スマートウォッチ市場は年々拡大を続け、各メーカーが「より便利に」「より快適に」「より健康に」というユーザーのニーズに応える形で多彩なモデルを展開しています。その中でもHUAWEIのWatch Fitシリーズは、軽量コンパクトでありながら高機能を兼ね備えた“鉄板モデル”として高い評価を受けてきました。日常的な健康管理からワークアウト、通知や通話などのスマホ連携まで、手軽さとコストパフォーマンスの高さで人気を集めています。
そして今回登場した HUAWEI WATCH FIT 4 Pro は、このシリーズ初の“Proモデル”です。従来モデルの魅力であった軽さ・薄さをそのままに、ハイエンド級の機能と素材を惜しみなく投入しています。例えば、サファイアガラス・チタンベゼルといった高級素材による耐久性、ECG(心電図)機能や皮膚温センサーなどの医療レベルに迫る健康管理、さらにデュアルバンドGPS+オフラインマップ、ゴルフ機能の上位版、フリーダイビング40m対応など、これまで上位モデル(GTシリーズ)でしか体験できなかった機能をコンパクトな筐体に凝縮しているのが最大の特徴です。
また、厚さ約9.3mm・重量約30.4gという業界トップクラスの薄型・軽量設計を実現。長時間着けっぱなしにしても負担が少なく、睡眠計測や日中のアクティビティトラッキングにおいても快適です。これは「毎日使えるプロモデル」としての大きな価値と言えるでしょう。
価格は約3.7万円からと、従来のFitシリーズと比べれば高価ですが、搭載されている機能や耐久性を考えるとコストパフォーマンスはむしろ良好です。特に「大きくて重いハイエンドモデルは苦手だけど、妥協せずに全部入りの機能が欲しい」というユーザーにとって、待望の選択肢となるはずです。

- HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro とは?
- HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro の外観とデザイン
- HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro のスペック詳細
- HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro とFIT 3・FIT 4(無印)の比較
- HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro を使用した私の体験談・レビュー
- HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro に関するQ&A
- HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro が向いている人・向いていない人
- HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro レビューまとめ
HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro とは?

出典:HUAWEI
HUAWEI WATCH FIT 4 Pro は、同社のスマートウォッチラインナップにおいて「軽量・薄型でありながらハイエンド機能を妥協なく搭載した初のProモデル」です。これまでのFitシリーズは「日常使いにちょうど良い高機能&コスパ重視」の立ち位置でしたが、本作は一段上のステージに進化し、ハイエンドとコンパクトの融合を実現したモデルといえます。
シリーズ初の「Pro」モデル
これまでのFitシリーズには無印モデルのみが展開されていました。Proモデルは今回が初めてであり、従来の「軽量・カジュアル」なイメージから一歩踏み込んで、上位モデルGTシリーズに匹敵する機能性を小型ボディに凝縮したのが特徴です。
特徴的な素材と耐久性
- サファイアガラス:一般的な強化ガラスよりも格段に傷がつきにくく、長期間使用しても美しさを維持できます。
- チタン合金ベゼル:スマートウォッチで最もダメージを受けやすいベゼル部分を強固に保護。軽さと強度を兼備。
- 航空グレードアルミケース:耐久性と軽量性の両立。アウトドアからビジネスまで幅広く対応。
これらの素材を採用したことで、日常使用はもちろん、登山・ランニング・ゴルフなどのハードなアクティビティにも安心して持ち出せる設計となっています。
健康管理機能の強化
WATCH FIT 4 Pro の最大の進化点は、ECG(心電図)計測が可能になったことです。日本国内の管理医療機器の認証を受けており、正確性と信頼性が向上しています。これに加えて、皮膚温センサー、ストレス・情緒管理、睡眠トラッキング(いびき録音+ホワイトノイズ対応)など、まさに「24時間自分の体をモニタリングできる」仕様になっています。
スポーツ・アウトドア機能の充実
- オフラインマップ:事前に地図をダウンロードしておけば、登山やトレイルラン時でも手元でルート確認が可能。
- デュアルバンドGPS+新アンテナ:測位速度は約10秒以内。高精度かつ安定したトラッキング。
- ゴルフ機能(上位モデル同等):コースデータDL、ハザードまでの距離、グリーン情報、風速・風向きまで確認可能。
- フリーダイビング40m対応:水中アクティビティでも使用可能。ウォータースポーツの軌跡を3Dで記録。
これらにより「山・海・街」を問わず、多彩なシーンで活躍するマルチユースモデルに仕上がっています。
軽量コンパクト設計
- 厚さは約9.3mm(シリーズ最薄)
- 重さは約30.4g(本体のみ)
この薄さと軽さは「ハイエンド=大きくて重い」という従来の常識を覆しています。睡眠時も付けっぱなしにできる快適さが特徴です。
価格と立ち位置
価格は約37,000円からと、従来のFitシリーズに比べると高額ですが、GTシリーズ(5万円超え)と比較すれば手に取りやすい水準です。つまり「フラッグシップ級機能を、よりコンパクトに、よりリーズナブルに」という新しいポジションを確立したモデルです。
HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro の外観とデザイン

出典:HUAWEI
高級感を演出する素材選び
HUAWEI WATCH FIT 4 Pro は、従来のFITシリーズのカジュアルな印象を一新し、高級素材を惜しみなく採用しています。
- サファイアガラス:スマートウォッチの中でもハイエンドモデルにしか使われない素材で、傷に非常に強いのが特徴です。日常の擦れや小さな衝撃ではほとんど傷が付かず、数年単位で美しい状態を保てます。
- チタン合金ベゼル:軽量かつ強度が高く、ベゼル部分をしっかり保護。特にベゼルはぶつけやすい箇所なので、チタンの採用は実用的です。
- 航空グレードアルミニウムケース:軽量で耐久性があり、金属ならではの高級感を演出しつつ、日常的な取り回しやすさも両立しています。
この組み合わせにより、スポーツウォッチ的な耐久性とファッションアイテムとしての美しさを同時に実現しています。
薄型・軽量デザイン
- サイズは縦44.5mm × 横40mm × 厚さ約9.3mm。
- 重量は本体のみで約30.4gと、シリーズ最軽量・最薄。
厚みが1cmを切っているため、シャツの袖口やスーツのカフス下でも邪魔にならず、アクセサリー感覚で自然に着けられるのが大きな魅力です。従来のハイエンドモデルは厚みや重量が負担になることもありましたが、本機は日常的な“つけっぱなし”を前提に設計されています。
ディスプレイと視認性
- 1.82インチ有機ELディスプレイ
- 解像度:480×408ピクセル
- 輝度ピーク:約3000ニット
数値だけ見ても業界トップクラスで、実際に屋外の直射日光下でも文字やカラーがはっきりと見えます。前モデルFit 3の1500ニットから大幅に向上しており、2倍の明るさは体感でも違いが明確です。
ディスプレイは角が丸みを帯びた長方形で、通知やワークアウトデータを一覧表示する際に視認性が高い形状です。
操作性を支えるクラウンとボタン
右サイドには大型のデジタルクラウンとサブボタンを搭載。
- クラウンは回転操作+押し込み操作に対応し、スクロールやズームが直感的。
- ハプティクス(振動フィードバック)も搭載されており、回したときに“コリコリ”と心地よい感触が伝わります。
- サブボタンはECG計測時の電極にもなっており、デザインと機能を両立。
左サイドにはマイクとスピーカーを備え、通話や音声操作にも対応します。
背面デザインとセンサー
背面には心拍センサーや皮膚温センサーなどを搭載したヘルスケアユニットを配置。周囲はセラミック風の仕上げで高級感があります。新しくなったのは充電方式で、従来のポゴピン式から完全ワイヤレス充電へと進化しました。背面の見た目がすっきりし、防水性や耐久性の向上にもつながっています。
バンドとカラー展開
WATCH FIT 4 Pro は3色展開です。
- ブラック/ブルー:柔らかく肌触りの良いフルオロエラストマーバンド。汗や水にも強く、日常からスポーツまで幅広く使えます。
- グリーン:撥水ナイロン製のファブリックバンド。アウトドア感が強く、カジュアルなファッションにも合います。
バンドはワンタッチで着脱可能。さらに前作Fit 3のバンドとも互換性があり、すでに持っているユーザーはそのまま流用できるのも嬉しいポイントです。
実際の装着感
実際に装着してみると、驚くほど軽くてコンパクト。長時間つけても手首に圧迫感がなく、睡眠時に装着しても邪魔になりません。加えて、金属素材の高級感とサファイアガラスの光沢が「安っぽさ」を完全に排除しており、ビジネスシーンでも自然に馴染むデザインに仕上がっています。
HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro のスペック詳細

出典:HUAWEI
HUAWEI WATCH FIT 4 Pro は、シリーズ史上もっとも「薄くて軽いのに全部入り」という特徴を持つモデルです。ここでは、各カテゴリごとにスペックを整理して詳しく解説します。
ディスプレイ
- サイズ:1.82インチ AMOLED(有機EL)
- 解像度:480 × 408 ピクセル
- ピーク輝度:最大約3000ニット
- 表示特性:AOD(Always On Display)対応、色域の広い高精細表示
ポイント
前作Fit 3は1500ニットでしたが、FIT 4 Proは約2倍の明るさを実現。直射日光下でも視認性が高く、屋外ワークアウトやゴルフ場などでも数値や地図をはっきりと確認できます。
サイズ・重量
- 寸法:縦44.5mm × 横40mm × 厚さ9.3mm
- 重量:本体のみ約30.4g
ポイント
厚さ9.3mmはHUAWEIスマートウォッチ史上最薄で、装着感は非常に軽快です。睡眠時も邪魔にならず、日常的に「つけっぱなし」で使える設計です。
素材
- ガラス:サファイアガラス(高硬度・耐傷性)
- ベゼル:チタン合金(軽量かつ強度の高い金属)
- ケース:航空グレードアルミニウム(軽量で高耐久)
- 背面:セラミック風仕上げの複合素材
- バンド:
- ブラック/ブルー → フルオロエラストマー(柔軟で汗・水に強い)
- グリーン → 撥水ナイロンファブリック(アウトドア向け)
センサー類
- 光学式心拍センサー(24時間測定)
- SpO₂(血中酸素飽和度)
- 皮膚温度センサー
- HRV(心拍変動)解析
- 加速度センサー/ジャイロセンサー
- 環境光センサー
- 高度計/気圧計(新搭載)
- コンパス
ヘルスケア機能
- ECG(心電図)機能:管理医療機器承認取得済み、日本国内でも利用可能
- ストレス・情緒管理:日中のメンタルコンディションを数値化
- 睡眠トラッキング:深い睡眠/浅い睡眠/REM/覚醒を自動判定
- 追加機能:いびき録音、ホワイトノイズ連携、呼吸検知
- HRV基準値アラート:体調変化の早期察知に役立つ
スポーツ・ワークアウト
- 対応種目:100種類以上
- ゴルフ機能(上位GTシリーズ同等):
- コースデータダウンロード対応
- ハザード手前距離、グリーン方向・奥行き表示
- 風速・風向き目安の確認
- オフラインマップ:事前DLで山岳・トレイルでも地図を表示
- トレイルラン/登山:高度・気圧データ、累積上昇下降量の記録
- フリーダイビング40m対応:海水・淡水の両方に対応
- ウォータースポーツ:3Dトラッキングによるルート記録
GPS・測位性能
- 5衛星対応(GPS/GLONASS/Galileo/BeiDou/QZSS)
- デュアルバンドGNSS(L1+L5帯)
- 新環状アンテナ構造:素早い測位(約10秒以内)、安定したトラッキング
バッテリー・充電
- 持続時間:
- 通常利用:約10日間
- ヘビーユース:約7日間
- AOD常時表示:約4日間
- 充電方式:第2世代ワイヤレス充電
- 急速充電:10分充電で約1日分使用可能、約60分でフル充電
- 互換性:Qi規格の一般ワイヤレス充電器でも利用可(速度低下あり)
OS・操作性
- OS:HarmonyOS 5.1
- 操作方法:デジタルクラウン(回転+押し込み)、サイドボタン、スワイプUI
- ハプティクス:リニアモーターによる振動フィードバック
通知・通話・互換性
- 通話機能:Bluetooth経由でスマホの通話をウォッチ側で対応可能
- 通知機能:高解像度表示で見やすい
- LINE返信:Androidのみ対応(定型文/キーボード)
- 音楽転送:Android対応、iOSは非対応
- ミニアプリ:Androidのみ利用可能
このように、WATCH FIT 4 Pro は「ハイエンド級の機能と耐久性を、コンパクトな筐体に収めた唯一の存在」と言えます。
HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro とFIT 3・FIT 4(無印)の比較

出典:HUAWEI
HUAWEI WATCH FIT 4 Pro は、従来モデル WATCH FIT 3 および同時発表の WATCH FIT 4(無印版) と比べて、大きな進化を遂げています。ここでは、素材・デザイン・機能・価格の観点から詳しく比較していきます。
デザイン・サイズの比較
モデル | 厚さ | 重量(本体) | 素材 | ディスプレイ |
---|---|---|---|---|
WATCH FIT 3 | 約9.9mm | 約26g | アルミ合金ケース/強化ガラス | 1.82インチ AMOLED(1500nit) |
WATCH FIT 4(無印) | 約9.xmm | 約28g前後 | アルミ合金ケース/強化ガラス | 1.82インチ AMOLED(2000nit前後) |
WATCH FIT 4 Pro | 約9.3mm | 約30.4g | チタンベゼル+サファイアガラス+アルミケース | 1.82インチ AMOLED(3000nit) |
比較ポイント
- 厚みはProがシリーズ最薄クラスでありながら、高耐久素材を採用。
- ディスプレイ輝度はFit 3の1500nit → Fit 4 Proでは3000nitに倍増。屋外での視認性が段違いです。
- 重量はProがやや増加しましたが、装着感は軽快でむしろ安定感が増しています。
素材の進化
- Fit 3:アルミ合金と強化ガラス → 軽量だが傷つきやすい
- Fit 4(無印):同じくアルミ主体で、耐久性は前作と大きな差はなし
- Fit 4 Pro:
- 前面 → サファイアガラス(耐傷性◎)
- ベゼル → チタン合金(堅牢性◎)
- ケース → 航空グレードアルミ
総評:Proは素材面で「ワンランク上」の仕上がり。毎日着用しても安心感があります。
機能面の比較
機能 | Fit 3 | Fit 4(無印) | Fit 4 Pro |
---|---|---|---|
ECG(心電図) | × | × | ○(管理医療機器認証済み) |
皮膚温センサー | × | ○ | ○(強化) |
高度・気圧計 | × | × | ○(新搭載) |
オフラインマップ | × | ○ | ○(GTシリーズ同等) |
ゴルフ機能 | ベーシックのみ | 強化版 | 上位版(ハザード距離・グリーン情報・風向風速) |
フリーダイビング対応 | × | × | ○(40m) |
GPS | シングルGNSS | 高精度GNSS | 5衛星+デュアルバンド+新アンテナ |
ワークアウト種目 | 約100種 | 約100種 | 約100種+アウトドア強化 |
比較ポイント
- Proは「ECG」「気圧・高度計」「フリーダイビング」「ゴルフ上位機能」といったGTシリーズ級の機能を集約。
- 無印Fit 4もオフラインマップ対応で進化しましたが、アウトドア・スポーツ特化機能はProに軍配。
- Fit 3はコスパモデルとしての立ち位置で、ハードユースや医療レベルの計測には非対応。
バッテリー・充電
モデル | バッテリー持ち | 充電方式 |
---|---|---|
Fit 3 | 最大約10日 | 専用マグネット充電(ポゴピン式) |
Fit 4(無印) | 最大約10日 | 専用マグネット充電(改良版) |
Fit 4 Pro | 最大約10日(AODで約4日) | 第2世代ワイヤレス充電/Qi互換 |
進化ポイント
- Proはワイヤレス充電に対応し、一般的なQi充電器でも利用可能。
- 急速充電性能も向上し、10分で1日分使用可能になっています。
総合評価
- Fit 3 → Fit 4 無印:視認性と地図対応が進化した“順当なアップデート”。
- Fit 4 無印 → Fit 4 Pro:
- 素材の高級化
- 計測機能の強化(ECG・気圧・温度)
- アウトドア&ゴルフ機能のフル搭載
- 充電方式の刷新
つまりFit 4 Proは「GTシリーズ級の全部入りを、軽量コンパクトに収めた唯一のモデル」と言えます。
HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro を使用した私の体験談・レビュー

出典:HUAWEI
ここからは、私自身が実際に HUAWEI WATCH FIT 4 Pro を日常生活やスポーツシーンで使ってみた体験談を詳しくお伝えします。カタログスペックや公式発表だけでは見えてこない「リアルな使用感」を知っていただけると思います。
装着感とデザインの印象
初めて手に取ったときに感じたのは「薄い、軽い、そして高級感がある」ということです。
厚さは9.3mmと非常に薄く、手首に当たる感覚がほとんどありません。重量も約30gと軽量で、スマートウォッチというよりスマートバンドに近い感覚です。長袖シャツの袖口にも引っかかりにくく、ビジネスシーンでも違和感なく着用できました。
サファイアガラスとチタンベゼルの組み合わせは、写真以上に高級感があります。光の当たり方によってはガラス面が艶やかに輝き、ファッションアイテムとしても映える印象でした。
屋外での画面視認性
公園でランニングやウォーキングを試しましたが、ピーク輝度3000ニットは本当に強力です。真夏の直射日光下でも画面が白飛びせず、通知やワークアウトデータがくっきりと確認できました。Fit 3も明るさには定評がありましたが、比べると差は歴然。画面を覗き込んで目を細める必要がなく、快適でした。
耐久性テスト
レビュー用とはいえ、少し勇気を出してサファイアガラスにカッターを軽くあててみました。結果は無傷。前作Fit 3では細かな擦り傷が気になっていたので、この強度アップは嬉しいポイントです。登山中に岩肌にこすれても安心できそうです。
GPS・オフラインマップの実用性
試しに近所をウォーキングしてみたところ、GPSの捕捉は10秒以内と非常にスムーズ。従来モデルより明らかに速く、移動開始後すぐに記録が始められるのはストレスがありませんでした。
さらにオフラインマップを事前にダウンロードして使ってみました。手元で地図を拡大・縮小できるのは便利で、初めて歩くルートでも迷う心配がありません。クラウンを回してスムーズに操作できるので、画面をタッチするよりも快適でした。
ゴルフ機能の使用感
私はゴルフは初心者レベルですが、試しに地元のゴルフ場データを入れてプレイしてみました。ハザード手前の距離やグリーンの奥行きなどが手首で確認できるのは思った以上に実用的でした。これまで紙のスコア表やスマホアプリを取り出していた場面が、時計だけで済むのはスマートです。ゴルフ好きの方には大きなメリットだと思います。
健康管理機能の体験
特に驚いたのはECG(心電図)機能です。アプリと連携し、指をボタンに添えて30秒静止するだけで測定が完了。結果はPDFで出力できるので、体調に不安があるときに医師に提示できるのは安心感があります。
また、睡眠トラッキングも非常に精度が高いと感じました。いびきを録音できる機能は「自分の睡眠習慣を客観的に知る」上で役立ちます。さらにホワイトノイズを流しながら眠れるのは、寝付きの悪い私にとってありがたい機能でした。
バッテリー運用
平日は通知ON+AODオフで使用しましたが、1日あたりの消費は約9〜10%。確かにカタログ通り10日間前後は充電なしで使える感覚です。休日にランニングやGPS計測を使っても、週末の充電だけで十分持ちました。
さらにワイヤレス充電が本当に便利で、10分で1日分充電できるのは安心。朝の身支度中に充電スタンドに置くだけで、その日1日持つので「充電を忘れる不安」がかなり減りました。
通知・通話の使い勝手
LINEの通知はしっかり表示され、文字の解像度も高いので読みやすいです。ただし、返信はAndroidのみ対応。私はiPhoneも使っていますが、この点は少し制限を感じました。
通話についてはiPhoneとペアリングした際にスムーズに応答でき、音質も想像以上にクリアでした。短い通話ならスマホを取り出さずに済むのは意外と便利です。
総合的な体験
- 薄くて軽いので**“つけっぱなし”が苦にならない**
- サファイア+チタンの安心感でアウトドアでも気兼ねなく使える
- ゴルフ・登山・ダイビングなど多彩なアクティビティに対応
- 健康管理機能は日常的に役立つレベルに到達
こうした体験を通じて「ただのFitシリーズではなく、コンパクトなフラッグシップ」という立ち位置が実感できました。
HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro に関するQ&A

Q. FIT 4 無印との一番の違いは?
・ゴルフの上位機能まで含む“全部入り”なのがProです。無印も進化しましたが、プロは耐久と計測が別格です。
Q. 屋外の見やすさはどのくらい?
・ピーク約3000ニットで、真夏の直射でもデータがはっきり読めます。AODにしても視認性は良好です。
Q. ECGはどんな時に使う?
・気になる鼓動や違和感がある時の目安の記録として活用できます。結果はアプリからPDF保存可能です。※診断は医師にご相談ください。
Q. オフラインマップはどうやって使う?
・スマホのアプリでエリア地図を事前DL → ウォーク・ラン等の屋外ワークアウト中に地図表示。過去ルートのインポートもできます。
Q. ゴルフ機能は何ができる?
・コースデータDL、ハザード手前距離、グリーン方向・奥行、風向風速の目安などに対応。手首だけでコース情報を参照できます。
Q. 水辺・ダイビングでどこまで使える?
・フリーダイビング40mモードに対応。ウォータースポーツの3Dトラッキングも可能です。利用時は各モードの注意事項に従ってください。
Q. バッテリーは実際どのくらい?
・使い方次第ですが、普段使いで約10日、ヘビーで約7日、AOD中心で約4日が目安です。短時間充電の“日またぎ”運用が便利でした。
Q. iOSとAndroidの違いは?
・LINE返信はAndroidのみ。音楽のウォッチ転送はiOSでは非対応でした。通話はiOS/Androidで機能しますが、環境により挙動差が出ることがあります。
Q. ワイヤレス充電は普通のQiでもいける?
・専用チャージャーが最速ですが、手持ちの一般的なワイヤレス充電台でも充電可能でした(速度は低下)。
Q. バンド交換は簡単? Fit 3のバンドは使える?
・裏のボタンでワンタッチ交換できます。Fit 3バンドも装着できました(手元の個体では互換でした)。
Q. 日常の健康管理で便利なのは?
・情緒(ストレス)やHRV基準値で体調の変化を把握しやすく、睡眠ログ+いびき録音+ホワイトノイズの組み合わせが実用的です。
Q. 誰におすすめ?
・「大きい時計は苦手だけど、機能は妥協したくない」人。登山・ゴルフ・ラン・スイムまで広くカバーしたいアクティブ層にも適しています。
HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro が向いている人・向いていない人

出典:HUAWEI
スマートウォッチは「誰におすすめか」を明確にすることで、その製品の価値がより分かりやすくなります。HUAWEI WATCH FIT 4 Pro は、軽量かつ高機能というユニークな立ち位置を持っているため、向いている人とそうでない人がはっきり分かれるモデルです。
HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro が向いている人
- 軽量・薄型を重視する人
厚さ9.3mm・重さ30gという極薄・軽量設計は、腕時計の重さが苦手な人や、長時間の装着を想定する人に理想的です。睡眠時に着けても違和感がなく、24時間使い続けたい人には最適です。 - アウトドアやスポーツが趣味の人
登山、トレイルラン、ゴルフ、ダイビングといった幅広いアクティビティに対応。特にゴルフ機能やオフラインマップは、実際のフィールドで役立つ機能です。外でアクティブに活動する人にピッタリです。 - 健康管理をしっかり行いたい人
ECG(心電図)や皮膚温センサー、ストレス・HRV管理、睡眠ログ+いびき録音など、日々の体調を客観的に把握できます。特に「医療級に近い精度の心電図を家庭で試したい」という人に大きなメリットがあります。 - デザインと高級感も妥協したくない人
サファイアガラス、チタンベゼル、アルミケースの組み合わせは、見た目にも質感にも優れており、スーツスタイルからカジュアルまで幅広く対応。ファッションアイテムとしても成立します。 - GTシリーズは大きすぎると感じていた人
HUAWEIのGTシリーズは高機能ですが重量やサイズ感がネックでした。FIT 4 ProはGT並みの機能を軽量ボディに収めているので「小型で全部入り」を求めるユーザーに最適です。 - 充電の手間を減らしたい人
1回の充電で最大10日持つうえ、ワイヤレス充電+10分急速充電で1日分使えるため、こまめな充電が面倒な人にとってストレスが大幅に減ります。
HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro が向いていない人
- コスト重視で最低限の機能があれば十分な人
価格は約37,000円〜と、HUAWEIウェアラブルの中では高めです。歩数や通知程度で十分という人にはオーバースペックで、無印版Fit 4やFit 3のほうが向いています。 - 円形デザインのスマートウォッチが好みの人
長方形ディスプレイは視認性に優れますが、クラシカルな腕時計風デザインを求める人にはGTシリーズや他社の丸型モデルの方が満足度は高いでしょう。 - iPhoneユーザーで機能をフル活用したい人
iOSでも基本機能は使えますが、LINE返信や音楽転送、ミニアプリなど一部機能はAndroid限定です。iPhoneユーザーがフル機能を使いたいなら、多少制約を感じる可能性があります。 - ごく軽い利用しかしない人
「通知が見られればOK」「時間と歩数だけ分かればいい」というライト層には、ここまでの高機能は必要ありません。コストパフォーマンスを考えると別モデルが適しています。 - バンドデザインに強いこだわりがある人
3色展開とはいえ、カスタム性や豊富な純正バンドバリエーションはGTシリーズほどではありません。カラーや素材の選択肢を求める人にはやや物足りないかもしれません。
まとめ
- FIT 4 Proは「軽くて薄いのに全部入り」を求めるユーザーに最適なモデルです。
- 反対に「コスト最優先でシンプルな機能だけ欲しい人」「iPhoneで全機能を活かしたい人」には向いていません。
つまり、アクティブに活動し、健康管理も重視しつつ、毎日快適に着けられるハイエンドスマートウォッチを探している人にとって、HUAWEI WATCH FIT 4 Pro は唯一無二の選択肢と言えるでしょう。
HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro レビューまとめ

出典:HUAWEI
HUAWEI WATCH FIT 4 Pro を実際に使い込み、前機種や無印モデルとの違いも踏まえて総合的に評価すると、本機は「軽量・薄型のボディにハイエンド級機能を凝縮した唯一無二の存在」だと感じました。
デザインと装着感
- サファイアガラス+チタンベゼル+アルミケースという高級素材の組み合わせで、見た目も耐久性も大幅に進化。
- 厚さ9.3mm/重さ約30gという軽さは、GTシリーズの「大きくて重い」イメージを払拭。
- 睡眠時も装着できる薄さと、ビジネスシーンにも馴染む上品さを兼ね備えています。
ディスプレイと操作性
- 1.82インチ/480×408ピクセル/3000nit輝度は、屋外でも文句なしに見やすい。
- デジタルクラウン+ハプティクスの操作感は心地よく、スマホを取り出さなくても快適に使える完成度。
- AODにも対応し、文字盤の種類やカスタマイズ性も豊富で飽きが来ません。
ヘルスケア機能
- シリーズ初のECG(心電図)機能は、日本国内の医療機器認証を取得済みで信頼性が高い。
- 睡眠ログは「いびき録音」「ホワイトノイズ再生」「呼吸検知」といった追加要素で、睡眠の質を深く解析可能。
- HRVやストレス・情緒管理機能も実用的で、日常的なコンディションチェックに役立ちます。
アウトドア・スポーツ機能
- オフラインマップ+デュアルバンドGPSは実用的。位置測位は約10秒以内で完了し、トレイルや登山でのルート把握もスムーズ。
- ゴルフ機能は上位GTシリーズと同等。ハザードまでの距離やグリーン情報まで確認でき、軽量モデルでゴルフ機能を使いたい人に最適。
- フリーダイビング40m対応、ウォータースポーツの3Dログ記録など、水辺のアクティビティにも対応。
バッテリー・充電
- 通常利用で約10日間、ヘビーユースで約7日間、AODオンでも4日間前後と安定したロングバッテリー。
- 第2世代ワイヤレス充電は利便性が高く、Qi充電器でも充電可能。
- 10分充電で約1日分使えるので「うっかり充電忘れ」でもすぐリカバーできます。
スマホ連携
- 通知表示は高解像度で読みやすい。
- LINE返信はAndroidのみ対応、音楽転送もiOS非対応という制限はあるものの、通話や通知確認は両OSで利用可能。
- HarmonyOSの動作は軽快で安定しており、完成度は高いです。
HUAWEI (ファーウェイ) WATCH FIT 4 Pro レビュー総評
WATCH FIT 4 Pro は、「小型で軽快に着けられるハイエンドモデル」を求めていた人にとって待望の製品です。
- GTシリーズ並みの高機能を持ちながら、GTシリーズの「大きさ・重さ」という弱点を克服。
- 健康管理からアウトドアまで幅広く対応し、かつデザイン的にも日常に馴染む。
「毎日使える高機能スマートウォッチが欲しい」「大きくて重いモデルは避けたい」「健康管理もスポーツも妥協したくない」
そんな方にとって、HUAWEI WATCH FIT 4 Pro は間違いなく最適解のひとつです。
