Apple Watch SE(第2世代) は、2022年に登場したAppleのスマートウォッチラインナップの中でも「手の届きやすさ」と「機能のバランス」が魅力のモデルです。フラッグシップのSeriesやUltraのような最新センサーや常時表示ディスプレイは搭載していないものの、通知確認・健康管理・フィットネス記録・キャッシュレス決済といった、日常生活に直結する機能はしっかり網羅されています。そのため、初めてApple Watchを手にする人や、日常使いに必要十分な機能を求める人にとって非常に人気の高い選択肢となっています。
私自身、Apple Watch SE(第2世代)を購入してから毎日の生活に欠かせない存在となりました。朝の目覚めをサポートするアラームから始まり、通勤時の改札でのSuica決済、仕事中の通知確認、ランニングやサイクリングのワークアウト計測、夜の睡眠ログまで、1日を通じて常に手首でサポートしてくれるデバイスです。特にSuicaの定期券対応やアクティビティリングによる運動管理は、生活習慣の改善や健康維持に直結し、日常に小さな変化と大きな満足感をもたらしてくれます。
また、SEシリーズはコストパフォーマンスが高く、最新チップ(S8 SiP)を搭載しているため動作は非常にスムーズです。これによりアプリの起動や操作にストレスがなく、上位モデルと同等の処理性能を体感できます。さらに、豊富なバンドやケース、文字盤のカスタマイズ性によって、自分のライフスタイルやファッションに合わせて“オリジナルのApple Watch”を楽しめる点もSEの魅力です。
この記事では、Apple Watch SE(第2世代)のスペックや機能を詳しく解説しつつ、実際に数か月間使用して分かったリアルな体験談を交えてレビューしていきます。これからApple Watchを検討している方にとって、購入前の参考となるように「良かった点」「不満に感じた点」を正直にお伝えしていきます。

Apple Watch SE 第2世代 とは?

出典:Apple
Apple Watch SE(第2世代) は、Appleが提供するスマートウォッチシリーズの中で「標準モデル」ともいえる立ち位置にある製品です。最新機能を詰め込んだハイエンドの Apple Watch Series や、アウトドア・スポーツ向けのプロ仕様モデルである Apple Watch Ultra に比べると、価格が抑えられながらも、日常生活に必要な機能はしっかり搭載されているのが特徴です。
製品ポジション
- エントリー〜ミドルレンジに位置するモデル
- Apple Watchを初めて使う人向け、または「必要な機能だけあれば十分」という実用派向け
- iPhoneユーザーにとって、最も手軽に導入できるApple Watch
どんな機能があるのか?
Apple Watch SE(第2世代) は、以下のような機能を網羅しています。
- 通知確認・通話・メッセージ:iPhoneに届いた通知を腕で確認、簡単な返信や着信対応が可能
- ヘルスケア:心拍数計測、消費カロリー表示、睡眠ログ、ワークアウト記録
- 安全機能:転倒検出・衝突事故検出・緊急SOS
- キャッシュレス決済:Apple Payに対応。特に日本版は Suica定期券対応 が強み
- カスタマイズ:豊富な文字盤(キャラクターからシンプルまで)、多彩なバンド・ケースとの組み合わせ
- 防水性能:50m耐水(プールや水泳での使用可能)
つまり、「健康管理・運動・決済・通知」といった日常生活で活躍する“本命機能”はすべて揃っています。
搭載されていない機能
その一方で、上位モデルと差別化されている点もあります。
- 常時表示ディスプレイ(画面は使用時のみ点灯)
- 血中酸素センサー、心電図(ECG)機能
- 高速充電
- ステンレスケースやチタンケースの選択肢
これらの機能が不要、あるいは「まずはApple Watchを試したい」という人にとって、SEはちょうど良い選択肢になります。
第1世代との違い
第2世代ではチップが S8 SiP に刷新され、処理性能は最新のSeries 8やUltraと同等になっています。そのためアプリの起動や操作はサクサクで、数年先まで安心して使えるパフォーマンスを備えています。さらに、第2世代からは 衝突事故検出 に対応し、安全面も強化されました。
Apple Watch SE 第2世代 の外観とデザイン

出典:Apple
Apple Watch SE(第2世代) の外観とデザインは、シンプルさと使いやすさを重視しながらも、Appleらしい洗練された美しさを感じさせます。日常生活からビジネスシーン、スポーツまで幅広い場面で自然に馴染むため、「身につけるガジェット」というよりも「日常の一部」として違和感なく使える点が魅力です。
ケースデザイン
- 素材:アルミニウムケースのみ。軽量でカジュアルな印象を与えつつ、日常で扱いやすい耐久性も兼ね備えています。
- カラー展開:ミッドナイト(深みのあるブラック系)、スターライト(シルバーとゴールドの中間の柔らかい色合い)、シルバーの3色。どの色もファッションに合わせやすく、飽きにくいカラーです。
- サイズ:40mmと44mmの2種類。小柄な手首や女性には40mm、視認性を重視したい人には44mmが適しています。
ケースは角が丸く削られた曲線的なデザインで、肌に自然に馴染みます。Series 8などの上位モデルと比べても違和感のない仕上がりで、価格以上の高級感を感じられます。
ディスプレイ
- Retinaディスプレイ(LTPO OLED)を採用し、解像度は高く色鮮やかです。テキストも滑らかで、通知やメッセージの確認も快適です。
- 明るさは最大1000ニトに対応しており、屋外の強い日差しの下でもはっきりと表示を確認できます。
- 常時表示ディスプレイは非対応ですが、手首を上げるとすぐに画面が点灯するため、普段使いでは大きな不便はありません。
バンドのデザインと素材
Apple Watchの大きな魅力の一つは、交換可能なバンドの豊富さです。Apple純正バンドはもちろん、サードパーティ製バンドも数多く販売されており、自分のライフスタイルに合わせて自由にカスタマイズできます。
- スポーツバンド:フルオロエラストマー素材で耐久性が高く、汗や水にも強い。運動時や日常使いに最適。
- スポーツループ:柔らかいナイロン素材で、軽量かつ通気性が良く、長時間の装着でも快適。
- レザーバンド:ビジネスやフォーマルな場面にぴったり。高級感があり、大人らしい雰囲気を演出可能。
- メタルリンクブレスレットやカーボン素材(例:PITAKA製):重量感と高級感があり、ファッション性を重視する人に人気。
バンドの着脱は裏側のボタンを押してスライドするだけで簡単に交換可能。日によって気分やシーンに合わせて付け替える楽しみがあります。
文字盤(ウォッチフェイス)のバリエーション
Apple Watch SE は、文字盤の豊富さとクオリティの高さも特筆すべきポイントです。
- キャラクター系:ミッキー、ミニー、トイ・ストーリーなど、遊び心のあるデザイン。
- シンプル系:時間を大きく表示するミニマルなデザインは、仕事中やシックなコーディネートに合います。
- 機能重視系:「モジュラー」や「インフォグラフ」など、心拍数・天気・カレンダー・ワークアウトを一画面で確認可能。
- アート・地球・天体系:背景に美しい地球や宇宙を描いたものもあり、気分を変えるのに最適。
文字盤はどれも解像度が高く、細部まで美しく描写されています。日ごとに文字盤を変更するだけでも新鮮さを味わえるので、長期的に飽きずに楽しめます。
装着感
Apple Watch SE は軽量設計で、40mmモデルなら約27g(GPSモデル)と非常に軽く、睡眠時に着けても気にならないレベルです。角の丸みを帯びたケースが肌に優しく、長時間装着しても違和感が少ないのも大きな特徴です。
デザイン面のまとめ
- ミニマルで洗練された外観は、カジュアルにもビジネスにも自然に馴染む
- アルミケースと豊富なカラー展開で、軽さと耐久性のバランスが取れている
- 文字盤・バンドを自由にカスタマイズすることで、一本の時計で何通りもの表情を楽しめる
- 軽量で快適な装着感は、日常から運動・睡眠までシームレスに対応
Apple Watch SE 第2世代 のスペック詳細

出典:Apple
Apple Watch SE(第2世代) は、見た目のシンプルさとは裏腹に、日常生活を支えるための多彩な機能と十分なパフォーマンスを備えています。ここでは、基本仕様からヘルスケア、通信、バッテリーに至るまで、細かく解説していきます。
基本仕様
項目 | 40mmモデル | 44mmモデル |
---|---|---|
ケース素材 | アルミニウム | アルミニウム |
ケースサイズ | 40mm × 34mm × 10.7mm | 44mm × 38mm × 10.7mm |
重量(GPSモデル) | 約27.8g | 約33.0g |
重量(GPS + Cellularモデル) | 約28.7g | 約33.9g |
カラー展開 | ミッドナイト / スターライト / シルバー | ミッドナイト / スターライト / シルバー |
ディスプレイ | Retina LTPO OLED(最大1000ニト) | Retina LTPO OLED(最大1000ニト) |
解像度 | 324 × 394ピクセル | 368 × 448ピクセル |
ポイント
- ケースはアルミニウム一択ですが、その分軽量で装着感が快適です。
- ディスプレイの明るさは最大1000ニトあり、屋外でも視認性が高いです。
- 常時表示は非対応ですが、手首を上げたときの反応はスムーズです。
プロセッサ・ストレージ
- チップ:S8 SiP(デュアルコアプロセッサ)
→ Series 8やUltraと同じチップを搭載しているため、操作は非常にスムーズ。アプリの起動も速く、動作がもたつくことはほぼありません。 - ストレージ:32GB
→ アプリや音楽、文字盤データなどを十分保存可能。iPhone連携前提なので容量不足を感じにくいです。
センサー類
Apple Watch SE(第2世代) は、ヘルスケア・フィットネスに必要なセンサーを網羅しています。
- 第2世代光学式心拍センサー
- 加速度センサー(最大256G)
- ジャイロスコープ
- コンパス
- 常時オンの高度計
- 環境光センサー
非搭載のセンサー
- 血中酸素濃度センサー
- 心電図(ECG)センサー
- 体温センサー
→ これらはSeries 8以降の上位モデルのみ対応。ただし、日常的な運動や健康管理で困る場面はほとんどありません。
健康・安全機能
- 心拍数計測:24時間モニタリング、異常な心拍リズムを検知すると通知
- 睡眠トラッキング:就寝/起床、睡眠ステージ(レム、深い睡眠、コア)を記録
- フィットネス:ワークアウトの種類が豊富(ランニング、サイクリング、ヨガ、水泳など)
- 安全機能:転倒検出、衝突事故検出、緊急SOS
→ iPhoneを持たずに出かけても、自動的に緊急通報できるのは安心感があります。
通信機能
- GPSモデル:iPhoneとのペアリング必須。通知・通話・アプリ利用はiPhoneが近くにある前提。
- GPS + Cellularモデル:単独で通話・メッセージ・ストリーミング可能(別途キャリア契約が必要)。iPhoneを持たずに運動したい人向け。
- Bluetooth 5.3 / Wi-Fi(2.4GHz)に対応。
Apple Pay・Suica対応
- Apple Pay:国内外でのタッチ決済に対応。
- Suica:日本版の大きな魅力。改札でタッチ決済でき、通勤定期券にも対応しています。
→ FitbitやGarminもSuicaには対応していますが、定期券は非対応。SE(第2世代)は交通機能の利便性で頭一つ抜けています。
耐水性能
- 50m耐水(WR50)
→ プールや水泳には対応。ただし、スキューバダイビングや高速の水流を伴うアクティビティには非対応。
バッテリー性能
- 駆動時間:最大18時間(公式)
- 実測(筆者の場合):通知ON+ワークアウト時利用で 約24〜30時間
- 充電時間:フル充電に約1.5時間(高速充電非対応)
→ 毎日の充電は必須ですが、寝る前や朝の支度時間など短時間充電で運用可能です。
対応環境
- 対応デバイス:iPhone(iOS 16以降推奨)
- Apple Watch単体運用:ファミリー共有機能+Cellular契約で可能。ただし基本はiPhoneとセットで使うのが前提。
スペック詳細まとめ
Apple Watch SE(第2世代) は、
- 最新チップ搭載で動作が快適
- 日常生活に必要な機能はすべて揃う
- 健康管理・フィットネス・安全性も十分
- Suica定期券対応で日本の生活に特に便利
という「バランス型」のスマートウォッチです。高速充電やECG/血中酸素が不要なら、上位モデルに比べて大幅にコストを抑えつつ、同等の快適さを手に入れられるのが強みです。
Apple Watch SE 第2世代 と第1世代の比較

出典:Apple
Apple Watch SE(第2世代) は、2020年に登場した初代Apple Watch SE(第1世代)の後継モデルです。見た目は大きく変わっていないため「どこが違うの?」と感じる方も多いと思います。ここでは、第1世代SEと第2世代SEを細かく比較し、進化点や据え置きポイントを整理します。
デザイン・サイズの比較
項目 | SE(第1世代) | SE(第2世代) |
---|---|---|
ケースサイズ | 40mm / 44mm | 40mm / 44mm |
ケース素材 | アルミニウム | アルミニウム |
カラー | シルバー / スペースグレイ / ゴールド | ミッドナイト / スターライト / シルバー |
デザイン | Series 4〜6と同じラウンド型 | Series 8に近い仕上げ、背面素材が刷新 |
背面 | コンポジット素材 | ナイロン複合素材+再生プラスチック(環境配慮) |
➡ 外観の大きな違いはありませんが、第2世代ではカラーラインナップが刷新され、より現行iPhoneと調和する色合いになっています。背面の素材もアップデートされ、軽量化と環境配慮が進みました。
プロセッサと処理性能
項目 | SE(第1世代) | SE(第2世代) |
---|---|---|
チップ | S5 SiP(デュアルコア) | S8 SiP(デュアルコア) |
処理性能 | iPhone 11相当 | Series 8/Ultraと同等の処理性能 |
ストレージ | 32GB | 32GB |
➡ 最大の進化ポイントはチップ性能です。第1世代のS5チップでも日常使いに大きな不満はなかったものの、第2世代のS8は最新のSeries 8やUltraと同じチップで、アプリ起動や操作レスポンスがより高速かつ長期的に快適です。将来のwatchOSアップデート対応期間にも期待できます。
機能面の比較
項目 | SE(第1世代) | SE(第2世代) |
---|---|---|
常時表示ディスプレイ | 非対応 | 非対応 |
ECG / 血中酸素 | 非対応 | 非対応 |
転倒検出 | ○ | ○ |
衝突事故検出 | × | ○(新搭載) |
コンパス | ○ | ○ |
高度計 | 常時オン高度計なし | 常時オン高度計対応 |
耐水性能 | 50m耐水 | 50m耐水 |
➡ 第2世代で新たに加わったのは 衝突事故検出 と 常時オンの高度計。特に衝突事故検出は、車やバイクでの万一の事故時に自動的に緊急通報できる安心感があります。
バッテリーと充電
項目 | SE(第1世代) | SE(第2世代) |
---|---|---|
駆動時間 | 最大18時間 | 最大18時間(ほぼ同等) |
充電速度 | 通常充電 | 通常充電(高速充電非対応) |
➡ バッテリー駆動時間と充電速度は大きな進化はありません。毎日の充電習慣が必要なのは両機種共通です。
総合比較まとめ
- 進化点
- 最新チップ(S8 SiP)搭載で動作がサクサク
- 衝突事故検出の追加で安全性アップ
- 常時オン高度計で登山・アウトドアに強く
- 新しいカラーバリエーションでファッション性向上
- 環境に配慮した背面素材へ変更
- 据え置き/変わらない点
- デザインやサイズ感はほぼ同じ
- バッテリー駆動時間は最大18時間
- 常時表示ディスプレイやECG/血中酸素は未搭載
Apple Watch SE 第2世代 を使用した私の体験談

出典:Apple
私はApple Watch SE(第2世代) を購入してから、最初の1か月、さらに5か月と継続して使用してきました。スマートウォッチを日常に取り入れるのは初めてでしたが、使い続ける中で「便利さ」と「物足りなさ」の両方を肌で感じました。ここでは、実際の生活の流れに沿って、良かった点と不満に思った点を正直にお話しします。
購入の経緯と第一印象
私は2023年のApple Store初売りでApple Watch SE(第2世代)を購入しました。カラーはミッドナイト(40mm GPSモデル)、バンドはスポーツバンドを選択。初めてのApple Watchということもあり、まずはエントリーモデルで十分と考えました。装着してみると非常に軽く、手首にしっかり馴染んで「これなら一日中着けても苦にならない」と安心したのを覚えています。
日常生活で感じたこと
- 通知の快適さ
iPhoneをポケットやバッグに入れたままでも、腕で通知を確認できるのは想像以上に快適でした。LINEやメールの確認、ちょっとしたリマインダーの表示だけでも生活のテンポが変わります。特に仕事中や移動中に「わざわざスマホを取り出す」手間がなくなり、通知に振り回されずに済むようになりました。 - Suicaの便利さ
通勤時に改札で手首をかざすだけで通過できるのは感動的でした。特にApple Watch SEはSuicaの定期券に対応しているので、通学・通勤での利便性が段違いです。iPhoneを取り出す必要がなくなり、雨の日や荷物が多い日でもスムーズでした。 - 運動・フィットネスの習慣化
私は普段サイクリングをするのですが、ワークアウトアプリで走行距離や消費カロリーをリアルタイムで確認できるのは大きなモチベーションにつながりました。- アクティビティリングが1日の活動量を「見える化」してくれるので、「もう少し歩こう」と自然に思えるようになった
- バッジ機能で「毎日継続しよう」という気持ちが強くなり、結果的に運動習慣が定着した
- ダイエット効果もあり、使用を始めてから月に1.5kg前後の減量を達成できました
健康管理での実体験
- 心拍数計測:運動中の心拍数がほぼリアルタイムで表示されるため、無理のないペース配分に役立ちました。専用機器と比べても誤差は小さく信頼できる精度です。
- 睡眠トラッキング:就寝・起床時間が正確で、深い睡眠がどのくらい取れているかグラフで確認できます。実際に「睡眠前のストレッチ」を取り入れて深い睡眠の割合が増えたのは面白い発見でした。
- 呼吸数・異常心拍の検知:夜間に「心拍数が高め」と通知されたことがあり、その後の生活習慣の見直しにつながりました。
バッテリーに関する正直な感想
Apple Watch唯一の弱点と感じたのはバッテリー持ちです。私の使い方(通知ON+サイクリング計測+睡眠ログ)では、おおよそ24〜30時間で充電が必要でした。つまり、毎日どこかで充電するのが前提です。
また、高速充電に非対応のため、34%から100%まで充電するのに約1時間半かかりました。入浴中や準備中にサッと充電してフルに戻すことは難しく、「もう少し充電が速ければ完璧なのに」と感じることも多かったです。
使い方の工夫とアクセサリー
- 省電力設定:長時間外出時にはオンにしてバッテリー不安を軽減しました。
- 文字盤のカスタマイズ:普段は「モジュラー」を使用し、ワークアウト・タイマー・心拍・天気をワンタップで起動できるようにしています。
- AssistiveTouch(ハンドジェスチャー):冬のサイクリングで手袋をしたまま操作でき、とても助かりました。
- 保護カバー:使用中に机や壁に当てることが意外と多く、カバーのおかげで傷が防げました。これは購入と同時に揃えて正解だったと思います。
長期使用でわかったこと
5か月間使い続けて実感したのは、Apple Watch は「瞬間的な操作に向いている」ということです。通知の確認やワークアウト開始、時間チェックなど、数秒で済む操作に特化しており、長時間画面を触るのは向いていません。実際、文字入力や複雑な操作はiPhoneに任せ、Apple Watchは「サッと使うデバイス」として割り切ると非常に快適でした。
また、Apple Watchはメンテナンスが必要です。運動後は汗がケースやバンドの隙間に入り込むため、水洗いと拭き取りを習慣化しました。スポーツバンドは水に強く、洗いやすいので選んで正解でした。
体験談まとめ
Apple Watch SE(第2世代) は、私に十分な満足感を与えてくれました。特に通知・Suica・運動管理の3つは日常生活の質を大きく変えてくれた機能です。一方で、バッテリーの短さと充電の遅さは唯一の不満点。ただし、毎日充電する習慣がある人にとっては問題にならないかもしれません。
総合的に見て、Apple Watch SE(第2世代)は「生活を便利にしつつ、健康を意識させてくれる最適な相棒」だと感じています。
Apple Watch SE 第2世代 に関するQ&A

Q. 40mmと44mmのどちらを選ぶべき?
・手首が細めなら40mm、視認性重視やバッテリー余裕が欲しいなら44mmがおすすめです。
Q. GPSモデルとCellular(通信)モデルの違いは?
・CellularはiPhoneが近くになくても単独で通話・通信が可能(別途回線契約が必要)。外ランや子どもの見守り(ファミリー共有設定)に有利です。
Q. バッテリーを少しでも長持ちさせるコツは?
・省電力設定、不要な常時測位/通知の見直し、画面輝度自動、文字盤のコンプリケーションを絞るのが効きます。
Q. 高速充電は使えますか?
・SE(第2世代)は非対応です。短時間充電を前提にするなら上位機が有利です。
Q. お風呂やサウナで使って大丈夫?
・WR50で水泳はOKですが、高温のサウナや石鹸/シャンプー環境は非推奨です。入浴時は外しましょう。
Q. 睡眠トラッキングは快適?
・ケースが薄く軽いので装着性は良好。就寝/起床検出が正確で、呼吸数やステージ可視化が役立ちます。
Q. Suicaの通勤定期は使える?
・対応しています。改札を腕で通過でき、通勤時間が快適になります。
Q. 健康系センサーは何が搭載?
・心拍・転倒検出・衝突事故検出・不規則な心拍リズム通知は対応。ECG/血中酸素は非搭載です。
Q. 日本語入力は?
・音声入力とScribbleが中心。日本語のフルキーボードは使えません。長文はiPhoneで。
Q. iPhoneなしでも使える?
・初期設定と日常の多くの機能でiPhoneが必要です(Cellular+ファミリー共有設定なら例外的に単独運用可)。
Q. 運動の精度は?
・歩数の誤差は私の検証で約4%、心拍追従も優秀。GPSのトラックも安定しており、日常〜趣味レベルの運動なら十分信頼できます。
Q. 保護カバーやバンドは必要?
・本体をよくぶつけるなら保護カバー推奨。バンドは運動=スポーツバンド、仕事=金属/カーボン系など使い分けると満足度が上がります。
Apple Watch SE 第2世代 が向いている人・向いていない人

出典:Apple
Apple Watch SE(第2世代) は、「必要な機能をしっかり備えつつ価格を抑えた、ちょうどいいスマートウォッチ」です。ただし、全ての人に最適というわけではありません。ここでは、私の使用経験を踏まえつつ、Apple Watch SE(第2世代) がどんな人に向いているのか、逆にあまり向かない人はどんなタイプかを具体的に解説します。
Apple Watch SE 第2世代 が向いている人
- 初めてApple Watchを買う人
→ 上位モデルのような常時表示やECG(心電図)、血中酸素センサーがなくても、日常に必要な通知・決済・健康管理機能は十分揃っています。初めての一台として最適です。 - iPhoneを日常的に使っている人
→ Apple WatchはiPhoneとの連携が前提なので、iPhoneユーザーであれば相性抜群。通知確認やアプリ連携で生活がスムーズになります。 - SuicaやApple Payをよく使う人
→ 改札で腕をかざすだけで通過でき、Suica定期券にも対応。コンビニや自販機での支払いもスムーズです。電車通勤・通学する人に特に便利です。 - 運動や健康管理を習慣化したい人
→ アクティビティリング、心拍数計測、睡眠ログなどがモチベーションを高めます。運動不足を感じている人や、ダイエット目的の人にも効果的です。 - デザインやファッションを楽しみたい人
→ 豊富な文字盤や交換バンドにより、その日の気分やシーンに合わせて着せ替えできます。仕事、カジュアル、スポーツと幅広いシーンに対応。 - 軽量で装着感の良いスマートウォッチが欲しい人
→ 40mmで約27g、44mmでも33g程度と非常に軽量。睡眠時に着けても気にならず、1日中装着しても負担が少ないです。
Apple Watch SE 第2世代 が向いていない人
- バッテリー持ちを最優先する人
→ SE(第2世代)は公式で最大18時間、実使用で24〜30時間程度。毎日の充電が必須です。数日充電なしで使いたい人には不向きです。 - 医療レベルのヘルスケア機能を求める人
→ 心電図(ECG)、血中酸素濃度、体温測定などは非搭載。持病の管理や詳細な健康データを重視する人は、Series 8/9やUltraの方が適しています。 - 常時表示ディスプレイが必須な人
→ SEは「手首を上げた時だけ表示」仕様。仕事やスポーツ中に“常に時刻や数値を見たい”という人にはSeries 8以降のモデルが向いています。 - 高速充電を期待している人
→ SEは高速充電に非対応。フル充電には1時間以上かかるため、忙しい合間にサッと充電したい人には不便に感じるかもしれません。 - 高級感を重視する人
→ ケース素材はアルミのみ。ステンレスやチタンのような重厚感を求める人には上位モデルが適しています。 - iPhoneを持っていない人
→ Apple WatchはiPhoneがないと基本的にセットアップできません。Androidユーザーは選択肢に入りません。
まとめ
- 向いている人 → 「初めてApple Watchを使う人」「通知・Suica・健康管理を気軽に取り入れたい人」「デザインのカスタマイズを楽しみたい人」
- 向いていない人 → 「バッテリーを長持ちさせたい人」「高度なヘルスケア機能を重視する人」「高級感やステータス性を求める人」
Apple Watch SE(第2世代) は、ライト〜ミドルユーザー向けの“万能なエントリーモデル”です。必要十分な機能を備えつつ、価格を抑えたい人にとって最もコスパの高い選択肢だと言えます。
Apple Watch SE 第2世代 レビューまとめ

Apple Watch SE(第2世代) は、実際に数か月使ってみて「ちょうど良い」スマートウォッチだと感じました。必要な機能はしっかり揃っており、価格も上位モデルに比べて抑えられているため、初めてApple Watchを使う人にとって最適な選択肢です。ここでは、体験を踏まえて総合評価を整理します。
総合的な評価ポイント
- 性能と操作性
- S8チップ搭載で動作はサクサク。アプリ起動や画面切り替えでストレスを感じません。
- 上位機種と同等の処理性能を持ちながら価格を抑えているのは大きな魅力です。
- 健康・運動管理機能
- 心拍数・消費カロリー・睡眠トラッキングなどの基本機能は十分な精度。
- アクティビティリングやバッジで運動を継続しやすく、ダイエットや健康習慣の定着に役立ちました。
- 生活の利便性
- Suica定期券対応やApple Payで日常の支払いがスムーズに。
- 通知確認、リマインダー、タイマーなど「ちょっとした動作」を手首で完結できる便利さは、一度体験すると手放せません。
- デザインとカスタマイズ性
- シンプルで軽量なアルミケースは快適な装着感。
- バンドや文字盤の種類が豊富で、シーンや気分に合わせて着せ替えできる楽しさがあります。
不満点・惜しい点
- バッテリー持ち:実際は1日〜1日半で充電必須。数日持たせたい人には不向き。
- 充電速度:高速充電に非対応。フル充電に1時間以上かかるため、スキマ時間での充電運用はやや不便。
- 常時表示ディスプレイ非対応:腕を上げたときだけ点灯する仕様。常に時刻を確認したい人には物足りない。
- 医療向けセンサー非搭載:心電図や血中酸素を重視する人はSeries 8以降が必要。
他モデルとの住み分け
- SE(第2世代):日常使いに必要十分、コスパ重視。
- Series 8/9:常時表示やECG・血中酸素など「健康モニタリングをさらに深めたい人」向け。
- Ultra:アウトドア・スポーツ特化。タフネス性能や大容量バッテリーが必要な人向け。
実際に使ってわかった魅力
私の場合、通知確認・運動管理・Suica定期券の3つが生活に直結して役立ちました。特にアクティビティリングが運動習慣を自然にサポートしてくれたのは大きな発見です。反対に、バッテリーの短さや高速充電非対応は気になりましたが、「毎日充電する習慣」がある人にとっては大きなデメリットではないとも感じました。
Apple Watch SE 第2世代 レビュー総評
Apple Watch SE(第2世代)は、「最初の1本」にふさわしい万能モデルです。価格と性能のバランスが優れており、iPhoneユーザーであれば生活を一段階便利にしてくれることは間違いありません。
- 「スマートウォッチに興味があるけど高いモデルは不安」
- 「健康管理や運動の習慣化をサポートしてほしい」
- 「SuicaやApple Payをフル活用したい」
こうした人には特におすすめできるモデルです。逆に、常時表示や医療級センサー、高速充電を強く求める人には上位機種の選択が良いでしょう。
