2026年、スマートフォン市場は大きな転換点を迎えています。フラッグシップモデルの価格は20万円を超えることが珍しくなくなり、消費者の目は「いかに効率的に、高性能なデバイスを安く手に入れるか」という、究極のコストパフォーマンスに向けられています。
そんな中、Xiaomiのサブブランドとして世界中で熱狂的なファンを持つPOCOから、最新の刺客「POCO M8 5G」がついに放たれました。
これまでの「Mシリーズ」といえば、価格を抑えるためにディスプレイの質を下げたり、筐体が厚く重くなったりといった「どこか妥協が必要なエントリークラス」という立ち位置でした。しかし、このPOCO M8 5G は、その既成概念を根本から覆します。
- 「3万円台のスマホに、これほど鮮やかな有機ELが必要か?」
- 「大容量バッテリーを積みながら、なぜこれほどまでに薄いのか?」
本機を手に取ったとき、そんな驚きが隠せませんでした。特に、次世代の「シリコンカーボンバッテリー技術」の採用や、フラッグシップ級の輝度を誇るディスプレイの搭載は、同価格帯のライバルたちを置き去りにするほどの進化です。
数多くの端末に触れてきた私ですが、今回のPOCO M8 5Gは「単なる安価な選択肢」ではなく、「2026年のミドルレンジの基準を破壊し、再定義する一台」であると断言できます。
ガジェット初心者から、サブ機を求めるマニアまで、なぜ今この端末が「買い」なのか。その真髄を、スペックとレビューの両面から徹底的に解き明かしていきましょう。
Xiaomi (シャオミ) POCO M8 5G とは?

出典:Xiaomi
一言で言えば、POCO M8 5Gは「ミドルレンジの限界を突破し、エントリークラスの価格帯を破壊するゲームチェンジャー」です。
「All power. All play.」というコンセプト
今回のPOCO M8 5Gの製品コンセプトは「All power. All play.」。これは、仕事や日常のタスク(Power)も、動画やゲームといった娯楽(Play)も、一切の妥協なく楽しめるデバイスであることを意味しています。 これまでの「Mシリーズ」は、上位モデルの「Fシリーズ」や「Xシリーズ」に隠れがちな「安価な普及モデル」という印象が拭えませんでした。しかし、今作はフラッグシップ機に見劣りしない「3Dカーブ有機ELディスプレイ」を引っさげて登場し、ブランドのヒエラルキーを揺るがす存在となっています。
次世代バッテリー技術の採用
本機を語る上で欠かせないのが、新開発の「シリコンカーボンバッテリー」の採用です。 従来のグラファイト(黒鉛)ベースのバッテリーに代わり、よりエネルギー密度の高いシリコンカーボン素材を使用することで、以下の2点を同時に実現しました。
- 5,520mAhという大容量化: 通常のスマホよりも約10%多い電力を蓄電。
- 驚異的な薄型軽量化: 大容量ながら、厚さわずか7.35mmというスリムなボディを実現。
ターゲット層:賢く「贅沢」をしたいユーザー
POCO M8 5Gが狙っているのは、単に「安いスマホが欲しい人」だけではありません。 「iPhoneやハイエンド機のような洗練されたデザイン(3Dカーブ)を体験したい」「でも、スマホに10万円以上出すのは気が引ける」という、トレンドに敏感かつ堅実なユーザーをターゲットにしています。
また、最大18Wの有線リバース充電を搭載したことで、「持ち運べる超薄型モバイルバッテリー」という側面も持たされており、複数のガジェットを持ち歩く層にとっても、非常に魅力的な「2台目候補」となっています。
Xiaomi (シャオミ) POCO M8 5G の外観とデザイン

出典:Xiaomi
POCO M8 5Gを初めて目にしたとき、多くの人が「これが本当にMシリーズなのか?」という疑念を抱くはずです。それほどまでに、今作のデザインは従来のコストパフォーマンスモデルの枠を超え、フラッグシップ級の洗練さを手に入れています。
究極の「スリム&ライト」
手に取って真っ先に感じるのは、その圧倒的なスリムさです。厚みはわずか7.35mm。5,520mAhという巨大なバッテリーを搭載しながら、これほどの薄さを実現できたのは、前述の「シリコンカーボンバッテリー」の恩恵です。 重量も約178gと非常に軽く、6.77インチという大画面スマホにありがちな「ずっしりとした重み」がほとんどありません。片手で長時間SNSをチェックしていても、手首への負担が驚くほど少ないのが特徴です。
プレミアム感を演出する「3Dカーブデザイン」
今作のハイライトは、前面と背面の双方に採用されたシームレスな3Dカーブです。
- 前面: 画面の端が緩やかに湾曲しており、ベゼル(縁)が極限まで細く見えます。これにより、動画視聴時の没入感が格段に向上しています。
- 背面: 背面パネルも同様にカーブを描いており、スリムなフレームへと滑らかに繋がっています。この形状が手のひらのカーブに完璧にフィットするため、数値上の横幅(約75.4mm)よりもずっと持ちやすく感じられます。
洗練された背面フィニッシュと「フローティングデコ」
カメラ周りのデザインも一新されました。 カメラユニットは「スクエア型(正方形)」のフローティングデザインを採用。ボディカラーと同色のグラデーションが施されたカメラ土台が、背面パネルから優雅に立ち上がるような造形になっています。 また、背面パネルには光の当たり方で浮かび上がる「ストライプパターン」が施されており、シンプルながらも速度感と精密さを感じさせるPOCOらしい個性が光ります。
耐久性と実用性の融合
見た目の美しさだけでなく、実用面でも進化しています。
- 軍用規格の堅牢性: MIL-STD-810H相当のテストをクリアしており、大理石への1.7m落下テストにも耐えうる高耐久ガラスを採用しています。
- IP66の防塵防水: 「粉塵が内部に侵入しない」「あらゆる方向からの強い直接噴流に耐える」という高い保護性能を備えており、不意の雨やキッチンでの使用も安心です。
- ウェットタッチ2.0: 画面が濡れた状態でも誤作動を抑え、正確にタッチ操作ができる技術が導入されています。
Xiaomi (シャオミ) POCO M8 5G のスペック詳細

出典:Xiaomi
本機がなぜこれほど注目されているのか。それは「3万円台の筐体に、本来なら倍の価格のスマホに載せるべき技術」を詰め込んでいるからです。
心臓部:Snapdragon 6 Gen 3 (4nm)
プロセッサには、最新のSnapdragon 6 Gen 3を搭載しています。
- パフォーマンス: AnTuTuベンチマーク(V11)で約83万〜86万点をマーク。これは、2〜3年前のハイエンド機に匹敵するパワーです。
- 電力効率: 4nmプロセスルールを採用しているため、発熱が非常に少なく、夏場の利用や長時間の動画視聴でもパフォーマンスが落ちにくいのが強みです。
画面:3,200nits Flow AMOLED
ディスプレイは本機の最も贅沢なパーツです。
- 驚異の明るさ: ピーク輝度3,200nitsは、iPhone 16 Proなどのフラッグシップ機と肩を並べる水準。直射日光の下で画面が真っ暗に見えるストレスとは無縁です。
- 目に優しい設計: 3,840Hz PWM調光に対応。低輝度時の画面のチラつき(フリッカー)を極限まで抑えているため、寝る前の読書やSNSチェックでも目が疲れにくい設計です。
- Wet Touch 2.0: 画面が雨で濡れていたり、お風呂上がりの濡れた手で操作しても、誤作動せずに正確に反応します。
次世代バッテリー:5,520mAh シリコンカーボン
バッテリー技術に革命が起きています。
- シリコンカーボン技術: 従来のバッテリーよりもエネルギー密度が高いため、「大容量なのに薄い」という魔法のようなパッケージングを実現しました。
- 急速充電: 45Wターボチャージに対応し、25分で約50%までの充電が可能。朝の準備をしている間に1日分をチャージできます。
- リバース充電: 18Wの有線リバース充電は、もはや「スマホの形をしたモバイルバッテリー」です。友人のスマホや自分のイヤホンを急速充電できる頼もしさがあります。
カメラ:Light Fusion 400 センサー
カメラ構成は「メインに全振り」という潔い仕様です。
- 5,000万画素メイン: 新開発のLight Fusion 400センサーを搭載。1/2.88インチのセンサーサイズとf/1.8の明るいレンズにより、夜景での階調表現が豊かになりました。
- 4Kビデオ: Mシリーズとしては画期的な4K 30fps動画撮影に対応。思い出をより高精細に残せます。
ネットワークと信頼性
- IP66防塵防水: 「強い噴流水」にも耐えるタフな仕様。
- 6年間のサポート: 4世代のOSアップデートと6年間のセキュリティ更新を公約。3万円台のスマホを「長く、安全に使い倒す」ことが可能です。
| 項目 | 詳細仕様 |
| SoC | Snapdragon 6 Gen 3 (最大2.4GHz) |
| メモリ/ストレージ | 8GB (LPDDR4X) / 256GB (UFS 2.2) |
| ディスプレイ | 6.77型 有機EL (2392×1080) / 120Hz |
| 生体認証 | 画面内指紋認証 / 顔認証 |
| オーディオ | デュアルステレオスピーカー (Dolby Atmos対応) |
| SIMスロット | nanoSIM × 2 (DSDV対応 / 1スロットはmicroSDと排他) |
Xiaomi (シャオミ) POCO M8 5G とPOCO M7 5G の比較

出典:Xiaomi
結論から言うと、POCO M8 5Gは「正常進化」という言葉では足りないほどの「パラダイムシフト」を遂げました。特に、前モデル(POCO M7 5G )や、日本でも馴染み深いM6シリーズと比較すると、その差は歴然です。
圧倒的なディスプレイの進化
最も分かりやすい変化は「画面の質」です。
前モデルまでは、コストカットのためにIPS液晶や、解像度がHD+に抑えられたパネルが採用されることもありました。しかし、M8 5Gでは一気にFlow AMOLED(有機EL)かつFHD+へとジャンプアップ。
さらに、エントリー機ではタブー視されていた「3Dカーブ」を採用したことで、手に持った時の高級感は別次元のものとなりました。
処理能力のランクアップ
- チップセット: Snapdragon 4シリーズから、ミドルレンジ上位のSnapdragon 6 Gen 3へ。
- AnTuTuスコア: 約45万点前後だった前世代から、約85万点オーバーへ。この差により、これまで「SNSはできるがゲームは厳しい」という評価だったMシリーズが、「大抵のことはこれ一台でこなせる」という万能機へと昇格しました。
「大容量」と「薄型化」の矛盾を解消
通常、バッテリー容量を増やすとスマホは厚く、重くなります。しかし、M8 5Gはシリコンカーボンバッテリーの採用により、前モデルより容量を増やしながら(5,000mAh → 5,520mAh)、厚みは逆に約1mmも薄くなっています。
| 比較項目 | 前モデル (POCO M7 5G) | POCO M8 5G (本機) | 進化のポイント |
| ディスプレイ | 6.79型 液晶 (90Hz) | 6.77型 有機EL (120Hz) | 発色・滑らかさが劇的向上 |
| 最大輝度 | 約550 nits | 3,200 nits | 屋外での視認性が約6倍に |
| SoC | Snapdragon 4 Gen 2 | Snapdragon 6 Gen 3 | 処理能力がほぼ倍増 |
| 充電速度 | 18W | 45W | 充電時間が大幅に短縮 |
| 本体の厚み | 約8.2mm | 約7.35mm | 圧倒的にスリムに |
| 重量 | 約200g | 約178g | 20g以上の軽量化 |
| 生体認証 | 側面指紋認証 | 画面内指紋認証 | ハイエンド同様の利便性 |
比較のまとめ:
前モデルが「安くて実用的なスマホ」だったのに対し、POCO M8 5Gは「安くて自慢できるメインスマホ」へと進化しました。もはや比較対象はエントリー機ではなく、1〜2万円高い他社のミドルレンジ機と言っても過言ではありません。
Xiaomi (シャオミ) POCO M8 5G を使用した私の体験談・レビュー

出典:Xiaomi
手に取った瞬間の「軽さ」と「錯覚」
まず、箱から出して手に持った瞬間に驚いたのは、その「薄さ」です。最近のスマホはバッテリー容量を競うあまり、厚くて重い「鈍器」のような端末が増えていますが、M8 5Gは真逆。 7.35mmという薄さは、ポケットに入れてもシルエットを崩さず、デニムのポケットからスッと取り出せる快感があります。5,520mAhも入っているとは到底思えず、「中身が入っていない展示機か?」と一瞬疑ったほどです。
「3,200nits」は伊達じゃない:真冬の直射日光下で
レビュー期間中、雲一つない快晴の日に屋外で地図アプリを使ってみました。 一般的なスマホだと、手で影を作らないと画面が見えないような状況でも、M8 5Gは「室内で使っているのか?」と思うほどクッキリ見えます。3,200nitsのピーク輝度は、実用面においてこれ以上ないほどの恩恵を感じました。キャンプや屋外イベントが多い方には、これだけで選ぶ価値があると言えます。
ゲーム性能:『原神』をプレイしてみた
気になるSnapdragon 6 Gen 3の実力ですが、『原神』をプレイしてみたところ、デフォルト設定(低〜中)であれば非常に安定して動作します。 驚いたのは発熱の少なさです。4nmプロセスの恩恵か、1時間ほど連続でプレイしても「ほんのり温かい」程度で、サーマルスロットリングによる急激なカクつきも起きませんでした。ただし、最高画質で60fpsを張り付かせたいというガチ勢の方は、やはりFシリーズを選ぶべきですが、暇つぶしにデイリー任務をこなす程度なら十分すぎる性能です。
「18Wリバース充電」が救世主になった日
ある日、外出先でメインで使っているワイヤレスイヤホンの電池が切れてしまいました。 そこで、M8 5GとイヤホンをType-Cケーブルで繋いでみたのですが、これが実に便利。一般的なスマホのリバース充電は5W程度で「気休め」に近いものが多い中、18Wという速度は実用的です。 30分ほど移動中に繋いでおくだけで、イヤホンがフル充電に近い状態まで回復しました。「予備のモバイルバッテリーを持ち歩かなくていい」という安心感は、一度味わうと手放せません。
唯一の気になった点:スピーカーのバランス
あえて気になった点を挙げるなら、ステレオスピーカーの音量バランスです。 上下で鳴ってはいるのですが、どちらかというと底面のスピーカーの方が主張が強く、横持ちで映画を観ているときに少しだけ左右の偏りを感じることがありました。とはいえ、3万円台という価格を考えれば、音質自体はクリアでDolby Atmosの効果も十分に感じられるレベルです。
Xiaomi (シャオミ) POCO M8 5G に関するQ&A

Q. 日本のFeliCa(おサイフケータイ)には対応していますか?
・本モデルはNFCには対応していますが、日本独自のFeliCaには非対応です。
Q. MicroSDカードは使えますか?
・最大1TBまで対応しています。ただし、SIMカード2枚目との排他利用(ハイブリッドスロット)となります。
Q. 3.5mmイヤホンジャックはありますか?
・残念ながら非搭載です。Type-C変換アダプタかBluetoothイヤホンをご利用ください。
Q. 付属品に充電器は含まれていますか?
・パッケージ内容によりますが、日本版では基本的に45W対応の急速充電器が同梱されています。
Q. 画面内指紋認証の精度はどうですか?
・光学式を採用しており、精度・速度ともに非常に良好です。手が乾燥していてもスムーズに解除できました。
Q. 防水性能はどの程度ですか?
・IP66に対応しており、強い噴流水にも耐えられる設計です。ただし、完全な水没(水中での使用)は避けてください。
Q. OSのアップデート保証はありますか?
・Xiaomiは最大4年間のセキュリティアップデートを予定しており、長期利用も安心です。
Q. 重い3Dゲームを最高画質で遊べますか?
・動作はしますが、最高画質ではフレームレートが落ちる場合があります。快適さを優先するなら設定を「中」に下げるのがおすすめです。
Q. リバース充電には専用のケーブルが必要ですか?
・基本的には通常のUSB Type-C to Cケーブル(またはLightningケーブル)があれば利用可能です。
Q. HyperOS 2の使用感はどうですか?
・以前のMIUIよりも軽量化されており、アニメーションが非常に滑らかです。カスタマイズ性も高く、使い勝手は向上しています。
Xiaomi (シャオミ) POCO M8 5G が向いている人・向いていない人

出典:Xiaomi
Xiaomi (シャオミ) POCO M8 5G が向いている人
「見た目」と「所有感」を重視するコストパフォーマー
3万円台のスマホの多くは、プラスチック感が強かったり、ベゼル(画面の縁)が太かったりと、「安さ」が外観に出てしまいがちです。しかし、M8 5Gの3Dカーブディスプレイと7.35mmの極薄ボディは、10万円クラスのハイエンド機と並べても遜色ありません。「安くて良いもの」ではなく、「安くてカッコいいもの」を探している人にはこれ以上の選択肢はありません。
外での活動が多いアクティブ派(外仕事・レジャー・位置ゲー)
ピーク輝度3,200nitsの威力は絶大です。
- 真夏の直射日光下で地図を確認するデリバリー配達員の方
- キャンプや釣りなどのアウトドアが趣味の方
- 『Pokémon GO』や『ドラクエウォーク』などの位置情報ゲームを屋外で楽しむ方 これらの方にとって、「画面が明るくてハッキリ見える」ことは、どんなスペックよりも優先されるべき正義です。
ガジェットを複数持ち歩く「歩く充電スタンド」的な使い方をする人
18Wの有線リバース充電は、一般的なスマホ(約5W)とは一線を画す実用性を持っています。 「メインのiPhoneの電池が切れそう」「ワイヤレスイヤホンの充電を忘れた」といった際、M8 5Gをサッと繋いで給電する。5,520mAhという大容量を「分かち合える」という付加価値は、ガジェット好きにとって非常に頼もしい味方になります。
1台のスマホを4〜6年じっくり使い倒したい人
エントリー〜ミドルレンジ機は、数年でサポートが切れることが多いのが悩み。しかし、本機は4世代のOSアップデートと6年間のセキュリティ更新を保証しています。Snapdragon 6 Gen 3の余裕ある性能も相まって、「一度買ったら長く安全に使いたい」という堅実なニーズに完璧に応えています。
Xiaomi (シャオミ) POCO M8 5G が向いていない人
おサイフケータイ(FeliCa)を財布代わりにしている人
最大の弱点は、FeliCa非対応であることです。 「スマホ1台で改札を通りたい(Suica/PASMO)」「コンビニはiDやQUICPay派」という方は、日々の生活スタイルを変える必要が出てきます。QRコード決済(PayPayなど)や、クレジットカードのタッチ決済(NFC)は利用可能ですが、日本独自の電子マネー環境にどっぷり浸かっている方は注意が必要です。
超広角や望遠で「映える写真」を量産したい人
カメラ構成は、実質的に「5,000万画素のメインレンズ1本」勝負です。 風景をダイナミックに切り取る超広角レンズや、遠くのものを引き寄せる望遠レンズは搭載されていません。日常の記録やSNS投稿には十分な画質ですが、カメラの多機能さや表現の幅を求める方には物足りなさを感じるでしょう。
重い3Dゲームを「最高画質」で勝ち抜きたい人
Snapdragon 6 Gen 3は優秀ですが、あくまでミドルレンジの枠内です。 『原神』や『ゼンレスゾーンゼロ』などの重量級タイトルを、「最高設定・60fps張り付き」でプレイしたい競技志向のゲーマーには向きません。快適に遊ぶには設定を落とす必要があるため、ゲーム体験に妥協したくない方は、より高性能なチップ(Snapdragon 8シリーズ等)を搭載した「POCO Fシリーズ」をおすすめします。
画面保護フィルムの貼りやすさを重視する人
3Dカーブディスプレイは美しい反面、平面のガラスフィルムが浮きやすく、専用の保護フィルム(TPU製やUV硬化ガラスなど)を選ぶ必要があります。「100円ショップのガラスフィルムで済ませたい」という方や、画面の端が湾曲していることによる反射が気になる方には、フラットディスプレイの端末の方がストレスが少ないかもしれません。
Xiaomi (シャオミ) POCO M8 5G レビューまとめ

出典:Xiaomi
POCO M8 5Gを徹底的に掘り下げてきましたが、最後にもう一度、この端末が市場に与えた衝撃を整理しましょう。
かつて「安価なスマホ」といえば、どこかに「我慢」が必要なものでした。画面が暗い、動作が重い、あるいはデザインが野暮ったい。しかし、POCO M8 5Gはその全てのネガティブな要素を、最新技術によって鮮やかに塗り替えてしまいました。
この一台がもたらす「3つの革命」
- 薄型大容量のパラドックスを解消 「シリコンカーボンバッテリー」という次世代技術をこの価格帯に持ち込んだ功績は計り知れません。5,520mAhという安心感を、7.35mmという極薄のフォルムに閉じ込めたそのエンジニアリングは、手に取るたびに所有欲を満たしてくれます。
- フラッグシップに迫る「視覚体験」 3,200nitsの明るさと、流れるような120Hzリフレッシュレート。これまでは10万円以上の高級機でしか味わえなかった「直射日光下での快適さ」と「3Dカーブの没入感」を、3万円台で手放しに楽しめるようになったのは、まさにユーザーへの福音です。
- 「使い捨て」にさせない長期サポート 「安いから、1〜2年で買い換える」というサイクルはもう古いのかもしれません。最長6年間のサポートを約束したことで、POCO M8 5Gは「安価な消耗品」から「長く寄り添える信頼の相棒」へとその格を上げました。
Xiaomi (シャオミ) POCO M8 5G レビュー総評
これまでのスマートフォン選びは、価格と性能のどちらを優先するかという、苦渋の選択の連続でした。しかし、今回POCO M8 5Gを徹底的に検証して見えてきたのは、最新のテクノロジーがその境界線を限りなくゼロに近づけつつあるという現実です。
薄さ、軽さ、画面の美しさ、そして圧倒的な電池持ち。これまで「エントリークラスだから」という言葉で片付けられていた妥協を、この端末は次世代のバッテリー技術と惜しみないパーツ選定によって見事に克服しています。手に取った瞬間に感じる軽やかな操作感や、どんなに明るい太陽の下でも視界を遮らない鮮やかなディスプレイは、私たちの日常をよりストレスフリーで、より豊かなものへと変えてくれるはずです。
もちろん、日本独自の決済機能といったローカライズの面で一歩譲る部分はありますが、それを補って余りあるほどの純粋な「道具としての完成度」がここにはあります。3万円台という投資で、これほどまでに所有感を満たし、かつ実用性に長けた相棒を手に入れられる時代が来たことを、私たちは素直に喜ぶべきでしょう。
POCO M8 5Gは、単なる安価な選択肢に留まらず、これからのスマートフォンのあるべき姿を私たちに問いかける、非常に野心的な名機と言えます。
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