スマートフォンの進化が日進月歩の中、特に注目を集めているのが“ゲーミングスマホ”というジャンルです。
中でもASUSが展開するROG(Republic of Gamers)シリーズは、その性能とユニークな機能性で長年ゲーマーたちから支持を集めています。
そんなROGシリーズの最新作ROG Phone 9 がついに登場しました。
筆者は今回、発売に先立ってASUSジャパン様より実機をお借りする機会をいただき、2週間にわたってじっくりと使い込むことができました。
「ゲーミングスマホってゲームしない人にもメリットあるの?」
「ROG Phone 9 って価格に見合うだけの価値あるの?」
「前モデルやProモデルと何が違うの?」
そんな疑問をお持ちの方にも納得いただけるよう、実際の使用感を交えながら、スペック、デザイン、便利機能、カメラ性能、ゲーミング性能などを徹底的にレビューしていきます。

ASUS ROG Phone 9 とは?

出典:ASUS
ROG Phone 9 とは、ASUSが展開するゲーミングスマートフォンブランド「ROG(Republic of Gamers)」シリーズの最新モデルです。
ゲーミングスマホとしてのハイパフォーマンスを維持しつつ、日常使いにも十分対応できる万能機種として進化を遂げています。
ゲーム特化型スマホの代名詞
ROGシリーズは、他のスマホとは一線を画す「ゲームに特化した機能性」が最大の特徴です。
その流れを継承したROG Phone 9 も、Snapdragon 8 Gen 3チップセットや最大165Hzのリフレッシュレート、独自の冷却システム、そして画面タップなしで操作可能な「エアトリガー」など、ゲームにおける快適性と没入感を高めるための機能が満載です。
ゲーマー以外にもメリット多数
一方でROG Phone 9 は、単なるゲーミングスマホにとどまりません。
以下のように、一般ユーザーにも恩恵がある機能がしっかりと搭載されています。
- おサイフケータイ(FeliCa)対応で日常使いも安心
- IP68相当の防水・防塵性能
- 5800mAhの大容量バッテリー
- 65W急速充電&バイパス充電対応
- デュアルフロントスピーカーの圧倒的な音質
- 3.5mmイヤホンジャック搭載
- ディスプレイ出力機能により外部モニターでもゲームや動画視聴が可能
ROG Phone 9 は、ゲームを快適にプレイするための尖った性能を持ちながらも、「普段使いにも一切妥協しない」オールインワンなハイエンドスマホです。
ゲームユーザーはもちろん、動画視聴・マルチタスク・外部出力などを活用したい方にもおすすめできる1台となっています。
ASUS ROG Phone 9 の外観とデザイン

出典:ASUS
ROG Phone 9 の外観は、まさに“ゲーミングデバイス”といった風格を備えています。見た目からもその高性能ぶりを主張しており、一般的なスマートフォンとは一線を画す個性が光ります。
カラー展開と質感
- カラーラインナップ:ホワイト/ブラック
- 素材感:背面はマット仕上げでサラサラとした手触り。指紋が付きにくく、高級感があります。
- ロゴデザイン:背面にはROGシリーズの象徴「目のような形の発光ロゴ」が配置され、通電時に光るギミックも搭載(カラー切り替え対応)。
- カメラバンプ:メカニカルな形状で大きく、デザインのアクセントになっていますが、やや出っ張りあり。
正面・側面デザイン
- ディスプレイ:6.78インチの大型AMOLEDディスプレイを搭載。上下ベゼルは控えめで画面没入感が高いです。
- フロントカメラ:パンチホールなしで、上部ベゼルにカメラを内蔵。ゲームや動画視聴の邪魔にならない工夫がされています。
側面の特徴
- エアトリガーセンサー(左右)
感圧式のセンサーが本体右側の側面に搭載されており、ゲーム中にL/Rボタンのように使用可能。軽くタップするだけで反応し、射撃やジャンプなど割り当てられるため、操作性が格段に向上します。 - USB Type-Cポート(2か所)
通常の底面ポートに加えて、本体左側面にも充電ポートを搭載。横持ちでのゲームプレイ時にケーブルが邪魔にならず、操作性を損ないません。 - イヤホンジャック
最近のスマホでは珍しくなった3.5mmイヤホンジャックも健在。低遅延・高音質でのゲームプレイや動画鑑賞に最適です。
ケースと付属品のデザイン
- 付属ケース:標準で専用ケースが同梱。エアトリガー操作を邪魔しないよう、側面の一部がオープンになっている設計です。
- メリット:操作性の維持
- デメリット:一部剥き出しになるため、落下時の衝撃リスクあり
- 充電器・ケーブル:65W対応の急速充電器が同梱。ケーブルは編み込み式で高耐久かつ見た目にも高級感があります。
重量と携帯性
- 重量:約227g
- 厚み:10.3mm(スペック値)
- 体感:片手での長時間操作はやや疲れますが、ゲーム用として考えれば許容範囲。携帯性よりも性能・拡張性重視の設計です。
ROG Phone 9 のデザインは「ゲーミング特化」ながら、派手すぎずスタイリッシュさも兼ね備えています。ゲームプレイ中の快適さを徹底的に考え抜いたインターフェースと、細部に宿る機能美が感じられる、まさに“戦うスマホ”です。
ASUS ROG Phone 9 のスペック詳細

出典:ASUS
ROG Phone 9 は、2025年現在のスマートフォン市場においてもトップクラスの性能を誇る“本気のゲーミングスマホ”です。
そのスペックは単に高性能なだけでなく、実用性・拡張性・冷却性までも網羅しています。以下に主要なスペックを詳細に解説していきます。
ROG Phone 9 基本スペック表
項目 | 内容 |
---|---|
OS | Android 14(ROG UIカスタム) |
プロセッサ(SoC) | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3(4nm) |
GPU | Adreno 750 |
メモリ(RAM) | 12GB(LPDDR5X) |
ストレージ | 256GB(UFS 4.0) |
ディスプレイ | 6.78インチ AMOLED(サムスン製) |
解像度 | 2448×1080(FHD+) |
リフレッシュレート | 最大165Hz(可変) |
タッチサンプリングレート | 最大720Hz |
輝度 | 最大1500ニト(ピーク) |
認証方式 | 画面内指紋認証・顔認証 |
本体サイズ | 約173 × 77 × 10.3 mm |
重量 | 約227g |
バッテリー容量 | 5800mAh(2900mAh×2セル) |
充電 | 最大65W 急速充電(有線)、ワイヤレス充電対応 |
スピーカー | デュアルフロントステレオスピーカー(Dirac調整) |
イヤホンジャック | 搭載(3.5mm) |
冷却システム | ベイパーチャンバー+グラファイトシート+外部ファン対応 |
SIMスロット | nanoSIM×2(+eSIM対応、デュアルSIM DSDS可) |
防水・防塵 | IP68 |
おサイフケータイ | 対応(FeliCa) |
外部出力 | DisplayPort over USB-C対応(側面端子) |
カラー | ブラック/ホワイト |
特筆すべきポイント
Snapdragon 8 Gen 3+UFS 4.0の組み合わせ
現行最上位クラスのSoCで、マルチタスクも原神などの重たいゲームもサクサク。UFS 4.0ストレージの恩恵で、アプリ起動も爆速です。
AMOLED×165Hzリフレッシュレート
滑らかな描画はもちろん、ゲームプレイ中の視認性・反応速度にも優れます。さらに720Hzのタッチサンプリングで操作も極めて敏感です。
大容量5800mAhバッテリー+バイパス充電
2セル構造の大容量バッテリーにより、ゲーム・動画視聴・ナビ利用など長時間でも安心。加えてバイパス充電機能により、ゲーム中のバッテリー劣化も防げます。
デュアルステレオスピーカー
正面向きに配置されたスピーカーは臨場感抜群。音楽・映画・ゲーム問わず、スマホとは思えない音の広がりが楽しめます。
多彩な接続性とインターフェース
- イヤホンジャック搭載:低遅延な音声出力が可能
- 側面USB Type-C端子:横持ち充電や外部モニター出力に最適
- デュアルSIM+eSIM:柔軟な運用が可能
ROG Phone 9 は「スマートフォンに求められるものを全部詰め込んだ」ような構成になっています。
ゲーミング性能を求める方だけでなく、パフォーマンスと利便性を両立したいすべてのハイエンド志向ユーザーにおすすめの一台です。
ASUS ROG Phone 9 とROG Phone 8 の比較

出典:ASUS
ROG Phone 9 は、前モデルROG Phone 8 のコンセプトを引き継ぎつつ、細かな点で着実に進化しています。ただし一部では仕様変更やダウングレードと捉えられる要素もあり、ユーザーによって評価が分かれる部分もあります。
以下に主要スペックの比較を表にまとめました。
スペック比較表
項目 | ROG Phone 9 | ROG Phone 8 |
---|---|---|
発売時期 | 2025年 | 2024年 |
SoC | Snapdragon 8 Gen 3 | Snapdragon 8 Gen 2 |
RAM | 12GB(LPDDR5X) | 16GB(LPDDR5X) |
ストレージ | 256GB(UFS 4.0) | 256GB(UFS 4.0) |
ディスプレイ | 6.78インチ AMOLED(165Hz) | 6.78インチ AMOLED(165Hz) |
バッテリー | 5800mAh | 6000mAh |
急速充電 | 65W | 65W |
重量 | 約227g | 約239g |
カメラ構成 | 50MP(広角)+13MP(超広角) | 50MP(広角)+13MP(超広角)+望遠 |
顔認証・指紋認証 | 両対応 | 両対応 |
防水・防塵 | IP68 | IP54 |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
エアトリガー | 感圧式(改良) | 感圧式 |
ツインアプリ | 対応 | 対応 |
ワイヤレス充電 | 対応 | 対応 |
進化したポイント
- Snapdragon 8 Gen 3搭載:処理性能・電力効率が向上。原神など重めのゲームでも最高設定で快適動作。
- IP68防水に対応:ROG Phone 8ではIP54だったのが、ついに完全防水へ。安心感が大幅アップ。
- 軽量化に成功:バッテリー容量をやや減らすことで、片手持ちの快適性が向上。
- 発熱耐性の改善:内部冷却設計が見直され、Xモード利用時でも温度上昇がややマイルドに。
退化・注意すべきポイント
- 望遠レンズの削除:ROG Phone 8に搭載されていた望遠レンズが9では非搭載に。ズーム撮影の画質はデジタル頼みとなり、カメラ重視派にはマイナス。
- メモリ容量の減少:ROG Phone 8の16GB→ROG Phone 9の12GBにダウン。重度のマルチタスクをする方はやや不安に感じるかもしれません。
- 価格アップ:円安やコスト増の影響か、スペック据え置き部分もある中で約1万円の値上がりはコスパ面での懸念材料。
実使用からの印象
使用感の違い | ROG Phone 9 | ROG Phone 8 |
---|---|---|
ゲームパフォーマンス | 爆速。Xモードでベンチスコア275万超え。 | 十分速いが、高負荷時の発熱多め。 |
放熱処理 | 発熱はあるが制御されており持ちやすい。 | 発熱が強く、ファンなしでは厳しい時も。 |
カメラ | 広角・超広角は良好。ズーム撮影は弱い。 | 望遠撮影に対応。3倍ズームが便利。 |
外観・質感 | ゲーミング感と高級感が両立。軽さも良い。 | メカ感強めでやや重い印象。 |
買い替え検討者へ
- ROG Phone 8を持っている人:
- カメラ性能重視なら「買い替え不要」。
- 防水・発熱対策・軽量化に魅力を感じるなら「買い替えもアリ」。
- ROG Phoneシリーズ未体験の人:
- ゲーム性能・冷却・高音質を重視するならROG Phone 9 はおすすめ。
- ただしコスパ優先なら型落ちのROG Phone 8 が狙い目になる可能性も。
ASUS ROG Phone 9 を使用した私の体験談

※画像はイメージです。
ASUS ROG Phone 9 を約2週間にわたって日常的に使用しました。
正直に言えば、私は以前のROGシリーズを触っていたこともありますが、最近はゲームにどっぷりハマっているわけではありません。
そんな“ライトユーザー”視点で、このゲーミングスマホを日常でどう活用できたのかを中心にレビューしていきます。
使い始めの印象:ワクワクする開封体験
まず箱を開けた瞬間、「これは特別なスマホだ」と感じました。
近年は簡素化されがちなパッケージですが、ROG Phone 9 の箱はゲーマー心をくすぐるギミックが詰まっていて、所有欲を強く満たしてくれます。
付属品も豪華で、65W対応の急速充電器や編み込み式のUSBケーブル、エアトリガーを邪魔しない専用ケースなど、開封時点で“本気”を感じられる構成でした。
デザインのインパクトと実用性
背面の発光ロゴや側面のエアトリガー部分など、「いかにもゲーミング」といった雰囲気ですが、不思議と安っぽさがありません。
ホワイトモデルは落ち着いた色味で、ビジネスシーンにもギリギリ使えそうな範囲です。
ただし、ケースの右側面がトリガーの都合で剥き出しになっており、落下時のリスクは少し心配になりました。
日常利用:動画・SNS・カメラも快適すぎた
ゲーム以外の使い方でも、ROG Phone 9 は抜群に快適でした。
- YouTube視聴では、画面の美しさとステレオスピーカーの音圧で“まるでポータブルシアター”のような感覚に。
- SNS(TwitterやInstagram)は、165Hzディスプレイの恩恵でスクロールがとにかく滑らか。
- カメラ性能は望遠がない分ズーム時に荒さはありますが、広角と超広角の描写は非常に自然。
特に夜景モードは明るく、簡単に映える写真が撮れる印象でした。
ゲームプレイ:ライトユーザーでも驚いた没入感
私はゲームにそこまで熱中するタイプではないのですが、プリインストールされていたROG専用の「シューティングテストゲーム」がとても楽しく、気づけば何度もプレイしていました。
エアトリガーで“ボタンを押さずに撃つ”感覚は新鮮で、「こういう操作ができるスマホは他にないな」と実感。
さらにBluetooth接続でPS4コントローラーを接続してクラウドゲーム(Xbox Game Pass経由)を試してみたところ、大画面出力+物理操作という構成が予想以上に快適で、まさに“ポータブルゲーム機”そのものでした。
バッテリー周りの安心感
- 5800mAhのバッテリーは文句なしのスタミナ。朝100%で使い始めて、動画視聴・SNS・軽いゲームをしても夕方まで余裕。
- 特に便利だったのが「バイパス充電」機能。ゲーム時にこの設定にすることでバッテリーに負荷がかからず、長期的にも安心して使えます。
惜しかった点
- カメラのズーム性能が弱い:デジタルズームだと画質の劣化が気になります。望遠レンズがあれば完璧だったのに…という惜しさ。
- 発熱はある:Xモードでベンチマークを測定した際はかなり熱くなりました。長時間プレイには冷却ファン必須。
- サイズ・重さ:227g+ケースでポケットがかなり膨らむ。片手操作も厳しめ。
ゲームをしない人でも“価値がわかるスマホ”
ROG Phone 9 は「ゲーマーだけのスマホ」ではありません。
むしろ、処理能力・スピーカー音質・画面品質・拡張性…どれを取っても他のスマホではなかなか味わえない、突き抜けた快適さがあります。
ただし、カメラや軽さを重視するなら他の選択肢もあるのは事実。
とはいえ、「スマホに個性とパワーを求める人」「ゲームはしないけど全部盛りの高性能機を使ってみたい人」には、ぜひ一度触れてもらいたいスマホだと感じました。
ASUS ROG Phone 9 に関するQ&A

※画像はイメージです。
Q. バイパス充電って何ですか?
・充電中にバッテリーを経由せず、電力を直接本体へ供給できる機能です。バッテリーの劣化を防ぎます。
Q. ゲーム以外でも快適に使えますか?
・おサイフケータイ、防水、防塵、ステレオスピーカーなど、日常利用でも快適です。
Q. ワイヤレス充電に対応していますか?
・対応しています。
Q. カメラのズーム性能はどうですか?
・無印モデルはデジタルズームのみ。画質劣化が目立つのでズーム撮影には不向きです。
Q. Proモデルとの違いは何ですか?
・主に「メモリ/ストレージ容量」「望遠レンズ有無」「冷却ファン付属」の3点です。
Q. 重さは気になりますか?
・227gとかなり重めです。片手持ちはやや疲れます。
Q. リフレッシュレートの違いは体感できますか?
・ゲームでは特に滑らかさが体感でき、スクロール操作も非常にスムーズです。
Q. ゲームパッドは使えますか?
・Bluetoothコントローラー対応でPS4なども接続可能です。
Q. 初心者でも使いやすいですか?
・操作はシンプルですが、設定項目が多いためスマホ慣れしている人向けです。
Q. ツインアプリとは?
・1台のスマホで同じアプリを2つ使える機能。LINEの2アカウント運用などが可能です。
Q. 発熱は気になりますか?
・高負荷時にはかなり熱くなります。冷却ファンの併用が推奨されます。
ASUS ROG Phone 9 が向いている人・向いていない人

出典:ASUS
ROG Phone 9 は非常に高性能でユニークなスマートフォンですが、すべての人に最適というわけではありません。
使用目的やスマホに求める価値によって、「ピッタリな人」と「やや不向きな人」がはっきり分かれます。
以下に、利用者タイプごとに向いている・向いていないケースを整理しました。
ASUS ROG Phone 9 が向いている人
特徴 | 理由 |
---|---|
スマホゲームを本気で楽しみたい人 | Snapdragon 8 Gen 3 + 最大165Hzディスプレイ + エアトリガー搭載で、操作・画面・音すべてがゲーマー仕様。 |
高性能スマホを長く使いたい人 | 冷却性能・バイパス充電・防水防塵などが揃い、ハードに使っても劣化しにくい構成。 |
スマホで動画や音楽を快適に楽しみたい人 | フロントステレオスピーカーと3.5mmイヤホンジャック搭載。NetflixやYouTubeの音が段違い。 |
複数アカウントや業務・趣味を分けて運用したい人 | ツインアプリ対応。LINEやインスタなどを別アカウントで同時使用可能。 |
多機能&個性派スマホが好きな人 | 他にはないエアトリガーや外部ディスプレイ出力など、独自機能が満載で“ガジェット心”をくすぐる。 |
法人・業務用途にもパワフルなスマホを求める人 | IP68防水・おサイフケータイ・eSIM対応などで、ビジネスでも安心して使用可能。 |
ASUS ROG Phone 9 が向いていない人
特徴 | 理由 |
---|---|
カメラ性能を最重視する人 | 望遠レンズが非搭載。ズーム画質やナチュラルな発色を重視する方には物足りない可能性あり。 |
軽量コンパクトなスマホを求める人 | 約227gと重量級。片手操作には向かず、サイズも大きめ。 |
シンプルな使い勝手を好む人 | 多機能・ゲーミングUI・設定項目の多さが逆に煩雑に感じる可能性あり。 |
コスパ重視の人 | 15万円台。ゲームをしない人にはオーバースペックかもしれません。 |
ミニマリストなデザイン志向の人 | メカニカルなデザインや発光ロゴなど、ビジュアル面が好みに合わない場合も。 |
こんな人にベストマッチ!
- 「スマホでも本格的なゲームがしたい。でもPCやコンソールを買うほどではない」
- 「人と違うスマホを使いたい。尖ったスマホが好き」
- 「日常使いもゲーミングも全部1台で済ませたい」
一方で、「軽くてスリムでカメラが良いスマホ」を求める人は、ROG Phone 9 よりもGalaxy S24やXiaomi 14などの一般フラッグシップ機の方が合っているかもしれません。
ASUS ROG Phone 9 レビューまとめ

出典:ASUS
ROG Phone 9 は、「スマートフォン=汎用機器」という常識を覆すような、尖った性能と独自機能を兼ね備えた一台です。
“ゲーミングスマホ”というジャンルではあるものの、その実力は単なるゲーム専用機にとどまらず、日常使いからエンタメ、さらには仕事にも活用できる万能性を秘めています。
特に印象に残ったポイント
- ゲーマーに刺さる操作性と冷却設計
エアトリガーによる仮想ボタン、Xモードによる高パフォーマンス、バイパス充電や側面端子など、長時間のプレイを想定した細やかな配慮が満載でした。
ベンチマークスコアは実に275万超(Xモード時)という驚異的な数値で、スペックだけ見れば“スマホ界のスーパーカー”です。 - 日常用途にも一切の妥協なし
防水・防塵(IP68)、おサイフケータイ、デュアルSIM(eSIM含む)、動画視聴時の高音質スピーカーなど、普段使いにも満足度の高い仕上がりです。
スマホをエンタメデバイスとして活用したい人にとっては非常に魅力的な1台だと感じました。 - カメラと価格に注意が必要
望遠レンズが省略されているため、ズーム撮影にはやや不向きです。また、価格も15.9万円からと高額なため、コスパ重視のユーザーにはハードルが高いかもしれません。
購入を検討している方へアドバイス
- ゲームプレイを重視する人には全力でおすすめ
FPS、アクション、MMORPGなどのゲームを日常的に楽しんでいる方には間違いなく「買い」の一台です。エアトリガーや高リフレッシュレートの恩恵は一度使えば手放せなくなります。 - カメラ・軽さ・シンプルさ重視なら再検討もアリ
普段からカメラを多用する方、片手操作を重視する方、また「スマホはただの道具」と割り切っている方にとっては、オーバースペックに感じられるかもしれません。
ASUS ROG Phone 9 レビュー 総評
スペックだけでなく、「触っていて楽しい」「使うたびにワクワクする」──それがROG Phone 9 の最大の魅力です。
私自身、ゲームを頻繁にするわけではありませんが、それでもこのスマホには“手元に置いておきたくなる魅力”がありました。
日常に“楽しさ”や“遊び心”を取り入れたい人にこそ、ぜひ手に取ってほしい一台です。
