スマートフォンが生活の中心となった今、外出先でバッテリー切れになるのは誰にとっても避けたいトラブルです。特に地図アプリやSNS、動画視聴などでバッテリーを多く消費する現代のライフスタイルでは、信頼できるモバイルバッテリーの存在は欠かせません。
Anker(アンカー)は、これまでも数多くの高品質なモバイルバッテリーを世に送り出してきたブランドですが、今回登場した「MagGo Power Bank (10000mAh Slim)」はその中でも注目すべき一台です。名前の通り、スリムでスタイリッシュなボディに1万mAhの大容量を備え、さらにMagSafeに対応したワイヤレス充電機能を搭載しています。
本モデルの最大の特長は、最新規格「Qi2」に対応している点です。これにより、iPhone 12以降のモデルであれば最大15Wの高速ワイヤレス充電が可能。また、USB-Cによる30Wの有線急速充電にも対応しており、スマホだけでなくタブレットなどへの充電もこなせる汎用性の高さを備えています。
今回の記事では、このMagGo Power Bank Slimモデルを実際に使用し、デザインや使い勝手、スペック面、他機種との比較などを詳しくレビューしていきます。購入を検討している方にとって、製品選びの参考になれば幸いです。

- Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh とは?
- Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh の外観とデザイン
- Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh のスペック詳細
- Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh と従来型の比較
- Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh を使用した私の体験談
- Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh に関するQ&A
- Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh が向いている人・向いていない人
- Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh レビューまとめ
Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh とは?

出典:Anker
Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh は、Ankerが展開するMagSafe対応のモバイルバッテリーシリーズの一つで、特にiPhoneユーザー向けに設計された製品です。中でも「10000mAh Slim」モデルは、スリムで持ち運びやすい設計に加え、Qi2規格に対応したワイヤレス充電を搭載しています。
Qi2は、MagSafeと互換性を持ちながら、最大15Wの高速充電を可能とする新しいワイヤレス充電規格です。このため、iPhone 12以降のモデルであれば、ケーブル不要でスマートに充電が行えます。マグネット式でズレる心配が少なく、安定した吸着によってデバイスとの一体感も高まります。
また、MagGo Power BankはUSB-Cポートを搭載しており、最大30Wの出力で有線急速充電にも対応しています。スマートフォンやタブレット、さらには一部の小型ノートパソコンにも対応可能です。パススルー充電にも対応しているため、本体を充電しながらデバイスにも給電できる点も大きな魅力です。
デザイン面でも、マット仕上げのボディとカラーバリエーションが魅力的で、スタイリッシュに使いたいユーザーにもぴったり。実用性と美しさを兼ね備えた、現代のライフスタイルにマッチした次世代型モバイルバッテリーです。
MagGo Power Bankは、Ankerが展開するMagSafe対応のモバイルバッテリーシリーズの一つで、最新規格「Qi2」に対応したモデルです。iPhone 12以降のモデルにマグネットでピタッと装着でき、最大15Wのワイヤレス充電が可能。さらに、USB-Cケーブルによる最大30Wの急速充電にも対応しており、利便性とパフォーマンスを両立しています。
Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh の外観とデザイン

出典:Anker
MagGo Power Bank Slimモデルは、その名の通り厚さ約15mmという極薄設計が特長で、携帯性を重視するユーザーに最適な形状をしています。サイズは約107×66mmで、手のひらにすっぽり収まるコンパクトなボディ。重量は約206gとやや重めではありますが、1万mAhの大容量を考慮すれば十分に許容範囲内です。
本体の表面はマット仕上げとなっており、指紋が付きにくく、触った感触もサラサラとしていて滑りにくい構造です。高級感のある落ち着いた質感で、ビジネスシーンにもマッチします。また、金属フレームと樹脂のバランスがとても良く、側面のシルバー部分は微細なダイヤモンドカットが施されており、視覚的にもアクセントが効いています。
カラー展開は、ホワイト・ブラック・ピンク・ミントブルーの4色が用意されており、性別や使用シーンを問わず幅広いユーザーに対応。特にホワイトモデルは清潔感があり、Apple製品との組み合わせにおいて非常に美しい一体感が得られます。一方で、ホワイトモデルは色移りしやすいため、デニムのポケットなどへの収納には注意が必要です。
本体にはLEDインジケーターが搭載されており、電源ボタンを押すことで残量が一目で分かる仕様となっています。必要最低限の表示にとどめることで、デザインのミニマルさを損なわず、スマートな外観を維持しています。
スタンド機能はこのSlimモデルには備わっていませんが、そのぶん厚みを抑え、よりシンプルで洗練されたデザインに仕上げられています。バッグの中でもかさばらず、持ち運びやすい点も高評価です。
Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh のスペック詳細

出典:Anker
Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh は、日常使いから旅行・出張まで幅広く対応できる設計になっており、以下のような詳細スペックを備えています。
項目 | 詳細 |
---|---|
バッテリー容量 | 10000mAh(リチウムポリマー電池) |
ワイヤレス充電出力 | 最大15W(Qi2対応。iPhoneでは最大15W、Androidでは5W〜最大7.5W程度) |
USB-C出力 | 最大30W(Power Delivery対応。iPhoneやiPad、軽量ノートPCにも給電可能) |
USB-C入力 | 最大30W(急速充電器使用時に約2.5時間で満充電) |
同時出力(有線+無線) | 合計最大17W(例:ワイヤレス5W+有線12W) |
サイズ | 約107×66×15mm(薄型設計で持ち運びやすい) |
重量 | 約206g(モバイルバッテリーとしては標準的) |
スタンド機能 | なし(スタンド付きモデルも別途展開) |
パススルー充電 | 対応(本体充電中にスマホへの給電が可能) |
マグネット機能 | MagSafe互換マグネット搭載(対応ケース必須) |
対応端末 | iPhone 12以降(MagSafe対応)、Qi対応Android端末(マグネット付きケース推奨) |
カラー展開 | ホワイト、ブラック、ピンク、ミントブルー |
保護機能 | アクティブシールド2.0(過充電防止・温度管理) |
このように、ワイヤレスでも有線でも実用的な出力性能を持ち、薄型・軽量ながら高性能なモバイルバッテリーに仕上がっています。特にiPhoneユーザーにとっては、Qi2とMagSafeの両対応による高い充電効率と快適性が大きな魅力です。
Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh と従来型の比較

出典:Anker
前モデルにあたるMagGo Power Bank(従来型)と、今回のSlimモデルを比較すると、デザイン・機能性のバランスに違いが見られます。
項目 | MagGo Slim (本モデル) | MagGo Power Bank(従来型) |
厚み | 約15mm | 約20mm〜22mm前後 |
重量 | 約206g | 約220g〜230g |
バッテリー容量 | 10000mAh | 10000mAh |
ワイヤレス出力 | 最大15W(Qi2対応) | 最大15W(MagSafe準拠) |
USB-C出力 | 最大30W(PD対応) | 最大27W前後(モデルによる) |
USB-C入力 | 最大30W | 約20〜30W(モデルにより変動) |
スタンド機能 | なし | あり(内蔵型スタンド付き) |
残量表示 | LEDインジケーター | デジタルディスプレイ(%表示) |
カラー展開 | 4色(ホワイト、ブラック、ピンク、ミントブルー) | 主にブラック・ホワイトなど(モデルにより異なる) |
デザイン | 極薄・ミニマル・フラット設計 | やや厚め・スタンド付きの実用性重視 |
Slimモデルの最大の利点はその薄さと軽さにあり、カバンやポケットに入れてもかさばらず、持ち運びに非常に便利です。一方、従来モデルはスタンド機能や視認性の高いディスプレイを備え、机上での動画視聴やデスクワーク時に向いています。
また、SlimモデルはQi2対応となっており、より効率的で安定したワイヤレス充電が可能です。従来モデルでも15Wの出力は可能でしたが、充電速度の安定性や温度管理といった面でSlimモデルに分があります。
使用シーンに応じて、より薄さとデザイン性を重視するならSlimモデル、据え置きでの実用性や表示機能を求めるなら従来型がおすすめです。
Slimモデルは携帯性に優れる反面、スタンド機能やディスプレイなどの利便性はやや控えめになっています。
Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh を使用した私の体験談

※画像はイメージです。
実際にiPhone 15 ProにMagGo Slimを装着して使用してみたところ、マグネットの吸着力は非常に強力で、軽く振ってもズレることがなく、しっかりと固定されていました。薄型設計のおかげでポケットにスッと収まり、かさばらないため外出時の持ち運びにも大変便利です。出先でのワイヤレス充電中も不安定さを感じることはほとんどなく、快適に利用できました。
USB-Cによる有線充電も試してみたところ、iPad Proへの充電時には25W前後の安定した出力を確認でき、タブレットや小型ノートPCにも実用的だと感じました。また、パススルー充電を活用し、モバイルバッテリー自体を充電しながらスマートフォンも同時に充電できる点は、自宅でも旅行先でも便利です。
個人的に便利だと感じたのは、LEDインジケーターによる残量表示です。残量がざっくりとわかるだけでも安心感があり、使い終わる前に充電のタイミングが掴めるのはありがたいです。一方で、細かい数値が表示されないため、より正確な残量管理をしたい方には物足りないかもしれません。
なお、使用中に気になった点としては、使用するスマホケースによってはマグネットの吸着が不安定になることがあります。特にケースに厚みや段差があると、磁力が十分に働かず、位置がズレて充電が止まってしまう可能性があります。また、ホワイトモデルをデニム素材のポケットに入れた際、表面に青っぽい色移りが発生しました。マットな仕上げが美しい反面、素材の色移りには注意が必要です。
全体として、日常使いから旅行時の予備電源としてまで安心して使える、完成度の高いモバイルバッテリーだと感じました。特にMagSafeに対応したiPhoneユーザーにとっては、手放せない一台になると思います。
Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh に関するQ&A

※画像はイメージです。
Q. Androidでも使えますか?
・MagSafe非対応のAndroid端末でも、Qi対応+マグネット付きケースであれば使用可能です。
Q. パソコンの充電にも使えますか?
・最大30Wの出力が可能ですが、ノートPC全体のフル充電にはパワー不足です。短時間の応急使用には対応可能です。
Q. パススルー充電は可能ですか?
・可能です。充電しながらスマホにも給電できます。
Q. ケースを付けたまま充電できますか?
・一部の分厚いケースや形状によっては、マグネットが安定しないことがあります。
Q. 満充電までどれくらい時間がかかりますか?
・最大30Wの入力で約2.5時間です。
Q. iPhone 15 Pro Maxは何回充電できますか?
・約1回+α(フル充電+10%程度)となります。
Q. ワイヤレスと有線を同時に使えますか?
・同時充電も可能ですが、出力は分配されます(例:有線12W+無線5Wなど)。
Q. スタンド付きモデルはありますか?
・別型番でスタンド付きのMagGo Power Bankも販売されています。
Q. 充電中に発熱はありますか?
・アクティブシールド2.0により発熱は抑えられていますが、長時間使用時には若干の温かみを感じます。
Q. Qi2とMagSafeは何が違うのですか?
・Qi2はMagSafeと互換性がある新しい無線充電規格で、最大15Wの充電が可能です。
Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh が向いている人・向いていない人

出典:Anker
Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh は、ライフスタイルや利用目的によって向き・不向きが分かれる製品です。ここではそれぞれの特徴を詳しく紹介します。
Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh が向いている人
iPhone 12以降を利用しており、MagSafeやQi2に対応したワイヤレス充電の利便性を最大限に活用したい方です。ケーブルを使わずにスマートに充電したい人や、ポケットやバッグに入れてもかさばらない薄型のモバイルバッテリーを探している人には最適です。外出時のサブバッテリーとしても活躍し、Apple製品とのデザインの統一感を大切にしたい方には特におすすめです。また、必要最低限の機能だけを備えたミニマルなデバイスが好きな方にも適しています。
Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh が向いていない人
複数のデバイスを同時に充電したい方や、ノートパソコンなどの電力消費が大きい機器を頻繁に充電する予定がある方です。スタンド機能がないため、スマホを立てかけて動画を視聴したいといった使い方にはやや不便です。また、バッテリー残量を正確な数値で把握したい方には、LEDインジケーター表示だけでは物足りないかもしれません。Androidユーザーの中でも、Qiに非対応の端末を使っている方は、充電の安定性やマグネット吸着の面で制限を感じる可能性があります。
この製品は特に、外出時のサブ充電として軽量・スリムなモデルを探しているiPhoneユーザーに最適です。一方で、汎用性や拡張性、複数台充電といったニーズには他モデルの方が適している場合があります。一方で、汎用性や拡張性、複数台充電といったニーズには他モデルの方が適している場合があります。
Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh レビューまとめ

※画像はイメージです。
Anker MagGo Power Bank Slim 10000mAh は、デザイン性と機能性を両立した次世代のモバイルバッテリーとして、特にiPhoneユーザーに高い満足感をもたらす製品です。Qi2対応により、MagSafe互換の高速ワイヤレス充電が最大15Wで可能となっており、ケーブル不要でスマートな充電体験を実現します。
加えて、USB-Cポートを通じた最大30Wの出力により、iPhoneやiPadだけでなく、USB-C対応の小型ノートPCや周辺機器への急速充電にも対応。さらに、パススルー充電や同時充電機能など、実用面でも痒いところに手が届く仕様となっています。
デザイン面では、厚さ約15mmのスリムな筐体とマットな仕上げ、選べる4色のカラーバリエーションが特長。Apple製品との親和性が高く、見た目にも所有感を満たしてくれるアイテムです。ただし、スタンドやデジタルディスプレイなどの付加機能は省かれており、多機能モデルを求める方にはやや物足りないかもしれません。
総合的に見て、軽量かつ薄型でありながら、必要十分な充電性能を備えたMagGo Power Bank Slimは、日常使いはもちろん、外出や旅行の際にも頼りになる一台です。デザインと機能のバランスを重視する方にとって、非常に満足度の高い製品といえるでしょう。
