Xiaomiが新たにリリースした「Redmi Pad Pro」は、コストパフォーマンスに優れた12.1インチの大画面タブレットです。これまでのRedmiシリーズの特徴である手頃な価格帯を維持しながらも、120Hzの高リフレッシュレートディスプレイやSnapdragon 7s Gen 2の搭載など、ハイエンドに匹敵する性能を備えています。
タブレット市場では、エンタメ用途のデバイスが増えている中、Redmi Pad Proは動画視聴やゲームプレイ、ウェブブラウジングなどに適した仕様を持ちながら、仕事や学習にも活用できる汎用性の高さが特徴です。専用キーボードやスタイラスペンのオプションが用意されているため、ライティング作業やノート取りにも適しています。
特にディスプレイは、2560×1600の高解像度で、細かい文字や画像もくっきりと表示可能。Dolby Atmos対応のクアッドスピーカーも搭載されており、映画や音楽を楽しむ際にも優れた没入感を提供します。
本記事では、Redmi Pad Proの外観やスペック、前機種との違い、実際の使用感、メリット・デメリット、さらには購入を検討する際に気になるQ&Aまで詳しく解説していきます。タブレット選びで迷っている方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

Xiaomi(シャオミ) Redmi Pad Pro とは?

出典:Xiaomi
Redmi Pad Proは、Xiaomiが開発したミドルレンジクラスのタブレットで、コストパフォーマンスに優れたモデルです。高解像度ディスプレイやSnapdragon 7s Gen 2の搭載により、普段使いはもちろん、軽めのゲームやマルチタスクにも適しています。専用のキーボードやスタイラスペンにも対応し、仕事や学習用途としても活躍します。
Redmi Pad Proの主な特徴
- 大画面&高解像度ディスプレイ
- 12.1インチの大画面で、2560×1600の2.5K解像度。
- 120Hzの高リフレッシュレートに対応し、滑らかな操作感。
- ワイドバインL1対応で、NetflixやAmazonプライムビデオを高画質で視聴可能。
- 高性能なプロセッサ搭載
- Snapdragon 7s Gen 2を搭載し、前モデルのHelio G99より性能向上。
- 軽いゲームや日常的なマルチタスクも快適。
- 大容量バッテリーと急速充電
- 10,000mAhの大容量バッテリーで、動画視聴や読書に長時間対応。
- 33Wの急速充電に対応し、短時間で充電可能。
- マルチメディア体験を強化
- クアッドスピーカー搭載で、迫力のあるサウンド体験が可能。
- Dolby Atmos対応で、映画や音楽を臨場感たっぷりに楽しめる。
- イヤホンジャック搭載で、有線イヤホンも使用可能。
- 拡張性と使い勝手の良さ
- microSDカードスロット搭載で、最大1.5TBまでストレージ拡張可能。
- Wi-Fi 6対応で、高速インターネット接続が可能。
- 顔認証対応で、素早いロック解除が可能。
- 専用アクセサリー対応
- Redmi Smart Penと専用キーボードカバーに対応。
- タブレットを仕事や学習用途でも活用可能。
Redmi Pad Proは、エンタメ用途はもちろん、仕事や学習など多目的に活用できるタブレットです。特に、価格を抑えながらも高解像度ディスプレイや高音質スピーカーを備えている点が大きな魅力となっています。
Xiaomi(シャオミ) Redmi Pad Pro の外観とデザイン

出典:Xiaomi
Redmi Pad Proのデザインはシンプルで洗練されており、金属製の一体型ボディが高級感を演出しています。
- ディスプレイサイズ:12.1インチ(16:10のアスペクト比)
- 本体サイズ:
- 厚さ:7.2mm(カメラ込み9.5mm)
- 重量:575g
- 筐体:金属製ユニボディデザイン
- カラーバリエーション:
- グラファイトグレー
- ミントグリーン
- オーシャンブルー
- ポートとボタン配置:
- 右側面:USB Type-Cポート、スピーカー2基
- 左側面:電源ボタン、スピーカー2基
- 上部:音量調整ボタン、マイク2基
- 下部:microSDカードスロット(SIMスロットなし)
- イヤホンジャック:搭載
背面のデザインはシンプルで、マット仕上げの金属製ユニボディにより指紋がつきにくくなっています。カメラのデザインはスクエア型のシンプルなもので、やや出っ張りがあるためケース装着で保護すると良いでしょう。
ディスプレイのベゼルは比較的スリムで、画面占有率が高く、視覚的な没入感が向上しています。また、片手で持ちやすいようなエッジ加工が施されており、長時間の使用でも快適に持てる設計になっています。
専用のキーボードケースやスタイラスペンと組み合わせることで、より多用途に活用できるデザインです。
Xiaomi(シャオミ) Redmi Pad Pro のスペック詳細
項目 | Redmi Pad Pro |
---|---|
OS | HyperOS |
CPU | Snapdragon 7s Gen 2 |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB(microSD対応、最大1.5TB) |
ディスプレイ | 12.1インチ IPS LCD(2560×1600) |
リフレッシュレート | 120Hz |
バッテリー | 10,000mAh(最大12時間動画視聴可能) |
充電 | 33W急速充電対応 |
スピーカー | クアッドスピーカー(Dolby Atmos対応) |
イヤホンジャック | あり |
Wi-Fi | Wi-Fi 6対応 |
カメラ | フロント 8MP / リア 8MP |
GPS | なし |
重量 | 575g |
カラー | グレー / グリーン / ブルー |
Redmi Pad Proは、コストを抑えながらも、十分なスペックを備えているのが特徴です。
Xiaomi(シャオミ) Redmi Pad Pro と Redmi Pad の比較

出典:Xiaomi
Redmi Pad Proは、前機種であるRedmi Padと比較すると、全体的なスペックが向上しており、特にディスプレイやバッテリー、プロセッサ性能に大きな違いがあります。
比較項目 | Redmi Pad Pro | Redmi Pad |
---|---|---|
OS | HyperOS(Androidベース) | MIUI for Pad(Androidベース) |
CPU | Snapdragon 7s Gen 2(4nm) | Helio G99(6nm) |
GPU | Adreno 710 | Mali-G57 MC2 |
RAM | 6GB(LPDDR4X) | 4GB(LPDDR4X) |
ストレージ | 128GB(UFS 2.2) | 64GB(eMMC) |
ディスプレイ | 12.1インチ 2.5K(2560×1600)120Hz | 10.6インチ 2K(2000×1200)90Hz |
バッテリー | 10,000mAh | 8,000mAh |
充電 | 33W急速充電(USB-PD対応) | 18W充電 |
スピーカー | クアッドスピーカー(Dolby Atmos対応) | クアッドスピーカー(Dolby Atmos対応) |
イヤホンジャック | あり(3.5mm) | なし |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 |
Bluetooth | 5.2 | 5.1 |
カメラ | フロント 8MP(広角)/ リア 8MP(AF) | フロント 8MP / リア 8MP |
GPS | なし | なし |
生体認証 | 顔認証 | なし |
本体サイズ | 280 × 181.9 × 7.2mm | 250 × 158 × 7.1mm |
重量 | 575g | 445g |
カラー | グレー / グリーン / ブルー | グレー / シルバー / グリーン |
前機種との主な違い
- 画面サイズと解像度の向上:12.1インチの2.5Kディスプレイに進化し、より高精細な表示が可能。
- プロセッサ性能の向上:Snapdragon 7s Gen 2の搭載で、前モデルのHelio G99よりパフォーマンスが向上。
- バッテリー容量アップ:8,000mAhから10,000mAhに増量し、より長時間の使用が可能。
- Wi-Fi 6対応:高速なWi-Fi通信が可能になり、ストリーミングやオンラインゲームに適している。
- イヤホンジャック搭載:Redmi Padにはなかった3.5mmイヤホンジャックを搭載。
このように、Redmi Pad Proは全体的にスペックアップしており、特にエンタメ用途や仕事・学習での使い勝手が大きく向上しています。
Xiaomi(シャオミ) Redmi Pad Pro を使用した私の体験談

※画像はイメージです。
実際にRedmi Pad Proを使用してみると、特に大画面の使い勝手の良さが際立ちました。
動画視聴の快適さ
2.5K(2560×1600)の高解像度ディスプレイと120Hzのリフレッシュレートにより、動画視聴体験は非常に快適でした。NetflixやYouTubeを視聴していると、色の再現度が高く、シャープな映像が楽しめました。特にDolby Atmos対応のクアッドスピーカーが生み出す立体的なサウンドは、映画や音楽鑑賞の没入感を高めてくれます。
また、12.1インチの大画面なので、全画面表示にしなくてもコメントやおすすめ動画を同時に表示しながら視聴できるのも便利でした。普段はスマートフォンで動画を見ていましたが、このタブレットを使い始めてからは、動画視聴はほぼRedmi Pad Proに移行しました。
ウェブブラウジングと読書体験
ウェブサイトの閲覧もスムーズで、120Hzのリフレッシュレートのおかげでスクロール時のカクつきが一切ありません。12.1インチの大画面は情報量が多く、一度に表示できる範囲が広いため、作業効率が向上しました。
また、電子書籍の閲覧にも適しており、KindleやPDFファイルを読む際には、文字が鮮明で読みやすかったです。ブルーライト軽減モードや色温度調整機能もあり、長時間読書していても目が疲れにくいと感じました。
ゲームプレイの使用感
Snapdragon 7s Gen 2の搭載により、軽めのゲームは快適にプレイできました。例えば、「PUBG Mobile」や「Call of Duty Mobile」は中設定なら問題なく動作し、「原神」のような重めのゲームも画質を調整すれば遊べるレベルです。
ただし、高設定でのプレイではフレームドロップが発生し、発熱も感じました。そのため、本格的にゲームを楽しみたい場合は、もう少し上位のタブレットを検討するのも良いかもしれません。しかし、カジュアルゲームや軽めの3Dゲームであれば問題なく動作するので、十分な性能だと思います。
仕事・学習用途の活用
専用のキーボードとスタイラスペンに対応しているため、仕事や学習にも活用できます。実際に専用キーボードを装着して文書作成やメール対応を行いましたが、キーストロークがしっかりしており、タイピングもスムーズでした。ただし、トラックパッドがないため、細かい作業にはBluetoothマウスの併用を推奨します。
また、Redmi Smart Penを使ってメモや簡単なスケッチを描くこともできました。筆圧感知やパームリジェクション機能があり、紙のノートに近い感覚で使用できます。手書きメモを取る機会が多い人にはおすすめです。
バッテリー持ちと充電の実際の使用感
10,000mAhの大容量バッテリーにより、一度の充電で長時間使用できました。
- 動画視聴:約10時間連続再生可能
- ウェブブラウジング:約12時間
- ゲームプレイ:約5〜6時間
また、33Wの急速充電に対応しているため、バッテリーが減った際も短時間で充電が完了します。実際に充電テストをしたところ、
- 30%→100%までの充電時間:約1時間30分
でした。急速充電器を使用すれば、短時間での充電が可能なので、外出前に充電する際にも便利です。
気になった点(デメリット)
- 重量がやや重い
- 575gと比較的重く、長時間手持ちでの使用は少し疲れる。
- スタンドやキーボードカバーと組み合わせると、使いやすさが向上。
- GPSが非搭載
- カーナビ代わりに使用したい場合には不向き。
- 室内での使用がメインの人には影響なし。
- 指紋認証がない
- 顔認証のみの対応で、暗所では認識精度がやや低下。
- パスコード入力の手間が増える場面もある。
総評
Redmi Pad Proは、エンタメ用途や学習・仕事用に最適なタブレットで、特に動画視聴やウェブ閲覧には非常に優れた体験を提供してくれます。コストパフォーマンスも高く、4万円台という価格を考慮すると、非常に優秀なデバイスです。
一方で、GPS非搭載や指紋認証なしといったデメリットもあるため、用途に合わせた選択が必要です。特に、動画視聴や電子書籍、ウェブブラウジングをメインに考えている方には非常におすすめできるタブレットです。
Xiaomi Redmi Pad Pro に関するQ&A

※画像はイメージです。
Q.SIMカードを挿せますか?
Wi-Fiモデルのみです。
Q.GPS機能はありますか?
非搭載です。
Q.スタイラスペンは付属していますか?
別売りです。
Q.バッテリー持ちはどのくらいですか?
動画視聴なら最大12時間ほど。
Q.ゲームは快適にプレイできますか?
軽めのゲームは快適ですが、重量級ゲームは厳しめです。
Q.画面の映り込みはどうですか?
若干強めなので、低反射フィルム推奨。
Q.充電時間はどのくらいですか?
約1時間半ほどでフル充電。
Q.Dolby Atmosの音質は?
迫力のあるサウンドで、特に映画鑑賞に最適。
Q.イヤホンジャックはありますか?
搭載されています。
Xiaomi Redmi Pad Pro が向いている人・向いていない人

出典:Xiaomi
向いている人
- 動画視聴をメインに考えている人
- 12.1インチの大画面と2.5K解像度、Dolby Atmos対応スピーカーにより、映画やYouTubeを高画質・高音質で楽しめる。
- ワイドバインL1対応で、NetflixやAmazon Prime Videoも高画質再生可能。
- 電子書籍やウェブブラウジングをよく利用する人
- 高解像度ディスプレイで文字が鮮明に表示され、電子書籍やウェブサイトの閲覧が快適。
- 120Hzのリフレッシュレートでスクロールがスムーズ。
- 軽作業や学習用途で使いたい人
- Redmi Smart Penと専用キーボード対応で、ノート取りやライティング作業がしやすい。
- HyperOSのマルチタスク機能で、複数アプリを同時に開いて作業が可能。
- コストパフォーマンス重視の人
- 4万円台という価格で、ハイスペックなディスプレイやスピーカー、十分な処理能力を備えている。
- 長期間のアップデートも期待できるため、コストを抑えてタブレットを利用したい人に最適。
- microSDカードを活用したい人
- 最大1.5TBのmicroSDカードに対応しており、大量のデータやメディアファイルを保存できる。
- 有線イヤホンを使いたい人
- 3.5mmイヤホンジャックが搭載されており、有線イヤホンやスピーカーを直接接続できる。
向いていない人
- GPS機能を必要とする人
- GPSが搭載されていないため、ナビゲーション用途や位置情報を活用するアプリを頻繁に使用する人には不向き。
- 重量が気になる人
- 575gと比較的重量があるため、長時間手持ちでの使用には向かない。
- 持ち運びや片手での使用を重視する場合は、より軽量なタブレットを検討すべき。
- ハイエンドゲームをプレイしたい人
- Snapdragon 7s Gen 2は、軽〜中程度のゲームには対応できるが、高設定の3Dゲームではフレームレートの低下や発熱が発生する。
- 高性能なゲーミングタブレットを求める場合は、より上位のチップセットを搭載したモデルが望ましい。
- 指紋認証を使いたい人
- 指紋認証がなく、顔認証のみ対応しているため、暗い場所でのロック解除がやや不便。
- 高性能な外部出力(HDMIやUSB-Cでの映像出力)を求める人
- 外部モニターへの映像出力には対応していないため、デスクトップ用途やプレゼンテーション用に使いたい人には不向き。
- 長時間の手持ち作業をする人
- 重量とサイズの関係で、長時間手で持って作業するには適していない。
- スタンドやキーボードカバーを活用すれば快適になるが、携帯性を重視する人には向かない。
結論
動画視聴、電子書籍、ウェブブラウジング、学習・軽作業用途に最適なタブレットです。一方で、GPSを必要とする人や、重量を気にする人、ゲーミング用途を重視する人には向かないため、用途に応じた選択が必要です。コストパフォーマンスを重視し、エンタメや作業用タブレットを求める方にはおすすめのモデルです。

Xiaomi Redmi Pad Pro レビューまとめ

※画像はイメージです。
総評
コストパフォーマンスに優れたミドルレンジタブレットとして、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となるモデルです。特に、動画視聴、電子書籍、ウェブブラウジング、学習・軽作業用途に最適で、価格帯を考えると非常にバランスの取れたデバイスと言えます。
メリット
- 高解像度ディスプレイ:12.1インチの2.5Kディスプレイで、映像が鮮明で視認性が高い。
- 120Hzのリフレッシュレート:スクロールやアニメーションが滑らかで、快適な操作感。
- クアッドスピーカー & Dolby Atmos対応:迫力のあるサウンド体験が可能で、動画視聴や音楽鑑賞に最適。
- 大容量バッテリー:10,000mAhのバッテリーにより、長時間の使用が可能。
- 急速充電対応:33Wの急速充電により、短時間で充電完了。
- microSDカード対応:最大1.5TBまで拡張でき、ストレージの心配が少ない。
- 専用キーボード・スタイラスペン対応:作業や学習用途にも活用できる。
- Wi-Fi 6対応:高速で安定したインターネット接続が可能。
- 有線イヤホンジャック搭載:音質にこだわるユーザーには嬉しいポイント。
デメリット
- GPS非搭載:ナビや位置情報を活用したアプリを使用するには不向き。
- やや重めの重量(575g):長時間手で持つには少し負担がある。
- 指紋認証なし:顔認証のみ対応のため、暗所での解除がやや不便。
- 高負荷なゲームには不向き:Snapdragon 7s Gen 2はミドルレンジ向けで、ヘビーな3Dゲームではフレームレートの低下が発生する。
- 外部モニター出力非対応:USB-Cからの映像出力ができないため、外部ディスプレイとの接続には向かない。
最終評価
Redmi Pad Proは、特にエンタメ用途や軽作業・学習向けに適したタブレットで、価格に対して十分なスペックを提供しているモデルです。GPSや映像出力、指紋認証などが不要な用途であれば、非常に満足度の高い選択肢となります。
「タブレットで快適に動画や電子書籍を楽しみたい」「学習・仕事用に手頃なタブレットがほしい」という方にとっては、コストパフォーマンスに優れたベストバイの1台と言えるでしょう。