スマートウォッチ市場が成熟する中で、1万円台という価格帯でどこまでの機能が実現できるのか、多くのユーザーが疑問を持っていると思います。特に初めてスマートウォッチを購入する方にとっては、「通知が見られればいい」「でも、健康管理もできたら嬉しい」「LINEも確認したいし、ちょっと通話もできたら便利」……そんな“ちょっと便利”を全部叶えてくれるモデルが求められています。
そこで登場したのが、Amazfit Bip 6 です。
このスマートウォッチは、「コスパの鬼」と呼ばれるにふさわしい存在であり、Amazfitシリーズの中でも特に“価格破壊”の象徴と言えるモデルです。搭載されているのは、高精細なAMOLEDディスプレイ、AIアシスタント(Zepp Flow)、Bluetooth通話、オフラインマップ、LINE通知・返信、そして149種類ものワークアウト対応。さらに家族の健康状態を遠隔で確認できる「ファミリー機能」まで備えており、もはや“エントリーモデル”とは呼べないほどの完成度です。
しかもこれだけの機能を、税込14,800円前後という価格で提供しているのですから驚きです。Apple Watchのような超高機能機種には及ばない部分もありますが、「必要十分、いやそれ以上の機能が揃っている」と断言できる内容になっています。
この記事では、実際に私がAmazfit Bip 6 を約1ヶ月間日常生活で使用してみた感想を交えながら、その魅力と弱点を包み隠さずレビューしていきます。スマートウォッチ選びに迷っている方、初めて購入しようとしている方にこそ読んでいただきたい内容です。

Amazfit (アマズフィット)Bip 6 とは?

出典:Amazfit
Amazfit Bip 6 1万円台という非常に手頃な価格帯でありながら、上位モデルと同等のディスプレイ性能・GPS精度・AIアシスタント機能・通話対応・ファミリーケア機能など、ユーザーのニーズに幅広く応える機能が詰め込まれています。
Amazfitシリーズの中での位置づけ
Amazfitは主に以下のようなラインナップがあります:
- GTR/GTSシリーズ:高級路線。デザイン性や機能性を重視した上位機。
- T-Rexシリーズ:アウトドア・タフネスモデル。
- Active/Popシリーズ:ミドル〜エントリーモデル。
- Bipシリーズ:軽量・コスパ重視のベーシックモデル。
その中でAmazfit Bip 6 はエントリーモデルの枠に収まりきらない「機能性と価格のバランスに優れた万能モデル」として位置づけられています。
注目すべき特徴
- 高輝度AMOLEDディスプレイ(最大2000ニト)
⇒ 屋外での視認性も抜群。Apple Watch Ultraクラスの明るさ。 - Zepp Flow(AIアシスタント)搭載
⇒ GPT-4oベースの自然な音声アシスタントに対応。タイマー設定や天気の確認、簡易検索なども可能。 - 149種類のワークアウト対応+GPS+オフラインマップ+GPXデータ連携
⇒ ウォーキングやランニングだけでなく、登山・旅先でも活躍。 - LINE通知+返信(Android)対応、Bluetooth通話対応
⇒ 連絡の見逃しやスマホ取り出しの手間を最小限に。 - ファミリーケア機能
⇒ 別のBip 6を家族に持たせれば、歩数や睡眠時間をアプリから遠隔確認可能。高齢の親の見守りにも最適。 - Zeppアプリとの連携による拡張性
⇒ 文字盤追加、健康データの一元管理、リマインダーアプリの導入など、スマホと連携することで利便性が大きく向上します。
Amazfit Bip 6 のコンセプト
Amazfit Bip 6 の製品コンセプトは明快です。
「すべての人に手の届く価格で、安心・快適・便利なスマートライフを。」
このコンセプトは、初めてスマートウォッチを使う人はもちろん、すでに高価格帯モデルを使っていたユーザーにとっても、必要十分な機能を再確認させてくれる設計思想に基づいています。
Amazfit (アマズフィット)Bip 6 の外観とデザイン

出典:Amazfit
ミニマルで洗練されたデザイン
Amazfit Bip 6 の第一印象は、「ミニマルで高級感のある見た目」です。スマートウォッチとしての主張はありつつも、ビジネスシーンやカジュアルファッションにも自然に馴染む、絶妙なバランスが取れています。
本体は直線と曲線をバランスよく取り入れた角丸長方形型のフェイスを採用しており、やや丸みを帯びたエッジ処理が、視覚的にも触感的にも優しく感じられます。
カラーバリエーション
カラーバリエーションは以下の4色展開です:
カラー名 | 特徴 |
---|---|
ブラック | 最もシンプルでビジネスシーンにも最適 |
チャコール | グレーがかった上品な色合いで高級感あり |
ストーン | チタン風のカラーで洗練された印象 |
レッド | スポーティでアクティブな印象が強い |
特に「ストーン」カラーは、チタン調の質感と相まって、上位モデルと錯覚するほどの見栄えがあります。
ディスプレイ:1.97インチ AMOLED採用
Amazfit Bip 6 の最大の外観上の特徴は、1.97インチの大画面AMOLEDディスプレイです。
- 解像度:390×450px(PPI:302)
- 表面ガラス:強化ガラス(2.5Dカーブ)
- 最大輝度:2000ニト
屋外の直射日光下でも明るく見やすく、色鮮やかで非常に視認性が高いです。ベゼルはやや太めですが、背景が黒の文字盤を使用することで一体感が出て、見た目以上にスマートに感じられます。
本体サイズ・重量・装着感
- 縦:46.3mm
- 横:40.2mm
- 厚さ:10.45mm(センサー部を除く)
- 重量:約45g(バンド込み)
数値だけ見ると大きめですが、アルミニウム合金と樹脂のハイブリッド構造により非常に軽量で腕への負担が少ないのが特徴です。1日中つけていても疲れにくく、就寝時の装着もストレスを感じませんでした。
サイドボタン・スピーカー・マイク配置
- 右側に物理ボタン2つ(上がテクスチャー付き)
- 上ボタン:ホーム、ショートカット割り当て可能
- 下ボタン:ワークアウト一覧など割り当て可能
- マイク穴とスピーカー穴も側面に配置
- Bluetooth通話や音声アシスタント使用時に活躍
細かい部分ですが、ボタンのクリック感も良好で、「安っぽさ」は皆無です。
バンド:22mm シリコンバンド(通気性◎)
付属のバンドは穴あきタイプのシリコンバンドで、通気性に優れています。夏場や運動中など、汗をかきやすい状況でも蒸れにくく快適です。
また、バンドはクイックリリース方式を採用しており、ワンタッチで交換可能。22mm幅に対応しているため、サードパーティ製のバンドとも互換性があり、シーンに応じたコーディネートが楽しめます。
文字盤:デザイン性の高いウォッチフェイス
標準搭載の文字盤は複数種類あり、さらにZeppアプリ経由で491種類以上の無料文字盤を追加可能。アナログ風、ミニマル系、スポーティ、デジタル系など、豊富なバリエーションが用意されています。
また、常時表示(AOD)にも対応しており、AOD専用の文字盤が設定されているため、視認性と省電力性を両立しています。
装着イメージ
私の手首周り約15cmに対して、装着時のフィット感は非常に良好でした。ベルト穴は細かく刻まれており、手首の太さに合わせて細かく調整できる点も高評価です。
バンドの余り部分は内側に収納できる設計になっており、見た目もすっきりしています。
見た目でも満足できる「価格破壊モデル」
見た目の印象、質感、装着感、視認性のすべてにおいて、価格帯を超えた完成度を感じました。とても1万円台の製品とは思えないデザインで、「安っぽさを感じないスマートウォッチが欲しい」という方にも自信を持っておすすめできます。
Amazfit (アマズフィット)Bip 6 のスペック詳細

出典:Amazfit
Amazfit Bip 6 は、価格帯からは想像できないほど多機能・高性能なスマートウォッチです。このセクションでは、主要スペックを表とともに詳細に解説していきます。
基本スペック一覧
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | Amazfit Bip 6 |
カラー展開 | ブラック/チャコール/ストーン/レッド |
本体サイズ | 約46.3×40.2×10.45mm(センサー部除く) |
重量 | 約45g(バンド込み実測値) |
バンド幅 | 22mm(クイックリリース式) |
材質(本体) | アルミニウム合金+繊維強化樹脂 |
材質(バンド) | 穴あきタイプのシリコンバンド |
ディスプレイ
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 1.97インチ |
種類 | AMOLED(有機EL) |
解像度 | 390×450ピクセル |
ピクセル密度 | 約302ppi |
輝度 | 最大2,000ニト(自動調光対応) |
表面処理 | 強化ガラス(2.5D曲面ガラス) |
常時表示 | 対応(AOD専用デザインあり) |
特に輝度2000ニトという数値はスマートウォッチとしては非常に明るく、Apple Watch Ultraと同等レベルの視認性を実現。屋外でもはっきりと情報が読み取れます。
バッテリー性能
項目 | 詳細 |
---|---|
容量 | 340mAh |
充電方式 | マグネット式クレードル(USB-C接続) |
付属ケーブル | USB-Cケーブルは別売り(注意) |
公称稼働時間 | 約14日(標準使用)、6日(ヘビーユース) |
実測(筆者使用時) | 約5~6日(AODオン時)、約10日(AODオフ時) |
充電時間 | 約2時間弱でフル充電可能 |
バッテリー持ちは非常に優秀で、AODをオンにしても1週間近く使用可能です。毎日の充電が不要なので、ストレスフリーです。
センサー類
センサー名 | 機能概要 |
---|---|
BioTracker PPGセンサー 6.0 | 心拍数/血中酸素/ストレス/HRV(心拍変動) |
加速度センサー | 歩数/活動量計測 |
ジャイロセンサー | モーション検出 |
地磁気センサー | 方位計測、コンパス |
照度センサー | 自動輝度調整 |
マイク&スピーカー | 通話/音声アシスタント対応 |
Amazfit Bip 6 は上位モデルと同等の第6世代センサーを搭載しており、計測精度も非常に高いです。特にHRV(自律神経の状態)測定が24時間対応している点が、ヘルスケア意識の高いユーザーに好評です。
GPS・マップ機能
項目 | 詳細 |
---|---|
衛星測位方式 | 5種類対応(GPS/GLONASS/Galileo/BDS/QZSS) |
精度 | 高精度な軌跡記録が可能(屋外でも安定) |
オフラインマップ | 対応(ZeppアプリでGPXデータDL可) |
ターンバイターンナビ | 対応(簡易ナビとして使用可能) |
登山や旅行、ランニングで役立つ機能が充実しています。特にオフラインマップは、地図アプリを開かなくてもスマートウォッチ単体でルート確認ができるのが魅力です。
ヘルスケア・ライフログ機能
項目 | 対応状況 |
---|---|
心拍数モニタリング | ○(24時間対応) |
血中酸素レベル(SpO2) | ○(手動・自動) |
ストレスレベル計測 | ○ |
HRV測定 | ○(自律神経の安定性チェック) |
睡眠モニタリング | ○(深い・浅い・REM・昼寝対応) |
スタンドアラート | ○ |
女性の健康管理 | ○(生理周期・予測など) |
呼吸エクササイズ | ○ |
日々の健康管理はもちろん、ストレスや回復傾向の把握にも対応しており、リラクゼーション機能も充実しています。
スマート機能・その他
機能 | 詳細 |
---|---|
通知対応 | 電話/LINE/メール/SNS/ニュース等 |
通話機能 | Bluetooth通話(マイク&スピーカー搭載) |
LINE通話 | 一部Android機種で対応(iPhone非対応) |
LINE返信 | Androidのみ対応(音声・定型文・AI) |
音楽保存/再生 | ○(本体保存&Bluetoothイヤホン対応) |
Zepp Flow(AI) | 搭載(GPT-4oベースの音声アシスタント) |
文字盤 | 標準+491種類以上(AOD含む) |
ストップウォッチ・アラーム・天気・カレンダー・電卓 | すべて搭載 |
防水 | 5ATM(水深50m相当) |
ファミリーケア | 遠隔で家族の歩数・睡眠など確認可能 |
UI・操作性
- 左右スワイプでアプリ切り替え
- 上下スワイプで通知・コントロールパネル
- 物理ボタン2つにカスタム割り当て可能
- 長押しでZepp Flow起動など設定柔軟
接続と対応アプリ
| 接続方式 | Bluetooth 5.2 |
| 対応OS | Android/iOS両対応(機能差あり) |
| アプリ | Zeppアプリ(iOS/Android) |
| アプリ機能 | 文字盤追加/健康データ閲覧/マップDL/設定管理等 |
総評:スペックだけ見ても“価格バグ”レベル
Amazfit Bip 6 は、スペック表だけを見ても、同価格帯では明らかにオーバースペックな印象を受けます。特にAMOLED+2000ニトのディスプレイ、AI音声アシスタント、GPS+オフラインマップ、LINE対応など、ミドル〜ハイエンド機に匹敵する機能が搭載されていることが強みです。
Amazfit (アマズフィット)Bip 6 とBip 5 やActive 2 の比較

出典:Amazfit
Amazfit Bip 6 は、前モデルであるBip 5、または近い価格帯のAmazfit Active 2と比べても、大幅な進化を遂げています。特に「ディスプレイ性能」「操作性」「AI対応」「マップ機能」「通話性能」など、ユーザー体験に直結するポイントでの向上が目立ちます。
以下に代表的な2機種との比較表を用いて違いを明確に示します。
比較表:Amazfit Bip 6 vs Bip 5 vs Amazfit Active 2
項目 | Bip 5 | Amazfit Active 2 | Bip 6(本機) |
---|---|---|---|
発売時期 | 2023年8月 | 2024年5月 | 2025年2月 |
価格帯 | 約9,800円前後 | 約13,800円前後 | 約14,800円前後 |
ディスプレイ | TFT液晶 1.91インチ | AMOLED 1.75インチ | AMOLED 1.97インチ(2000ニト) |
解像度 | 320×380 | 390×450 | 390×450 |
常時表示(AOD) | × | ○ | ○(AOD専用設計) |
GPS | ○(単衛星) | ○(複数衛星) | ◎(5衛星+高精度) |
オフラインマップ | × | △(簡易ナビ) | ◎(GPX対応+ターンバイターン) |
AIアシスタント | × | Zepp Flow(限定) | Zepp Flow(GPT-4o) |
LINE通知 | ○ | ○ | ◎(通話+返信機能あり※Android) |
LINE返信 | × | × | ○(Androidのみ) |
Bluetooth通話 | × | ○ | ◎(スピーカー・マイク強化) |
通知対応 | △(遅延あり) | ○ | ◎(即時&安定) |
ワークアウト種別 | 約120種 | 約150種 | 149種(自動検出あり) |
スピーカー | × | ○ | ◎(音質向上) |
バッテリー持続 | 約10日 | 最大14日 | 最大14日(AODで6日) |
重量(バンド込み) | 約44g | 約42g | 約45g |
バンド幅 | 22mm | 20mm | 22mm |
ファミリーケア機能 | × | × | ◎(家族健康共有) |
文字盤 | 約70種 | 約200種 | 491種+AOD対応 |
防水性能 | IP68相当 | 5ATM | 5ATM |
UI/操作性 | スワイプ中心 | ボタン+スワイプ | ボタン2つ+高カスタマイズ |
ディスプレイの進化が圧倒的
Bip 5は液晶ディスプレイだったため、屋外での視認性がやや弱く、色味も地味でした。それに対し、Bip 6ではAMOLED+2000ニトという強烈な明るさと発色により、Apple Watch Ultraレベルの屋外視認性を実現。
さらに、AOD(常時表示)対応とAOD専用の文字盤の存在により、「画面がいつでも見やすい」「高級感がある」という実用性とビジュアル面の両立が図られています。
GPS&マップ機能の進化が実用的すぎる
Bip 5ではGPS精度がやや甘く、単一衛星方式で記録も不安定でした。Active 2では改善されましたが、Bip 6では5種類の衛星測位+オフラインマップ対応+ターンバイターンナビまで追加されています。
しかもGPXデータをZeppアプリから取り込むことで、ルートガイドも可能。これはもはやハイエンドアウトドアウォッチの機能です。
Zepp Flow(AI)の進化
Bip 6には、OpenAIのGPT-4oを活用したZepp Flowが標準搭載されています。声での質問や操作が可能で、たとえば次のような使い方が可能です:
- 「明日の天気は?」
- 「3分タイマーをセットして」
- 「今日の歩数を教えて」
- 「東京駅から近いラーメン屋は?」(※一部回答に限る)
従来のBip 5には音声アシスタントが非搭載だったため、まったく別次元の利便性です。
通話・通知・返信機能の強化
従来モデルでは、通知が来るだけで返信は不可、Bluetooth通話も非対応でした。Active 2でようやく通話に対応したものの、Bip 6ではLINE通知・一部通話・AIによる音声返信・定型文返信にまで進化しています。
とくにAndroidユーザーにはこの機能のメリットが大きく、スマホを取り出す手間が大幅に削減されます。
UIと操作性も洗練された
物理ボタン2つ搭載で、上ボタン・下ボタンどちらもショートカット割り当て可能。
さらに、スワイプUIと組み合わせて、スマートフォンのような感覚で快適に操作できます。
Zeppアプリとの連携で、ホーム画面のパネルレイアウトやウィジェットの順序までカスタマイズでき、「自分仕様」に最適化しやすい設計です。
その他の細かな違い
- 文字盤:Bip 6は約491種でダントツ。デザイン性も高く、AOD専用も豊富。
- バンド交換:クイックリリース式で、装着性・通気性も向上。
- ファミリー機能:家族の健康状態を遠隔で確認できるのはBip 6だけ。
- 防水性能:いずれも5ATM対応で日常生活・運動には十分。
総合的に見て:Bip 6は“下克上”レベルの進化
前モデルのBip 5は「価格なり」の性能でしたが、Bip 6は価格を超えた“別格の完成度”に仕上がっています。
特に以下の5点は明確な進化ポイントです:
- 高輝度&常時表示対応のAMOLEDディスプレイ
- GPT-4oベースのAI音声操作
- 高精度GPS+オフラインマップ+ナビ
- LINE通話・返信含む通知強化
- 家族で使える健康共有機能(ファミリーケア)
これらを総合すると、Amazfit Bip 6は「価格に甘えない本気のスマートウォッチ」と言えるでしょう。
Amazfit (アマズフィット)Bip 6 を使用した私の体験談

出典:Amazfit
Amazfit Bip 6 を使い始めてから約1ヶ月、通勤・仕事・プライベート・運動・睡眠まで、あらゆる場面で活用してきました。その中で感じた「良かった点」と「気になった点」を正直にレビューしていきます。
日常使いで感じたメリット
とにかく画面が見やすい!屋外で真価を発揮
まず驚いたのがAMOLEDディスプレイの視認性です。晴天の屋外でスマホを出すのが億劫なときでも、通知や時刻が一目でわかるのは非常に便利でした。
2000ニトの輝度はダテではなく、ランニング中や駅のホームでも情報がしっかり確認できました。
通知の即時性とLINE連携が超便利
スマホを鞄に入れたままでもLINE通知を即座に確認できる点が想像以上に便利でした。特にAndroidスマホとの組み合わせでは、音声入力や定型文での返信も可能なので、スマホを取り出す回数が激減しました。
実際、「了解です」とだけ返したいときに、ワンタップで済むので仕事中でもスムーズです。
Zepp Flowで声だけ操作できる体験はクセになる
AIアシスタント「Zepp Flow」は正直あまり期待していませんでしたが、使ってみると意外と便利。
たとえば、朝の準備中に「今日の天気教えて」や「10分タイマーをセットして」と話しかけると、画面に触れずに操作が完了します。
感覚としては、「手のひらにいるChatGPT」といった印象で、音声認識の精度も良好でした。
睡眠・心拍・ストレスデータで生活習慣が可視化
自動的に測定される睡眠・心拍数・ストレス・HRVのデータは、1週間も使えば自分の“傾向”がつかめてきます。
特に仕事で疲れている日のHRV(自律神経指標)は明らかに低下しており、「自分って意外と無理してたんだな」と客観視できるようになりました。
また、睡眠の質をスコア化してくれるので、夜ふかしした翌朝はしっかり反省させられます。
運動時に感じたメリット
GPS精度が高く、オフラインマップが頼れる
週末のランニングで使ってみたところ、GPSの補足速度が非常に速く、ブレの少ないルート記録が可能でした。
また、旅行で訪れた京都では、あらかじめGPXマップをZeppアプリでダウンロードし、スマートウォッチだけで周辺地図を確認できたのが便利でした。
スマホをポケットから出さずに方向を確認できるのは、地味に大きなストレス軽減です。
ワークアウトの種類が豊富で自動認識も優秀
ランニング・ウォーキング・ストレッチ・筋トレなど、ワークアウトの種類が149種もあるため、自分に合った種目を選べます。
また、軽くウォーキングしているだけでも自動で検出して記録を開始してくれる点も便利でした。
家族での使用シーン
今回、実家の母にもAmazfit Bip 6 をプレゼントして、「ファミリーケア機能」を試してみました。
母がスマートフォンに慣れていないため、アプリの設定だけ私が行い、あとはBip 6を毎日装着してもらうだけ。
Zeppアプリで離れて暮らす母の歩数や睡眠時間を確認できるのは、安心感がまるで違います。
健康を過剰に干渉せず、そっと見守れるこの機能は、個人的に非常にありがたく、「価格以上の価値がある」と実感したポイントの一つです。
気になった点・惜しいポイント
ベゼルがやや太めで見た目にやや野暮ったさ
本体のデザインはシンプルで良いのですが、黒ベゼル部分がやや太く感じました。
黒背景の文字盤にすればあまり目立ちませんが、もう少しベゼルが狭ければより洗練された印象になったと思います。
本体サイズがやや大きめ(手首が細い方は注意)
私の手首周囲は約15cmですが、Bip 6は1.97インチと大画面なため、存在感はやや強めです。
フィット感は良好ですが、シャツの袖口に若干引っかかることもありました。
オフラインマップの操作が直感的ではない
マップ表示中のズームや移動がボタン式で、スマホのようなスワイプ操作ができないのは少し不便でした。
初見ではやや戸惑うため、ここはアップデートでの改善を期待したいです。
LINE返信機能はAndroid限定
iPhoneユーザーとしては、LINE返信ができない点は惜しいところ。
AndroidではAI返信や定型文が使えるので、機能差がやや大きいです。
まとめ:生活に“ちょうどいい革命”が起きた
1ヶ月間使って感じたのは、Amazfit Bip 6が「スマートウォッチをもっと身近にしてくれる存在」だということです。
通知や健康管理、音声操作、マップ、LINEなど…日々の小さなストレスを着実に減らしてくれます。
価格が14,800円とは思えない満足感で、日常の一部として自然に溶け込んでくれるデバイスでした。
Amazfit (アマズフィット)Bip 6 に関するQ&A

※画像はイメージです。
Q. iPhoneでも使えますか?
・通知や基本操作は問題なく使えますが、LINE返信はAndroid限定です。
Q. 通話機能は使えますか?
・Bluetooth通話に対応しています。一部機種ではLINE通話も可能です。
Q. 音楽保存できますか?
・本体に保存でき、ワイヤレスイヤホンと接続して再生も可能です。
Q. 充電ケーブルは付属していますか?
・充電台は付属しますが、USB-Cケーブルは別途必要です。
Q. 毎日充電しないとダメですか?
・AODオンでも6日、AODオフなら約10〜14日持ちます。
Q. 日本語に対応していますか?
・UI・通知・Zepp Flowの音声応答すべて日本語対応です。
Q. LINE返信はどのように行いますか?
・定型文・音声入力が可能です(Android限定)。直接入力は英語のみです。
Q. ワークアウトの種類は?
・149種類に対応し、自動検出も可能です。
Q. オフラインマップの使い勝手は?
・表示は可能ですが、直感的な操作はやや難ありです(スワイプ操作非対応)。
Q. 家族で使える?
・「家族機能」で遠隔で歩数や睡眠状態を確認できます。
Q. カスタム文字盤は作れますか?
・Zeppアプリから好きな画像やスタイルで作成可能です。
Amazfit (アマズフィット)Bip 6 が向いている人・向いていない人

出典:Amazfit
Amazfit Bip 6 はコストパフォーマンスが非常に高く、多機能ながらも使いやすさを重視したモデルです。しかし、全てのユーザーにとって最適とは限りません。実際に1ヶ月使用した立場から、どんな人におすすめできるか、逆におすすめできないかを具体的に解説します。
Amazfit (アマズフィット)Bip 6 が向いている人
タイプ | 理由・活用シーン |
---|---|
スマートウォッチ初心者 | 操作が簡単で、初期設定もZeppアプリが親切。通知・ヘルスケア・音声操作など主要機能が揃っており、入門機として最適です。 |
コスパを重視する人 | 約14,800円という価格で、AMOLED・GPS・Zepp Flow・通話機能などが使えるのは破格。安くても機能に妥協したくない人にぴったりです。 |
健康管理に興味がある人 | 心拍、睡眠、ストレス、HRVなど健康関連の指標が網羅されており、アプリでの可視化も優秀。生活改善のきっかけに最適です。 |
通知をスマートに管理したい人 | LINEやSNS、メルカリなど幅広い通知に対応。Androidならクイック返信も可能で、スマホを取り出す機会が大幅に減ります。 |
AIアシスタントを使ってみたい人 | Zepp Flow(GPT-4o)が音声で様々な操作や質問に対応。手がふさがっている時にも便利で、自然な会話形式なのも魅力です。 |
ランニング・ウォーキング習慣のある人 | GPS精度が高く、オフラインマップやGPXデータ対応もあり、日々のワークアウトや旅行中の運動に最適。自動検出も優秀です。 |
離れて暮らす家族を見守りたい人 | ファミリーケア機能で、家族の歩数や睡眠時間などを遠隔で確認可能。スマートウォッチをプレゼントして“見守り”に活用できます。 |
スマホとの連携が苦手な人 | ZeppアプリのUIがわかりやすく、初期設定や各種カスタマイズが簡単。操作ミスしづらく、説明不要の直感的な設計です。 |
Amazfit (アマズフィット)Bip 6 が向いていない人
タイプ | 理由・制限点 |
---|---|
小型・軽量なスマートウォッチを探している人 | 1.97インチの大画面は視認性は高いものの、手首が細い方や女性には少し大きく感じるかもしれません。 |
iPhoneでLINE返信をしたい人 | iPhoneユーザーはLINE通知の受信はできますが、返信機能が使えません。返信機能が必須なら不満が残る可能性があります。 |
高度な登山・トレッキング用途の人 | 気圧計・温度センサーなどは非搭載。標高や気圧変化を必要とする本格的なアウトドア用途には不向きです。 |
タッチ操作に極限まで直感性を求める人 | マップ操作がボタン式のため、スワイプやピンチイン・アウトなどのスマホ的操作に慣れている人にはやや煩雑に感じることがあります。 |
本格的なスマートウォッチアプリが使いたい人 | Wear OSやApple Watchのようなアプリエコシステムは存在せず、基本はZeppアプリ内で完結します。自由度の高いアプリ環境を求める人には物足りないかもしれません。 |
毎日スマートウォッチを充電する習慣がある人 | Bip 6は最大14日間のバッテリー持ちが強みですが、逆に毎日新しい文字盤や通知設定をいじりたい人には「手がかからなさすぎる」と感じる場合も。 |
まとめ:誰にフィットするスマートウォッチか?
Amazfit Bip 6は、特に以下のような方にとって最適な選択肢になります:
- 「スマートウォッチを初めて使うけど、通知や健康管理をしっかりやってみたい」
- 「Apple Watchまではいらないけど、それなりに多機能なものが欲しい」
- 「親にプレゼントしたいが、見守りもできるモデルがいい」
- 「ランニングやウォーキングが日課で、GPS付きでコスパの良い機種が欲しい」
一方で、本格登山やiPhoneでの高機能活用を考えている方には一部機能が不足する可能性があるため、使用目的に応じた検討が必要です。
Amazfit (アマズフィット)Bip 6 レビューまとめ

出典:Amazfit
特に優れていると感じたポイント
1.97インチAMOLEDディスプレイの美しさと視認性
最大2000ニトの明るさにより、屋外でも画面が圧倒的に見やすいのが大きな魅力です。視認性の高さは毎日使ううえでとても重要なポイントであり、他のエントリーモデルではなかなか実現できない品質です。
Zepp Flowによる音声アシスタントの便利さ
GPT-4oベースのAIアシスタント「Zepp Flow」が搭載されており、話しかけるだけで天気・アラーム・タイマーなどが操作可能。スマホを取り出す手間が減り、想像以上に生活に馴染みました。
通知・通話・LINE返信などの実用機能が充実
LINE通知はもちろん、Androidユーザーなら定型文返信・音声入力にも対応。Bluetooth通話やスマホ音楽操作もでき、スマホと連携した“セカンドディスプレイ”的な使い方が実現できます。
健康・運動機能も一通り網羅、日常管理に最適
心拍・ストレス・血中酸素・HRV・睡眠分析など、ミドル〜ハイエンドに匹敵するヘルスケア機能が揃っています。特に「24時間HRV測定」や「ファミリーケア」など、他社にない独自機能が光ります。
約1週間持つバッテリーと充電のラクさ
AODオンでも5〜6日、AODオフなら10日以上使えるバッテリー性能は、毎日充電が必要なApple Watchとは一線を画すポイントです。充電回数が少ないことで使い続けるモチベーションも維持しやすいです。
Amazfit (アマズフィット)Bip 6 レビュー総評
Amazfit Bip 6 は、単なる“安いスマートウォッチ”ではありません。
使ってみて感じたのは、「必要な機能がしっかり揃っていて、それがちゃんと使える」こと、そして「それが約14,800円という価格で手に入る」という圧倒的なコストパフォーマンスの高さです。
- スマートウォッチに「初挑戦」したいけど、性能には妥協したくない方
- 「健康管理・通知・運動記録」を1台でこなしたい方
- 両親へのプレゼントに「安くて便利な見守りウォッチ」を探している方
- スマホに頼りすぎず、手元で生活をスマートにしたいと考える方
Amazfit Bip 6 は、そんな“ちょうどいいスマートウォッチ”を探している方にぴったりの一台です。
