日々のメモやアイデアスケッチ、会議の議事録、勉強ノート…。現代では「書く」ことをデジタルで行う人がどんどん増えています。そんな中で注目を集めているのが、ペン入力に特化したAndroidタブレットXPPen Magic Note Pad です。
この製品は、イラスト制作機材で知られるXPPenが手がけた“手書きに最適化されたノート型タブレット”。最大の特徴は、充電不要のスタイラスペンとアンチグレア加工のディスプレイによって、紙のような自然な書き心地を実現している点です。
さらに、XPPenオリジナルの「Notes」アプリがプリインストールされており、ノートを開くように画面を開いてすぐ書き出せるシームレスな体験が魅力。これはまさに、紙のノートとデジタルの良さを融合した新しい筆記体験と言えるでしょう。
また、読書や動画視聴、アプリの使用も可能なAndroid 14搭載タブレットとしても機能。ペーパーモードをはじめとした複数の画面表示モードを備え、電子書籍リーダーとしての活用も快適です。
本記事では、このMagic Note Pad を実際に使ってみた体験をもとに、ペンの書き味・アプリとの相性・スペック面での性能や注意点まで、徹底的にレビューしていきます。
手書きをもっと快適に、もっと楽しくしたいあなたに。このタブレットがどんな価値をもたらすのか、じっくりお伝えしていきます。

- XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad とは?
- XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad の外観とデザイン
- XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad のスペック詳細
- XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad とMagic Drawing Pad との比較
- XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad を使用した私の体験談
- XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad に関するQ&A
- XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad が向いている人・向いていない人
- XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad レビューまとめ
XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad とは?

出典:XPPen
XPPen Magic Note Pad とは、イラスト制作機材や液晶ペンタブレットで知られるXPPenが開発した、ペン入力に特化したAndroidタブレットです。「書く」ことを主軸に設計されたこのデバイスは、一般的なタブレットとは一線を画す設計思想で作られています。
ペンが“充電不要”
Magic Note Pad に付属するスタイラスペンは、電池やバッテリーが一切不要。電源を気にせず、いつでもすぐに書き始めることができます。ペン先の筆圧感知レベルは16384段階と高精度で、プロ仕様の液タブにも匹敵する性能を持っています。
書き心地を追求したディスプレイ
ディスプレイにはアンチグレア加工が施されており、まるで紙のようなサラサラとした書き心地を実現。指紋や反射が目立ちにくく、長時間の作業でも目が疲れにくいのが特長です。また、ペーパーモードの搭載により、電子ペーパーに近い視認性を実現しています。
Android OSを搭載
Magic Note Pad は、汎用性の高いAndroid 14を搭載しており、Google Playストアからアプリを自由にインストール可能。XPPen独自の「Notes」アプリだけでなく、CLIP STUDIOやSketchbook、Google Keepなど、さまざまなアプリでペンを活かした作業ができます。
その他の特長
- フロントカメラのみ搭載、背面カメラはあえて非搭載 → 書き心地を邪魔しないフラット設計
- 磁石で本体にピタッと固定できるペン収納スペース
- ペン先は交換可能(5本付属)
- 専用カバー付きで開閉による画面オン/オフに対応
- 顔認証機能によるスムーズなロック解除
つまりMagic Note Pad とは、紙のノートの感覚と、Androidタブレットの自由度を融合させた“新しい手書き体験”を提供するデバイスなのです。読書・アイデアメモ・スケッチ・学習ノートなど、用途に応じて活用できる、まさに“書く”ことにこだわり抜いた一台です。
XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad の外観とデザイン

出典:XPPen
XPPen Magic Note Pad は、「紙のノートのように扱えるタブレット」というコンセプトを体現した、シンプルかつ機能美あふれるデザインが魅力です。パッと見た瞬間から「これは“描く・書く”ためのデバイスだ」と分かる、無駄のない設計に仕上がっています。
カラーと素材感:上品で落ち着いた印象
Magic Note Pad の本体カラーはパールがかったホワイトで、控えめながらも清潔感と高級感を兼ね備えた仕上がりです。背面はガラス調で、ツルッとした素材ですが指紋が目立ちにくく、手触りも良好です。フレーム部分にはシルバーのラインが入っており、シンプルながら上質な印象を演出しています。
厚さ・重量:持ち運びに優れた薄型軽量ボディ
項目 | 数値 |
---|---|
本体厚さ | 約7mm |
本体重量 | 約498g |
ケース装着時重量 | 約740g(ペン含む) |
本体の厚さはわずか7mmと非常にスリム。10~11インチクラスのタブレットとしては、かなり薄型に分類されます。重量も約500gを切っており、ケース込みでも700g台。カバンにすっと入れて、どこにでも持ち歩けるサイズ感が魅力です。
背面カメラをあえて「非搭載」
Magic Note Pad の大きな特徴の一つが、背面カメラをあえて非搭載にしていることです。
これは「ペン入力に集中できるフラットな背面を実現するため」の設計で、タブレットを机に置いた際にガタつきがなく、どの角度からでも安定して書けるというメリットがあります。カメラ不要派にとっては、まさに理想的なデザインです。
片手持ちしやすい“くぼみ付きグリップ構造”
本体左側には、ペン収納用のくぼみが設けられており、ここにスタイラスペンをマグネットで固定できます。このくぼみはペン収納だけでなく、指を添えて本体を安定して持つためのグリップとしても優秀です。
片手で持ってもう一方の手で書いたり、スムーズにページをめくるといった動作が自然に行えるよう設計されています。電子書籍リーダーとしての使用でも、この構造が非常に快適です。
付属カバー:ノートのように使える工夫
Magic Note Pad にはマグネット式の専用カバーが標準で付属しています。
- 開けると自動で画面ON、閉じるとスリープ
- ペン収納スペースつきで紛失リスク低減
- 外装はマットな素材で指紋が付きにくい
- カバー込みでも手に馴染む絶妙なサイズ感
さらに、カバーは本物のノートのような質感と開閉感があり、“ノートを開いてすぐ書き出せる”感覚をより一層引き立ててくれます。
ボタンとポートの配置
機能 | 配置位置 |
---|---|
電源ボタン | 本体右上 |
音量ボタン | 本体右側面 |
ペーパーモード切替ボタン | 電源ボタンの隣に独立配置 |
USB-Cポート | 下部中央(L字型ケーブル対応) |
スピーカー | 左上・左下(ステレオ) |
イヤホンジャック | 非搭載(Bluetooth対応) |
操作ボタンや端子類はすっきりと配置されており、物理ボタンのクリック感もしっかりしていて扱いやすいです。
ディスプレイの質感と見やすさ
- アンチグレア加工で反射・映り込みを大幅軽減
- 指紋が付きにくく、サラサラとしたタッチ感
- 曇りガラスのように柔らかく目に優しい画面
- 自然光の下でも視認性が高い
画面は電子ペーパーのように見える「ペーパーモード」への切り替えが可能で、長時間の読書やスケッチでも目が疲れにくく、集中力が持続しやすい点が非常に好印象です。
全体を通じて、Magic Note Pad は「余計なものをそぎ落とし、“書くこと”に集中できる構造」になっています。持ちやすさ・軽さ・視認性・デザイン性すべてが、ユーザーが気持ちよくペンを走らせるために最適化された1台です。
XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad のスペック詳細

出典:XPPen
XPPen Magic Note Pad は、“書く”ことに特化したAndroidタブレットでありながら、基本的なタブレット性能もしっかり備えています。以下では各スペックを項目別に詳しく解説します。
ディスプレイ
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ | 10.95インチ |
解像度 | 1920 × 1200 (WUXGA) |
パネルタイプ | IPS液晶 |
表面処理 | アンチグレア(マット) |
リフレッシュレート | 最大90Hz |
明るさ(輝度) | 最大400nits |
表示モード | ネイチャーカラー/ライトカラー/インクペーパーモード |
- 90Hzリフレッシュレートによって、スクロールやペン入力のレスポンスが滑らか。
- アンチグレア加工により、反射や映り込みを大幅に軽減。
- 専用ボタンで3つのペーパーモードを切り替え可能で、目に優しい表示を選べます。
スタイラスペン
項目 | 内容 |
---|---|
種類 | パッシブ方式(電池不要) |
筆圧レベル | 最大16384段階 |
傾き検知 | 一部アプリで対応(完全ではない) |
ペン先交換 | 交換可(替え芯5本付属) |
ボタン | 1つ(消しゴム切り替えなど) |
ホバー機能 | あり(カーソル表示対応) |
収納方法 | 本体左側に磁石で装着可能(くぼみあり) |
- 電池不要で充電いらずのスタイラスペンは、軽量かつ持ちやすい。
- 筆圧検知の精度が高く、イラスト用途にも十分対応。
- ペン先が細く、小さな文字も滑らかに書ける精度を持ちます。
処理性能(SoC / メモリ)
項目 | 内容 |
---|---|
SoC(CPU) | MediaTek Helio G99(MT8781) |
GPU | Mali-G57 MC2 |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB |
外部ストレージ | 非対応 |
- Helio G99はミドルレンジ向けの省電力チップで、動画視聴やノート利用には十分なパフォーマンス。
- ゲームや重い画像処理には不向きですが、CLIP STUDIOレベルのイラスト制作であれば可能。
バッテリー性能
項目 | 内容 |
---|---|
容量 | 8000mAh |
連続使用時間 | 約7~10時間(用途による) |
充電端子 | USB Type-C(20W急速充電対応) |
省電力機能 | ペーパーモード、バッテリーセーブモードあり |
- 実使用でも1日程度は問題なく持ち、軽い使い方なら週に数回の充電で済む。
- L字型USBケーブルが付属しており、机の上でもケーブルが邪魔になりません。
スピーカー・音響
項目 | 内容 |
---|---|
スピーカー | デュアルスピーカー(左右) |
イヤホン端子 | なし(Bluetoothイヤホン対応) |
サウンド評価 | 薄型ながらクリアで聴きやすい音質 |
- 本体の左右に配置されたステレオスピーカーで、横持ち時の音の広がりが良好。
- 有線イヤホンには非対応ですが、Bluetoothイヤホンが問題なく使用可能です。
OS・ソフトウェア・機能
項目 | 内容 |
---|---|
OSバージョン | Android 14 |
アプリ互換性 | Google Play対応、ノート・お絵描き・読書アプリ対応 |
プリインストールアプリ | XPPen Notes(JNotesベース) |
顔認証 | 対応(フロントカメラ) |
ペン機能拡張 | ホバー、ショートカット、テキスト認識(OCR) |
DRM(Widevine) | L1対応(HD動画視聴可能) |
- Android 14によって、最新アプリやセキュリティ面でも安心。
- ノートアプリは即書き出せるように設計され、紙のノートのような使用感が魅力。
- Widevine L1に対応しているため、NetflixやAmazon Primeなども高画質で視聴可能です。
搭載されていないもの(注意点)
機能 | 非搭載理由・補足 |
---|---|
背面カメラ | 書き心地を重視してあえて非搭載 |
SDカードスロット | ストレージは128GB固定 |
指紋認証 | 顔認証のみに対応 |
イヤホンジャック | Bluetoothで代替可能 |
全体として、Magic Note Pad は手書きと読書の快適性に特化した“割り切り型のタブレット”です。性能面ではミドルレンジながらも、必要十分な処理能力とディスプレイ品質を備えており、「書く」ことを中心にタブレットを活用したい人にぴったりの仕様となっています。
XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad とMagic Drawing Pad との比較

出典:XPPen
XPPen Magic Note Pad は、「Magic Drawing Pad」の後継機または派生モデルとして位置づけられる製品です。両者は一見似ているようで、実は「書くことに徹したノート寄りのMagic Note Pad」と、「描くことにも向いた万能型のMagic Drawing Pad」という性格の違いがあります。
以下に主な違いを表形式でまとめます。
スペック比較表
項目 | Magic Note Pad | Magic Drawing Pad |
---|---|---|
OS | Android 14 | Android 12 |
ディスプレイサイズ | 10.95インチ | 12.2インチ |
解像度 | 1920×1200 | 2160×1440(WQXGA) |
表面加工 | アンチグレア(マット) | グレア(つるつる)+ペーパーライクフィルム推奨 |
リフレッシュレート | 最大90Hz | 最大60Hz |
ペン方式 | 電池不要・筆圧16384・一部傾き検知対応 | 電池不要・筆圧16384・傾き非対応 |
傾き検知 | ○(アプリによる) | × |
ストレージ | 128GB(固定) | 256GB(SDカード対応) |
メモリ | 6GB | 8GB |
SoC(CPU) | MediaTek Helio G99 | MediaTek Kompanio 1300T |
カメラ | 前面のみ(顔認証) | 前面+背面 |
バッテリー容量 | 8000mAh | 10000mAh |
重量 | 約498g(本体) | 約620g(本体) |
特徴 | ノート特化・電子ペーパー風モードあり | 画面大きめ・動画編集や描画も快適 |
Magic Note Pad が優れている点
- ペーパーモード対応で、電子ペーパー風の目に優しい表示が可能
- 90Hzの滑らかな描画で、スクロールや手書きがより快適
- 最新のAndroid 14搭載で、アプリの互換性が高く、セキュリティも安心
- 軽量コンパクト(498g)で持ち運びやすい
- 背面カメラ非搭載により、机に置いて書く際の安定性が非常に高い
Magic Drawing Pad が優れている点
- 大画面(12.2インチ)&高解像度で、細かい描写や動画視聴に強い
- ストレージ容量が倍(256GB)あり、SDカードによる拡張も可能
- バッテリー容量が大きく(10000mAh)、より長時間の使用が可能
- メモリが8GBあるため、多タスクや重めのアプリにもより安定
Magic Note Pad とMagic Drawing Pad は、似て非なる存在です。価格差もありつつ、使い道が異なるため、「メインが手書きノート」「お絵描きもしたい」「タブレットとして色々使いたい」など、自分の使い方に合ったモデルを選ぶことが満足度を左右します。
XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad を使用した私の体験談

出典:XPPen
XPPen Magic Note Pad を使い始めてまず驚いたのは、「本当に紙に書いているような感覚」があることです。これまでiPadや他のAndroidタブレットでスタイラスを使ってきた経験がありますが、Magic Note Pad は別格でした。
「開けた瞬間、すぐ書ける」の快適さ
付属のケースを開けた瞬間に画面が点灯し、ペンを取るだけですぐにノートアプリが起動する。そのスムーズさが、まるで本物のノートを開いたときの感覚にそっくりです。
特に印象的だったのは、ペンを持った瞬間の反応の速さとストレスのなさ。電源ボタンすら押す必要がなく、「あ、今書きたい」と思った瞬間にすぐ書ける快適さは、他のタブレットではなかなか味わえません。
ペンの軽さと書き心地に感動
スタイラスペンは充電不要かつ非常に軽量で、長時間使っても手が疲れにくいです。Apple Pencilも使っていますが、Magic Note Pad のペンの方が「軽快に走らせられる」感覚が強く、特にメモやスケッチなどの素早い筆記に向いていると感じました。
表面はアンチグレア加工されていて、ペン先が引っかかるわけでもなく、ツルツル滑ることもない絶妙な“紙感”。実際にノートアプリで議事録を書いたり、勉強用に板書をとってみたところ、ペンの追従性も優秀で、ほぼ遅延なしで線が表示される点も高評価です。
ペーパーモードは思った以上に「目に優しい」
ペーパーモード(インクペーパーモード)は、白のバックライトを抑えて電子ペーパー風のモノクロ画面に切り替えられる機能です。私は電子書籍で読書をすることが多いのですが、このモードにすると光の刺激が大幅に軽減され、長時間読んでも目がチカチカしないことに感動しました。
横になって電子書籍を読むときや、カフェなど照明が強い場所でも視認性が良く、つい本を読む時間が増えてしまいました。
CLIP STUDIOでお絵描きも試してみた
「絵も描ける」とは聞いていましたが、実際にCLIP STUDIOでスケッチしてみると、想像以上に快適でした。
特に良かったのは、筆圧による線の太さ・濃淡の表現がとても自然だったことです。筆圧を抜いて描いた線もちゃんと細くなるし、ペンを寝かせて描くような“傾き検知”もアプリによってはちゃんと反応しました(ただしSketchbookでは良好、CLIP STUDIOは今後の対応に期待)。
画面が11インチと小さめなので、キャンバスは横向きで使うのがベスト。また、スタンドが付いていないので、別売りのタブレットスタンドに置いたほうが姿勢が楽でした。
バッテリー持ちと実用性
バッテリーの持ちに関しても、日中に3~4時間使ってもまだ50%ほど残っており、1日しっかり使っても充電の心配がないのは安心感がありました。
省電力設定をオンにした状態で、読書・ノート・ちょっとしたスケッチという使い方なら、2~3日に1回の充電で十分だと感じています。
ここは少し気になった…
・SDカードが使えないので、容量を追加したい人には少し不便
・カメラ非搭載なので、OCRアプリなどを使いたい人はスマホ併用が必須
・傾き検知はすべてのアプリで対応していない
・ケースを付けると若干重くなる(とはいえ片手で持てるレベル)
とはいえ、これらの点は「ノート・スケッチ中心で使う」という目的には大きな影響はなく、むしろカメラや派手な機能を削ぎ落として“書くこと”に集中できる作りは好印象でした。
総合的な使用感
「ちょっと思いついたアイデアをすぐに描き留めたい」「紙のような感覚でペンを使いたい」「目に優しいタブレットで読書したい」
そういった思いがある方には、Magic Note Padはまさに最適な1台だと自信を持って言えます。
特に、アナログのノートからの移行を考えている人や、iPadが高すぎると感じている人には非常におすすめ。デジタルだけど紙のような自然さを追求したタブレットとして、使い込むほどに愛着が湧いてくる1台でした。
XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad に関するQ&A

※画像はイメージです。
Q. ペンは充電が必要ですか?
・充電不要です。
Q. ノートアプリは最初から入っていますか?
・「XPPen Notes」という高機能アプリが標準搭載されています。
Q. 他のアプリでもペンは使えますか?
・CLIP STUDIOやGoogle Keepなど、主要なアプリでも問題なく使用できます。
Q. 傾き検知には対応していますか?
・ 一部のアプリでは対応していますが、完全対応ではないため注意が必要です。
Q. 充電はどのくらい持ちますか?
・通常使用で約7~10時間、節電モードで1週間程度持つと言われています。
Q. スピーカーの音質はどうですか?
・サイズの割にクリアで聴きやすく、動画視聴にも向いています。
Q. SDカードは使えますか?
・非対応です。
Q. リフレッシュレートはどのくらい?
・最大90Hzで、スクロールや手書きも滑らかです。
Q. 顔認証には対応していますか?
・前面カメラによる顔認証に対応しています。
Q. 手書きメモからテキスト変換できますか?
・OCR機能により手書き文字をテキストに変換可能です(カメラ無しのためOCR機能制限あり)。
XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad が向いている人・向いていない人

出典:XPPen
XPPen Magic Note Pad は、“手書き特化”という明確なコンセプトを持ったタブレットです。そのため、どんな人に最適で、逆にどんなニーズには合わないのかを事前に理解することが、購入後の満足度を高めるカギとなります。
XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad が向いている人
デジタルでも紙のように「手書きしたい」人
- 文字や図をすぐに書き留めたいメモ派
- 紙のノートの代わりに使えるタブレットを探している
- 筆記感覚にこだわりたい人(紙のような書き心地)
→ 充電不要の軽量ペンと、アンチグレア画面の「紙に近い筆記体験」が魅力です。
読書や資料閲覧が多い人
- 電子書籍やPDFの閲覧に使いたい
- 長時間読んでも目が疲れにくいタブレットが欲しい
- 書籍の注釈やメモを手書きで取りたい
→ ペーパーモードでブルーライトが抑えられ、長時間の読書でも目に優しい使用感があります。
初心者~中級者レベルのイラスト用途
- ちょっとしたスケッチやラフ、簡単なイラストを描きたい
- CLIP STUDIOやSketchbookなどで筆圧を活かした描画をしたい
- 液タブと比べた低価格帯で絵を始めたい
→ 筆圧16384レベルで滑らかに線が引けるため、軽いお絵描き用途にも十分対応できます。
勉強・仕事のノートをデジタル化したい人
- 手書きでスケジュールや議事録をとりたい
- PDFに直接書き込んだり、ホワイトボード代わりに使いたい
- 書いたものをOCRでテキスト化したい
→ 純正ノートアプリ「XPPen Notes」は高機能で、会議記録や勉強ノートにも最適です。
コンパクトさ・軽さを重視する人
- 外出先や移動中に気軽に使いたい
- カバンにすっきり収まるサイズが欲しい
- 持ち運びに負担を感じたくない
→ 約498gという軽量設計は、iPadや他社製タブレットと比べてもトップクラスの携帯性です。
XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad が向いていない人
高性能な処理能力を求める人
- 重いアプリのマルチタスクを日常的に使いたい
- 動画編集や高度なクリエイティブ作業を行いたい
- 3Dモデリングや高負荷なイラスト制作が中心
→ SoCがHelio G99でメモリも6GBのため、ヘビーな用途には向きません。
カメラ機能を重視する人
- タブレットで写真や動画を撮影したい
- 書類スキャンやカメラOCRを頻繁に使う
- Web会議で高画質な映像を使いたい
→ 背面カメラ非搭載で、フロントカメラも簡易的な性能。撮影やスキャンにはスマホ併用が必要です。
ストレージを拡張したい人
- SDカードでデータを保存・持ち運びしたい
- 容量を気にせずアプリを多数インストールしたい
- 動画や音楽、書籍を大量に保存したい
→ 外部ストレージ(microSD)には非対応。内蔵128GBを使い切ると、管理が必要になります。
「1台で何でもこなしたい」オールインワン派
- タブレットで動画視聴・ゲーム・SNS・Zoomなど全部こなしたい
- 汎用性の高さを最重視している
- iPad的なマルチパーパス性を求めている
→ Magic Note Pad はあくまで“書く”ことにフォーカスした製品であり、オールインワン型ではありません。
Magic Note Pad は、「書くことを快適に、気軽にしたい人」には非常に向いている一方、「万能なタブレットとして何でもやりたい人」にはスペックや機能面で物足りなさを感じるかもしれません。
自分の使用目的が“メモ・ノート・読書・軽いスケッチ”にあるかどうかを基準に、ぜひ検討してみてください。
XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad レビューまとめ

出典:XPPen
XPPen Magic Note Pad は、「書くこと」に徹底的に特化したAndroidタブレットです。一般的な多機能タブレットとは異なり、あえてカメラや拡張性を削ぎ落とし、「ノートとしての快適さ」や「紙のような書き心地」に全振りした設計が本機最大の魅力です。
特に優れている点
- ペンが充電不要でいつでも使える
→ バッテリー残量を気にせず、すぐに書き始められる安心感。 - アンチグレア画面とペーパーモードの相性が抜群
→ 光の反射が少なく、長時間の読書・作業でも目が疲れにくい。 - 書き出しが早く、実用的なノート体験ができる
→ ケースを開けて即書ける。まるで本物のノートのような即応性。 - 純正ノートアプリの完成度が高い
→ テンプレート・筆記ツール・テキスト化・図形補完などが充実。 - 本体が軽くて持ち運びやすい
→ 片手で持てる設計。カバンにすっと入るコンパクトさ。 - リフレッシュレート90Hzで手書きもなめらか
→ ペンの追従性が高く、滑らかな筆記・スケッチが可能。
注意・妥協が必要な点
- CPU性能はミドルクラス止まり
→ 動画編集や3D作業には不向き。イラストも軽めの用途向け。 - 背面カメラが非搭載
→ OCRやスキャンをタブレット単体で完結させるには不向き。 - SDカードやイヤホンジャック非対応
→ 容量追加や有線イヤホン派は注意が必要。 - 一部アプリでの傾き検知が未対応
→ 本格的な筆使いを求める絵描き用途には向かない可能性も。
XPPen (エックスピーペン) Magic Note Pad レビュー総評
このタブレットは、あらゆる機能を搭載した「万能型タブレット」ではありません。しかし、「書く」ことの体験においては、紙とデジタルの“いいとこ取り”をしたような、唯一無二の体験を提供してくれる一台です。
高性能・多機能を求める方には向きませんが、「手書きが好き」「紙のノートの代わりになるものを探している」という方にとっては、Magic Note Pad はまさに理想に近い選択肢になるはずです。書くことが好きなすべての人に、ぜひ一度触れてほしいデバイスです。
