モデルのようなSペンによる高精度な入力には非対応ですが、市販のスタイラスペン(静電容量式)は使用可能です。
Q. 付属品は何が入っていますか?
・USB Type-Cケーブル、SIMピン、クイックスタートガイドです。充電器は別売りですのでご注意ください。
Q. 顔認証や指紋認証はありますか?
・顔認証に対応しています。指紋認証センサーは搭載されていません。
Q. 防水・防塵機能はありますか?
・本機は防水・防塵には対応していません。お風呂場での使用などは避けてください。
Q. PCのように使える「Samsung DeX」は対応していますか?
・対応しています。単体でデスクトップのようなインターフェースで使用でき、マルチタスクが非常にやりやすいです。
Q. 5GモデルとWi-Fiモデル、どちらが良いですか?
・外出先でも頻繁に使うなら5Gモデル、自宅での使用がメインなら安価なWi-Fiモデルがおすすめです。
Q. バッテリーはどのくらい持ちますか?
・連続動画再生で最大15時間程度持ちます。一般的な使用であれば、2〜3日は充電なしでも耐えられます。
Q. 日本語入力は使いやすいですか?
・Samsungキーボードが標準ですが、Gboard(Googleのキーボード)に変更することも可能です。
Q. 子供に使わせるための機能はありますか?
・「Samsung Kids」モードが搭載されており、使用制限や適切なコンテンツ提供を親が管理できます。
Q. 画面の明るさは十分ですか?
・前モデルより改善されており、屋内の直射日光が入る場所でも視認性は確保されています。
Q. ケースや保護フィルムはA9+のものが使えますか?
・サイズはほぼ同じですが、ボタン位置やカメラのデザインが若干変更されているため、専用のものを購入することをおすすめします。
Galaxy (ギャラクシー) Tab A11+ が向いている人・向いていない人

出典:Samsung
Galaxy Tab A11+は非常に優秀な一台ですが、万能ではありません。あなたのニーズが以下のどちらに当てはまるか、ぜひ確認してみてください。
Galaxy (ギャラクシー) Tab A11+ が向いている人
- 「動画視聴」が生活の一部になっている人 11インチの大画面と、このクラスでは珍しいほど高品質なクアッドスピーカーを搭載しています。YouTubeやNetflix、Amazon Prime Videoなどを、迫力ある音と映像で楽しみたい方には、これ以上ない選択肢です。
- 「最新のAI機能」を安価に試してみたい人 これまで高価なフラッグシップ機しかできなかった「かこって検索」や「Geminiによるサポート」が使えます。「流行りのAIに触れてみたいけれど、10万円以上は出せない」という方にとって、最高の入門機になります。
- WebブラウジングやSNSを「滑らかに」楽しみたい人 90Hzのリフレッシュレートは、文字を読む際のストレスを劇的に減らします。ニュースサイトの閲覧や、X(旧Twitter)のタイムラインを流し見する際のカクつきが気になる方に最適です。
- 「安心できるメーカー」をリーズナブルに買いたい人 格安のノーブランドタブレットには不安があるけれど、iPadは高すぎる……。そんな方にとって、世界シェアの高いSamsungブランドの品質とサポート、そして使いやすい独自UI(One UI)がこの価格で手に入るのは大きなメリットです。
- お子様の「学習・娯楽用」として検討している人 「Samsung Kids」による強力なペアレンタルコントロールと、頑丈なメタルボディは、家族で共有するタブレットとして非常に優秀です。
Galaxy (ギャラクシー) Tab A11+ が向いていない人
- 「原神」などの重量級3Dゲームを最高画質で遊びたい人 Dimensity 7300は日常使いには十分すぎる性能ですが、超重量級ゲームを「最高画質・60fps」で安定して動かすほどのパワーはありません。ゲームを最優先するなら、上位の「Galaxy Tab S10シリーズ」や「iPad Pro」を検討すべきです。
- 本格的な「イラスト制作」をしたい人 ここが最大の注意点です。本機はSペン(ワコム方式のデジタイザ)には非対応です。一般的な静電容量式のペンは使えますが、筆圧検知や傾き検知を駆使した本格的なイラスト制作には向きません。
- 「お風呂」で動画を見たい人 残念ながら防水機能(IPX等級)は備えていません。水回りで使用すると故障のリスクが高いため、お風呂専用機を探している方には不向きです。
- 「究極の軽さ」を求める人 メタルボディを採用しているため、約477gとしっかりとした重みがあります。超軽量(300g台など)のタブレットを求めている場合、少しずっしりと感じるかもしれません。
- 仕事で「動画編集」や「大量のRAW現像」をする人 軽いカット編集程度ならこなせますが、4K動画のマルチトラック編集など、クリエイティブな高負荷作業にはパワー不足を感じる場面があります。
Galaxy (ギャラクシー) Tab A11+ レビューまとめ

出典:Samsung
「エントリー」の概念を塗り替えた革新の一台
一昔前まで、4万円前後のAndroidタブレットといえば、どこか動作に不安があり、数年で使い物にならなくなる「妥協の産物」というイメージが拭えませんでした。しかし、Galaxy Tab A11+はその常識を完全に破壊しました。
最新のDimensity 7300による余裕のある処理能力、90Hzの滑らかなディスプレイ、そして何より上位モデル限定だった「かこって検索」などのAI機能をこの価格帯に持ち込んだ功績は極めて大きいです。
実際に使って分かった「真の価値」
私が一週間使い込んで感じたのは、「スペック表に現れない心地よさ」です。
- 圧倒的な安心感: Samsungの徹底したソフトウェア最適化(One UI)により、起動からマルチタスクまで、思考を妨げないスムーズな操作感を実現しています。
- エンタメの没入感: 11インチという絶妙なサイズと、部屋中に広がるクアッドスピーカーの音響は、プライベートな映画館を持ち歩いているような贅沢さを提供してくれました。
- 将来性への期待: 長期間のソフトウェアサポートが約束されており、2026年現在の最新OSだけでなく、数年先のアップデートまで安心して使い続けられる点は、格安メーカーには真似できない大きな強みです。
唯一の「割り切り」ポイント
もちろん、完璧なデバイスではありません。Sペン非対応であることや、指紋認証がないこと、そして防水ではないことなど、コストダウンのために削られた部分も明確です。しかし、これらが自分の用途(動画視聴やブラウジング、軽い事務作業)において致命的でないのであれば、それ以上の恩恵がこの一台には詰まっています。
Galaxy (ギャラクシー) Tab A11+ レビュー総評
Galaxy Tab A11+は、これからのタブレット選びにおける「新たな基準」を鮮やかに提示してみせました。単なる安価なエントリーモデルとしての枠を大きく超え、上位機種に肉薄するディスプレイ性能や先進のAI機能を惜しみなく投入することで、多くのユーザーが潜在的に求めていた「日常のあらゆるシーンにおける快適さ」を極めて高いレベルで実現しています。
もちろん、専門的なクリエイティブワークや超重量級のゲームといった、ごく一部の特化された領域では上位モデルに譲る部分もあります。しかし、日々の動画視聴やWebサイトの閲覧、さらには最新のAI技術をいち早く体験するという日常的な用途において、これほどまでにコストパフォーマンスと満足度のバランスが取れた選択肢は他に類を見ません。
信頼のブランドが誇る確かな品質と、所有欲を満たす洗練されたデザイン、そして数年先を見据えた実用性を兼ね備えたこの一台は、手に取るすべての人にとって価格以上の価値をもたらす最高のパートナーになるはずです。もしあなたが、日々のデジタルライフをより豊かで快適なものに変えたいと願っているのなら、迷わずこのGalaxy Tab A11+を手に取ってみることをおすすめします。
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