今回は、2024年11月14日にXiaomi(シャオミ)から発売された「Smart Band 9 Pro」の国内版を、ご紹介します。外観や主な機能、文字盤の種類などを詳しくチェックしていきます。
![]() | 価格:1808円 |

Xiaomi Smart Band 9 Pro デザイン&パッケージ内容

出典Xiaomi
- Xiaomi Smart Band 9 Pro 本体
- マグネット式充電ケーブル
- ユーザーガイド
マグネット式充電ケーブルはしっかりと吸着し、簡単に外れることがないため、安心して使用できます。
外観デザイン
ディスプレイは 1.74インチのAMOLED で、60Hzのリフレッシュレートを誇ります。前作の8 Proに比べ、最大輝度は 600nit → 1200nit に向上し、屋外での視認性が格段に向上しました。また、自動調光機能にも対応しています。
デザインは Apple Watchに似たフラットな形状 で、側面は2.5Dガラスがラウンド加工されており、高級感のある仕上がりです。
本体裏面にはPPGセンサーが搭載されており、
- 心拍数測定
- 血中酸素濃度測定
- ストレス測定
- 睡眠モニタリング
などの健康管理機能に対応しています。
バンドの交換と装着感
バンドは TPU素材 で、厚みがありながら柔軟性に優れており、快適な装着感です。また、前作の 8 Proと互換性がある ため、サードパーティー製のバンドも流用可能です。
ナイロンループタイプのバンドを使用すると、よりフィット感が増し、快適に使用できます。
重さ
- 本体のみ:23.8g (スペック値:24.5g)
- バンド込み:39.6g
スペック値と若干の誤差はありますが、軽量であることは間違いありません。
ディスプレイと操作性
1.74インチのAMOLEDディスプレイは 発色が鮮やか で、グラデーションの文字盤なども美しく表示されます。
操作は スワイプとタップのみ で、シンプルかつスムーズに動作します。
- 左スワイプ :コントロールパネル
- 右スワイプ :ウィジェット(心拍数、天気、音楽コントロールなど)
- 下スワイプ :通知
- 上スワイプ :機能一覧
また、設定画面では リスト表示 / グリッド表示 の切り替えが可能で、視認性を向上できます。
Xiaomi Smart Band 9 Pro 主な機能

出典Xiaomi
ワークアウトモード
- 150種類以上のワークアウトに対応。
- 5つの衛星測位システム対応(GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、みちびき)。
- GNSS搭載で正確な位置情報を取得。
健康管理機能
- 睡眠モニタリング(レム睡眠、ノンレム睡眠)
- 血中酸素レベル測定
- 心拍数計測
- ストレス測定
- 呼吸エクササイズ
スマートアラーム機能
- 設定した時間前後で最適なタイミングでアラームを鳴らす。
スマホ連携
- スマホを探す機能(ペアリングしているスマートフォンを鳴らせる)
- カメラのシャッター操作
- 音楽コントロール機能(曲の再生/停止、ボリューム調整)
文字盤
標準で複数の文字盤が用意されており、
- アニメーション付きのもの
- グラデーションが変化するデザイン
- コンプリケーション機能(天気、歩数、心拍数など)を追加できるもの
など、カスタマイズの幅が広いです。
さらに、Mi Fitnessアプリ からオンラインで多数の文字盤をダウンロード可能。
バッテリー持ち
- 通常使用で21日間
- AOD(常時点灯)使用時で10日間
長時間のバッテリー持ちが魅力的です。
価格
国内版は 9,280円(税込) で購入可能。前モデルよりもバッテリー持ちが向上し、多機能ながらリーズナブルな価格設定になっています。
Xiaomi Smart Band 9 Pro を使用した体験談
Xiaomi 「Smart Band 9 Pro」を数日間使ってみて、特に ディスプレイの美しさとデザインの完成度 の高さに驚きました。以下、実際の使用感をレビューします。

画像はイメージです
ディスプレイ:1.74インチAMOLEDの高精細さが際立つ
まず、1.74インチのAMOLEDディスプレイ は想像以上に明るく、色の表現が豊かです。
普段使っているスマートバンドの中でも、発色や視認性の良さはトップクラス だと感じました。
特に感動したのが、最大1200nitの高輝度 です。
屋外の日差しの下でも視認性が非常に良く、スマホの画面とほぼ同じ感覚で見ることができる ため、ランニング中でも時間や心拍数を確認しやすかったです。
また、リフレッシュレートが 60Hz なので、画面スクロールが滑らか。
普通のスマートバンドはスクロール時に引っかかることがあるのですが、Xiaomi Smart Band 9 Proはサクサク動く のが気持ちいいです。
デザイン:シンプルかつ洗練された高級感
「これ、スマートバンドじゃなくてスマートウォッチ?」 と思うくらい、見た目に高級感があります。
本体は メタルフレーム仕上げ で、手元にフィットするデザイン。側面が 2.5Dのラウンドガラス になっていて、触った時に滑らかで心地よいです。
また、ブラックモデルはApple Watchのような雰囲気 があり、シンプルながらスタイリッシュ。
スーツにもカジュアルにも馴染むデザイン なので、仕事用にも普段使いにもピッタリでした。
バンドはデフォルトでTPU素材ですが、交換可能 なので、サードパーティー製のナイロンループバンドに変えたらさらにフィット感が向上。
軽量(39.6g バンド込み)で長時間つけていても気にならない のもポイントですね。
驚異的なバッテリー持ち:通常使用で21日間
スペック上では 通常使用で21日間、AOD(常時点灯)オンでも10日間 とのことですが、実際に使ってみるとその通りでした。
私は 心拍数モニタリングを常時オンにして、通知の受信やワークアウト測定も頻繁に使う ので、バッテリーの減りが少し早くなるかと思っていましたが、それでも1週間以上持ちました。
特に感動したのが、1日使ってもバッテリーが数%しか減らない こと。
例えば、朝フル充電(100%)した状態で使い始めて、
- 睡眠モニタリング
- 歩数計
- 心拍数測定(自動モード)
- LINEやメールの通知受信
- ワークアウト記録(GPS使用なし)
を行っても、夜になっても95%以上のバッテリーが残っている という状態でした。
これは他のスマートバンドと比べても圧倒的に持ちがいいと感じました。
AOD(常時点灯)をオンにすると?
次に AOD(Always-On Display)をオンにしてみました。
AODを使うとバッテリー消費が増えるのは仕方ないですが、それでも 10日間は持つ設計 とのこと。
実際にAODをオンにして使用したところ、
- 1日で約10~12%のバッテリー消費
- フル充電で約9~10日間持続
という結果になりました。
つまり、AODをオンにしても1週間以上は余裕で使える ということですね。
AODなしなら 2週間~3週間充電不要、AODありでも 1週間以上使える のは、かなりのバッテリー最適化がされている証拠です。
充電時間も短い:1時間でフル充電
バッテリー持ちが良いと「充電に時間がかかるのでは?」と思うかもしれませんが、約1時間でフル充電 できます。
実際に試してみると、
- 0% → 50% まで約30分
- 0% → 100% まで約1時間
だったので、朝の準備をしている間に充電すれば、ほぼ満タンになります。
しかも、マグネット式充電なので、ケーブルを近づけるだけで簡単に充電可能。
面倒な端子の接続が不要なのも地味に便利です。
- 「いつ充電したっけ?」と考える必要がない
- 充電を忘れて外出しても数日は問題なし
- 旅行や出張でも充電器を持ち歩かなくて済む
特に、1週間以上の旅行や出張が多い人には 「長期間充電不要」 というのが大きなメリットになると思います。
健康管理機能
心拍数や睡眠モニタリングはもちろん、血中酸素測定やストレスレベルのチェックまでできるので、まさに手首に装着するヘルスケアデバイス という感じです。
実際に使ってみた各機能の使用感を詳しくレビューしていきます。
心拍数モニタリング:リアルタイムでしっかり計測
心拍数モニタリングは、24時間の自動測定が可能 で、設定次第では5分間隔や10分間隔でも測定できます。
実際に設定してみると、運動時や安静時の心拍の変化がしっかり記録されていて、ワークアウトの強度を調整するのに役立ちました。
ランニング中に確認すると、ペースが上がるとすぐに心拍数が上がり、休憩するとすぐに落ち着くのがわかります。
また、異常な心拍数(高すぎる or 低すぎる)を検知すると通知 してくれるので、体調管理にも役立ちます。
長時間デスクワークしているときも、「あれ、こんなに心拍数上がってる?」と気づくことがあり、ストレス管理にも繋がる と感じました。
睡眠モニタリング:レム睡眠までしっかり測定
普段から睡眠の質を気にしているので、この機能には期待していましたが、期待以上の精度 でした。
夜にバンドを着けて寝るだけで、
- 入眠時間・起床時間の自動記録
- 深い睡眠・浅い睡眠・レム睡眠の時間の割合
- 途中で目が覚めた回数
などが細かく記録されます。
特に、レム睡眠の割合が表示されるのが便利 で、翌朝の目覚めの良し悪しとリンクしていることが実感できました。
また、Xiaomiのアプリ上で過去の睡眠データと比較できるので、「最近寝不足気味だな…」と気づいたり、改善のヒントを得られる のもポイントです。
ただし、昼寝は検出されない ので、昼寝の習慣がある人は注意が必要です。
血中酸素(SpO2)測定:一瞬で結果がわかる
血中酸素濃度の測定は、ワンタップで数秒待つだけ で計測できます。
特に、登山やハードな運動をするときの体調管理 に役立つと感じました。
また、睡眠時のSpO2の低下もモニタリングできるので、無呼吸症候群のリスクがある人にも便利 だと思います。
実際に数回測定してみましたが、
- 普段の状態では 98~99%(正常値)
- 運動後は 95~96% に少し低下
- 寝起きは 97%前後
と、体調によって変化が見られました。
異常値を検出した場合にアラートを出してくれる機能 もあるので、普段の健康管理として活用できそうです。
ストレス測定:仕事中に役立つ
ストレス測定機能は、心拍変動をもとにリアルタイムでストレスレベルをチェックできます。
特に、長時間のデスクワークや会議中に測ると「確かにストレス高い…」という結果が出ることが多い のが興味深かったです。
また、ストレスが高い状態が続くと「リラックスしましょう」と通知が来る ので、深呼吸したりストレッチしたりする良いタイミングになります。
データを振り返ると、朝は低め、午後になるにつれて高くなる傾向があったので、仕事のスケジュールを調整する参考にもなりました。
活力スコア:日々の健康状態を数値化
健康データを総合的に分析して、「活力スコア」 を出してくれる機能もあります。
これは、心拍数・睡眠・ストレスレベル・運動量などを元に、自分の体調を数値化したものです。
実際に使ってみると、
- 睡眠不足の日 → 活力スコア低め(60~70)
- 運動した日 → 活力スコア高め(80~90)
といった感じで、体調を可視化できるのが面白い です。
「今日はちょっと無理しない方がいいな」とか、「運動を増やした方がいいな」といった気づきが得られます。
Xiaomi Smart Band 9 Pro の良かった点・悪かった点

出典Xiaomi
良かった点
- ディスプレイが綺麗 → 1.74インチAMOLED、最大1200nitの高輝度で屋外でも視認性抜群。
- バッテリー持ちが優秀 → 通常使用で約21日間、AOD(常時点灯)でも約10日間持続。
- 健康管理機能が充実 → 心拍数・睡眠・血中酸素・ストレス測定など、総合的な健康チェックが可能。
- GNSS(GPS)搭載 → ランニングやウォーキングの記録がスマホなしで可能。
- 軽量&快適な装着感 → バンド込みで約39.6gと軽く、長時間つけても気にならない。
- コスパ最強 → 1万円以下でこの性能は破格。
悪かった点
- 昼寝の睡眠データが記録されない → 夜の睡眠は詳細に分析できるが、昼寝は計測対象外。
- iPhoneとの連携がやや制限あり → カメラのシャッター操作など、一部機能はXiaomiスマホの方がスムーズ。
- サードパーティ製バンドの互換性に注意 → 公式の交換バンドは少なく、社外製を選ぶ際に合うか確認が必要。
- AOD使用時のバッテリー消費 → 10日間持つとはいえ、AODを使うと通常使用時よりバッテリー消耗が早い。
Xiaomi Smart Band 9 Pro レビューまとめ
「スマートウォッチ並みの機能を、スマートバンドの価格で手に入れたい人に最適」
特に バッテリー持ちと健康管理機能の充実度 は、この価格帯では圧倒的です!
洗練度を考えると、1万円以下とは思えないクオリティ です。
特に 「屋外でも画面がはっきり見えるスマートバンドが欲しい」 という人には、Xiaomi 「Smart Band 9 Pro」はかなりおすすめできます。
「スマートウォッチ並みの体験ができるスマートバンド」という表現がぴったりだと思いました。