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Kobo Clara Colour レビュー!6インチ初のカラーE Ink電子書籍リーダー徹底解説!メリット・デメリットを実体験から紹介

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出典:Rakuten
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電子書籍リーダー市場において、長らく主流だったのは「白黒表示」の端末でした。小説やビジネス書のようにテキスト中心のコンテンツであれば白黒でも十分に読書が楽しめるため、多くのユーザーは“カラー表示”を求めていなかったのも事実です。しかし、電子書籍のラインナップが広がり、マンガや実用書、図解や写真が豊富なジャンルが増えていく中で、カラー表示への期待は年々高まっていました。

そのニーズに応える形で登場したのが Kobo Clara Colour です。6インチという文庫本に近いコンパクトなサイズ感を維持しつつ、E Ink Kaleido 3を採用したことで、これまでの電子ペーパーでは実現できなかった“カラーの世界”を楽しめるようになりました。これにより、表紙のデザインをそのまま味わったり、図表を直感的に理解したり、カラー版マンガを電子リーダーで読むといった体験が可能になっています。

また、従来のKoboシリーズで定評のあった 軽量設計・防水性能・長時間バッテリー はそのまま継承。さらにBluetoothによるオーディオブック再生、ComfortLight PROによる目に優しい調整機能など、日常で使う上での快適性も強化されています。特に「持ち歩いて読むことが多い」「ベッドやお風呂でゆったり読みたい」というユーザーにとって、利便性の高さは大きな魅力といえます。

電子書籍リーダーをこれまで使ってきた方には「白黒で十分だった」と感じる人も少なくないでしょう。しかし実際にKobo Clara Colourで読書をしてみると、表紙や挿絵の色彩が加わることで、読書体験に驚くほどの新鮮さが生まれます。まさに「電子書籍は文字だけの世界」という従来の常識を一歩先に進める存在といえるでしょう。

このレビュー記事では、そんなKobo Clara Colourの外観やスペック、前機種との違い、そして実際に使って感じたメリット・デメリットを詳しく紹介していきます。これから電子書籍リーダーの購入を検討している方や、カラー対応モデルに興味を持っている方にとって、役立つ情報をまとめています。

Kobo Clara Colour とは?

出典:Rakuten

Kobo Clara Colour は、楽天Koboが2024年に投入した最新の電子書籍リーダーであり、同社としては初めて「6インチサイズ」で カラー表示に対応したE Ink端末 です。従来のKobo Clara 2Eなどが白黒表示(モノクロE Ink)だったのに対し、Clara Colourでは最新の E Ink Kaleido 3 技術を採用。これにより、文字をはっきりと300ppiで表示しつつ、挿絵・表紙・グラフ・マンガなどのカラー部分を最大4,096色で再現できるようになりました。

主な特徴

  • カラー表示が可能なE Inkディスプレイ
    モノクロ時は300ppiの高精細で読書に最適。カラー表示では150ppiとなりますが、紙の雑誌に近い落ち着いた色合いで目に優しい仕上がりです。液晶や有機ELのような強烈な発色ではなく、自然で長時間読書に適した表示が魅力です。
  • 6インチのコンパクトサイズ
    文庫本に近いサイズで、片手でも持ちやすく、通勤・通学のバッグにもすっきり収まります。重量は約174gと軽量で、長時間の読書でも腕が疲れにくい点が特徴です。
  • 防水対応(IPX8)
    最大2m・60分の水没に耐えられる防水性能を備えており、お風呂読書や屋外利用でも安心です。
  • 長時間駆動のバッテリー
    1,500mAh相当のバッテリーを搭載し、ライトやWi-Fiの使用状況によっては「数週間」の読書が可能です。頻繁に充電する必要がなく、旅行や出張のお供にも適しています。
  • オーディオブック再生に対応
    Bluetooth機能を搭載し、ワイヤレスイヤホンやスピーカーを接続してKoboオーディオブックを楽しめます。「読む」と「聴く」を1台で切り替えられるのは、移動中や運動中に便利です。
  • ComfortLight PRO 搭載
    画面の明るさや色温度を自由に調整可能。ブルーライトを抑えて夜間読書でも目に優しく、寝る前に読書をしても睡眠の妨げになりにくい設計です。

従来機との違い

これまでのClaraシリーズ(Clara HD / Clara 2E)は“モノクロ専用”であり、読書体験は文字中心に最適化されていました。Clara Colourはそれに加え、 「カラー表示」+「オーディオブック」+「最新CPUでの高速動作」 という新要素を備えています。つまり、従来の使いやすさを維持しながら、より幅広いコンテンツを快適に楽しめるモデルへと進化したわけです。

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Kobo Clara Colour の外観とデザイン

出典:Rakuten

Kobo Clara Colour の外観は、シンプルかつミニマルなデザインを基本としつつ、毎日の読書体験を快適にするための工夫が随所に盛り込まれています。

サイズ感と携帯性

本体サイズは 112 × 160 × 9.2 mm、重量は約 174g。ちょうど文庫本に近いサイズ感で、片手にしっかり収まります。重量はスマートフォンとほぼ同等かやや軽い程度なので、長時間の片手読書でも腕が疲れにくいのが特徴です。小型バッグや通勤用のリュックにもすっきり入るため、日常的な持ち歩きに適しています。

ディスプレイ周り

正面は6インチの E Ink Kaleido 3 カラーディスプレイ が搭載され、ベゼルは均一でフラットなデザイン。画面とベゼルの段差が少なく、指でタップやスワイプ操作を行う際も自然です。カラー表示時は柔らかい色合いで、液晶のようなギラつきがないため、紙に近い質感で落ち着いて読書できます。

カラー展開と質感

本体のカラーバリエーションはブラックを基調としたシンプルな仕上げで、背面にはマット加工が施されています。手に取るとさらりとした質感で指紋がつきにくく、滑りにくいのが特徴です。背面下部には「Rakuten Kobo」のロゴが控えめに配置され、ブランドらしい落ち着いた印象を与えます。

防水設計

Kobo Clara Colour は IPX8等級の防水仕様 を備えています。見た目上はポート部分がシンプルにまとまっており、余計なキャップやゴムパッキンはなく、USB-Cポート1つのみ。シームレスなデザインにより、防水性と美しさを両立させています。

インターフェースと操作性

  • ポート類:下部にUSB-C端子を搭載。充電やPCとの接続が可能です。
  • ボタン配置:電源ボタンは背面上部に配置されており、誤操作を防ぎながらも押しやすい位置に設計されています。
  • ページめくり操作:Claraシリーズの伝統として、物理ボタンは搭載せず、画面タップやスワイプでページを送ります。軽快な動作で反応もスムーズなので、電子書籍アプリに慣れている人には違和感なく使えます。

デザインの印象

全体として、Kobo Clara Colourは 「飾りすぎないシンプルさ」 が魅力の外観デザインとなっています。コンパクトながら高級感があり、背面のマットな質感や軽量設計により、毎日の読書端末として長く愛用できる完成度を感じさせます。

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Kobo Clara Colour のスペック詳細

出典:Rakuten

Kobo Clara Colour は、従来の「コンパクトで持ちやすい6インチサイズ」を維持しながら、最新の E Ink Kaleido 3 を採用したことで「文字は高精細に、挿絵やマンガはカラーで楽しめる」という新しい体験を提供するモデルです。ここでは、スペックを細かく見ていきましょう。

ディスプレイ

  • サイズ:6インチ
  • 方式:E Ink Kaleido 3 タッチスクリーン
  • 解像度:1448 × 1072 ピクセル
  • 画素密度
    • モノクロ表示時:300ppi(従来同様の高精細で文字がくっきり)
    • カラー表示時:150ppi(4,096色対応で表紙や図版が鮮やか)
  • 特徴:紙のような表示で反射が少なく、太陽光の下でも読みやすい。ブルーライトカットやダークモードも搭載。

プロセッサ & メモリ

  • CPU:デュアルコア 2.0GHz
    → ページめくりやライブラリ操作がスムーズで、従来機(Clara 2Eの1.0GHz)に比べ大幅に処理性能が向上。
  • メモリ:非公表ですが、実使用ではレスポンスの速さが体感できるレベル。

ストレージ

  • 容量:16GB
  • 保存目安
    • 電子書籍:約12,000冊
    • オーディオブック:約75本(平均6〜7時間の作品を基準)
  • 拡張性:microSDには非対応。すべて本体ストレージに保存。

バッテリー

  • 容量:1,500mAh相当
  • 駆動時間:数週間(利用状況による)
    • ライト輝度30%・Wi-Fi/BTオフ時なら2〜3週間持つケースが多い
    • カラー表示やライトを強めに使うと消費は早まる

防水性能

  • 規格:IPX8
  • 内容:真水で最大2m・最大60分の水没に耐えられる
  • 利点:お風呂やプールサイド、万一の水濡れでも安心して使える

通信・接続

  • Wi-Fi:デュアルバンド対応(2.4GHz/5GHz)
  • Bluetooth:オーディオブック再生用。ワイヤレスイヤホンやスピーカーと接続可能
  • ポート:USB-C(充電・データ転送用)

フロントライト

  • ComfortLight PRO 搭載
    • 明るさ調整:周囲の明るさに合わせて最適化
    • 色温度調整:昼は白色、夜は暖色にシフト可能
    • ブルーライト軽減:夜間の読書でも目に優しい

本体サイズ・重量

  • サイズ:112 × 160 × 9.2 mm
  • 重量:174g
    → 文庫本より少し小さめ。持ち運びや片手読書に最適。

対応フォーマット

  • テキスト:EPUB、EPUB3、Kobo EPUB、PDF、MOBI(非公式サポート)
  • 画像:JPEG、PNG、GIF、BMP、TIFF
  • コミック:CBZ、CBR
  • オーディオ:Kobo Audiobooks(Bluetooth接続時のみ)

主な仕様まとめ

項目詳細
ディスプレイ6インチ E Ink Kaleido 3
解像度1448 × 1072 / 300ppi(モノクロ)・150ppi(カラー)
CPUデュアルコア 2.0GHz
ストレージ16GB(約12,000冊/オーディオブック約75本)
バッテリー1,500mAh相当・数週間駆動
防水IPX8(最大2m・60分)
接続Wi-Fi(2.4/5GHz)、Bluetooth、USB-C
フロントライトComfortLight PRO(明るさ・色温度調整)
サイズ112 × 160 × 9.2 mm
重量約174g
対応フォーマットEPUB, PDF, CBZ, CBR, JPEG, PNG, Kobo Audiobooksなど

Kobo Clara Colour と従来モデルの比較

出典:Rakuten

Kobo Clara Colour は、従来モデルの Kobo Clara 2E や白黒専用の Kobo Clara BW と比べると、外観サイズこそ大きな変化はないものの、内部性能と表示機能で大きく進化しています。ここでは前機種との違いを、ポイントごとに整理して解説します。

ディスプレイの違い

  • Kobo Clara 2E / Clara BW
    → 白黒専用のE Ink Carta(1200/1300世代)。解像度は300ppiで、文字表示の鮮明さに定評。
  • Kobo Clara Colour
    → 最新の E Ink Kaleido 3 を採用。文字は従来通り300ppiでクリアに表示しつつ、挿絵や表紙、マンガなどは最大 4,096色 のカラー表示に対応。
    → カラー表示時は150ppiに下がるが、雑誌や図表では色分けが見やすくなり、視覚的な理解度が向上。

処理性能(CPU)

  • Clara 2E / Clara BW:シングルコア 1.0GHz
  • Clara Colour:デュアルコア 2.0GHz

ストレージ

  • Clara 2E / BW:16GB
  • Clara Colour:16GB(同容量)

防水性能

  • Clara 2E / BW:IPX8(防水対応)
  • Clara Colour:同じくIPX8対応

接続性

  • Clara 2E / BW:Wi-Fi(2.4/5GHz)、USB-C
  • Clara Colour:Wi-Fi(2.4/5GHz)、USB-Cに加えて Bluetooth対応

→ オーディオブックの再生に対応したのはClara Colourからの進化ポイントです。

バッテリー

  • Clara 2E / BW:数週間(1,500mAh前後)
  • Clara Colour:同程度の容量だが、カラー表示や高性能CPUにより消費はやや多め。それでもライトやWi-Fiを調整すれば2週間以上持つケースが多い。

環境配慮

  • Clara 2E:リサイクルプラスチックを85%以上使用した“エコ設計”が特徴
  • Clara BW:Clara 2Eをベースに白黒表示を強化した廉価モデル
  • Clara Colour:筐体にリサイクル素材を活用しつつ、新機能を追加。環境配慮設計は継続。

スペック比較表

項目Clara 2EClara BWClara Colour
ディスプレイ6″ E Ink Carta 12006″ E Ink Carta 13006″ E Ink Kaleido 3
解像度300ppi300ppi300ppi(モノクロ)/150ppi(カラー)
CPU1.0GHz1.0GHzデュアル2.0GHz
ストレージ16GB16GB16GB
カラー表示××◯(4,096色)
防水IPX8IPX8IPX8
Bluetooth××◯(オーディオ対応)
サイズ112 × 159 × 8.6mm / 171g112 × 160 × 8.6mm / 約172g112 × 160 × 9.2mm / 174g
筐体素材リサイクルプラ85%以上リサイクル素材リサイクル素材+カラー機能

総評

  • Clara 2E / BW:白黒で十分、価格を抑えたい人向け。
  • Clara Colour:カラー表示・処理性能・Bluetooth対応で読書体験が大きく進化。価格は高めだが、電子書籍を幅広く楽しみたい人に最適
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Kobo Clara Colour を使用した私の体験談・レビュー

出典:Rakuten

ここからは、実際に Kobo Clara Colour を購入して10日以上使い込んでみた私自身の体験を正直にお伝えします。白黒の電子書籍リーダーを長年使ってきた私にとって、カラー対応端末は初めて。Clara 2EやLibra 2といった前モデルも愛用してきたからこそ分かる、細かい違いやメリット・デメリットを中心にレビューします。

初めてのカラーE Inkに感動

最初に電源を入れてホーム画面がカラーで表示されたときの驚きは大きかったです。
特に印象的だったのは 本の表紙の色合い。これまで白黒で見慣れていたジャケットデザインが、色鮮やかに映し出されるだけで読書へのワクワク感が高まりました。

また、挿絵や図解の多いビジネス書では、色分けされたグラフや図が非常に見やすく、理解のスピードが上がった感覚があります。正直、白黒で十分だと思っていた自分の考えが覆された瞬間でした。

マンガの読書体験が進化

私は普段から電子書籍でマンガを読むことが多いのですが、Clara Colourではその体験が一段と楽しくなりました。
例えば、カラー版の「デスノート」や「ワンピース」 を購入して読んでみたところ、キャラクターの表情や背景の描写が柔らかな色合いで再現され、紙のコミックに近い満足感が得られました。

液晶タブレットのような鮮やかさではなく、やや淡い色味ですが、それが逆に目に優しくて長時間読んでいても疲れません。これは「カラーE Inkならでは」の魅力だと感じています。

ページめくりの快適さ

ページめくりは従来通りタップやスワイプで行いますが、CPU性能が上がったことで反応がとても速く、ストレスは感じませんでした。
白黒端末で感じることのあった「カクつき」や「一瞬の引っかかり」が大幅に減り、テンポよく読み進められるのは大きな進化点です。

防水のおかげでお風呂読書が快適

IPX8防水を備えているので、お風呂に持ち込んでリラックスしながら読書を楽しんでいます。
これまでも防水対応の端末を使っていましたが、カラー対応でお風呂読書できるのは新鮮。湯船に浸かりながらお気に入りのマンガをカラーで読むのは、とても贅沢な時間です。

バッテリー持ちについて

バッテリーの持ちは「数週間」という触れ込みですが、私の場合はカラー表示を多用し、ライトもそこそこ明るくして使ったところ 約12日間で充電が必要 になりました。
モノクロ主体で使うと確かに2週間以上は持ちます。つまり「使い方次第で駆動時間に差が出る」という印象です。

気になった点

良い部分だけでなく、少し気になったこともあります。

  • カラー対応のマンガがまだ少ない
    誰もが知る人気作はカラー版が配信されていますが、最新刊まで揃っていないケースが多いです。ワンピースに関しては白黒版が108巻まで出ているのに対し、カラー版は99巻で止まっているなど、最新に追いつけないことがあります。
  • 画面サイズが小さいため手書きメモには不向き
    Clara Colourでもスタイラスでのメモ機能がサポートされるとされていますが、6インチの画面では書き込みスペースが限られ、軽いメモ程度にとどまります。本格的にノート用途に使いたいなら、Kobo Elipsa 2Eのような大画面モデルの方が適していると感じました。
  • 価格がやや高め
    34,000円前後という価格は、6インチクラスの電子リーダーとしては高めの部類です。ただし、カラー表示・Bluetooth・高速CPUを搭載したことを考えると納得できる部分もあります。

総合的な感想

実際に使ってみて、「カラーE Inkは思った以上に読書体験を変えてくれる」 と実感しました。
特に表紙・挿絵・グラフ・カラー版マンガを読むときの楽しさは、従来機にはなかった魅力です。一方で、価格やカラー対応コンテンツの少なさといった課題もあるため、万人におすすめできるわけではありません。

ただ、私は「電子書籍をより楽しむための新しい一歩」として購入して良かったと思っています。白黒端末からの進化を実際に体験できる一台です。

Kobo Clara Colour に関するQ&A

Q. 文字は本当に読みやすいですか?

・本文はモノクロ300ppi表示なのでくっきり読めます。図版などカラー表示時は150ppiになるため、細かい注釈は拡大表示が快適です。

Q. マンガはどのくらい“カラー感”がありますか?

・ 紙の雑誌に近い“落ち着いた色味”で、液晶のような強い発色ではありません。長時間でも目が疲れにくいのが利点です。

Q. 防水ですか?お風呂で読めますか?

・IPX8対応で、真水2m・最大60分の浸水に耐えます。水滴が画面につくと反応が鈍るため、拭き取りながらの使用がおすすめです。

Q. バッテリーはどれくらい持ちますか?

・使い方により“数週間”が目安です(ライト輝度・接続状況で変動)。レビューでは1,500mAh級の容量が紹介されています。

Q. Bluetoothは何に使えますか?


A. オーディオブック再生用です。Bluetoothイヤホン/スピーカーと組み合わせて聴けます。

Q. ページめくりボタンはありますか?

・タップ/スワイプ操作で快適に読めます。物理ボタンが欲しい場合は7インチのKobo Libra Colourが候補です。

Q. サイズ感はどれくらい?

・文庫に近い6インチ。112 × 160 × 9.2 mm・約174gで、片手持ちに向きます。

Q. どのファイルが読めますか?

・EPUB/Kobo EPUB/PDF(ほか多数)に対応。コミックのCBZ/CBRや画像(JPEG/PNG等)、オーディオ(Kobo Audiobooks)も扱えます。

Q. 文字の色分けハイライトはできますか?

・カラーE Inkにより色付きハイライトが可能です。章ごとにハイライトを一覧しやすく、学習用途でも便利です。

Q. ライブラリ(図書館)連携は使えますか?

・OverDrive/Libbyに対応しています(国/図書館により利用可否が異なります)。

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Kobo Clara Colour が向いている人・向いていない人

出典:Rakuten

Kobo Clara Colour は「はじめてのカラーE Ink体験」に最適な端末ですが、価格や機能の特性から 合う人・合わない人 が分かれやすいモデルでもあります。ここでは実際に使ってみて感じた印象をもとに、どんなユーザーにおすすめできるか、逆に他の選択肢を検討した方が良い人を整理しました。

Kobo Clara Colour が向いている人

  • 本の表紙や挿絵、図表をカラーで楽しみたい人
    • 表紙がフルカラーで表示されるだけで読書体験が一気に豊かになります。
    • 特に実用書や学習書で図表やグラフが多いジャンルでは、色分けが直感的に理解を助けます。
  • マンガをよく読む人
    • カラー版コミックは紙に近い柔らかい発色で表示され、想像以上に快適。
    • 目が疲れにくいので、長時間のマンガ読みには最適です。
  • コンパクトで持ち運びやすい端末を探している人
    • 重量174gで、文庫本とほぼ同じ感覚で持てます。
    • 通勤・通学の移動時間に片手で扱える手軽さがあります。
  • お風呂や屋外でも使いたい人
    • IPX8防水仕様のため、お風呂読書や水辺での利用にも安心です。
  • 電子書籍もオーディオブックも楽しみたい人
    • Bluetoothに対応しており、イヤホンやスピーカーでオーディオブックを再生可能。
    • 「読む」と「聴く」を1台で切り替えたい方に便利です。
  • ブルーライト対策を重視する人
    • ComfortLight PROによる色温度調整機能を搭載。
    • 就寝前の読書でも目に優しく、紙の読書に近い感覚を得られます。

Kobo Clara Colour が向いていない人

  • 最新刊のカラー版マンガをすぐに読みたい人
    • 人気作品でもカラー版はモノクロ版に比べて配信が遅れる場合が多いです。
    • 「最新話をいち早くカラーで読みたい」というニーズには不向き。
  • 液晶タブレットのような鮮やかな色を求める人
    • Clara Colourのカラー表示は柔らかく自然な発色であり、スマホやiPadのようなビビッドさはありません。
    • 「はっきり濃い色味」で雑誌や写真集を楽しみたい場合はタブレットの方が向いています。
  • 大きな画面で雑誌やPDFを快適に読みたい人
    • 6インチは片手読書には適していますが、雑誌やA4サイズのPDF資料を読むには小さめです。
    • ビジネス利用や勉強用途で大判資料を扱うなら、Kobo Elipsa 2E(10.3インチ) などの大型モデルが適しています。
  • 物理ボタンでページをめくりたい人
    • Claraシリーズはタップやスワイプ操作のみ。
    • ボタン派なら、Kobo Libra Colour(7インチ) がおすすめです。
  • 価格をできるだけ抑えたい人
    • Clara Colourは約34,000円前後と、6インチモデルにしては高価。
    • 「白黒で十分」「低価格でシンプルに使いたい」人は、Kobo Clara BW(約21,000円前後)Clara 2E が向いています。
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Kobo Clara Colour レビューまとめ

ここまで Kobo Clara Colour を実際に使ったレビューや、前機種との比較を踏まえて解説してきました。最後に総合的な評価として、この端末の魅力と注意点を整理します。

良かった点

  • 初のカラーE Ink搭載(6インチ)
    • 白黒では味わえなかった表紙・挿絵・グラフのカラー表示が可能に。
    • マンガのカラー版は柔らかい発色で、紙の雑誌に近い雰囲気を楽しめる。
  • 文字表示は従来通り高精細
    • モノクロ表示は300ppiを維持。小説や新書のような文字主体の本は、従来機と変わらず快適に読める。
  • 処理性能が向上
    • デュアル2.0GHz CPUにより、ページめくりやライブラリ操作がサクサク。
    • 旧世代のClara 2Eに比べてレスポンスが明らかに速く、ストレスが少ない。
  • 防水対応で使えるシーンが広がる
    • IPX8防水を備え、お風呂やプールサイドでも安心。
    • 生活のどんなシーンでも読書習慣を継続できる。
  • Bluetoothオーディオ対応
    • Kobo Audiobooksをワイヤレスイヤホンやスピーカーで再生可能。
    • 「読む」と「聴く」を1台で切り替えられる。
  • 持ち運びやすい軽量設計
    • 約174gで文庫本と同等。通勤・通学や旅行に最適。

気になった点

  • カラー表示の解像度が150ppiに落ちる
    • 挿絵や図版は問題ないが、細かい文字が含まれるPDFや雑誌では拡大しないと読みづらい。
  • カラー版コンテンツの少なさ
    • 一部の人気作品はカラー版が出ているものの、最新刊がモノクロに比べて遅れるケースが多い。
    • 「最新を追いたい」マンガ読者には不満が残る。
  • 価格が高め
    • 約34,000円と、白黒専用のClara BWや2Eより1万円以上高価。
    • 「まず電子書籍を試したい」というライトユーザーには敷居が高い。
  • スタイラス対応は限定的
    • 公式情報では手書きメモに対応する記載もあるが、6インチでは本格的なノート用途には不向き。
    • 書き込みを重視する人は、Kobo Elipsa 2Eのような大型モデルが適している。

Kobo Clara Colour レビュー総評

Kobo Clara Colour は「電子書籍リーダー=白黒」という固定観念を覆す製品です。
コンパクトで軽量、かつ防水やオーディオ対応など、毎日の読書に必要な機能をしっかり備えています。特に、カラーで楽しむマンガや図表付きの本は、想像以上に満足感が高い と感じました。

一方で、価格の高さやカラーコンテンツの少なさといった課題もあるため、万人におすすめできるわけではありません。
「小説を中心に読むだけならClara BWで十分」ですが、
「カラー表紙やマンガを自然な発色で楽しみたい」「コンパクトで持ち運びやすいカラーE Inkを探している」人にとっては、非常に魅力的な選択肢です。