スマートウォッチ市場は年々多様化が進み、各メーカーが次々と新モデルを投入しています。その中でもXiaomiの「Smart Band」シリーズは、手頃な価格と高い完成度で人気を集め続けてきました。最新モデルである Xiaomi Smart Band 10 は、従来の「軽量・コンパクト・長持ちバッテリー」という魅力を継承しつつ、さらに進化した“完成度の高いスマートバンド”へと仕上がっています。
特に注目すべきは、バッテリー持続時間と快適な操作性です。実際の使用では、常時表示をオンにした状態でも約6日間、オフにすれば最大10日間の駆動が可能。充電は1時間でフル充電でき、日常の“隙間充電”で十分にカバーできる実用性を備えています。加えて、UIは60Hz表示に対応し、スクロールや操作が非常になめらか。通知やアプリ操作の快適性がワンランク上がっています。
この記事では、外観・スペックの詳細から実際に使って分かったポイント、さらに前機種との比較まで掘り下げ、Xiaomi Smart Band 10の実力を余すことなくレビューしていきます。これから購入を検討される方や、スマートバンド選びに迷っている方にとって、参考になる内容をお届けします。

- Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 とは?
- Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 の外観とデザイン
- Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 のスペック詳細
- Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 とSmart Band 9の比較
- Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 を使用した私の体験談・レビュー
- Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 に関するQ&A
- Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 が向いている人・向いていない人
- Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 レビューまとめ
Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 とは?

出典:Xiaomi
Xiaomi Smart Band 10 は、Xiaomiが展開する人気スマートバンドシリーズの最新モデルです。
スマートバンドというカテゴリ自体は「スマートウォッチよりも軽量・低価格ながら、健康管理や通知チェックに必要十分な機能を搭載したウェアラブルデバイス」を指します。その中でもXiaomiのSmart Bandシリーズは、価格と機能のバランスが優れており、エントリーユーザーからフィットネス志向のユーザーまで幅広く支持されてきました。
今回登場したSmart Band 10は、“手軽さと実用性の両立”を徹底的に追求した完成度の高いモデルです。
特徴
- ディスプレイ進化
- 前世代からサイズアップした1.72インチAMOLEDを搭載。
- ベゼル幅が狭くなり、上下左右が均一なデザインになったことで、視認性とデザイン性が大きく向上しました。
- 健康管理機能の充実
- 24時間心拍数モニタリング
- 血中酸素濃度(SpO₂)測定
- 睡眠トラッキング
- ストレスや消費カロリーの計測など、日常生活をサポートするセンサーが揃っています。
- スポーツモード
- 159種類のワークアウトに対応。ランニングやサイクリング、水泳など定番からニッチな種目まで幅広く網羅しています。
- バッテリー性能
- 容量233mAhで、AOD(常時表示)を使っても約6日、オフなら最大10日駆動。
- 1時間でフル充電できる急速充電に対応。
- 豊富なカスタマイズ性
- 約491種類の文字盤を利用可能。さらに自分の写真を背景に設定できるため、日常のスタイルや気分に合わせたカスタマイズが可能です。
- その他の機能
- 5ATM防水(50m耐水)で水泳対応
- コンパス機能を新搭載
- Bluetooth 5.4による安定した接続
- 通知確認や着信時のクイック返信機能(一部対応)
スマートウォッチとの違い
一般的なスマートウォッチ(Apple WatchやGalaxy Watchなど)と比較すると、GPS・マイク・スピーカー・アプリインストールといった高度な機能は省略されています。
その代わりに、軽量・コンパクト・低価格・長時間バッテリーというスマートバンドの本質を強化しており、スマートフォンと連携して通知確認や健康データの取得を“シンプルに快適に”こなすことに特化しています。
Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 の外観とデザイン

出典:Xiaomi
Xiaomi Smart Band 10 のデザインは、前世代のSmart Band 9の系譜を引き継ぎながら、細部にわたってブラッシュアップされています。大きな特徴は 「ベゼルレス化による表示域の拡大」 と 「高級感を演出する素材の進化」 です。実際に手に取ると、エントリー価格帯とは思えない仕上がりに驚かされます。
本体フレームと仕上げ
- アルミニウム合金フレームを採用。プラスチック主体のバンドに比べて、ひと目で分かる金属の光沢と冷たい手触りがあります。
- 側面は丸みを帯びた処理がされており、指でなぞったときに引っかかりがなく滑らか。長時間の装着でも不快感が少ないです。
- 背面にはセンサーがバランスよく配置され、マグネット式充電端子が整然と並んでいます。
ディスプレイとベゼル
- 1.72インチ AMOLED ディスプレイを搭載。前世代より約0.1インチ拡大しており、実際に画面を点灯すると「ひと回り大きくなった」印象を受けます。
- ベゼル幅は約2mmまでスリム化され、上下左右がほぼ均一に。これにより黒帯の目立ちが減り、白背景や写真系文字盤でも違和感がありません。
- 解像度は 212 × 520ピクセル、326ppi。小さな文字も潰れず、LINEやメールの通知もくっきり読み取れます。
- 最大輝度は約1500nit級で、直射日光下でも見やすさを確保。特に屋外スポーツやランニングで強みを発揮します。
ストラップ
- 標準ストラップは 熱可塑性ポリウレタン(TPU)製。柔らかく、汗や水に強いのでスポーツ時も安心です。
- 脱着が改良されており、Smart Band 9で指摘の多かった「バンドの硬さ」が緩和。バンド交換のストレスが大きく減りました。
- 純正アクセサリーとしてメタルバンドも用意されており、カジュアルからフォーマルまで幅広く対応可能です。
カラーバリエーション
- ミッドナイトブラック:最もベーシックでシック。
- グレーシャーシルバー:アルミの質感が映える上品な仕上げ。
- ミスティックローズ:女性やファッション性重視のユーザーに人気のカラー。
カラーごとに雰囲気が大きく変わるため、ファッションとの組み合わせで選びやすいです。
サイズと重量
- サイズは 46.57 × 22.54 × 厚さ10.95mm(センサー部除く)。
- 実測重量は ベルト込み約27g。スポーツ時にもほとんど重さを感じない軽快さです。
- 就寝時の装着も気にならず、睡眠トラッキング用途にも向いています。
装着感と印象
- 細長いシルエットは手首にフィットしやすく、運動時の揺れも少なめ。
- 軽量ながらフレームの高級感があるため、「安物のバンド」という印象は全くありません。
- フォーマルな服装にも合わせやすく、普段使いからスポーツシーンまでマルチに活躍できます。
デザイン面での進化ポイントまとめ
- ベゼルが細くなったことで“画面が大きく、見やすく、美しい”
- ストラップ脱着が改善され、交換の自由度が高まった
- アルミフレームの高級感が前面に出て、価格以上の所有感を実現
総じて、Xiaomi Smart Band 10 のデザインは「従来のスマートバンドのシンプルさ」を残しつつ、“ワンランク上の見た目と操作性”を実現した仕上がりになっています。
Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 のスペック詳細

出典:Xiaomi
Xiaomi Smart Band 10 は、コンパクトながらも必要十分以上の機能を盛り込んだ「全部入りエントリーバンド」と言えるモデルです。ここではハードウェア性能からバッテリー持続時間、センサーや機能面まで細かく整理していきます。
主要スペック一覧
項目 | 内容 |
---|---|
ディスプレイ | 1.72インチ AMOLED(212 × 520 ピクセル、326ppi、60Hz) |
輝度 | 最大 約1500nit(前世代比 +300nit) |
本体素材 | アルミニウム合金フレーム |
ストラップ素材 | TPU(熱可塑性ポリウレタン)、ワンタッチ交換式 |
サイズ | 46.57 × 22.54 × 厚さ 10.95mm(センサー部除く) |
重量 | 約15g(本体のみ)、ベルト込みで約27g |
バッテリー容量 | 233mAh |
駆動時間 | AODオン:約6日、AODオフ:約10日 |
充電方式 | マグネット式、0→100% 約1時間(急速充電対応) |
防水性能 | 5ATM(水深50m対応、プールスイム可。サウナは非推奨) |
接続規格 | Bluetooth 5.4 |
対応OS | Android / iOS(Xiaomiアプリ経由) |
カラーバリエーション | ミッドナイトブラック / グレーシャーシルバー / ミスティックローズ |
ワークアウトモード | 約159種類 |
文字盤 | 約491種類+カスタム写真対応 |
新機能 | コンパス表示、UI刷新(アイコン+2行表示)、端末側からのウィジェット編集 |
ディスプレイ性能
- 有機EL(AMOLED)による鮮やかな発色と深い黒。
- 60Hzリフレッシュレートで、スクロールや操作がヌルヌルと快適。
- 高精細(326ppi)で小さな文字も潰れず表示。LINEやメールの長文でも視認性が高いです。
- 1500nitの高輝度により、炎天下での視認性も十分。屋外ランニングやサイクリングで重宝します。
バッテリー性能
- 233mAh のバッテリーを搭載。
- 実測では以下の通り:
- AODオン(常時表示あり):1日平均 -16.3%、約6日間駆動。
- AODオフ:1日平均 -9.9%、約10日間駆動。
- 充電速度は約1時間でフル充電。風呂に入る間に“ついで充電”するだけで、実用的にほぼ電池切れを気にせず運用できます。
センサーと健康管理機能
- 心拍数モニタリング(24時間)
- 血中酸素濃度(SpO₂)測定
- ストレスモニタリング
- 睡眠トラッキング(浅い・深い・レム睡眠まで記録)
- 消費カロリー計測
- 活動量・歩数カウント
- コンパス(新搭載)
これらのセンサーは日常的な健康管理から軽いフィットネスまでを十分カバー。GPS非搭載のため本格的な単独ランニング計測には向きませんが、スマホとペアリングすれば位置情報も利用可能です。
ワークアウトモード
- 対応数は 159種類。
- ランニング・ウォーキング・サイクリング・スイミングなど定番から、ヨガ、HIIT、ダンスなど幅広いアクティビティをカバー。
- 防水性能(5ATM)を活かして、プールでの水泳トラッキングも可能。
通知・操作性
- 通知確認機能:LINEやメール、SNS通知をバンドで受信可能。
- 絵文字表示に対応し、視認性も向上。
- クイック返信:電話着信時には定型文で返信可能(例:「了解」「今向かいます」など)。
- LINEやメール返信は不可なので注意。
- ウィジェット編集が端末側から可能になり、アプリを開かなくてもその場でカスタマイズできます。
カスタマイズ性
- 文字盤は 約491種類用意され、デザインバリエーションが非常に豊富。
- 写真カスタムにも対応しており、自分で撮影した画像やお気に入りのペット写真を背景に設定可能。
- AOD対応文字盤も多く、好みに応じて選べます。
防水・耐久性
- 5ATM防水で水深50m相当まで対応。プールスイムは問題なく利用可能です。
- サウナや温泉での使用は非推奨。急激な温度変化や蒸気で故障のリスクがあります。
- 本体はアルミフレームで傷に強く、普段使いなら安心できる耐久性です。
Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 とSmart Band 9の比較

出典:Xiaomi
Xiaomi Smart Band 10 は、前モデル Smart Band 9 の路線を踏襲しつつ、実用面で着実に改善が施された「正統進化型」といえます。外観・表示・操作性・電池持ちのどれを取っても、“使いやすさ”を意識した改良が盛り込まれています。
比較表:Smart Band 9 vs Smart Band 10
項目 | Smart Band 9 | Smart Band 10 |
---|---|---|
発売時期 | 2024年 | 2025年6月 |
価格帯 | 約5,980円前後 | 約6,280円前後 |
ディスプレイ | 1.62インチ AMOLED | 1.72インチ AMOLED |
解像度 | 192 × 490 ピクセル | 212 × 520 ピクセル(326ppi) |
輝度 | 約1200nit | 約1500nit |
ベゼル | 下部が太く、上下非対称 | 上下左右ほぼ均一で約2mm |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
フレーム素材 | アルミ合金 | アルミ合金 |
ストラップ | TPU、やや固めで脱着しづらい | TPU、改良され脱着が容易に |
サイズ | 46 × 22 × 11mm | 46.57 × 22.54 × 10.95mm |
重量 | 約27g(ベルト込み) | 約27g(ベルト込み) |
バッテリー容量 | 233mAh | 233mAh |
実測駆動時間 | AODオン:約5日 / オフ:約9日 | AODオン:約6日 / オフ:約10日 |
充電速度 | 約1時間 | 約1時間 |
防水性能 | 5ATM | 5ATM |
接続規格 | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.4 |
ワークアウト数 | 約150種類 | 約159種類 |
文字盤 | 約300種類 | 約491種類+写真カスタム |
UI表示 | テキストが横スクロールする項目あり | 2行表示、アイコン追加、見やすさ向上 |
新機能 | - | コンパス搭載、端末からのウィジェット編集 |
進化のポイントを解説
- 画面の進化が最大のトピック
- ディスプレイサイズが1.72インチに拡大。
- ベゼルが2mmまで細くなり、画面全体が大きく見える。
- 解像度も向上し、小さな文字の視認性が改善。
- UIの見やすさと操作性
- Band 9ではメニュー文字が横スクロールする仕様で分かりづらい場面があったが、Band 10では2行表示になりストレス軽減。
- アイコン表示も追加され、直感的に操作可能。
- 通知の使い勝手
- 絵文字表示の対応範囲が広がり、画面が大きくなった分、通知がより読みやすい。
- 電話着信時のクイック返信は継続対応。LINE返信は非対応のまま。
- ストラップの改善
- Band 9は装着・交換が固くてやや不便だったが、Band 10では改善され、気軽に交換バンドを楽しめるように。
- 健康管理機能の強化
- 基本的なセンサーは同等ながら、Band 10では水泳時の心拍精度が向上。
- 睡眠分析も、アニメーションや詳細分析項目が増え、より分かりやすくなった。
- カスタマイズ性の拡充
- 文字盤の数が大幅に増え、さらに自分の写真を背景にできる。
- ウィジェット配置を端末側から直接変更できるのも大きな進化。
総評:どちらを選ぶべき?
- Smart Band 9 ユーザー
→ 画面の見やすさ・UIの快適さを求めるなら買い替えメリット大。特に「ベゼルが太い」と不満だった人にはおすすめ。 - 初めてスマートバンドを買う人
→ 価格差がほぼなく、Band 10 の方が完成度が高い。今から買うなら間違いなく最新モデルが良い選択。 - Band 9で満足している人
→ 基本性能は大きく変わらないので、無理に買い替える必要はない。ただし通知の読みやすさと文字盤数の差は体感で大きいです。
Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 を使用した私の体験談・レビュー

出典:Xiaomi
私は前機種の Xiaomi Smart Band 9 を数か月間ほぼ毎日愛用してきました。その上で、今回の Smart Band 10 を発売直後から約1か月間じっくり使い込み、ランニングやジムトレーニング、日常の通知チェック、そして就寝時の睡眠トラッキングまで幅広く試しました。以下では、実際の使用感を「良かった点」と「気になった点」に分けてお伝えします。
良かった点
画面の見やすさが段違い
最も印象的だったのは 画面の大きさと視認性の改善 です。前作ではベゼルの太さが気になり、白系の文字盤だと黒帯が目立つのが不満でした。しかしBand 10では、上下左右均等で細いベゼルになり、どんな文字盤でも自然に見える ようになりました。屋外ランニング時に通知を確認した際も、明るい太陽光下でしっかり読めるのは大きな進化です。
バッテリーの安心感
日常的にAODをオンにして使いましたが、実測で 6日間は余裕で持ちました。AODをオフにすれば約10日は駆動するため、普段の生活で「電池切れを気にする」場面はほとんどありませんでした。入浴前にマグネット充電ケーブルに繋ぐと、1時間でほぼ満充電になるので、“ついで充電”で完結する運用感 が非常に快適です。
軽さと装着感
重さはベルト込みで27g程度。寝るときに着けていても違和感が少なく、睡眠計測も自然にこなせました。ランニング時も揺れが少なく、「付けていることを忘れる」レベルの軽快さ があります。
UIの操作性が向上
メニューの文字が2行表示になったおかげで、スクロール時に何の項目かが一目で分かるようになりました。前作では横スクロールの文字が少しストレスでしたが、今回は 直感的でスムーズ に操作できます。
文字盤の豊富さとカスタマイズ
491種類以上の文字盤が用意されており、私は主に「時間・日付・天気・心拍数・カロリー消費量」が一度に確認できる実用的な文字盤を愛用しました。また、自分で撮影した写真を文字盤に設定してみたところ、発色が鮮やかで想像以上に綺麗。遊び心と実用性を両立 できるのは大きな魅力です。
気になった点
一部の文字盤で反応が遅い
普段は手首を返すと即座に画面が点灯しますが、特定の文字盤では点灯がワンテンポ遅れる ことがありました。特にパッケージに表示されていた標準文字盤が遅いのは残念。これに当たると「レスポンス悪いな」と感じてしまうため、軽快な文字盤に変更して使っています。
縦長UIの弊害
通知表示は画面の横幅が広がったとはいえ、依然として縦長です。LINEやメールの長文を読む際には改行が多くなり、見づらさを感じることがある のはスマートバンド形状の宿命かもしれません。
秒針付き文字盤が少ない
私は運動時に秒単位のタイム確認をすることがありますが、秒数を表示する文字盤は非常に限られている のが不満でした。Huawei製のバンドでは豊富に用意されているので、この点は今後の改善に期待したいです。
物理ボタンの不在
基本的に操作はタッチパネルで完結しますが、深い階層に入ったときにホーム画面へ戻るのにスワイプを何度も繰り返す必要があります。放置すれば自動で戻るものの、ボタンが1つでもあればもっと快適 だと感じました。
総合的な体験まとめ
Xiaomi Smart Band 10 を1か月使ってみて、「価格以上の満足度がある」 というのが率直な感想です。前作を長く使ってきたからこそ分かる進化ポイント(ベゼルの細さ、UIの改善、文字盤数の増加、ストラップの改善)は、日々の使い勝手に直結していました。
一方で、GPS非搭載や秒針不足、物理ボタンがない点は「割り切り」として受け入れる必要があります。しかしそれを差し引いても、6,000円台でこれだけ快適に使えるスマートバンドは他にない と断言できます。
Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 に関するQ&A

Q. 屋外の炎天下でも見えますか?
・体感で前作より明るく、白背景でも視認性は十分です。
Q. AOD(常時表示)でどのくらい持ちますか?
・実測で約6日。AODオフなら約10日でした(使用条件は上表参照)。
Q. 手首を返した時の点灯が遅いことがある?
・一部の文字盤で遅くなることを確認。軽い文字盤へ変更すれば解決します。
Q. LINEの通知はどこまで読めますか?
・絵文字も含めて内容の確認は良好。ただし返信(クイック返信)は不可です(着信へのクイック返信は可)。
Q. GPSなしの影響は?
・本体単独での軌跡記録は不可。スマホ同伴の屋外運動なら多くの人は困りません。単体ラン重視ならGPS内蔵機が向きます。
Q. 文字盤はどれくらいありますか?
・端末+アプリ合計で約491種類を確認。写真カスタムも可能です。
Q. ワークアウトの種類は?
・約159種類。ラン・ウォーク・サイクリング・スイムなど主要種目は網羅されています。
Q. 防水はどの程度?
・5ATMでプールスイムOK。サウナは非推奨です。
Q. 充電スピードは?
・マグネット式で約1時間(実測)。短時間でもしっかり回復します。
Q. バイブの強さは調整できますか?
・ソフト/標準/強の3段階。通知を逃しやすい方は“強”推奨です。
Q. コンパスは何に使える?
・現在地の方角確認が可能。登山用の本格ナビではありませんが、散策や軽ハイクで便利です。
Q. 価格帯は?
・実売はおおむね6,000円台を確認。通常モデルに加え、セラミックエディションもあります(価格差は小さめ)。
Q. ウィジェットの配置は変えられる?
・端末の長押しから直接編集でき、アプリに戻らなくても調整できるのが快適です。
Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 が向いている人・向いていない人

出典:Xiaomi
Xiaomi Smart Band 10 は、低価格ながら完成度の高いスマートバンドです。しかし、すべてのユーザーに最適とは限りません。ここでは実際の使用感を踏まえ、どんな人におすすめできるのか、逆にどんな人には不向きかを整理します。
Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 が向いている人
- スマートバンド初心者
- 初めてウェアラブルデバイスを購入する人にとって、約6,000円台という価格はハードルが低め。
- 健康管理や通知確認を手軽に始めたい人におすすめです。
- コスパ重視の人
- AMOLED大画面・高輝度ディスプレイ・159種類のワークアウト・24時間計測機能など、必要な機能は一通り揃っています。
- 他社のスマートウォッチでは1万円以上かかる内容を、この価格で体験できます。
- 軽量・装着感を重視する人
- 本体+バンド込みで約27g。睡眠中でも邪魔にならず、ランニングや筋トレ時にも快適。
- 「重い時計は苦手」という人に最適です。
- 通知確認を中心に使いたい人
- LINEやメール、電話着信などの通知がしっかり確認できます。
- 絵文字も表示され、文字のつぶれも少ないので読みやすいです。
- 頻繁に充電したくない人
- AODオンで約6日、AODオフで約10日駆動。
- 入浴中の1時間充電でフルに戻るため、充電を意識せずに使えます。
- ファッションや気分で文字盤を変えたい人
- 491種類以上の文字盤+自分の写真を背景に設定可能。
- 気分やシーンに合わせて“着せ替え”感覚で楽しめます。
Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 が向いていない人
- GPSを単体で使いたいランナー/サイクリスト
- 本体にGPSが非搭載のため、スマホとペアリングしなければ軌跡を記録できません。
- 本体だけでランニングログを残したい人には不向き。
- スマートウォッチ並みの機能を求める人
- マイクやスピーカーがなく、通話や音声アシスタントは使えません。
- アプリの追加インストールも不可。高機能を求めるならApple WatchやGalaxy Watchが候補になります。
- 秒単位での計測を重視する人
- 秒針や秒表示に対応する文字盤が極端に少ないです。
- インターバルトレーニングや業務で秒単位の計測が必要な人には物足りないでしょう。
- 物理ボタンでの操作を好む人
- すべてタッチ操作のみ。深い階層に入るとホームに戻るのにスワイプを繰り返す必要があります。
- ワンタッチで戻れる操作感を求める人には不満が残るかもしれません。
- 本格的なスマートウォッチを求めている人
- 「地図を表示したい」「音楽を単体で聴きたい」「Suicaなど決済機能を使いたい」といったニーズには応えられません。
- あくまで“軽量でシンプルなスマートバンド”という立ち位置です。
Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 レビューまとめ

出典:Xiaomi
Xiaomi Smart Band 10 は、前モデルからの改良点をしっかり盛り込み、使い勝手を一段引き上げた完成度の高いスマートバンドです。実際に使ってみると「6,000円台でここまでやれるのか」と驚かされるポイントが多く、スマートウォッチに過剰な機能を求めない人にとっては“ベストバイ”と呼べる製品に仕上がっています。
良かった点
- ディスプレイの進化
1.72インチのAMOLED画面は、ベゼルが細く均等になったことで非常に見やすく、屋外の直射日光下でも明るく表示できます。前作で不満だった「下ベゼルの厚み」が解消され、どの文字盤でも自然に映えるようになりました。 - 快適なバッテリーライフ
実測でAODオンでも約6日、AODオフなら約10日。1時間でフル充電できる急速充電対応も含め、日常生活で電池切れを気にすることがほぼなくなりました。 - 軽量・快適な装着感
本体+バンド込みで27gという軽さは、睡眠時やランニング時も違和感が少なく、「ずっと着けっぱなしでいられる」快適さを提供します。 - UIと操作性の改善
テキストの2行表示やアイコン追加、60Hz表示によるスムーズなスクロールなど、地味ながら日常で効いてくる改良点が多く、操作ストレスが減りました。 - 豊富なカスタマイズ性
491種類以上の文字盤、さらに写真カスタム対応。シンプル系からカラフル系まで幅広く揃っており、気分やシーンに合わせた使い分けが可能です。
気になった点
- 一部文字盤での点灯遅延
基本は爆速ですが、特定の文字盤では手首を返した時の画面点灯が遅れることがありました。標準プリセット文字盤にこの問題があるのは少し残念。 - 縦長表示の宿命
通知表示では改行が多く、長文メッセージは読みづらさが残ります。Band 9より改善されてはいるものの、形状的な限界も感じました。 - 物理ボタン非搭載
ホーム画面に戻る際はスワイプを繰り返す必要があります。直感的にワンタッチで戻したいユーザーには物足りません。 - 機能の割り切り
GPS、マイク、スピーカーは非搭載。LINEの返信も不可。本体単独での高度な使い方を想定している人には不向きです。
Xiaomi (シャオミ) Smart Band 10 レビュー総評
Xiaomi Smart Band 10 は、
「軽さ・見やすさ・電池持ち・価格」の4拍子をバランス良く備えたスマートバンドの完成形に近いモデル です。
- 普段の健康管理や通知確認を快適にしたい人
- コスパ重視でスマートウォッチ入門をしたい人
- 軽量かつ充電を気にせず使いたい人
こうした層にとっては間違いなく満足度の高い選択肢になるでしょう。
一方で、本格的なGPS記録や通話・決済などを求める人には向かず、その場合は上位のスマートウォッチを検討する必要があります。
