スマートフォン市場では、最新技術を搭載したハイエンドモデルが注目を集める一方で、価格を抑えつつ必要十分な機能を備えた「エントリーモデル」への需要も年々高まっています。特に日本では、シンプルで扱いやすく、耐久性に優れたスマホを求めるユーザーが多く、高齢の方や初めてスマホを使う層、そして「2台目のサブ機」として購入する層にも人気があります。
シャープの AQUOS wishシリーズ はまさにそうしたユーザー層に応える存在で、価格は抑えつつも、日本の利用環境に最適化された機能――防水・防塵・おサイフケータイ・イヤホンジャック――をしっかりと搭載しているのが大きな魅力です。
今回ご紹介する AQUOS wish5 は、その最新モデルとして2025年に登場しました。前機種からの進化点として、SoCが刷新され、省電力性能が高まり、さらにリフレッシュレートが 90Hzから120Hzへ と向上。スクロール操作や動画視聴時の滑らかさがエントリーモデルとは思えないレベルに達しています。また、ストレージ容量も増加し、日常使いで不足を感じにくくなった点も見逃せません。
一方で、ミドルレンジ機種であるAQUOS senseシリーズと比べると、処理性能やカメラの表現力で物足りなさがあるのも事実です。そのため「古いエントリーモデルからの買い替えには最適だが、ミドルレンジ以上からの乗り換えでは物足りなさを感じる」というのが実際に使ってみた率直な印象でした。
この記事では、AQUOS wish5の外観やスペックを詳しく確認するとともに、実際に使用して感じた良かった点・気になった点を正直にお伝えします。さらに前機種や上位モデルとの比較を交えながら、どのようなユーザーに向いているかを検証していきます。

AQUOS wish5 とは?

出典:SHARP
AQUOS wish5 は、シャープが手がけるエントリー向けスマートフォンシリーズ「wish」の最新モデルです。
「wishシリーズ」は、シンプルなデザイン・扱いやすさ・環境に配慮した素材をコンセプトに展開されており、スマホ初心者やコストを重視するユーザーから高い人気を集めています。
エントリーモデルでも“日常を快適に”
エントリースマホというと、「最低限の機能しかなくて動作が遅い」というイメージを持たれがちです。しかしAQUOS wish5は、SoCを MediaTek Dimensity 6300 に刷新し、省電力性能を強化。これにより同じ5000mAhの大容量バッテリーでも、より長持ちする使い方が可能になりました。
また、従来はミドルレンジ以上のスマホでしか搭載されないことが多かった 120Hzリフレッシュレート対応ディスプレイ を採用。SNSやWeb閲覧時のスクロール動作が非常に滑らかで、価格帯を超えた快適さを実現しています。
日本仕様をしっかりサポート
さらに、日本市場向けのニーズを踏まえた機能がしっかり備わっているのも特長です。
- IP69の防水・防塵・耐衝撃性能
- おサイフケータイ(FeliCa対応)
- 3.5mmイヤホンジャック搭載
これらは海外メーカーの低価格スマホでは省かれることが多い機能ですが、AQUOS wish5は“日本で長く安心して使える”ことを重視して設計されています。
カラーバリエーションとデザイン性
デザイン面でも、単なる「低価格スマホ」ではなく、所有欲を満たしてくれる工夫が見られます。カラーバリエーションは 「味噌」「撫子」「若葉」「雪」「炭」 の5色展開で、和風の名前が付けられているのがユニークです。背面はマットな質感で、指紋が目立ちにくく落ち着いた雰囲気があります。
位置づけとターゲット
AQUOS wish5 は、価格が3万円前後と手に取りやすく、スマホ初心者やシンプルな利用を重視する層に最適です。一方で、処理性能やカメラ性能は「必要十分」というレベルに留まるため、ゲームや高負荷作業を求めるユーザーには向いていません。
つまりAQUOS wish5 は、「スマホに過度なスペックは不要。でも安心して快適に使いたい」 というユーザー層にこそぴったりの1台といえます。
AQUOS wish5 の外観とデザイン

出典:SHARP
AQUOS wish5 は、エントリーモデルながら洗練された外観を持ち、普段使いで飽きのこないデザインが特徴です。シンプルさを大切にしつつ、細部には工夫が凝らされています。
マット仕上げの背面デザイン
背面はさらさらとしたマット仕上げで、指紋や皮脂汚れが目立ちにくい仕様になっています。光沢感は少なく、落ち着いた雰囲気があり、プラスチック素材でありながらチープさを感じにくいのがポイントです。触ったときの質感は「しっとりとした手触り」で、滑りにくく、ケースを付けずに使っても安心感があります。
カメラ部分はスクエア型のモジュールに収められ、縁取りのあるガラス素材で少しだけアクセントが付けられています。出っ張りは最小限に抑えられているため、机に置いたときにガタつきが少なく、扱いやすいです。
正面から見た印象
フロントは6.6インチの大画面ディスプレイを搭載しています。ベゼル(縁)は上下が比較的太めで、特に下部は少し厚みがあります。これはエントリーモデルらしい部分ですが、その分操作時に指を置きやすく、動画視聴などでは不便を感じにくいです。フロントカメラはパンチホール型を採用しており、従来の水滴型(ドロップ型)よりもスタイリッシュな印象に進化しています。
側面とボタン配置
本体側面はフラットな形状で、指にフィットしやすく持ちやすいデザインです。右側には電源ボタン兼指紋認証センサーと音量ボタンを配置。指紋センサーは実際に使ってみると反応が安定しており、日常的にストレスなく使えました。
左側にはSIMスロットがあり、SIMピン不要で開けられるタイプなのも嬉しいポイントです。下部にはUSB-Cポート、スピーカー、マイク、そして今では貴重な3.5mmイヤホンジャックが搭載されています。
カラーバリエーション
AQUOS wish5 は全5色展開で、色名に和のテイストが取り入れられているのがユニークです。
- 味噌 … 淡いブルー系で、落ち着いた爽やかさを演出
- 撫子 … 柔らかいピンク系で優しい印象
- 若葉 … ナチュラルなグリーンで、自然な雰囲気
- 雪 … 清潔感のあるホワイト系でシンプル
- 炭 … 引き締まったブラック系でシック
どれも派手すぎず、男女問わず使いやすいカラートーンに仕上げられています。特に「味噌」や「炭」はビジネス用途でも違和感がなく、幅広い層に支持されそうです。
サイズ感と重量
画面サイズは6.6インチと大きめですが、重量は約187gに抑えられています。大画面スマホとしては比較的軽量な部類に入り、長時間の片手操作でも疲れにくい印象です。角の丸みや本体の厚みも絶妙で、握った際に“角張った痛み”を感じないのも工夫されたポイントです。
AQUOS wish5 のスペック詳細

出典:SHARP
AQUOS wish5 は「エントリーモデル」という枠に収まりながらも、必要十分な性能と日本仕様を備えたスマートフォンです。数値だけを見るとシンプルですが、実際の使い方に直結する部分にしっかり強みを持っています。
基本スペック一覧
項目 | AQUOS wish5 詳細 |
---|---|
OS | Android 15 |
SoC(チップセット) | MediaTek Dimensity 6300 |
メモリ(RAM) | 4GB(+仮想メモリ4GB対応) |
ストレージ(ROM) | 64GB(ドコモ版) / 128GB(SIMフリー・Y!mobile・楽天版) |
外部ストレージ | microSD 最大2TB対応 |
ディスプレイ | 6.6インチ 液晶 / HD+(1612×720) / リフレッシュレート120Hz |
バッテリー | 5000mAh(取り外し不可) |
背面カメラ | 約5010万画素シングルカメラ(電子式手ブレ補正対応) |
前面カメラ | 約800万画素 |
防水・防塵・耐衝撃 | IP69 / MIL規格準拠 |
生体認証 | 側面指紋認証 / 顔認証 |
通信 | 5G Sub6対応(ミリ波非対応)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1 |
SIM | nanoSIM + eSIM対応(DSDV可) |
重量 | 約187g |
サイズ | 約167 × 76 × 9.2mm |
カラー | 味噌 / 撫子 / 若葉 / 雪 / 炭 |
SoC(チップセット)
搭載されている MediaTek Dimensity 6300 は、省電力性に優れたミドルロー向けチップです。前モデルwish4のDimensity 700に比べ、約10%の性能向上と効率性の改善が見られます。処理速度はエントリーレベルに留まりますが、Web閲覧やSNS、動画視聴といった日常的な用途であれば十分スムーズに動作します。
メモリとストレージ
メモリは4GBと控えめですが、仮想メモリを最大4GB追加でき、実質8GB相当で動作します。これによりアプリの切り替えが比較的スムーズに行えます。
ストレージはキャリアによって異なり、ドコモ版は64GB、その他は128GB。さらに最大2TBのmicroSDに対応しているため、写真や動画を多く保存するユーザーも安心です。
ディスプレイ
6.6インチの大画面液晶を搭載。解像度はHD+(1612×720)とフルHDには及びませんが、文字や写真を確認する程度なら問題ありません。特筆すべきは 120Hzのリフレッシュレート で、エントリーモデルとしては破格の性能です。スクロールやアニメーションがなめらかに表示され、体感的な快適さを大きく向上させています。
バッテリー
5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、動画ストリーミングテストでは約16時間連続再生が可能でした。省電力性に優れたSoCと組み合わせることで、ライトユーザーなら1日半〜2日充電なしで利用できます。
カメラ性能
背面はシングルカメラ(約5010万画素)ですが、電子式手ブレ補正に対応しており、日常のスナップ撮影には十分です。明るさを強調するチューニングがされており、SNS映えする写真が簡単に撮れます。ただし夜景や動画撮影ではセンスシリーズなどの上位機と比べて差が出やすいです。
前面カメラは約800万画素で、オンライン会議や自撮りに必要十分なクオリティです。
耐久性と安心機能
AQUOS wish5 の強みのひとつが「堅牢性」です。
- IP69防水・防塵 に対応し、流水や粉塵に強い
- 耐衝撃仕様で落下に強い
- おサイフケータイ対応でキャッシュレス決済も可能
- 3.5mmイヤホンジャック搭載
特にIP69対応はエントリーモデルでは珍しく、屋外利用や水回りでの使用でも安心です。
通信・アップデート保証
5GはSub6に対応し、一般的な通信環境であれば不満なく利用可能です。Wi-Fiは最新のWi-Fi 6には非対応でWi-Fi 5までですが、日常用途なら十分です。
セキュリティアップデート保証は 最大4年間 と、エントリーモデルとしては長めに設定されているのも安心材料です。
AQUOS wish5 とwish4の比較

出典:SHARP
進化ポイント
項目 | AQUOS wish5 | AQUOS wish4 |
---|---|---|
発売年 | 2025年 | 2024年 |
SoC | MediaTek Dimensity 6300 | MediaTek Dimensity 700 |
メモリ | 4GB(仮想+4GB) | 4GB |
ストレージ | 64GB(ドコモ)/128GB(SIMフリー他) | 64GB |
外部ストレージ | microSD 最大2TB | microSD 最大1TB |
ディスプレイ | 6.6インチ / HD+ / 120Hz | 6.6インチ / HD+ / 90Hz |
バッテリー | 5000mAh | 5000mAh |
カメラ(背面) | 約5010万画素シングル | 約1300万画素シングル |
カメラ(前面) | 約800万画素 | 約800万画素 |
防水・防塵 | IP69 | IP68 |
生体認証 | 側面指紋・顔認証 | 側面指紋・顔認証 |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
重量 | 約187g | 約190g |
価格帯 | 約3万円 | 約3万円 |
wish4からの進化点
- リフレッシュレートが90Hz → 120Hzに
→ SNSやWebスクロール時の動きが明らかに滑らかになりました。 - SoC刷新(Dimensity 700 → 6300)
→ 性能は約1割向上、省電力性も改善し、同じ5000mAhでも電池持ちが良好。 - ストレージ容量が拡大
→ ドコモ版は据え置き64GBですが、SIMフリー版は128GBに強化。写真・動画保存がより安心。 - カメラ画素数が大幅アップ(約1300万 → 5010万画素)
→ 明るさや色味の表現が向上し、SNS映えする写真が撮影しやすくなりました。 - 防水性能がIP68 → IP69へ進化
→ 高圧の水流にも耐えられるレベルになり、アウトドアや水回りでもより安心。
体感的な違い
- 動作のスムーズさ
wish4は90Hz表示で「滑らかさは感じるが物足りない」場面がありました。wish5は120Hzに進化し、SNSや動画アプリの操作で明らかに違いを体感できます。 - カメラの進化
wish4では「記録用」という印象が強かったカメラですが、wish5では明るさ・色味の調整が強化され、SNSにアップする写真としても十分使えるレベルになりました。 - 電池持ち
どちらも5000mAhですが、省電力化されたSoCのおかげでwish5のほうが1〜2割ほど長持ちする印象でした。
sense9との比較(上位モデル)
- 処理性能
sense9はSnapdragon 7s Gen2搭載で、アプリ起動やゲームの快適さは大きな差があります。 - ディスプレイ
wish5はHD+液晶なのに対し、sense9はFHD+有機EL。画質・明るさ・視認性は段違いです。特に屋外では違いが顕著です。 - カメラ
sense9はトリプルカメラで、夜景や動画撮影でも安定感あり。wish5はシングルカメラなので、ズームや暗所撮影は苦手です。 - 価格
価格は倍近く差があります。普段使いだけならwish5で十分ですが、快適さや写真・動画の質を求めるならsense9のほうが満足度が高いです。
まとめ
- wish4からの乗り換え → 明確に進化を感じられるのでおすすめ。特にカメラと画面の滑らかさが大きな違い。
- 古いエントリーモデルからの乗り換え → 快適さに驚くレベルで、長期利用にも安心。
- sense9からの乗り換え → 性能的にダウングレードとなるためおすすめできない。
AQUOS wish5 を使用した私の体験談・レビュー

出典:SHARP
箱を開けて最初に思ったのは「本当にシンプルだな」ということです。付属品は説明書くらいで、ケースや保護フィルムは付属していません。最近のスマホらしい“エコ梱包”ですが、初めてスマホを買う人には少し不親切に感じるかもしれません。私はAmazonでフィルムとケースを別途購入しました。
本体カラーは「味噌」を選びました。淡いブルー系の落ち着いた色で、実物は想像以上に爽やかでした。プラスチック製ながらチープさは感じにくく、さらさらとした手触りが気に入っています。
ディスプレイと操作感
6.6インチの大画面はWebサイトやSNSを閲覧するのに快適です。スクロールしたときの 120Hzリフレッシュレート の効果はしっかり感じられ、前モデルや他のエントリーモデルよりも「なめらかさ」が増しました。
ただし、解像度がHD+止まりなので文字のクッキリ感はフルHD機種に劣ります。特にニュース記事や電子書籍を長時間読むときには「もう少しシャープさが欲しいな」と感じました。
屋内では十分な明るさがありますが、屋外の直射日光下だとやや暗く見え、画面を覗き込むようにして確認することもありました。
動作性能
普段はLINE、YouTube、ブラウジング、SNSが中心の使い方ですが、その範囲ならストレスなく利用できました。アプリの起動は1テンポ遅れることがあるものの、待てないほどではありません。
ただし文字入力ではフリックが追いつかない場面があり、急いで打つと反応が抜けることがありました。ミドルレンジ以上の機種から移行すると、この差は大きく感じます。
試しに「崩壊スターレイル」などの重いゲームをプレイしてみましたが、画質を落としてもカクつきがあり、発熱も目立ちました。やはりエントリーモデルでゲームを快適に遊ぶのは厳しいと感じました。
カメラ体験
シングルカメラですが、明るい場所では十分綺麗な写真が撮れます。特に空や建物を撮影したときは青みが強調され、SNS映えする写真になるのが特徴です。
一方で夜景や室内撮影ではノイズが目立ち、暗部のディテールは潰れがちでした。動画撮影でも手ブレ補正が弱く、歩きながらの撮影はブレが気になる場面が多かったです。
ただ、価格を考えれば「記録用+SNS投稿用」としては十分に役立ちます。
バッテリーの持ち
5000mAhのバッテリーは確かに安心感があります。私の使い方(SNS・動画視聴3時間・通話少し・Web閲覧1〜2時間程度)では、朝100%で出かけても夜になって60%前後残っていました。
ヘビーユーザーでなければ、1日半〜2日 は充電なしで使えると思います。急速充電は対応していませんが、就寝前に充電しておけば翌日余裕で持ちます。
音とエンタメ体験
スピーカーはモノラルで、音量を大きくすると少しこもった印象があります。YouTubeやラジオ的な使い方なら十分ですが、音楽を楽しむにはイヤホンを推奨します。
嬉しいのは、最近では貴重な 3.5mmイヤホンジャック がある点。有線イヤホンをそのまま使えるのはありがたく、私も移動中は有線イヤホンで音楽を楽しんでいます。
便利機能の活用
おサイフケータイは日常的に大活躍しました。SuicaやPayPayを問題なく利用でき、コンビニや改札でスマホをかざすだけで済むのは便利です。
また、迷惑電話対策機能が搭載されていて、不審な番号からの着信をワンクッションで拒否できるのも安心感があります。高齢の方が使うと特に助かる機能だと思いました。
トータルの感想
1ヶ月使ってみて、「シンプルで日常使いには十分」 というのが率直な印象です。SNS、LINE、動画視聴、キャッシュレス決済といった普段の生活に必要な要素はしっかりこなせます。
ただし、ハイエンドやミドルレンジからの乗り換えだと「画面の暗さ」「タッチ感度」「処理性能」「カメラの限界」など、どうしても気になる部分が出てきます。
逆に、古いエントリーモデルからの買い替えであれば、「快適さが一気に増した!」 と実感できるはずです。
AQUOS wish5 に関するQ&A

Q. AQUOS wish5は防水に対応していますか?
・IP69に対応しており、防水・防塵・耐衝撃性能が強化されています。
Q. ディスプレイはどのくらい滑らかですか?
・最大120Hzのリフレッシュレートに対応しており、SNSやWeb閲覧で違いを感じられます。
Q. ゲームは快適にできますか?
・軽いゲームは問題ありませんが、高負荷の3Dゲームでは動作が重く発熱も目立ちます。
Q. おサイフケータイに対応していますか?
・SuicaやPayPayなど日本向けの決済機能に対応しています。
Q. カメラは何画素ですか?
・背面は約5010万画素のシングルカメラ、前面は800万画素です。
Q. 顔認証と指紋認証の両方が使えますか?
・どちらも利用できます。指紋センサーは側面の電源ボタンと一体型です。
Q. バッテリー持ちはどうですか?
・5000mAhを搭載し、動画再生テストでは約16時間持続しました。日常使いなら1日半は十分に持ちます。
Q. ストレージ容量は選べますか?
・ドコモ版は64GB、SIMフリーや楽天版は128GBです。さらに最大2TBのmicroSDにも対応しています。
Q. イヤホンジャックはありますか?
・3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。
Q. AQUOS sense9との違いは?
・sense9はミドルレンジ機で処理性能やディスプレイの品質が高く、快適性で大きな差があります。wish5はあくまで日常用途に特化したモデルです。
Q. セキュリティアップデートはどのくらい?
・4年間のセキュリティアップデート保証があります。
AQUOS wish5 が向いている人・向いていない人

出典:SHARP
AQUOS wish5 が向いている人
- 初めてスマホを持つ人
スマホデビューをする方にとっては、AQUOS wish5はとても扱いやすいモデルです。難しい設定がなく、シンプルなUIと「かんたんホーム」モードを搭載しているので、スマホに不慣れな方でも安心して使い始められます。 - 古いエントリーモデルからの買い替えを考えている人
例えばAQUOS wish3や4、あるいは数年前の格安スマホを使っている方にとっては、処理性能・画面のなめらかさ・カメラ性能の進化をしっかり体感できます。「安いスマホは遅い」という印象を払拭できる1台です。 - 価格を重視する人
本体価格が3万円前後と手ごろで、キャリアによってはMNPやキャンペーンでさらに安く購入できる場合があります。最低限の機能さえ備わっていれば十分という人には、コストパフォーマンスが高い選択肢になります。 - 防水・防塵・耐衝撃を求める人
IP69対応はこの価格帯では珍しく、多少の水濡れや衝撃を気にせず使えます。台所やお風呂場近くでの利用、アウトドアなどでも安心して持ち出せます。 - おサイフケータイを必須とする人
Suicaや楽天Edyなど、日本で普及している電子マネーを利用できる点は大きなメリットです。低価格スマホで「おサイフケータイ非対応」のモデルが多い中、しっかり対応しているのは心強いです。 - 有線イヤホンを使いたい人
最近のスマホでは廃止されがちなイヤホンジャックを搭載。音楽を有線イヤホンで楽しんでいる方や、車載オーディオに有線接続したい方に最適です。
AQUOS wish5 が向いていない人
- ミドルレンジ以上のスマホから乗り換える人
すでにAQUOS senseシリーズやGalaxy、Pixelなどのミドル〜ハイエンド機種を使っている方がwish5に乗り換えると、性能の差に不満を感じやすいです。アプリの起動の遅さやタッチ感度の甘さ、画面解像度の低さなどが顕著に見えます。 - 写真や動画のクオリティを重視する人
wish5のカメラは明るさを強調したSNS向けの写真には強いですが、夜景や動画撮影、ズーム撮影には弱点があります。本格的に撮影を楽しみたい方には物足りないでしょう。 - 3Dゲームや重いアプリを快適に楽しみたい人
「崩壊スターレイル」や「原神」といった重い3Dゲームは、画質を最低設定にしてもカクつきが目立ちました。ゲーム中心で使いたい方には不向きです。 - 屋外での画面視認性を重視する人
直射日光下では画面が暗く感じることが多く、屋外で長時間使う人にとってはやや不便です。特に写真撮影や地図アプリ利用時には不満が出やすいです。 - 長期的に快適さを求める人
セキュリティアップデートは4年間保証されていますが、性能面では2〜3年で物足りなさを感じる可能性があります。長期的に1台を快適に使い続けたい方は、ワンランク上のモデルを選んだ方が安心です。
まとめ
AQUOS wish5 は、「シンプル・低価格・安心」 を重視する方には非常に魅力的なスマホです。スマホに多くを求めないライトユーザーや初めてスマホを持つ人には理想的な選択肢と言えます。
一方で、「高画質カメラで撮影を楽しみたい」「最新ゲームを快適に遊びたい」 といった要求がある場合は、AQUOS sense9など上位モデルを検討した方が満足度が高くなります。
AQUOS wish5 レビューまとめ

出典:SHARP
AQUOS wish5 は、シャープが手掛けるエントリースマホの最新モデルとして「低価格ながら安心して日常使いできる」ことを重視した1台です。実際に使ってみて感じたのは、「スマホに多くを求めないユーザーには十分以上の満足感を与えるが、上位モデルからの乗り換えでは物足りなさが残る」 という点でした。
良かった点
- 120Hzリフレッシュレート対応
→ エントリーモデルとは思えない滑らかさで、SNSやWeb閲覧が快適。 - IP69の防水・防塵・耐衝撃性能
→ 水回りやアウトドアでも安心して使える耐久性。 - おサイフケータイとイヤホンジャック対応
→ 日本仕様にしっかり対応しており、日常生活に寄り添った機能。 - バッテリー持ちの良さ(5000mAh)
→ 1日半〜2日は安心して使える。 - 和風カラー名のカラーバリエーション
→ デザイン性にも個性があり、愛着が湧く。
気になった点
- 解像度がHD+止まり
→ 文字や写真の精細さはFHD機に劣る。 - タッチ感度の甘さ
→ フリック入力や高速操作で反応が抜けることがある。 - カメラ性能は「必要十分」レベル
→ 明るい場所ではきれいだが、夜景や動画撮影には不向き。 - ゲーム性能の限界
→ 3Dゲームはカクつきが多く、発熱も目立つ。 - スピーカーがモノラル
→ 音楽や動画視聴で臨場感は物足りない。
総合評価
AQUOS wish5 は、「価格を抑えながらも必要な機能をきちんと搭載した実用的なスマホ」です。特にエントリーモデルとしては異例の120Hzディスプレイや、防水・防塵・おサイフケータイ対応は強力な武器となります。
一方で、ミドルレンジ以上のスマホに慣れている方からすると「処理性能や画面解像度が物足りない」と感じるのも事実です。そのため、利用者のライフスタイルによって評価が大きく分かれるモデルと言えるでしょう
AQUOS wish5 レビュー総評
AQUOS wish5 は、「最低限の機能で十分だけど、安かろう悪かろうは避けたい」 という人にとって最適な選択肢です。価格以上の安心感と使いやすさを提供してくれる1台であり、スマホを“道具”として割り切って使いたいユーザーには強くおすすめできます。
ただし、写真やゲーム性能に重きを置く方、長期間高い快適性を維持したい方には、上位機種のAQUOS senseシリーズや他社のミドルレンジ機を検討した方が後悔は少ないでしょう。
