スマートウォッチ市場が拡大する中、1万円以下というリーズナブルな価格で、日常の健康管理やフィットネスをしっかりとサポートしてくれるモデルが注目を集めています。その代表格ともいえるのが、今回ご紹介する HUAWEI Band 8 です。
このスマートバンドは、薄型で軽量なデザイン、鮮やかな有機ELディスプレイ、そして睡眠・ストレス・心拍数・血中酸素などの多彩な健康モニタリング機能を搭載し、まさにコストパフォーマンスに優れた一台です。また、98種類のワークアウトモードや高速充電、カスタマイズ可能な豊富な文字盤、通知機能など、実用的な機能も充実しています。
今回は、実際に数週間 HUAWEI Band 8 を使用した体験をもとに、その使用感やスペック、どんな人におすすめかなどを詳しくレビューしていきます。スマートウォッチデビューを考えている方や、機能性と価格のバランスを重視したい方にぜひ参考にしていただければと思います。

HUAWEI(ファーウェイ) Band 8 とは?

出典:HUAWEI
HUAWEI Band 8 は、Huaweiが開発したスマートバンドの最新モデルで、低価格ながらも豊富な機能を備えた優秀なウェアラブルデバイスです。2023年に登場した本モデルは、前作にあたるBand 7からさらなる薄型化・軽量化を実現し、装着感の快適さが大幅に向上しています。
本体の厚みはわずか8.99mm、重さは14gと、長時間つけても疲れにくい設計です。さらに、1.47インチのAMOLEDディスプレイは高精細で見やすく、スマートフォンに近い表示品質を持っています。
日常の健康管理を支える機能としては、24時間の心拍数モニタリング、血中酸素濃度の測定、ストレスレベルの把握、女性向けの生理周期管理、そして精度が向上したTrueSleep 3.0による睡眠トラッキングなどを搭載。これにより、日中の活動だけでなく夜間の健康状態もしっかりと記録・分析してくれます。
また、通知機能ではLINEやSMS、電話などの着信をリアルタイムで確認可能。スマートフォンとの連携によって、音楽の操作やクイック返信機能にも対応しており、使い勝手も良好です。
HUAWEI(ファーウェイ) Band 8 の外観とデザイン

出典:HUAWEI
HUAWEI Band 8 の外観は、シンプルながらも高級感があり、日常使いから運動時まで幅広いシーンにフィットするデザインとなっています。外装の質感やディスプレイの美しさ、軽量で薄型の本体設計が、装着感と実用性の両方を高い次元で実現しています。
ディスプレイ
1.47インチのAMOLED(有機EL)パネルを採用しており、深みのある黒と高コントラストな発色が特徴です。指の動きにも滑らかに反応するタッチ感度も良好で、スワイプやタップ操作もスムーズです。
解像度
194×368ピクセル、282 PPIという精細な画質で、文字もアイコンも見やすく表示されます。
サイズと重さ
本体は43.45mm×24.54mm、厚さはわずか8.99mm。重量は14g(バンド除く)と非常に軽量で、装着しているのを忘れるほど自然な着け心地です。
カラーバリエーション
ミッドナイトブラック、桜ピンク、エメラルドグリーンの3色展開で、男女問わず好みに応じた選択が可能です。桜ピンクは特に女性向けの細身サイズにも対応しています。
バンド素材
柔らかいシリコン素材で、肌に優しく、長時間の使用でも蒸れにくい仕様です。バンド交換もワンタッチで簡単に行えるため、気分や用途に応じて付け替えられるのもポイントです。
物理ボタン
右側面にはひとつ物理ボタンがあり、メニュー操作やホーム画面への戻りなどに使用します。スワイプ操作との併用で操作性がさらに向上しています。
全体的にHUAWEI Band 8 は、軽量・薄型でありながら視認性・操作性も高く、装着するだけで気分が上がるようなデザインに仕上がっています。特に、細かい部分にまで気を配った設計(センサー部分の突起が少ない、ディスプレイのベゼルが控えめなど)は、ユーザー体験の質を高める大きな要因となっています。
HUAWEI(ファーウェイ) Band 8 のスペック詳細

出典:HUAWEI
HUAWEI Band 8 は、1万円以下という価格帯ながら、非常に充実したスペックを誇るスマートバンドです。日常的な健康管理やアクティビティトラッキングをはじめ、通知確認や文字盤のカスタマイズまで、多くのニーズを網羅しています。
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | HUAWEI Band 8 |
ディスプレイ | 1.47インチ AMOLED(有機EL) |
解像度 | 194×368 ピクセル(282 PPI) |
画面占有率 | 約65%(ベゼルはやや太め) |
本体サイズ | 43.45mm(縦)× 24.54mm(横)× 8.99mm(厚さ) |
重量 | 約14g(バンド除く) |
バンド素材 | シリコン(柔らかく肌に優しい) |
バンド交換 | ワンタッチ式、他バンドと互換性あり |
バッテリー容量 | 180mAh |
連続使用時間 | 最大14日間(通常使用)/ 約9日間(常時表示・ヘビー使用時) |
充電方式 | マグネット式高速充電(約45分でフル充電) |
防水性能 | 5ATM(50m防水、シャワー・水泳対応) |
GPS | 非搭載(スマホのGPSと連携) |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 BLE(省電力) |
対応OS | Android 6.0以降 / iOS 9.0以降 |
操作方法 | タッチ操作+物理ボタン1つ |
常時表示機能(AOD) | 対応(8種類程度) |
健康管理機能 | 心拍数、血中酸素、ストレス、睡眠、呼吸トレーニング、生理周期トラッキング |
ワークアウトモード | 98種類(ランニング、サイクリング、水泳、ダンス、球技、冬季スポーツなど) |
音楽操作 | スマホ連携による音楽再生・停止・スキップ等可能 |
通知機能 | 着信、LINE、SMS、SNS、Gmail、クイック返信対応(定型文) |
文字盤 | 無料で131種類以上、カスタム壁紙・写真設定可 |
アプリ連携 | HUAWEI Health アプリ(iOS/Androidに対応、Androidは公式サイト経由でDL) |
HUAWEI(ファーウェイ) Band 8 と Band 7 の比較

※画像はイメージです。
HUAWEI Band 8 は、前作 HUAWEI Band 7 から着実に進化を遂げたモデルです。以下は、両者の主な違いを表で比較したものです。
項目 | HUAWEI Band 7 | HUAWEI Band 8 |
厚さ | 9.99mm | 8.99mm |
重量 | 約16g | 約14g |
ディスプレイ | 1.47インチ AMOLED | 1.47インチ AMOLED |
解像度 | 194×368 ピクセル | 194×368 ピクセル |
常時表示(AOD) | 対応 | 対応(改良) |
睡眠モニタリング | TrueSleep 2.0 | TrueSleep 3.0(精度向上) |
バンド交換方式 | ピン式 | ワンタッチ式 |
通知返信 | 定型文対応 | 定型文対応(高速化) |
充電時間 | 約65分 | 約45分(高速充電対応) |
センサー形状 | やや突起あり | 突起が小さく装着感向上 |
進化ポイントまとめ
- さらに薄く・軽く:Band 7と比べても1mm薄く、2g軽量化されています。装着感の向上に大きく寄与しています。
- 睡眠モニタリングの精度向上:TrueSleep 3.0が搭載され、従来より10%精度が向上。誤認識率も約40%低下しています。
- バンド交換のしやすさ:ワンタッチで簡単にバンド交換が可能。これにより日常の使い勝手がさらにアップ。
- 通知機能の安定化と充実:Band 7と同様に定型文による返信に対応し、実用性が高まりました。
- 充電の高速化:約45分でフル充電が可能となり、毎日使ってもストレスが少ない設計になっています。
総じて、Band 8はBand 7の優れた点を引き継ぎながら、使い勝手・快適性・機能性の面で着実に進化したモデルといえます。特に装着感や睡眠トラッキングを重視するユーザーにとっては、明確なアップグレードを体感できる一台となっています。、バンドの装着感も向上。ディスプレイ性能や睡眠モニタリングの精度も大幅にアップしています。
HUAWEI(ファーウェイ) Band 8 を使用した私の体験談

出典:HUAWEI
数週間にわたり、HUAWEI Band 8 を日常生活・運動時・就寝時にわたって使用してみた実体験をもとに、実際の使い心地や便利だと感じた点をより詳しくご紹介します。
装着感
まず驚いたのは、その軽さと薄さです。重量はわずか14g、厚さも8.99mmと非常にスリムなので、まるで何もつけていないかのような感覚で過ごすことができました。特に寝ている時でも違和感を感じることなく、ストレスフリーで睡眠モニタリングができるのは大きなメリットです。
バンドも柔らかいシリコン素材で、長時間使用しても肌がかゆくなったり汗でベタついたりすることがなく、快適でした。私のように肌が敏感な方でも安心して使える素材感だと思います。
バッテリーの持ち
基本的には常時表示をオンにして利用していましたが、それでも3〜4日間は問題なく使えました。充電も非常にスピーディーで、夜お風呂に入っている間に充電を済ませると、上がった頃には100%に戻っていました。この“ながら充電”ができるのは、日々の生活においてとても便利です。
睡眠モニタリング
TrueSleep 3.0の進化を実感しました。深い睡眠・浅い睡眠・レム睡眠のバランスや覚醒回数など、かなり詳細に記録され、アプリで見返すと自分の睡眠習慣が客観的にわかるようになりました。特に印象的だったのは、昼寝も自動で認識してくれた点で、午後の短い仮眠もしっかり記録されていました。
また、センサーの突起が小さく、裏面がフラットに近い構造のため、寝返りを打った時にバンドが腕に引っかかることもなく、快眠をサポートしてくれました。
ワークアウト
私は屋内ランニングとウォーキングを中心に使用しました。開始後すぐに心拍数・歩数・距離・消費カロリーがリアルタイムで確認でき、トレーニング後には平均ペースやVO2Max、リカバリー時間まで表示されるので、本格的な運動管理にも使える印象でした。
また、選べるワークアウトの種類が98種類と非常に豊富で、普段しないようなダンスやeスポーツ、釣りなどユニークなアクティビティまで登録されていて、見ているだけでも面白かったです。
通知機能
スマホに届いた通知がバンドですぐ確認できるのは想像以上に便利でした。LINEやメールはリアルタイムで表示され、用意していた定型文での返信も数秒で完了。特に移動中や仕事中など、スマホをすぐに取り出せない時に助かりました。
また、スマホをどこに置いたか忘れた時も、「スマホを探す」機能でバンド側から呼び出し音を鳴らせるのが地味に便利で、何度か助けられました。
文字盤
HUAWEI Healthアプリを通じて、131種類以上の無料文字盤が用意されており、デザインを選ぶ楽しさがあります。私は猫の画像を使ってオリジナル文字盤を設定してみましたが、画質も非常に綺麗で、個性を出せるのが嬉しいポイントです。
気分に合わせて文字盤を簡単に切り替えられるので、時計を見るたびにちょっとした楽しさを感じられるのも好印象でした。 アプリから131種類以上の無料文字盤をダウンロード可能。自分の写真も文字盤に設定できます。
HUAWEI(ファーウェイ) Band 8 に関するQ&A

※画像はイメージです。
Q. HUAWEI Band 8はiPhoneでも使えますか?
・iOS 9.0以降であれば使用可能です。
Q. GPSは内蔵されていますか?
・GPSは搭載されておらず、スマートフォンのGPSを利用します。
Q. お風呂や水泳で使えますか?
・5ATMの防水性能があるため、水泳などでも使用可能です。ただし、熱いお風呂は非推奨です。
Q. 常時表示はできますか?
・AOD(Always-On Display)に対応しています。
Q. バンドの交換は簡単ですか?
・ワンタッチで簡単にバンドの脱着が可能です。
Q. 血中酸素濃度の測定は可能ですか?
・24時間常時計測が可能です。
Q. LINEの絵文字は表示されますか?
・絵文字は表示されませんが、テキスト通知は問題なく届きます。
Q. 音楽の再生操作はできますか?
・スマートフォンと連携すれば、再生・停止・スキップなどが可能です。
Q. Huawei HealthアプリはGoogle Playでダウンロードできますか?
・Androidでは公式サイトからのダウンロードが必要です。
Q. 睡眠中も快適に装着できますか?
・非常に軽く薄いため、睡眠中も気にならず快適です。
Q. 電子決済機能はありますか?
・電子決済には対応していません。
Q. 通知の遅延はありますか?
・特に遅延は感じられず、リアルタイムで通知が届きます。
HUAWEI(ファーウェイ) Band 8 が向いている人・向いていない人

出典:HUAWEI
HUAWEI Band 8 は非常に多機能でコスパも高いスマートバンドですが、すべてのユーザーに最適というわけではありません。実際に使ってみた体験をもとに、どのような方におすすめできるか、またどのような方には合わないかをより詳しくご紹介します。
向いている人
- スマートバンド初心者:設定も操作もシンプルでわかりやすく、スマートバンドデビューにも安心。
- コストパフォーマンス重視の人:1万円以下でこの性能は非常にお得。価格以上の満足感があります。
- 毎日の健康管理を手軽に行いたい人:心拍数、睡眠、血中酸素、ストレスなど、24時間自動で計測してくれるため、特別な操作なしでも健康意識を高められます。
- 薄型・軽量なデバイスを求める人:装着感が非常に良く、長時間の使用や睡眠時の着用でも快適です。
- 睡眠の質を可視化したい人:TrueSleep 3.0による精密な睡眠トラッキングは、日々の生活改善にも役立ちます。
- 運動を記録・管理したい人:98種類のワークアウトモードで様々なアクティビティを記録できます。
- 文字盤のデザインを楽しみたい人:無料で豊富なデザインが用意され、自分好みのカスタマイズも可能です。
- 通知機能を活用したい人:LINEやSMS、電話着信などの通知を手元で確認でき、クイック返信も便利です。
向いていない人
- GPSを内蔵してほしい人:HUAWEI Band 8 にはGPSが内蔵されておらず、スマートフォンのGPSを利用する必要があります。
- 音楽の保存・再生をバンド単体でしたい人:音楽の保存には対応しておらず、あくまでスマホ連携による操作のみです。
- 電子決済機能を利用したい人:SuicaやPayPayなどの非接触型決済には対応していません。
- 明るさの自動調整を求める人:自動調光機能がないため、明るい屋外などでは手動で調整が必要です。
- Google PlayからアプリをインストールしたいAndroidユーザー:Google PlayからはHuawei Healthアプリをインストールできないため、少し手間がかかります。
- プライバシー重視の人:Huawei IDの作成にメールアドレス+電話番号の両方が必要な点に抵抗がある方には不向きかもしれません。
このように、HUAWEI Band 8 は多くのユーザーにとって理想的な選択肢となり得ますが、使用目的やこだわりのポイントによっては他機種の検討も必要です。
HUAWEI(ファーウェイ) Band 8 レビューまとめ

※画像はイメージです。
HUAWEI Band 8 は、価格・機能・使い勝手のバランスが非常に優れたスマートバンドです。1万円を切る手頃な価格帯ながら、ディスプレイの美しさ、快適な装着感、日々の健康管理を支える豊富な機能がぎゅっと詰め込まれています。
特に印象的だったのは、以下のポイントです。
- 圧倒的な装着感の軽さと快適さ:14gの軽量設計と8.99mmの薄さで、一日中つけていても違和感がありません。
- 視認性に優れたAMOLEDディスプレイ:文字盤のカスタマイズも楽しく、気分に合わせた使い分けが可能です。
- 健康管理機能が充実:心拍数、血中酸素、ストレス、睡眠などが24時間自動でモニタリングされ、ライフスタイルの改善に役立ちます。
- 98種類のワークアウトモード:日常的な運動からちょっと変わったスポーツまで幅広く対応し、記録のしがいがあります。
- 通知機能とクイック返信の便利さ:スマホを取り出さずに情報を確認できるのは、非常に実用的です。
- 高速充電と長持ちバッテリー:45分でフル充電が可能。通常使用で1週間以上持つバッテリーは、日常使いにおいて大きな安心感につながります。
一方で、GPSや電子決済、音楽保存機能などは非対応のため、高機能モデルを求める方には物足りなさを感じるかもしれません。しかし、それを補って余りある基本性能の高さと快適性が、このモデルの最大の魅力です。
結論として、HUAWEI Band 8 はスマートウォッチ初心者や健康管理を気軽に始めたい方、コスパ重視の方にとってベストバイと言える製品です。使ってみて、「スマートバンドって意外と便利なんだな」と感じさせてくれる、そんな1台でした。
