Xiaomiのサブブランドとして展開されるPOCOシリーズは、もともと「ハイエンド級の性能を圧倒的な低価格で」というコンセプトからスタートしました。その中でもFシリーズは毎年注目されるフラッグシップ寄りのモデルで、特に「ゲーミングや高負荷作業も余裕でこなせるのに価格はミドルレンジ並み」という点がユーザーから高い支持を得ています。
昨年のPOCO F6はグローバルでは高評価を得ながらも、日本国内では正規販売が行われず、国内ユーザーにとっては「幻の高コスパ機」となっていました。しかし2025年、ついにPOCO F7が日本国内でも正式販売されることとなり、待ち望んでいたファンにとって大きなニュースとなりました。
今回登場したPOCO F7 は、Snapdragon 8s Gen 4という最新かつ高性能なSoCを搭載し、さらに6.83インチの大画面、90W急速充電対応の6,500mAh大容量バッテリー、防水防塵のIP68規格など、普段使いからゲーム用途まで幅広く対応できる仕上がりになっています。それでいて価格は5万円台からという驚異的なコストパフォーマンス。
実際に使ってみると「大画面と長時間駆動による安心感」「ハイエンド級の快適な操作性」「国内版ならではの安心サポート」という3つの強みを強く感じました。おサイフケータイ(FeliCa)には非対応という弱点はあるものの、日常使用・エンタメ・ゲームを一台でまかなえるスマホとしては現状トップクラスの完成度だと断言できます。
このレビューでは、POCO F7の外観やスペック、実際の使用感、前機種や上位モデルとの比較を行いながら、その魅力と注意点を掘り下げていきます。これからPOCO F7を購入しようか迷っている方にとって、判断材料となるよう詳しく解説していきます。

Xiaomi (シャオミ) POCO F7 とは?

出典:Xiaomi
Xiaomi POCO F7 とは、Xiaomiが展開するサブブランド「POCO」から登場した、ハイエンド寄りの性能と圧倒的なコストパフォーマンスを両立したスマートフォンです。POCOシリーズの中でも「F」ラインは毎年、性能面で注目を集めるモデルであり、ゲーミング用途やパフォーマンス重視のユーザーをメインターゲットに据えています。
ブランド背景
POCOは2018年にXiaomiから独立ブランドとして誕生し、最初の「POCO F1」で一躍有名になりました。以降、毎年のFシリーズは「ハイエンドSoC+低価格」という組み合わせで、多くのユーザーに“コスパ怪物”と称されてきました。特に海外市場では人気が高く、日本国内では正規販売が限られていたため「欲しくても買えない」という声も多かったのが実情です。
POCO F7の立ち位置
今回のPOCO F7は、上位機種であるPOCO F7 Proの“無印モデル”にあたります。位置付けとしては、フラッグシップSoC「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載したProモデルに対し、F7は「Snapdragon 8s Gen 4」を採用しています。この8s Gen 4はハイエンドとミドルハイの中間的な性能を持ちつつ、電力効率や発熱耐性に優れるため、コストと実用性のバランスに優れたSoCとされています。
さらに、F7は6.83インチというシリーズ最大クラスの大画面を備え、1.5K解像度・120Hzリフレッシュレート・最大3,200nitのピーク輝度に対応したAMOLEDディスプレイを搭載。映像体験のクオリティは価格帯を超えるものとなっています。
日本展開の意義
昨年のPOCO F6が国内未展開だったのに対し、F7は日本国内で正式販売されました。これにより、日本ユーザーも並行輸入や海外版の購入に頼らず、正規サポートや保証を受けられる形で利用できるのが大きなポイントです。国内版は充電器同梱という安心感もあり、「買ってすぐ最大性能を使える」仕様となっています。
主な特徴のまとめ
- 最新のSnapdragon 8s Gen 4 搭載で高い処理能力
- 大容量6,500mAhバッテリー+90W急速充電
- IP68防水防塵対応で日常利用も安心
- 50MP OIS対応メインカメラ+超広角カメラで十分な撮影性能
- 国内版は充電器同梱・日本語対応
- 価格は5万円台からと圧倒的にリーズナブル
つまりPOCO F7とは、フラッグシップに迫る性能を「現実的な価格」で手に入れられる、日本市場でも待望の一台と位置付けられるスマートフォンです。
Xiaomi (シャオミ) POCO F7 の外観とデザイン

出典:Xiaomi
Xiaomi POCO F7 は、6.83インチの大画面を搭載した存在感のあるスマートフォンです。横幅は77.9mmとワイドで、重量も215.7gと確かに重さを感じますが、その分「大画面・大容量バッテリー・冷却余裕」をしっかり確保しているモデルと言えます。実際に手に取ると“タブレットに近いサイズ感”で、電子書籍や動画視聴では大画面ならではの迫力が得られます。
フロントデザイン
- フルスクリーンデザイン:上下左右のベゼルは均一で細く、没入感のある画面構成。大画面ながら視認性は高く、UIの表示も余裕があります。
- パンチホールカメラ:中央上部に前面カメラを配置。小さめで表示を邪魔しにくい作りになっています。
- ディスプレイ形状:角はやや丸みを帯びており、F7 Proに比べると柔らかな印象。
背面デザイン
- ガラスパネル採用:光沢仕上げで上品さがあり、色によって質感の印象が変わります。ブラックは落ち着いた印象、シルバーはメカっぽいデザインラインが特徴的。
- カメラモジュール:デュアルカメラ構成で、シンプルながら中央に一本ラインを入れたデザイン。Proモデルに比べて“少し控えめでスタイリッシュ”な雰囲気を持っています。
- 指紋や汚れのつきやすさ:ガラスのため指紋はやや目立ちますが、光沢が強すぎないので安っぽさはなく、ケース利用を前提にすれば気にならないレベルです。
フレーム・質感
- フラットなアルミフレーム:角ばった形状でグリップ感はしっかり。重量はあるものの手にフィットします。
- ボタン配置:右側に電源ボタンと音量キーを配置し、片手でもある程度操作可能。大画面なので両手操作が基本ですが、片手操作補助機能も備えています。
- 防水防塵(IP68対応):デザイン上のスッキリさを保ちつつ、端子類はしっかり防護されているのも特徴です。
サイズ感と使用感
- サイズ:163.1 × 77.9 × 8.2mm
- 重量:215.7g
大画面のため片手操作には向きませんが、動画やSNS、読書などの「視認性・表示の快適さ」を求める人には理想的。
デザインの印象
Xiaomi POCO F7 は、「安さを売りにしたモデル」とは思えないほど質感が高く、背面の加工やフレームの仕上げからも“価格以上”を感じられます。光沢感を持たせつつも派手すぎず、カジュアルからビジネスまで幅広いシーンで馴染むデザインです。
Xiaomi (シャオミ) POCO F7 のスペック詳細

出典:Xiaomi
Xiaomi POCO F7 は、「5万円台でフラッグシップ級」を実現するために最新のチップセットや大容量バッテリー、高品質ディスプレイを惜しみなく採用しています。ここでは各要素を詳しく掘り下げます。
プロセッサ(SoC)
- Qualcomm Snapdragon 8s Gen 4
- 製造プロセス:TSMC 4nm
- CPU構成:1× Cortex-X4 + 4× Cortex-A720 + 3× Cortex-A520
- GPU:Adreno 最新世代
- 特徴:ハイエンドの「Snapdragon 8 Gen 3」と同じアーキテクチャを採用しつつ、クロック周波数を調整したチップ。消費電力と性能のバランスに優れ、発熱を抑えながらゲームや高負荷処理を快適にこなせるのが特徴です。
メモリ・ストレージ
- メモリ(RAM):12GB LPDDR5X
- ストレージ(ROM):256GB / 512GB(UFS 4.1)
- 拡張スロット:非対応(microSDはなし)
→ 高速なUFS 4.1を採用しており、アプリ起動や大容量ファイルの読み込みが非常にスムーズです。
ディスプレイ
- サイズ:6.83インチ AMOLED
- 解像度:2772 × 1280(1.5K)
- リフレッシュレート:最大120Hz
- ピーク輝度:最大 3,200nit
- HDR規格:HDR10+、Dolby Vision対応
- 保護ガラス:Corning Gorilla Glass 7i
→ 6.83インチの大画面は圧倒的で、動画・電子書籍・SNSなどの表示に余裕があります。3,200nitのピーク輝度は屋外でも見やすく、ハイエンド級の表示品質を実現しています。
カメラ
背面カメラ(デュアル構成)
- メイン:50MP(Sony IMX882、OIS対応、f/1.5、1/1.95型センサー)
- 超広角:8MP(f/2.2、118°視野角)
前面カメラ
- 20MP、f/2.4
動画撮影
- 4K/60fps、1080p/60fps、スローモーション対応
- ※上位機種 F7 Pro は 8K/24fps まで対応しますが、F7は4K/60fps止まり。
→ 高画素&光学式手ぶれ補正(OIS)により、暗所や動きのあるシーンでも安定した撮影が可能です。
バッテリー・充電
- 容量:6,500mAh
- 急速充電:最大90W(有線、充電器同梱)
- リバース充電:22.5W(有線)
- ワイヤレス充電:非対応
→ 大容量バッテリーと90W急速充電の組み合わせで、約30分前後でフル充電に近いレベルまで回復できます。
生体認証
- 画面内指紋認証(光学式)
- 顔認証対応
→ 上位モデル Pro が「超音波式」であるのに対し、F7は光学式を採用。しかし認識速度は十分に高速で実用的です。
防塵防水
- IP68認証
→ 水没や粉塵への耐性を備え、アウトドアや日常利用でも安心して持ち出せます。
通信関連
- 5G通信対応
- Wi-Fi 7対応
- Bluetooth 6.0
- NFC対応(※FeliCa/おサイフケータイ非対応)
→ 高速無線規格にしっかり対応しており、将来性も十分。ただし日本独自のFeliCaには対応しないため、モバイルSuicaなどを使う人は注意が必要です。
OS・アップデート
- OS:Xiaomi HyperOS 2(Android 15ベース)
- アップデート保証:4年間のメジャーアップデート、6年間のセキュリティパッチ
→ 長期間安心して利用できるサポート体制が整っています。
サイズ・重量
- サイズ:163.1 × 77.9 × 8.2 mm
- 重量:約215.7g
→ 大画面と大容量バッテリーの影響で重量感はありますが、筐体の質感やフレーム設計により持ちやすさは確保されています。
まとめると
Xiaomi POCO F7 は「Snapdragon 8s Gen 4+大容量バッテリー+高輝度AMOLED」というハイエンド要素を5万円台に収めた“超コスパ機”。Proとの差はカメラ機能やディスプレイ解像度にありますが、普段使い・ゲーム・エンタメすべてにおいて“十分すぎる性能”を誇ります。
Xiaomi (シャオミ) POCO F7 とPOCO F6 の比較

出典:Xiaomi
Xiaomi POCO F7 は「前モデル POCO F6」と「上位モデル POCO F7 Pro」のちょうど中間に位置する存在です。ここでは F6 → F7 の進化点、そして F7 と F7 Pro の違い を整理していきます。
POCO F6 との比較
昨年の POCO F6 はグローバル版のみの展開で日本国内では正規販売されなかったため、「幻のコスパ機」と呼ばれていました。性能自体は非常に高く、Snapdragon 8s Gen 3 を搭載してコスパ面で評価が高かったモデルです。
POCO F7 の進化点
項目 | POCO F6 | POCO F7 |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 8s Gen 3 | Snapdragon 8s Gen 4 |
ディスプレイ | 6.67インチ / 1.5K / 120Hz | 6.83インチ / 1.5K / 120Hz |
バッテリー | 5,000mAh / 90W充電 | 6,500mAh / 90W充電 |
防水防塵 | 非対応またはIP53相当 | IP68対応 |
カメラ | 50MP OIS + 8MP超広角 | 50MP IMX882 OIS + 8MP超広角 |
国内展開 | グローバルのみ | 日本国内で正式販売 |
まとめ
F6も非常に高性能でしたが、F7はさらに大画面化・バッテリー強化・防水対応と「日常使いの利便性」が大幅に進化しています。特に国内正規販売開始がユーザーにとって最大のトピックです。
POCO F7 Pro との比較
F7 Pro は兄貴分にあたるモデルで、よりハイエンド寄りのスペックを誇ります。ただし価格は1万5,000円前後高め。
F7 と F7 Pro の主な違い
項目 | POCO F7 | POCO F7 Pro |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 8s Gen 4 | Snapdragon 8 Gen 3 |
ディスプレイ | 6.83インチ / 1.5K / 120Hz / 3,200nit | 6.67インチ / WQHD+ / 120Hz / 3,200nit |
指紋認証 | 画面内(光学式) | 画面内(超音波式) |
カメラ(背面) | 50MP IMX882(OIS)+ 8MP超広角 | 50MP Light Fusion 800(OIS)+ 8MP超広角 |
動画撮影 | 最大 4K/60fps | 最大 8K/24fps、4K/60fps |
バッテリー | 6,500mAh / 90W充電(同梱) | 6,000mAh / 90W充電(地域により同梱なし) |
重量 | 約215.7g | 約206g |
価格(国内参考) | 54,980円〜 | 約69,800円〜 |
比較のポイント
- 処理性能:Snapdragon 8 Gen 3 の Pro に比べ、F7 は若干落ちるものの、普段使いや多くのゲームではほとんど差を感じにくいレベル。
- ディスプレイ:Pro は WQHD+ 解像度でより精細。ただし F7 の 1.5K も十分に高解像度。
- カメラ機能:Pro はより高性能なセンサーと 8K 動画対応を備えるため、写真・動画重視派には魅力。
- バッテリー:F7 の方が容量大きく、持ち時間は有利。
- 価格:F7 は 1万5,000円以上安く、コスパ重視なら明確にこちら。
総合的な比較評価
- F6 → F7:国内正規販売、バッテリー増量、防水IP68対応と“安心して使える大画面スマホ”へ進化。
- F7 vs F7 Pro:Proは「カメラ・解像度・指紋認証」で優れるが、F7の方がバッテリー容量とコスパに優れる。
結論
「ゲーム・普段使い・コスパ重視」なら POCO F7 が最適。
「カメラ機能や細部のスペックにこだわる」なら POCO F7 Pro を検討するのがおすすめです。
Xiaomi (シャオミ) POCO F7 を使用した私の体験談・レビュー

出典:Xiaomi
ここからは、実際に国内版の POCO F7(12GB / 256GB モデル) を購入し、日常使いからゲーム、カメラ撮影まで試した体験をお伝えします。結論から言えば、「5万円台でここまで快適に使えるのか」と驚かされる場面が非常に多かったです。
開封と第一印象
箱を開けると、端末本体に加えて 90W対応の充電器と純正ケース が同梱されていました。最近は充電器が付属しないモデルが多い中で、購入直後からフル性能を発揮できるのはありがたいポイントです。
本体はシルバーを選びましたが、メカニカルなラインが入った背面デザインが独特で、思っていた以上に高級感がありました。指紋は多少つきますが、ケースを付ければ気になりません。
持ち心地とサイズ感
6.83インチの大画面は圧倒的で、手に取った瞬間「これはスマホというより小型タブレット」と感じるほど。
重量は約215gと重めですが、フラットなフレームのおかげで持ちやすく、長時間の動画視聴でも安定して握れました。片手操作は厳しいですが、横持ちでの動画視聴やゲームではこの大画面が強みに変わります。
ディスプレイ体験
発色は鮮やかでコントラストも強く、特にYouTubeやNetflixのHDR動画は迫力満点。
屋外で直射日光下でも、3,200nitのピーク輝度が効いていて視認性が高いのを実感しました。SNSやブラウジングでも横幅の余裕があり、情報量が増えて快適です。
動作・パフォーマンス
Snapdragon 8s Gen 4 と 12GB RAM の組み合わせは、日常動作では全く不満を感じさせません。
アプリの切り替えやマルチタスクでもサクサク動き、発熱も抑えられています。
ゲームでの実際の使用感
- 原神:最高画質設定でも快適。連続プレイで多少発熱するものの、フレームレートは安定していました。
- 鳴潮(Wuthering Waves):高負荷時に fps が少し落ちるものの、設定調整で問題なくプレイ可能。
- ウマ娘やパズドラ等の軽量ゲーム:どれも快適そのもの。
特に感じたのは、「Proモデルより発熱が少なく安定感がある」という点。長時間プレイしてもパフォーマンスの落ち込みが少なく、これは大きめ筐体と冷却設計の効果を感じました。
バッテリーと充電
6,500mAh の大容量は安心感抜群。普段使い(SNS・動画・Webブラウジング中心)では 丸一日どころか1日半は余裕で持ちました。
90W充電器を使えば 30分程度で70〜80%前後まで充電可能。外出前にサッと充電して十分使えるのは心強いです。
さらに、22.5Wリバース有線充電に対応しているため、イヤホンや他のスマホを“モバイルバッテリー代わり”に充電できるのも便利でした。
カメラの実使用感
- 昼間の撮影:くっきりした発色でSNS映えする写真が撮れます。IMX882センサーの恩恵で、細部もよく残っています。
- 夜景撮影:思っていた以上に明るく撮影可能。光学式手ぶれ補正(OIS)が効いていて、暗所でもブレにくいのは好印象。
- 動画撮影:4K/60fpsに対応しており、旅行や日常の記録には十分。手ブレ補正も効いていて歩き撮影もそこそこ安定しています。
Proモデルの8K撮影や高度な撮影モードはありませんが、5万円台のスマホに求める水準は完全に超えていると感じました。
生体認証・使い勝手
画面内指紋認証(光学式)は、タッチから解除まで非常にスムーズ。顔認証も組み合わせることで、ロック解除のストレスはほとんどありません。
また、HyperOS 2 の操作感は軽快で、通知やコントロールセンターのUIも慣れると使いやすい印象でした。
気になった点
- FeliCa非対応:やはり日本のユーザーとしてはモバイルSuicaが使えないのは不便。
- 重量感:大画面の恩恵がある一方、215gの重さは片手で長時間操作する人には厳しい。
- カメラ機能のシンプルさ:Proモデルに比べると撮影機能は少なく、凝った撮影をする人には物足りないかもしれません。
総合的な満足度
POCO F7を数週間使った率直な感想は、「この価格でここまで詰め込んで大丈夫なのか」という驚きです。
ゲーム性能・電池持ち・ディスプレイ品質・日常動作の快適さ、すべてのバランスが取れており、正直「Proを選ぶ理由はカメラ重視くらい」だと思えるほど完成度が高い一台でした。
Xiaomi (シャオミ) POCO F7 に関するQ&A

Q. 日本版の価格と販路は?
・12GB/256GBで54,980円、12GB/512GBで64,980円。IIJmioやAmazon、Xiaomi公式ほかで販売されました。
Q. 充電器は同梱されていますか?
・日本版は90W充電器が同梱です。
Q. おサイフケータイ(FeliCa)は使えますか?
・FeliCaは非対応です。NFC(Type-A/B)は対応なので、タッチ決済の一部やマイナポータル等は使えます。
Q. eSIM は使えますか?
・デュアルnanoSIM構成で、eSIMは非対応です。
Q. ワイヤレス充電は?
・非対応です(有線90W/リバース有線22.5Wは対応)。
Q. 防水防塵のグレードは?
・IP68対応です。
Q. アップデートポリシーは?
・Android/HyperOSの4回メジャー更新と6年間のセキュリティパッチが案内されています。
Q. Wi-Fi 7や最新BTコーデックは?
・Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0。aptX Adaptive/LDAC/LHDCなど主要コーデックに対応します。
Q. カメラのOISや動画仕様は?
・メイン50MP(IMX882)はOISあり。動画は4K/60fpsまでです。
Q. F7 Proとの一番の違いは?
・SoC(8s Gen 4 vs 8 Gen 3)、画面(1.5K vs WQHD+)、指紋(光学式 vs 超音波)、動画(4K/60 vs 8K/24)など。
Q. ガラスは割れにくい?
・表面はCorning Gorilla Glass 7iを採用。耐傷性・耐落下性能が向上しますが、ケース・フィルム併用を推奨します。
Q. 国内キャリア・MVNOで使える?
・公式にIIJmioでの取り扱いが案内されています。回線適合や5Gバンドは各社条件があるため、購入前に最新情報をご確認ください。
Xiaomi (シャオミ) POCO F7 が向いている人・向いていない人

出典:Xiaomi
POCO F7 は「ハイエンド級の性能を低価格で」というブランドの理念を体現したモデルですが、すべての人に最適とは限りません。実際に使って感じた印象をもとに、「おすすめできる人」と「おすすめできない人」を整理してみます。
Xiaomi (シャオミ) POCO F7 が向いている人
- コストパフォーマンス重視の人
→ Snapdragon 8s Gen 4 搭載で AnTuTu 200万点級の性能、IP68、6,500mAh バッテリーとフラッグシップ級仕様を 5万円台で手に入れたい人には理想的です。 - ゲームや重たいアプリをよく使う人
→ 原神や鳴潮など高負荷タイトルを高画質で快適に動かせる性能。冷却性も高く長時間プレイでも安定感があるので、モバイルゲーマーに特におすすめです。 - 大画面で動画・電子書籍を楽しみたい人
→ 6.83インチ・1.5K解像度・最大3,200nitの明るさを備えた AMOLED ディスプレイは、映画やアニメ、電子書籍を楽しむのに最適。 - バッテリー持ちを重視する人
→ 6,500mAh の大容量は 1日半〜2日も余裕。さらに 90W 急速充電器が同梱されているので「朝出かける前の 20分充電で1日安心」といった使い方ができます。 - 防水・防塵対応が欲しい人
→ この価格帯では珍しい IP68対応。雨天やアウトドアでの利用も安心です。 - 長期的に使いたい人
→ 4年間のOSアップデート、6年間のセキュリティアップデート保証。価格以上の安心感があります。
Xiaomi (シャオミ) POCO F7 が向いていない人
- おサイフケータイ(FeliCa)が必須の人
→ 日本の主要な非接触決済(Suica、QUICPay、iDなど)に非対応。Google Pay の一部タッチ決済は使えますが、日常的に交通系ICを使う人には不向きです。 - 軽量・小型スマホを探している人
→ 6.83インチ / 215.7g は確実に「大きくて重い部類」。片手操作を求める人や軽量志向の人には扱いづらいでしょう。 - カメラ性能を最重視する人
→ 50MP+8MP のデュアル構成は十分ですが、望遠レンズや 8K 撮影などは非対応。ポートレートや動画撮影を本格的に楽しみたい人には F7 Pro など上位機種がおすすめです。 - ワイヤレス充電が欲しい人
→ F7 は非対応。MagSafe 風の充電や Qi ワイヤレス充電を重視する人は別機種を選ぶ必要があります。 - 片手での操作性を重視する人
→ 横幅77.9mmは片手操作に不向き。SNSやチャットを片手でサクサク操作したい人には向きません。
まとめ
POCO F7 は、「ゲーム・大画面・電池・防水・価格」という要素を求める人にとって最高の選択肢です。
一方で、「おサイフケータイ必須」「軽量志向」「カメラ特化派」には向かず、利用スタイルによって評価が大きく分かれるスマホです。
Xiaomi (シャオミ) POCO F7 レビューまとめ

出典:Xiaomi
POCO F7 は、2025年に日本市場へ投入された “正真正銘のコスパモンスター” です。実際に使ってみて感じたのは、「性能・バッテリー・大画面・防水対応」という 生活に直結する要素を徹底的に詰め込んでおきながら、価格を5万円台に抑えてきた大胆さでした。
総合評価ポイント
- 圧倒的なパフォーマンス
- Snapdragon 8s Gen 4 は最新世代の強力な処理能力を誇り、AnTuTu 200万点級。
- ゲームでも安定感があり、特に「発熱の少なさ」と「長時間プレイ時の持続性能」が光ります。
- 大画面&高品質ディスプレイ
- 6.83インチの AMOLED は広く明るく、最大3,200nit のピーク輝度で屋外視認性も抜群。
- 動画視聴や電子書籍では「小型タブレットに近い快適さ」を提供してくれます。
- 大容量バッテリーと急速充電
- 6,500mAh の大容量で、1日半〜2日使用も余裕。
- 90W急速充電器が標準付属しており、30分程度で一気に充電可能。
- モバイルバッテリー代わりに他機器を充電できる 22.5W リバース有線充電も搭載。
- 防水防塵・長期アップデート
- この価格帯では珍しい IP68 防水防塵対応。
- 4年間のOSアップデート・6年間のセキュリティアップデート保証で、長く安心して使える。
- カメラ性能は“必要十分”
- 50MP IMX882 + OIS 搭載で昼夜ともに安定した写真が撮れる。
- 4K/60fps 動画にも対応。
- ただし 8K撮影や望遠レンズなどの高度機能は非搭載で、上位 Pro との差別化が明確。
気になった点
- FeliCa(おサイフケータイ)非対応:SuicaやiD、QUICPayを日常で多用する人には致命的。
- 重量・サイズ感:6.83インチ+215gは確実に“大きく重い”ため、片手操作は不向き。
- カメラの拡張性:望遠・8K動画撮影などは Pro モデルに譲っている。
Xiaomi (シャオミ) POCO F7 レビュー総評
POCO F7は、登場と同時に「高性能×低価格」というこれまでのPOCOブランドの魅力をさらに進化させた一台だと強く感じました。Snapdragon 8s Gen 4を搭載し、大画面で迫力ある映像体験が楽しめるだけでなく、ゲーム用途でも十分に戦える安定したパフォーマンスを見せてくれます。さらに6,500mAhという大容量バッテリーと90W急速充電対応によって、長時間の使用や外出先での安心感をしっかり支えてくれる点も印象的でした。
もちろん215gを超える重量感や、FeliCa非対応という日本市場特有のニーズに対しての弱点はありますが、価格を考えると許容できる範囲だと感じます。特に日常使いから動画視聴、ゲームまで幅広く対応できるバランス感覚は、この価格帯の中では抜きん出た存在です。カメラはProモデルに比べれば抑え気味ではあるものの、必要十分な性能を持ち合わせており、普段使いには全く不満を感じませんでした。
総じて、POCO F7は「誰もが安心してメインスマホに選べる、コストパフォーマンス最強クラスの一台」と言えるでしょう。もしあなたが価格と性能のバランスで迷っているなら、このPOCO F7は必ず選択肢の筆頭に挙げるべき存在です。
「手頃な価格で最高の体験を求めるなら、POCO F7はきっとあなたを裏切らないスマートフォンです。」
